●駒止(こまど)にて

 針入部落から旧駒止峠(旧R289)に入る。
 この旧道は明治期に作られ、補修や拡幅を繰り返しながら現駒止トンネルが開通する昭和47年まで100年以上主要地方道として使われ、今まだ車輛が行き交う由緒正しい?現役の道である。
 その峠から一キロ程針入に戻った所に、かつての峠の茶屋があった空き地と玉川林道の入口が在る。
 MRにして
「ハブ林道」という玉川林道と大窪林道は、駒止湿原の北西側の十字路を基準に東西南北を繋げる林道である。もっとも、西に抜ける界林道はここ3年程通行止めの標識が建っている。
 午後からがこれを含めた2本の未踏林道を分け入る予定だ。

 いかにも
明治謹製・昭和改修の大胆かつ無謀な線形で道路は駒止峠に上り詰め、峠の地蔵様と次回の場所を確認する。
 すると2台の単車は取って帰り、玉川林道に突入する。
 相変わらず砂利の多い玉川林道、
何か毎年走っているなぁ(笑w

Photo Album


駒止川を右に左にと遡上する旧国道289号線。針入部落側は道幅が広く感じる、


時間の経過を示すアスファルトの荒れ。
時代を示すガードレールの無い川側。


"三島経線" MRは三島通庸謹製の道路線形をそう謳っている。
それは人造というより地形を無視した道路作りを感じるからだ。
嘘か真か、ここにも大峠の様な意匠を感じる。


などと考えていると、たちまち界林道の分岐点に到着する。何気に通行止めの看板が無い!と思ったら路肩に落ちていた。
 え?もしかしたら通れるのか?。と、そこで聞き慣れない重低音が山々にこだました!徐々にこちらに近づいて来る。速い!
 尋常無いスピードでコーナーを駆け下って来る2台のBMWが現れ、ゼッケンの付いた大柄の車体が台風の様な勢いで目の前を通り過ぎた。もっとも、路肩に停めてあった我々のバイクに気が付いて一瞬躊躇したのが見て取れた。


駒止湿原の出入口を通過する。


「旧駒止峠」
明治からの旧道には数々の遭難者を慰めるようにお地蔵様が鎮座する。
誰かがちゃんと花を添え、新しいべべ(服)を誂えている。



使い回しだが、
玉川林道(駒止側)入口。この写真好きなんですよ。
Pohto:07.10



 
そう言えば、とおぉじぃさんがキャンプ場にもゼッケンの付いたセローが居たという。
 何かラリーでもやっているのだろうか?でも林道の入口にはそれらしい係員や看板はなかったぞ?
 そうだ、昨日下郷や田島で見たBMWの多くがゼッケンを付けてた事を2人で思い出した。

冷湖の霊水。玉川林道でのオアシスである。Pohto:07.10
 まあ、ラリーレイドで対面通行は有り得ないだろうから、伊南村から昭和村か田島に向かっていると判断してそのまま玉川林道を北に、冷湖の霊水までゆく。
 霊水を見た後に戻り、今度は東に向かう大窪林道ゆくが、分岐までの戻りで誰ともスレ違わない。地元の車すら通らないのだ、
いやな予感がする。
 大窪林道も玉川林道同様、この時期にも拘らず殆ど紅葉がなく、ちょっと拍子抜けだった。そして駒止湿原北側の入口から林道が細くなると、心配は現実となった。



界林道分岐点。ここ数年に変化無し。
Pohto:07.10


単車側、
大窪林道分岐点。
多分こちらが終点側だと思われる(笑w。
Pohto:07.10


"紅葉が少ない"2012秋は余り紅葉が見られない。写真は11'の物。
Pohto:11.10


 
足下の荒らされた道床は、すべて重量級バイクのスライド痕なのだ。どうやらこちらがラリーのルートで間違い無い様だ。
 はっきりいって、砂利が多い上にクリッピング付近がグリグリに荒れてて走り辛い。1000ccクラスのマシンをこんな狭い林道で振り回すのは骨が折れるだろうが、それはそうで楽しそうだ。
 中盤に入った大窪林道から、いつしか青空が消えていた。
 大窪林道には延々とバイクの轍が折り重なって、山頂付近の平地から道は下りになりつつあった。
 
この辺が聖書「会津の峠」に記された”石転峠”の筈だが、それらしい表記は見付けられない。


石転峠はドコだ?
延々と続く砂利道、ラリーの所為?
今年は荒れてました。
Pohto:11.10



「ちょっと戻った所が石転峠
正体不明の枝道に到達、左折(写真右手の林道に進む)。
Pohto:11.10


くっきりと豪快なコーナリングの痕がある!
躊躇無く入った人、戻って入った人と4台位は通行してるかな?。


 そんな事を考えているうちに、例の分岐点に付いた。
 実は後に自宅で確認すると、支線林道のちょっと手前、まさに林道の下り始めの所が転石峠だったようだ。
 
未踏の昭和村に抜ける名も知らぬ支線区間である。
 数年前に路肩欠損で通行止めの標識が出て以来、ずっとそのままだったが、今日は通行止めの看板が脇に退けられていた。
 ラリーライダーの轍もここで二手に分かれていたが、改めて轍を見ると走っているのは10台近いと思われた。
東は本線で旧国道400号線舟鼻峠へ、支線は北の昭和村へ向かう、そのグループはほぼ均等に割れている様に見えた。
 ルートは一本ではないのか?ここがSS区間なのか?まあ取り敢えず、ここで距離をリセットして支線に突入する。

●昭和村にて
 あっけないくらいに普通のダートは終始下りと思われた。先行したおぉじぃさんはたちまち姿が見えなくなり、MRはカメラ片手にチンタラ走って行く。途中でカメラの電池交換などして大分差がついたかな?と思う頃に、ゲートが見えて来た。なんだ、ちゃんと空いてるじゃん?などと近づくと、赤い作業用の回転灯を付けたパジェロと2人の男が居る。なんだろう?林道内法定30Km/hオーバーのスピード違反か>俺。
 写真を撮りつつおぉじぃさんに聞くと、どうやらあのラリーレイドは昭和村が後援している有名なイベントらしい。
 二日目にフリーライドの所が在り、どうも駒止周辺がそのエリア内という事だった。
 我々の後に参加者が居ないか確認してい

思った以上にルーミーな林道内。
路盤状況も良く、スピードが乗る。


林道は昭和村に向かって下る。
地形也に弧を描き、まっとうに下って行く様だ。。

た。
 
つーか・・・、それは貴方がたのお仕事でしょうが?
 参加者を主催者が把握出来なくてどーする?




「おおぅ!! 監視員か!」
林道であっても参加車輛が入るなら一般は通行禁止にして欲しい。
クローズドコースじゃないラレーレイドはナシだろ?。


 支線林道はゲートから1Kmも行かないうちに終了、ここに来て初めて林道名が「畑小屋林道」と割れたのであった。

ぽつり、と冷たい。
 慌てて空を仰ぐとよりに因ってこれから戻る駒止、山口の方から黒い雨雲が雪崩れ込んで来ていた。
 間を置かずにポツポツと雨が落ちて来た。だがすぐに大雨になるワケではなさそうだ。
 地図に拠ると村内に入らないうちにショートカットする道があるが、確定出来ずにそのまま畑小屋から国道401号線にアクセス、進路を西の南郷方面、新鳥居峠に向かってひた走る。

霧雨が降って来た。
 国道401号線三階山周辺は紅葉の名所で、例年この時期なら大芦部落と新鳥居峠の間の超屈曲区間にはカメラの砲列が見られる筈だが、霧雨の中にそんな姿も無く玉川の沢筋はただただ寒空が広がる風景だった。
 幸いまだ路面はギリギリ乾燥路面で、路肩からの漏水に注意しつつ、思い切ってリーンアウトで駆け抜けると流石に空気圧を下げているツーリストが悲鳴を上げている。


畑小屋林道。
昭和56年竣工、会津森林管理局謹製。



「未舗装終了!」ラレーレイドの方はやはりコースの選択が出来る様だ。


 新鳥居峠は明治31年に当時の大芦村が発起して峠向かいの富田村と共に開削した明治新道で、それ故"新"鳥居峠という。
 2台の単車は峠のつづら折れに入る寸前に左折し、玉川林道の戻り足となる。
本格的に雨が落ちて来た。
 昼イチで回った冷湖の霊水から1時間半、玉川林道は雨に濡れて実に楽しいワンダーランドと化していた。
きっと顔は笑ってるんだろうなぁ。
 また後ろからおぉじぃさんが怒濤の捲りでテールツゥノーズで付いて来る。サイドミラーからはまるで泥の怪物が目を光らせながら追って来るかの様だ。
 つーか、
相変わらず凄い接近している、雨なんて眼中にないみたいに。 
 結局、界林道は諦め、駒止峠を下って山口に出るまで雨は降り続いた。シェルのスタンドで給油となるが、山口の国道401号線沿いは雨が降らなかった様だ。
 駒止峠は天候が激変すると言うが、遠回りでもそのまま新鳥居峠から南郷経由の方が雨に振られず済んだかも知れない。
 2人は山口で買い出しした後、真っ直ぐに

国道401号線新鳥居峠の東端から左折、
玉川林道にスウィッチする。
標識があるので迷う事は無い。
Pohto:07.10

キャンプ場に戻り、こーはくさんと合流した。
 当然なのだが、既にテントがあるのは嬉しい。放射冷却で生乾きのライディングウェアを脱いで、こーはくさんにジムニーをお借りして隣りの湯の花温泉におぉじぃさんと逝く事とする。
 そして、皆でこの日の出来事を回想しつつ、杯に雲間の月を愛でて飲み干すのだった。




"二日酔い二日目の朝"。
なんといっても干し物!朝飯そっちのけで服を乾かそうとする(爆!



朝、キャンプ場にて
 夜に入った温泉が効いたか?思った程寒くも無く、昨日よりやや遅い時間に目が覚めた。
 何となくコーヒーを湧かしつつ、コップの底に残った冷たい命の水を一口空けると、朝食の準備と昨日のジャケット類を乾かす。
 昨日間違って朝食のおかずまで食ってしまったのでどーしよう?などと3人で言ってると、
こーはくさんが燦さんの残した切り餅を思い出し、火を起こして焼き始める。
おお、焼いた側から無くなって行く好調な売れ行きだ。
 かくして、朝食が終わりテントに家財道具?を詰め込んでいた所に、2年連続の聞き慣れた排気音が鳴り響いた。


有り難く、極めて有り難く頂く
お餅。
燦さん、ゴチになります。



到着!熊五郎さん!! 何故か迷ったらしい・・・?。


最終日の"舞台"に向かう。古道にエキゾーストがこだまする。 


富貴沢林道の標柱はある。!
古桧
(こび)林道の標柱が見当たらない。


おお〜〜!
すっかり道が直っている。



雑木林と植林帯が交互に現れる。
地区分けがけっこう細かい。


"大峠の主(マイスター)”熊五郎さんのご登場である。"鉄塔道の道案内(ナビゲーター)"との蜜月廃林道行!。
実況は私、MRが持てる凡てを掛けてお送り致します、
その瞬間まで着いて行ければ桶!(爆!




「全開だ!!!」おお、良い感じ。
明かり取り区間、青空が眩しい。
タイミングを合わせてやると、側溝のコンクリでフロントアップが連続で出来る。


 歓談を終えて4人は走り出した。
 と言っても今日は最終日アタックを予定していたので、こーはくさんは昨日同様別行動となって仕舞う。
 お昼を一同会して昼食で解散、3時には再びキャンプ場に移動、テント撤収にて帰路となる予定を打合せる。ざっくばらんに午前中勝負で昼食解散という所だろう。
 例に因って3台のヤマハマシンはあの
「魔の林道」に向けて、国道352号線を田島に向かう。
 中山トンネルを越えると進行方向左手、北の方に七ヶ岳連峰を望む。
 国道121号線に合流、国道重複区間を阿賀川と会津鉄道に付き添われて進んで行く。会津荒海駅前で給油しつつ、小学校前から左折し阿賀川の支流、富喜沢に沿って登って行く。

 戦後の登山ブームに七ヶ岳登山の出入口だった富喜沢林道に対し、江戸中期頃から間道として発展した古桧(こび)荒海部落から黒森山を突っ切って田島には回らず直に針入(はにゅう)部落に抜ける古道であり、現在でもその入口には江戸期の道標が建つ。ただ、現在の古桧林道の道筋は富喜沢同様に戦後の林道と思われる。

●激闘!黒森山にて
 入口で写真を撮っていると後続の2台が給油を終えて追い付いた。
 てっきり熊五郎さんは道筋が解っていると勘違いしていたMRだが、
目見当でここまで来るのは流石に鼻が利く人達だ。

 撮影行なのでお二人を先行させると、鬼の様なスピードでたちまち姿が消える。



再び雑木林に。
この辺の路面は前々から安定している。


久戸沢林道の起点分岐に到着。
ここから峠は直ぐだ。



「古桧峠」特に表記はないが江戸時代からの古峠。
写真右が本線、左は地図上ピストン林道の様だが未踏。そのうち逝こう。



 あの調子ではあっという間に15分程前に入山したジモティのテラノに追い付くだろう。

 昨年、悪魔の様に荒れていたこの林道も、今年は整備が進んで爆撃の後の様な洗掘のデカイ穴は砂利で埋め尽くされ、替わりに排水用の側溝や丸太がジャンピングスポットとなっていた。
 雑木林と植林の林道であるが、双方とも一部が伐採され、気持ちのよい青空が広がっていた。昨日午後の雨が恨めしい程の青である。
 直線の奥に、飛び跳ねる鉄の羚羊が嬉しそうに踊っていて、嗅ぎ慣れた2ストロークオイルの甘い香りにくすぐられる。
いいなぁ2スト。
 祝日の林道には数台の車が入っていたが、気持ちよく道を譲って頂き、少々申し訳なく抜いて行く。


ダウンヒル。極めて普通の林道だが、
道幅1.5m程で擦れ違い不可。




「終点標柱、完全に沈黙」古桧林道終点。
ここで各伐採道と合流、分岐してゆく。




 あっという間に久戸沢線の分岐に到達する。さらに3分程登ると古桧峠だ、峠からさらに林道が一本派生するが、地図を見る限り中ノ森山に向かう支線の様だがピストン林道と思われる。

戸坂峠の看板、12'には遂に柱だけになる。
写真は11'



作業道に入るとあからさまなダブルトラックになる。


まずは腕試し?とばかりに倒木がとうせんぼ


ここだっけ?一瞬の迷いが生むミスコース。


 下ってY字路に出るとソコが古桧林道の終点、ここから件のアタック林道まではいわゆる営林農道で番号以外の名前の無い道の様だ。
 この農道では倒木があり、路肩を山の中から迂回する。おぉじぃさんの得意技だ。
 農道は里道を地形沿いにジグザグに走り、ようやく黒森山林道の入口となるT字路に辿り着く。
 
ここで、熊五郎さんが愛機の異変に気づいた。吹けない、排気煙がいつもと違う・・・? 確認するとオイルタンクにオイルが殆ど無い?愕然とする熊五郎さん。
 それでも全長ざっと3〜4Kmの黒森沢を登ってしまえば、あとは下りの富喜沢林道だ、先程のGSに行けばオイルは確保出来ると踏んで、トツゲキする。
 しかし敵もさるもの、鴨沼の辺りで路面はにわかに悪くなり、あの賽の河原状態が何の連絡も無く勝手に延長されたと気が付く。

そして、その瞬間がやってきた。
 

なんじゃこりゃぁ〜。
いわゆるモノレールですね。



突っ込み、激速!!! 熊五郎さんも舌を巻くヤブ部の技!


その頃のMR。疲れてます、ええもう。


  最初に現れたY字路、道を聞かれ、一瞬躊躇したMRにおぉじぃさんが偵察に行ってしまう。思わず追いかける2人、この時MRは入口にすっかり雑草に隠れた"止まれ"標識を横目に確信した。
ルートミスだ。
 はたしてあのおぉじぃさんを停められるのだろうか?
こーいう時のおぉじぃさんは"鬼"である。
 案の定、
熊五郎さんも驚く鬼畜の走破性が炸裂、ハッキリ言って"止められない"火の玉沢登りである。
 そしてここもまた、路面には一本のレールがMRらに無断で敷設されている!
 コレがまたまるで計ったかの様にステップギリギリの幅と深さで、どう見ても我々は罠に掛かった様だ。(イヤイヤ、自爆だから>俺)
 しかもこのモノレール、コーナー毎にまるでプラレールの如く新路線が次々と合流?されてゆくのだ。


すいません、道、見えないんですが・・・?。


見通しが利くと。コレだもの!
何って、石がイチイチでかいんだよ、コレが!。



 既に先を行く2人の姿はMRから見えないが山奥からチェーンソーの様な排気音が意味不明の叫びと共に聞こえて来る。
 写真を撮りつつ前進を続けると、直線の奥に今、熊五郎さんがバイクを降りて先のコーナーにいるであろうおぉじぃさんの方に歩いて行った感じだ。すでに2台ともエンジン音が無い。
 何とか先行のDT200改に追い付くとTTRを立たせ、MRもその奥に歩いてゆく。2人の興奮した声が聞こえる。
 おぉじぃさんのセローが乗り上げた沢の様な路盤の鼻先には、
殆ど滝登りといえる滝壺の様な光景が広がっていた。先の2人はこの難易度の高さを"全日本トライアル級"と評価し、この林道に"裏黒森沢林道"という名を奉った。



よくここまで登ったよな、イヤハヤ何とも。



まさに"沢登り"?ほぼ、45度はあろうかという滝登り2連続の1段目。


二段目の滝登り
この、今にも落ちて来そうな子供の頭程も在る石がいやらしい。
試しに熊五郎さんが立つと・・?
膝上だから4〜50センチは深さがある。。


流石の名探偵もコレが道とは思うまい?
凄まじい路盤流失。下は岩盤、しかも上の石はあらから浮き石だから。


 そしてミスコース故に改めて仕切り直しとなって記念撮影して戻る事としたが、実際に本道に帰還した所で、いよいよ熊五郎さんのオイル残が極小という事で、本来の黒森山アタックはほぼ不可能という状態に陥った。
 それでも、ちょっとだけ様子を見てこようと再びおぉじぃセローが発進!索敵に出る。

帰ってこない。(笑w


勇気在る撤退?(笑w ですが何か?


あれれ、セロー君は一体ドコに・・つーか、誰も通らないので植物の繁殖がスゲー。



そりゃ帰れないよね
何かクールダウン中?。


森は静寂に包まれ、エンジン音も響いてこない。
 歓談していたMRと熊五郎も流石におかしいと思い、MRが追走を始めると直ぐに歩って戻って来るおぉじぃさんを発見。おぉじいさんをそのまま熊五郎さんの所に連絡に行かせ、 MRは例の沢登りの所までTTRを走らせる。
すると・・・嗚呼。
 セローは遅い沢遊びの真っ最中であった。しかも潜水中らしく顔が見えない。溺れてしまうとマズいのでTTRを立てると沢に入って引き上げる。しかし沢が深いのと長い手足が引っ掛かって上手くあがらない。



取り敢えず救助?
う〜ん、改めて見ると凄い落差だよなぁ。



安堵そしてすっかり戦意喪失。
撤収ゥ!!!


と、思ったら奥から人が・・・?


奥からバイクが !!!!

 そこに、主人のおぉじぃさんと熊五郎さんが登場。3人掛かりで引き上げる。幸い本人には怪我も無くセローは無事息も吹き返した。

●撤退!解散の七ヶ岳にて
 熊五郎さんらがセローを回収後、MRがTTRに戻り回頭して立ち去ろうとすると、ドコからかスーパートラップ?系の排気音が聞こえて来た。その音は次第におおきくなって来る。
 
まさか?とその瞬間、林道の奥にチラリと白いヘルメットが!やがて、KLRを先頭に4台のマシンが現れた。 4人が無事激沢区間を突破するのを待って、降りて来た先頭の方に名刺を出して写真撮影をした旨を伝え、熊五郎さんらと合流する。




ぐわ!?皆さんダウンヒルアタック成功ですね
ウチらは諦めちゃいました(笑。ダメダメですねぇ。


 こーはくさんに電話を取って田島に行って貰い(て、言うかもう到着していたんだが・・)ホームセンターで2stオイルを買ってもらう様にお願いする。
 七が岳林道の針入側入口にある道路管理除雪センターの駐車場まで後退、熊五郎さんがDTをバラしつつ、歓談しながらジムニーを待った。

 時計は既に午後1時を過ぎており、我々も熊五郎さんもそろそろタイムリミットだろう。
 それでも30分待たずにこーはくさんは、
YAMAHA純正2ストロークオイルを持って登場!歓迎を受ける。
嗚呼、有り難や!!
神様、仏様、こーはく様。


  どうもDT200改はほぼオイルがなく、バラしたオイルポンプ内のオイルで辛うじてここまで来た様だ、
本当に焼き付き寸前だったのだ。早速エア噛みの動作確認をしてオイルを入れる熊五郎さん。
 先程沢落ちしたおぉじぃさんのセローもミラーをステーごと喪失した。
 
しかし、3人ともこの黒森沢ステージクリアという最大の目標が失敗に終わった事が、何よりの落胆だった。


慣れた手つきでキャブ周りをバラす
熊五郎さん。


取り敢えずそれを撮影しているMR。
変な構図だな?こりゃ。


じゃあ、この次は必ず?
それにしても悔しいミスコースと整備不良と転落だった。なんだ?全員ペナ1だな?


 リベンジのリベンジですかね?そんな談合をしつつ、今日の所は解散という事になった。
 
最近珍しいパターンだった「リベンジ失敗」、2013年にはどうにかしなければ。

 熊五郎さんに手を振りつつ、そんな事を考えつつ、一路キャンプ場経由で帰路につくMRとおぉじぃさん。
キャンプ場でこーはくさんとも別れ、家路を急ぐのであった。


見事ポキったセローのサイドミラー(笑w
この位の被害で済んで助かった。


そして、帰路に就くリベンジのリベンジになるとは・・・?。




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