原町森林鉄道を歩く。(廃道版) |
それはかつて、日本のエネルギーを根本から支えた場所である。 ここはかつて、一円の公共施設に銘石を産出したところである。 そこがかつて、アジアのパルプ業の根幹を成す部分である。 これがかつての、東北の里山の知られざる風景である。 そして、 一振りの斧とトロッコに力の凡てを賭けた、山男達の生活がここにはあったのだ。 錆びたレールが標識の支柱となって、何度目の越冬だろうか? 林道に残る距離標柱が、かつての軌道を彷彿させる。 「原町森林鉄道」 かつての基盤産業が、残存する森へ。 |
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廃道日記(Riding・Report)004-1 |
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コウ |
5月、新緑に覆われる前にコンクリート製の橋台を撮影する。 東側は地滑りにより倒壊、一部基礎も露出する。川の中央に丸太の橋脚の土台らしい石もある。 |
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軌道跡は導水管の下、写真右下に出る。 |
道路から見ると良く解らないんだけどね。 |
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Bajaは導水管の蓋に上がっている。 同じく蓋に上がる250WR。写真左下が軌道跡。 杉が植林(蹂躙?)されてしまっている。 恐らくは昭和末期に造られた現用の導水管。 技術レベルが桁違いだ。 ほぼ自然に還元された道床。3月初旬撮影。 |
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3段に組まれた道路。上から導水管、その土台と化した石積みの林鉄庸壁、多分鉄路の道床 だった筈の浅いのり面、そしてバイクを見下ろす今上がってきた道は、おそらく後年に造られた 導水管の工事道路 |
道は二つに分かれる。右の登りが軌道、左の段差が導水管。 |
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導水管の補修用資材?と思われるU字溝。 振り返って撮影すると、まだ分岐点が見える。 絞られた先に水導橋がある。一つ目。 写真だけ見ると広そうだが。 手つかずの様な導水路。 二つ目の水導橋の先にあるものとは?!。 |
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残念!道はない!つーか「どうやって配管したんスか?」。 ガケも垂直で登れないぞ! |
やむなく振り返ると、そこには抜群の鮮やかさを見せる「橋の跡」。 |
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戻りながら「あの辺かな」と検討。 取り敢えず「実際に登ってみた」。 |
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おお!見事な石積みが展開する軌道跡。
石積みが足下にも!2段に展開する軌道跡。 |
橋台はもう一度橋を架ける事が出来そうな程だ。 |
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岩盤は削り、軟弱な部分は補強される。 コンクリートは後年のものだろう。 古い石垣を眺める。昭和初期としては見事。 ううん、あの大峠山形側に通じる物がある。 それが何かは……?。 |
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原町森林鉄道を疾る。 |
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