林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

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このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
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走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。




折松林道終点部より硯石林道を望む。「止まれ」の標識が、優先順位を暗に表す。


キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)049-2




広々とした硯石林道からギュッと窄まっている折松林道終点。
特に終点を銘記する物はない。


●林道群中、最も早く開削された林道。


入って直ぐにある警戒標識にはナローゲージが支柱に使われる。
ホント、デフォですね。


 林道に限らず、道路は「生き物」である。それぞれの営林署や民営林は理由があって道路を延伸したり閉鎖してるわけだが、無論「山は有限」であり、奥深く開発の果てには詰まるところ生育状況の順番に、10年単位で順繰りに禿げ山を作りつつ展開してゆくしかない訳だ。
 また林業以外にも畜産などの振興増進が更なる林道の開削を呼び、異なる目的の林道が複雑に絡みあう地区となっている。先ほど「生き物」と形容したのは、これに四季の表情を加え、来るごとに違うルートアプローチをすれば、同じ林道群に足を運んでいるのに見るたび違う表情に出会えるのだ。
 故に、群体と化した入遠野林道群は実に深い味わいを持つと思われる。

 さて、この林道群の主幹となるのはどれか?と問われれば、やはり一番古いであろう「折松林道」「椚合折松林道」そして「硯石林道」だろう。
この3つの林道を尾根中心に据えて、入遠野林道群は幾つもに派生し、拡大してきたのだ。
硯石林道に続いて、いよいよ中核となる折松林道に突入する。

TouringMapple2005.3版からおすすめ掲載。


古い警戒標識が点在する。



あまり使われていない印象を受ける折松〜硯石間。
まあ、下の県道での時間距離は5分程度だものな。


akiやがて、かつての土場と思わしき小屋のある平地に出る。



騙し絵の様相を見せる林道。画面右、バイクのBOXの後ろ辺りに今走ってきた土場と建物が見える。

林道は標高を上げ始める。


●折松林道
区間総延長:約8.5Km
(舗装1Km/未舗装7.5Km)
起点>椚合折松林道分岐土場 2.5Km
椚合折松林道分岐>硯石側終点 6.0Km
概要
 折松林道は入遠野の中核を成す林道である。北西に位置する硯石林道を主幹とする盤木沢/宮沢/峰越連絡林道鶴石線を形成するエリアと、椚合折松林道/三大明神林道等を経ていわき湯本に至る南東エリアを繋ぐ唯一無二の林道である。
勿論迂回路としては県道20号線があるが、やはり一度登ってしまえばそうそう降りたくないのが人情だろう。一方、給油には手軽に山を下りるためのルートとも言える。

 当日は終点側と言える硯石側から突入した。
 終点分岐点は既に海抜500m程度あり、ここから椚合折松林道の終点分岐までさらに100m程登る事となるが、区間距離は4Km程なので、他の林道からすると差ほど急ではなく穏やかに尾根沿下を走るルートである。途中、一つの支線と一つの合流林道があるが、概ね平行移動の一本道となっている。
 林道はこの群体の中でも最も険しい部分に開削され、切り立った岩塊の法面を通るが、圧迫感が少なく、また西側が開けているので林道が明るい事も良い印象を与えている。


しずしずと登ってゆく林道。あまり急ではない。


長い直線では走りながら写真も撮れる程路面状態は良い、中央の草は邪魔だが。



n一部路肩が弱い所では、杉の苗木ごと崩落していた。林道の上は平穏だが、路肩の下は急な崖風味、無論法面の状況も荒削りなものだが、それをあまり感じさせない。


 しかし、実際にはかなり急な崖状の部分を開削しているので、気を付けるに越したことはない。やがて視界が開けると、そこは支線分岐だった。

●折松林道 折松第一支線
区間総延長:約1Km(全線未舗装)
概要
 どうやら第一支線と呼称するのが当時の流行と思われる支線名を持つ。延長距離は1Km程度の支線である。
当日は未見。

Hey! イカしたアタマしてんじゃん!。貫通パイプなのね(笑w

 さて、この支線が在るところがこの区間で最も標高がある部分であり、この後、林道は穏やかに下り始める。
そして、育成中の杉林を過ぎると、東側に伐採を終了した山が見える開けた変形十字路に到達する。


さらに登ってゆく。
周りに木が少なく、林道が明るくなってきた。


ん?枝道があるな?。


おお!支線とは。何か標柱がヘアメイクしてんぞ?。
折松林道 折松第一支線。入口。


下り始めて間もなく、植林地の開放区間に入る。写真右側(方角にして東側)は伐採の終了した植林地だ。


 例によってここもヘアピンコーナーの真ん中に道を合流させている。
「どっかで見たことあんな?」
 
ここには標識がないため、一時方向を見失った。変形十字路というより二つのヘアピンコーナーが折り重なっている様にも見える。また伐採した木材を別線で下ろした為に支線の方の轍が深い事も混乱を招いた。
入定林道か?」
写真を繋いでみるとクリソツだよ。


またまたまたまたヘアピンのT字路。

なんだよこの経線は?入定と同じじゃないかい?。因みに、左から2番目から右端へが本道だ。
左端が合流するのが枝林道。残り1本は伐採道。未見のため林道名は不明(笑w。


 写真で見ると、本線はMRはバイクが置いてある左から2番目の道を下りてきて、一番右端の林道に行く事になる。
●名称不明林道 
 
区間総延長:不明
概要
 地図上では多分冷水地区(折松の隣)に通じる林道。折松のこの区間は本道ではなくこちらを使って荷下ろししている。当日は未見。



おおっと、やっぱ落石もあるんだな?


林道は折松の源流目指してゆるやかに下り始める。
振り返るとけっこう急かな?。



「キター!!Y字路だ?」


椚合折松林道終点部との合流点に出る。標識に林道名等はなく、土場を伝える看板があるだけ。
パッと見、本道は解らない(核爆
だって本道側にゲートがあるんだもの。


例によってヘアピンの真ん中に繋げる手法だが、経線的にも椚合折松林道終点部が本道と間違えやすい。


椚合折松林道に逝ってみる。


右が「田代山元」とある。山の名前を覚えていないと、何処に連れて逝かれるか解らないゾ?


 椚合折松林道終点部から少し降りる。この時、暗橋を介して折松川を渡ると、そこには・・・。


ここも止まれが本道側にある。
反対側の硯石林道側もそうだったが・・・。
何故???。



「0災で逝こういこう ヨソ!」


 かつて大きな土場であったろう広い空き地の山側には、営林賑わいし頃の広告塔であろうか?当時の隆盛を偲ばせる。
 因みに、正確には「0災害でいこう、ヨシ」と思われる(笑w

 土場を過ぎるとヘアピンを介して林道は折松川の本流沿いに下り始める。
 途中、幾つかの枝道があるが、特に標柱などもなく、入口だけ砂利引きした伐採道のような感じである。
 大型トラックが通るせいか?こちらも良く引き締まったダートで、下りという事も相まってけっこうスピードが出てしまうが、平日はトラックなどの作業車両に、休日は高速で飛び出すオフバイクに要注意である。
 やがて小さないけすと共に養魚場に出ると林道も終点だ。ここでダートも終了し、林道は快適な舗装路になる。
 もっとも、対向してきた同型のジムニーと道を譲り合うのだから、決して広い道ではないが。
 養魚場から200mも下らない内に、真っ二つに割れた林道標柱がある
「公林道・・?」
新しい方(恐らく昭和45年度)の林道標柱である。さらに直ぐ下に旧表示板があった。もうサビサビで、辛うじて折松林道と読める程度である。

 鬱蒼と林立する杉林を抜けると折松の部落があり、そこを走り抜けると、やがていわき市道に合流。T字路には「折松」のバス停があるので分かり易い筈だ。


唐竹割!とか叫びたくなるくらい真っ二つの林道標柱。明治林道もそうだったな?。


支線が沢山あるが、どれも無記名で
林道か伐採道か解らない。


折松川沿いに林道は急速に標高を下げる。
やがて小さな養魚場を通る。
ヤマメやイワナを育てるようないけすがある。


養魚場を過ぎると舗装となる。なんだこりゃ?。


良く残っているよな?と思わせる旧勿来営林署管轄の林道表示板。
しかし、けっこう管理区域が広いのね?



すぐ隣の折松川にはこのような看板が立つ。

 折松から市道を右折すると、間もなく県道20号線に合流する。天王山温泉が入口である硯石林道まではここから15分もかからないだろう。

調査日(07/6)の状況:
 最初はAパートと命名したY字土場から部落、いわき市道までの走行をジムニーで行いました。
 路面状況は良好。特に問題はありません。現在は田代林道元山(  折松林道経由)までは交通量があり、大型車も多いのでブラインドコーナーでは十分に注意する必要がある。また、平日にも拘わらず、バイクの通行もある。土場から折松の部落までは、特にスピードが出るだけに注意が必要だ。

調査日(07/8)の状況:
 二回目となるBパートの硯石〜折松Y字路間も路面状況は良好、問題はありません。使われてない林道っぽい所が良いですね。


辛うじてタイトルと名義が読める表示板。
目兼林道などから比べると状態は悪い。


折松の部落に出る。写真左奥に折松川。
看板も見える。



いわき市道に合流する。広域地図でバス停を探すと分かり易い。
写真右奥、いわき方面から来ると登り左コーナーを登って右折になるので、入りにくい。