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林道日記(OFF-ROAD・DIARY)


「突破あるのみ!!」
2013秋の廃道"南会津秋の陣"Tour/3日目


この時はまだ気がついては居ない、その深化。


ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。


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林道日記(OFF-ROAD・DIARY)079-3




秋10月、満を持して突入した5度目の                        

トライ。楽勝気分で訪れたゴールデンタイムリバー。
さあ、楽しんで貰おう!。


おお、荒れてる。


でも・・・・デモ・・?。
一寸マテ!!。

●廃道に極まる林道
 「箕沢林道」は地図の沢の配置と道の表記から、恐らく林道西側の沢に沿って上の林道に繋がる伐採道ベースの林道で間違いはなさそうだ、と思われる。
 片方をそう断定した結果、その手前にある
「黒森沢林道」も林道の東側を流れる沢の名前が由来なのでは?と推察している。なんせ双方とも現地に林道標柱が存在しないので(仮)とつけるべきだろう。


2012秋の箕沢林道。
まさに隣の写真とこの写真は定点観測の様だ、風景はコピーした様に同じなのに、路面は別物である。

 この周辺の林道は、戦後のパルプ産業育成に始まる国有林民間活用に伴い林道を開設したと思われる林道が多い。
 基幹林道の七ヶ岳線が、開通記念碑によると昭和63年10月竣工とあるが、実際の林道起工は昭和40年代に車道として開削されている様だ。



「・・・・・早すぎね!?!」。

 
 この同時期に他の林道や富木沢に接続する古桧林道なども開削されているハヅだが、正確な竣工年式は林道標柱が現場に存在しないため、正確には不明である。
 因に、この林道群の中で最も古いのが
富喜沢林道の昭和9年起工である。

 そこで帰宅後に気になって調べてみると、
箕沢林道の起工年は昭和29年の「奥地林開発林道開発事業」とあり、当初は3.6m幅の林道として拓かれた様だ。この初年度は開削延長僅か896mとある。翌30年に3.55Kmを開削整備し、竣工したと思われる。
(出典:林道50年のあゆみ/福島県農地林務部森林土木課、S54’版)

 箕沢林道も当初は明らかに永年使用を目的とし、標識の設置や箕沢の護岸補強施行を散見出来る。しかし現在では森林民用の低下などから採算性を無くし、それに伴い林道の様な管理道の維持管理が途切れている結果と思われ

間違いなく、
前回はまだ林道だったハズ。
る。
 ま、我々の様な人間には有効な道路資源として十二分に活用が見込める林道では在るが。(笑w。
 と言う訳でこの林道は有名なので、どちらの名前でもYouTubeで検索すれば、既に幾つかの動画が視聴出来るが、現地を見る限り凡て「箕沢林道」の方である。


マテマテ、チョット待て!!もう一度、言おう。


綺麗だ・・・いや、チガウ。

これが、道か?


これで、道なのかよ?
この時点で既にレベル4だろ?


箕沢林道
総延長:約4.36Km (○○道向山線分岐支柱より) 全線未舗装。
 この時点で、林道の総延長が書類と違う様だが、現地の起点、終点が確定出来ない以上はやむを得ないと思われる。

 では、逝ってみよう。 て・・・・、



荒れてる距離が前回の倍になってるぞ!
巷で流行の「倍返し」という奴か?


直ぐに洗掘が始まってるよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
冗談ではない。


箕沢に落ちる。路肩一本橋に欠け在り。


名瀑"競郎ヶ滝"にて「よっこいせ」

 春まではいわゆる"ビーバーの巣"がある河原地点、つまり上流で流れ込んだ沢水が再び箕沢に戻る地点、黒森沢の分岐点から、約800m程は比較的路面の安定した林道だった筈だ。
 確かに荒れてはいたが、4駆の軽虎でも登れそうな道だった。

だが、今はそれがどうだ?
 現在の状況は軽虎どころかノーマルのジムニーすらスタックする凶悪な洗掘モーグルが処狭しと林道を縦横無尽に刻んでいるではないか。

 名爆
"競郎ヶ沢"に漸く辿り着く。

  取り敢えず起こす。        
軽く小さな車体は、リカバリーも容易だ。


先頭は何処まで逝ったんだ?。

「ハケーーー〜〜ン!!!!」

「第二キャンプに到着」レベル5スタート前の水分補給。

完全に河と化した林道。レベル5以上のゾーンへ。


 
ここ迄で、既に前回の一本分に相当するボリュームだ、ハッキリ言って盛り過ぎである。

 写真を撮りながら、箕沢に落ちながらも何とか第二休憩所にたどり着く。
 春の状況から1時間かからないと踏んでいたおぉじぃ氏が悲鳴を上げていた。大幅な時間修正が必要である。
 
 それにしても、僅か4ヶ月程でこれ程の荒れ様とは・・・。
「活きのいい林道だな」とはT師の一言。
 
つまりここは・・・


路肩一本橋で立ち往生するセロー。
様子見のRMX。


名瀑"金覿ヶ瀧"
(きんてきがだき)
深さ1m以上の渓谷を先行する2台のセロー。
華麗な足さばきで進むRMX、
その結果・・・(泪。


うわぁ、路肩の河とを分ける擁壁が、
もう限界カモ?。


"活地獄"と言う事か。そうなのか?

 そして休憩を後に出発!
 既に
レベル5目前という林道は、さらに苛烈なタスクを用意して、皆々様の御来場をお待ちしている様だ。
 そんな大歓迎を受けて進んでゆくと、春には岩盤まで貫通したばかりの沢登り区間が好評に答えて路盤の拡大延長、まるで農業用水路の掘削を受けたかの様な
幅2m深さ1.5mの塹壕と化していた。


  箕沢↓      林道の路盤擁壁↓      ↓箕沢林道

「箕沢より深い!!箕沢林道!?」
写真右が箕沢林道、左が箕沢なんだが・・・マジデツカ・・(泪。


レベル5容赦なく襲いかかるステップへの岩石攻撃!


滝壺で転倒!というよりKLXに振り落とされてしもうた>俺。
iPadminiが濡れなくて良かった。
名瀑"圭子(K子?稽古?)の滝"と命名す。


 所々に5〜60センチの岩がゴロゴロしている所が素敵な沢だ。

 活きのいい自然掘削は、山肌や岩盤どころか
箕沢と箕沢林道を隔てる恐らくは昭和30年謹製の石積コンクリート製護岸も、その裏側から洗掘してしまっており、河と沢が繋がるのは時間の問題と思えた。
 しかも、
林道側の方が洗掘激しく箕沢より低く深いのがポイントだ。
 いつの間にか2連の滝壺に深化していた熊五郎大滝の手前では、思い切ってフロントアップしすぎたKLXは竿立ち、MRは滝壺に振り落とされる。思い切り良過ぎたゼ!

 前回やっと登った名瀑"熊五郎大滝"(最初に登坂成功した功績を記しての命名)も、ものゴッツい滝壺に変貌していた。


前回の最終難関だった
"熊五郎大滝"
か?(笑w



レベル4の末期に戻る路盤のほとんどが河と、その洗掘の土手。


 チガウ!明らかに前回とは違うのだ。この時点で滝の数も滝壺の深さも倍以上だ!
これがいわゆる
「三倍返しか!!」(そうなのか?)


路肩から降りた鮮烈な清流が、
情け容赦のない攻撃で林道を壊してゆく。


路盤が緩くて、倒れたりもする(瀑。


BS選手のBJ(ブラックジャック)セロー。
 この"熊五郎大滝"も滝の幅と深さ、いや、落差が大きくなってさらに難解な滝となっていた。
 これも何とか切り抜けると、その先は先頭以下の2台も路肩に乗り上げて前進していた。
 この10数メートルは箕沢との間に余裕が在り、途中の段差から路肩に乗り上げて、さらに二つの滝を迂回した。
スゴい!凄すぎる!!!
 最早この区間は

レベル5+という段階と言えるカモ知れない。


本来林道の足下の側溝で林道を潜り、箕沢に行くハズの沢水。
もう林道への直通回路に組み替えられている。


さらに更に!その先の穏やかだったレベル2区間レベル4に格付けが変更されていた。
 我が目を疑ったあの最強最凶区間の先もまた、手前のビーバーの巣迄と同様に
洗掘区間が豪華延長サービスを実施されて、我々はまたしても延々と洗掘区間を走る羽目となった。
 春6月の段階で、林道全長4.6Km
の30%が渓谷型洗掘、20%が洗掘区間であったが、僅か4ヶ月足らずの秋10月には、林道全体の40%が渓谷型洗掘、50%が洗掘区間という事になったのだ。


本来ならその先はラクショーなのに・・・。
「ここも掘られている。」


洗掘が洗掘を呼ぶ・・・まさに魔掘!


 
つまり全体の9割が四輪車通行不可の洗掘林道なのである。
 極めつけはなんとKLXのチェーン外れ!。前日の泥区間もさることながら渓谷遡上はロックセクションなので、思った以上に駆動系への影響が重かった様だ。
 林道は最後のヘアピン区間だけが変わらずに移推し、そのまま富喜沢/七ヶ岳林道に合流し、ここに
無事?突破を見たのであった


二日間、僅か12Km足らずで一目盛り近く
伸びたチェーン

無論初めてダヨ。



だよね〜。改めて写真を見ると、道と言うより鉄砲水の跡みたい・・・。


調査日(13/10/14)の状況:
 2009年以降、4回目にして漸く貫通した箕沢林道。5回目となる今回は前回と同じとタカを括っていたのが大きな誤算となった。

 毎年もとい毎月の様に洗掘は深くなり川幅は広がり、
洗掘が洗掘を呼ぶ"魔掘"と深化した現在は人外魔境の廃林道も深まりました。

 そして、この状況ながら未だに管理者側からは通行制限や補修などのアプローチが何も無い、徹底した放置プレイが現在も進行中だと言う事だ。
これは実に素晴らしい事である。

富木沢林道終点、七ヶ岳林道の合流点に在る標識。箕沢林道を登り上げると、この標識を見る事になる。


一つ前の写真の奥の土手をいきなり登り始める林道。どこに行くんだ?。


最後のヘアピンはほぼスイッチバックの様相。


「ここもUターン?」これを見る限り、箕沢林道は本来ピストンだが、
後年に伐採道と繋がったのではあるまいか?

 
 路面状況は見ての通りなので、今更説明の必要は無いだろう。
 当然、可能な限り行く事は薦めませんし、ここを見て面白そうだと思って事故っても、当方は情報提供のみの個人サイトの日記なので、一切の責はご容赦願います。
 文句は言わずに黙って走るか?帰るか?現場で叫ぶのかを、ご自分の判断でお決めする事をお願い致します。


車か?つまり林道合流か。


無事合流。「つ、疲れた・・・」
写真左右が七ヶ岳林道本線、これに二つの林道が合流する。
富喜沢林道側には道路標識が在る。この林道は昔からの登山ルートでもある




2013秋の廃道"南会津秋の陣"Tour
2013秋の廃道"南会津秋の陣"Tour
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