林道日記(OFF-ROAD・DIARY)



ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。


キャプこのContentsは、適当に増殖します。ョン
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)034


H19年3月、三度この地を来訪する。
どうやらこの日もここはトライアルライダーの遊び場となっていた様だ。


馬場林道鉄山第三支線は後に登場する明治林道同様、ゲートによる封印がある林道である。
6月、新緑を迎えた第三支線入口。



しかし実際にはその理由が解らない林道だ。
確かにH17〜18と新規開削や砂防ダム新設などの営林・治山事業があったが、
正直、開放して何か問題があるのか?と思う。




冬、栄華を誇っていた夏草も落ち着き、
銘板もすっくと顔を出す。


初夏に来訪した際には、
「入ってくんな!」という捨て台詞を
頂きました。


つまり、単なる意地カモ?。
緩い傾斜と長い直線は馬場林道とよく似て
いかにも林鉄由来らしい。


昨年工事看板が出ていた砂防ダム。
自然に優しいダムとか言うが、どの辺が
お優しいのかは不明。
ダムにあわせて護岸となる道路も
嵩上げされている。


馬場林道 鉄山第三支線
区間総延長:約12.8Km(全線未舗装)


第三支線というくせに、本家馬場林道よりしっかりしたコンクリート製銘板。昭和30年代後半から60年近くまで見られるデフォルト設定なのだが。
トコロで、本線と第二支線は、ドコ?



どうして新規に造ったのか?今年も熊さんはお目覚めのようか?

TouringMapple2005.3版に路線のみ掲載(林道表記なし)鉄山林道各支線は一部点線表記。

始めに断って置くが、この林道は現時点で徒歩で他線と連絡しているに過ぎない「片道林道」であります。
勿論
車輌の通過は不可能
です。
また、厳重に管理されていますので進入はお勧め致しません。


解説
 明治41年(1908)原町森林鉄道馬場線が敷設された。これが現在の馬場林道の前身である。現福島交通原町営業所から横川を遡上し横山入(現在の県道49号/馬場林道起点)からバッカメキまでが始めに造られました
 馬場線に続いて明治42年(1909)には
鉄山線も敷設開始。延伸した軌道は横川入から分岐し、現在の県道46号線から国道114号線沿いに支線を延ばす。現在の原浪トンネル上にも支線があり、未調査の部分が多い上に一部は既に道としての体を成していない。国道114号線沿いの軌道については既に「街道Web」様の方で踏破調査が終了しており参考にしてほしい。



鉄山第三支線第一橋。名も知れぬ支線があるが、第二支線じゃね〜よな〜?。
取り合えず逝ってみる?。


緩やかなコーナーとなだらかな傾斜角。
でもだだっ広く林鉄など微塵も感じない。


S字に蛇行する北海道沢を強引に一直線に渡る。
鉄山第二、第三橋の現在。


 鉄山線の支線も最終土場の位置など謎が多く今後の調査が待たれるが、どうにもバイクで行ける所ではない
 
また、近隣にある助常林道県道62号線の一部、新田川水系の電力管理道路明治林道なども同じ起源とされています。

概要
 県道49号原浪トンネルと鉄山ダムの間にある鉄山第三支線はご紹介した原町林道群の中で険道62号線に次いで新しい昭和55年竣工の林道である。
したがってこれまで見た林道群の中で最も道路幅などの規格に余裕のある設計になっており、それ故林鉄らしさは微塵もない。路面状況も良好でキッチリ砂利捲きもされている。2月、3月と1ヶ月の間をおいて入山したがその間に流された道路の補修作業が行われ、管理が行き届いている事を伺わせる。
 しかし、路面の上に乗った砂利がひとたび掬われると、川沿いは剥き出しの岩盤であり、道路脇を流れる北海道沢にはナメが多数存在する。
 鉄山線の延伸部分から先、北海道沢作業道辺りは完全な砂山で、柔らかい山肌を抉って作られた林道の路面も脆いようだ。



横川水系北海道沢が美しい渓流美を見せる鉄山林道。実はこの第四橋が林道ラビリンスの入口となる。
無論、バイクでの進入・突破は不可能。


路肩には夏場に藪に没する法面も冬には姿をあらわにする。

この第四橋で北海道沢は北に折れ、沢は二手に分かれる。
第三支線は北海道沢を第四橋で渡り、名称不明の支流の沢沿いを登ってゆく。実は北海道沢の沢沿いに本来の森林軌道(鉄山線本線)が分岐している。
これは推測に過ぎないが鉄山第三支線とは本来この分岐から先の部分を呼称で、この第四橋までは同じ共用線だったのではないだろうか?
車道化の際に旧名称を引き継いだのではないだろうか?



沢沿いの旧土場とおぼしき広場の端っこにゆるりと起つ終点標柱。
昭和55年の竣工部分はここまでと思われる。


延伸部分に突入する。
この時期に杉林の中の探索は息苦しい。
(核爆


もはや枯れ沢に近い名称不明の沢越え。
写真位置は暗橋の袂である。
林道は突然上昇志向になる。


10%を越えるであろう急坂。
捲かれた砂利の上に崩れた赤土が覆い被さる。
急速に青空に近づく。


法面根っこごと倒壊した杉の木。
かなりでかい、道路端に寄せた跡がある。


後日再訪の折には更なる倒木。
こいつも根っこごと倒れていた。


「馬場林道鉄山第三支線(自動車道)終点」と表記される。
達筆な筆書きである。


裏面には誇らしげに「原町営林署」。
しかしシロアリの侵攻速度に為す術はないようだ。

 
ともかく、第三支線の終点標柱がある旧土場までは砂利道が続く。
 ここを越え、細くなった沢を暗橋で越えると、まるで別の林道に来たかのような尾根沿いの林道へ急速に駆け上がる。約1Kmの延伸部分からサラサラの山土に路面は切り替わる。


営林関係者が整備する脇水排水路。
3寸の面取りした角材2本の間に厚さ10mmのゴム板が挟んである。
馬場林道にあるモノと同じ。

 尾根沿いルートは勿論視界が開け沢沿いのルートと違い開放感溢れる場所となるが砂山を削った路盤は大変脆く路肩崩壊が絶えない危険なルートと化している。またそれ故か法面からの倒木も見受けられた。
やがて下り始めると一部コンクリート路面を交えて、一本の標柱が見えてくる。



この程度の路面崩壊?と思って驚く。断面には岩塊が見当たらない?薄い砂利引きの下は砂・砂・砂・・・・?。

 調査日(07/2/11)の状況:
 路面状況は「普通」ですが通行は不可でした。所々に残雪がありますが、バイクで逝けない事もない。
トライアルバイクの轍が最深部にまであり、ちょっとビックリ。尾根沿いルートはあちこち法面が崩れてました。
 近くに手頃なスタンドはないので給油は確実に。

 調査日(07/3/18)の状況:
 きれーに砂利が撒かれて走りづらい。(T^T)。。。
 尾根沿いルートはさらに法面崩壊・倒木・路肩欠損3箇所と状況は悪くなっていた。なのに北海道沢作業道周辺は補修してあった。交互に繰り返されているのだろうか?



下り始める延伸部分。両方の路肩が欠損している。


キャプこのContentsは、適当に増殖します。ョン
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)034-2

北海道沢資材運搬路起点。
前方に見える三叉路っぽいのが旧鉄山線延伸部分の土場だろう。
ちなみに写真左手に小さな沢筋と共に伐採道があるが、既に森と化している。



ラストにえらく狭く急なS字と
ヘアピンの混合コース。
コンクリート下までに空いた穴も
再訪の際には補修済み。


一応路肩を補強していた様だが、
本来の道路面が嵩上げされてしまっていて、
かえって危険だ。


担当者は妙に細かい人かも知れない。
いや、これも継承された名残りなのか?。

鉄山第三支線
 北海道沢資材運搬路

区間総延長:約2.3Km(全線未舗装)

 
ここ数年来に開削された新規林道。鉄山線延伸部分と多少重複すると思われるのは鉄山線終点土場の手前に林道標柱を確認したためである。鉄山千円心部分のラストが分厚いコンクリート舗装だったことから、今後重要な役割があると思われるが、役割自体は営林目的か治山(砂防ダム)目的かは不明である。


 支柱は真新しい鉄製。白のOP塗装にフィルム切り文字貼り、と言ったところだ。豪華プラ製蓋付き。

 
運搬路は一度だけ標高を上げると、ひたすら北海道沢に向かって蛇行しつつ急速に標高を下げる。と言うか標高を下げるために思い切り蛇行していると言った方が正しい。
 しかし相変わらず鳥モモ肉をブッた切って加熱したような色合いの法面には岩塊一つ見あたらず地盤の脆さを内示している。




この様な長大なつづら折れを幾つも介して北海道沢に「落下」してゆく資材運搬路。
所で何の「資材」なんだろう?



北海道沢を渡る簡易な橋に出る。ここから終点を見上げる。
因みに画面右手、橋の奥にもう一つのラビリンスが分岐する。


ここまで来て初めて見る「待避所あり」の標識。
支柱に「磐城森林管理署原町事業所」とある。


しかし、待避所ではなく土場だよ。
目前に原町森林鉄道鉄山線本線の道床…?
え?。


ああっ!なんと!
この土場自体が森林鉄道の上にあるのだ!
振り返ると東に向かう一直線の道床。

サンドの路面は雪解け水で大部流されていたが、後日再来の時はキチンと修復されていた。また、法面下に堆積していた土が無くなっている事からもこれで文字通り穴埋めしたと思われ、それはつまり、また流されてしまう事が確定したとも取れる処置である。

森林鉄道の道床には測量の杭が残る。
写真上、道床先の明るい所が資材運搬路の土場。


  調査日(07/2/11)の状況:
 路面状況は「普通」ですが通行は不可でした。所々に残雪がありますが、バイクで逝けない事もない。
トライアルバイクの轍がここ間であり、一部林鉄跡まで入り込んでいる様だ。下りルートは殆どの法面が小さく崩れてました。また、道路中央に濁流の流れた跡があり、砂地という事もあって深い所はバイクでもスタックしそう。

 調査日(07/3/18)の状況:
 路面に空いた穴は見事に補修され、その上に砂利が撒かれてさらに走りづらい事に。(T^T)。。。
 やはり崩壊と修繕は交互に繰り返されているのだろう。


資材運搬路終点。一体ここにどんな資材が運び込まれ、何が作られようとしているのだろう…?。
一介の不法侵入者に知る由もなかった……(そりゃそーだ……m(__)m)。





追 伸


帰れない・・・。



足下の石にフロントが跳ね上がる!
運良く石に乗ると、今度は
立木にハンドルを強打する。
車体をリーンさせて何とか突破。
リアタイヤが上がった所でタチゴケして、オイルクーラーを打ち付けるが、まあどうにか大丈夫?