林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。




盤木沢林道終点部にある宮沢林道起点となるY字路。
ここはそのまま、
硯石林道の終点でもある。

キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)048-3



●総ての幹線に連なる主幹林道?広大な林道群が姿を現す。

宮沢にかかる宮沢橋。竣工は昭和52年12月とある。

 林道に限らず、道路は生き物である。それぞれの営林署や民営林は理由があって道路を延伸したり閉鎖してるわけだが、無論「山は有限」であり、奥深く開発の果てには詰まるところ生育状況の順番に、10年単位で順繰りに禿げ山を作りつつ展開してゆくしかない訳だ。
 開発が一段落すると、二次・三次と回を重ねるごとに、さらに山深く険しい所に開発は移ってゆく。
 ここもそんな代々の開発が道を生み、また林業以外にも畜産などの振興増進が更なる林道の開削を呼び、異なる目的の林道が複雑に絡みあう地区となっている。先ほど「生き物」と形容したのは、これに四季の表情を加え、来るごとに違うルートアプローチをすれば、同じ林道群に足を運んでいるのに見るたび違う表情に出会えるのだ。
故に、群体と化した入遠野林道群は実に深い味わいを持つと思われる。

 さて、この林道群の主幹となるのはどれか?と問われれば、やはり一番古いであろう「折松林道」「椚合折松林道」だろうし、他の林道はその延伸接続林道であろうが・・接続する枝道が多く、未だ総延長は不明な林道群で在ると言えよう。
「TouringMappl」の前身である二輪車ツーリングマップ(1992/当時の記載延長は現在の半分程度)にも掲載される林道へのアプローチルートの一つである。

TouringMapple2005.3版からおすすめ掲載。


簡易な排水処理がされる。
作られた年代も相まって林道毎に対応がバラバラである。



入口が単純に解説してある案内板。
一瞬にして理解できるが・・・
逆走か?!

宮沢橋。奥のジムニー側は宮沢・盤木沢林道。
手前は硯石林道終点部。


沢から林道は登りに転ずる。


新規の伐採道がある。真新しい管理標識が倒れる。



林道らしい短いスパンのヘアピンコーナーを経て、道はさらに標高を上げようとする。



うおう!霧だ!これは思わぬ展開だぜ
起点からすれば、最後の峠部分である。その名称は不明だが。

●硯石林道
区間総延長:約10.3Km
(舗装2.1Km/未舗装8.2Km)
概要
 硯石林道は入遠野天王地区に起点を持つ林道である。北西に盤木沢林道・宮沢林道と接続。途中に峰越連絡林道鶴石山線と接続し、南東側に折松林道と接続する。林道自体は町内から始まって山中で終点となる普通林道であるが殆どの接続林道が終点部分で合流する事から、その歴史は古そうだ。
 また、入遠野林道群で唯一森林鉄道の匂いを思わせるアイテムがある林道である。支線を一つ持ち、何処かには繋がりそうだが、車での確認は断念した(笑w
 今回、林道には逆走ルートで突入。終点である盤木沢・宮沢林道(北西側)から入った。宮沢を渡ると硯石林道である。林道は一部アップダウンを繰り返しつつ、確実に標高を上げてゆく。林道の各所に伐採道やその跡が見受けられ、相当に古い開削林道である事を伺わせる。
 やがて名もない峠を越えると、辺り一面が白い世界に取り込まれる。霧だ。状況の見えぬまま峠を下ると。伐採の終わった禿山でY字路となる。

凄いネーミングである。「硯石の中の硯石」つーのも?。



時折低い雑木が屋根のキャリアをかすめる。
しかし全体としては危なげない林道だ。


霧の中を下ってゆくとY字路に出た。
一見、どちらが本道か解らない。


こうやってみると支線は左ではないかと思うが・・?因みに起点標柱である。


試しに硯石支線にゆく。1Km程で杉の幼木と法面に挟まれつつ、道は無くなる。


●硯石林道 硯石支線
区間総延長:約0.9Km(全線未舗装)
 標識には硯石林道硯石支線という名称が書き込まれるが・・・
「え?本道はどっち?」
 なんかネーミングセンスに疑問を感じつつ支線の起点であるY字路に戻りさらに先に進む。林道はもう一つ峠越えをして、雑木林を抜けた所で、大分荒っぽい舗装のT字路に合流した。
 これが
峰越連絡林道鶴石山線の終点であるが、パッと見どうみても鶴石山が主林道で硯石林道が分岐しているか?と勘ぐってしまう。
 硯石林道は道幅がそれまでの暫定1.5車線から簡易2車線という広さとなり、より急にdownhillを再開したのである。


二つ目の峠を越える。切り通しの糊面には自分の車より重そうな石が散見される。


写真直進が峰越連絡林道鶴石山線。ここは連絡林道の終点部分となる。
硯石林道にすれば、ここは本来ヘアピンカーブと言う経線であるが、
もはや只のT字路である。


峰越連絡林道鶴石山線に逝ってみる。

鶴石線の終点標柱。
終点と書いてないので発見当初は起点と思っていたが、後日三和側で起点標柱を確認した。


 鶴石山と合流した路面は、それまでの儚げな砂利道から堅く引き締まった砂利道に変わる。相変わらず路面のうねりがあるが、道幅も見通しも十分な下り坂なので、ついつい速度が上がってゆく。対向車がトラックの場合はきつい上り坂で速度も低いので対応できるが、同業者(バイク等)が来ると高速なのでかなり危険である。


ここからの路面の荒れは質が違う。
これは大型トラックによるものだ。


おお、これはもしかして・・・?


くだ下って来ると大きなヘアピンの途中に接続する林道がある。
折松林道終点である。


 折松林道が左手(東南側)から合流するといよいよ部落に近くなってくる。

折松林道に逝ってみる。

山火事注意の横幕を過ぎると長い下り坂も勾配が緩くなる。天王川を渡ると林道は川沿いの崖っぷちの林道となる。
 そしてこの崖沿いには幾つかのプレゼントが用意されていた。
まずは原町森林鉄道などでお馴染みの
「ナローガードレール(笑w
 続いて
林道標柱があり、始めて硯石林道の標柱を見る。もう真っ赤でクタクタだが、今だ誇らしげに立つ標柱を撮影する。この後、ついに舗装も現れてこのまま林道レポは終焉するかに見えたが・・・?


橋にはバッチリ水たまり。
入遠野林道群のコンクリート橋の中ではダントツに古い昭和39年製だ。

この橋の前後は水たまりが多く、避けるのも大変である。


お馴染み「山火事注意」の横幕を後ろから確認。
事実上ここが山と部落の境なのだろう?。


大壺橋を渡る。
この後から路面状況は只の砂利道と化す。


川沿いの擁壁にはガードレールすらない。



と、思ったら
「なんじゃこりゃぁ〜?!」


う〜ん、またしても林鉄なのか?。


路肩の擁壁も、良く見るとコンクリート製
ではなく石積みである。見事だ。



コーナーの真ん中にある林道表示板一式。電柱は鶴石山の牧場まで繋がる。



真っ赤に錆て、それでも尚焼き付け塗装の上にペンキ書きされた文字は読める。角度的に折れ曲がり、直射日光が入らないのは不幸中の幸いだ。

ssa
最後に、さらに驚くべき支柱が起っていたのだ。  


深い切り通しを抜けると・・。


そこは部落手前の最後のヘアピン・・で舗装路になる。


そしてここに・・
「なんじゃこりゃぁ〜?!」2



血ィイィ〜。(大違www


いやぁ、
ここでまたこの三角標柱を見るとは・・?
管理者、
原町林鉄と同じか?!


血を見た後はお決まりの科白だろう。
「往生せえやぁ〜!」冗談だろ、この林道名・・・?


 舗装路に出ると間もなく部落に入り、天王川と共に県道20号に合流する。
 かくして、謎は謎のままレポートは終わるのだった。(笑w

調査日(07/8/27)の状況:
 路面状況は良。特に問題はありません。鶴石山までは交通量があり、大型車も多いのでブラインドコーナーでは十分に注意する必要がある。10tクラスの大型車は道幅一杯のコーナーもあるので気を付ける必要がある。


お馴染み県道20号線に辿り着く。
写真はいわき側から。


なんつー名前だ。


入口は大変分かり難いですが、取り敢えず
「天王川トロン温泉」を目指してください。