林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。



キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)046

いわき地区最狭二桁県道の王座を欲しいままにする20号線
小野町からいわきに向かうと、最早どっちが県道でもどうでもいいやと投げ出したくなる狭さだ!
大型車に遭遇すると
バイクすら離合スペースが無い!



県道に接続する幅の同じ村道。県道の証はいわき側にしか無い。


●過激な最狭県道の影に潜む部落民の裏ルート?的林道。
解説
 県道20号
入遠野トンネルが出来る前に暫定的かつ抜け道的に使われたと言われる村道。県道がトンネル目指していきなり等高線を無視して登り始め、無謀な経線でトンネルの接続するのと対照的に、熊倉線は入遠野川にそってゆっくりと標高を下げてゆく。(そうは言っても林道なりですが(^_^))
 途中、大風川渓谷を経由して県道135号大久田に抜けるT字路を持つが、そのT字路から接続林道を経て入定林道に繋がっている。
 入定林道は入遠野ダムを経て川沿いを下り、県道20号に田子内で合流する。初夏の入定・大風川両渓谷は大変美しく、いわきにもこんな所があったのかと心洗われる思いである。

TouringMapple2005.3版におすすめ掲載。

非常に怪しく、MRを招く通行止め林道。イカン、時間がないんだよ>俺。


Y字路が既にエスケープゾーン。
カーブミラーはバイクのある枝道から
右折(Uターン?)の為の確認用。


500mほど入った道は工事中の看板と共に
未舗装となる。大丈夫か?


測量済みの工事用位置杭が並ぶ路肩。側溝の挿入位置から2.5m程度の道幅となるようだ。



T字路の舗装部分まで工事杭はあった。
熊倉線未舗装部分は風前の灯火、間もなく舗装化の予定だ。


4本の林道が無理矢理詰め込まれた交差点、一応T字だがヘアピンコーナーの内側に
道路が2本刺さってるみたいなもんだ。入定林道はカメラ側に直進。


T字路風味にぶつかる大風川林道(仮称、写真右)。この地点で林道標柱等は確認出来ない。
ヘアピン状に入定林道への接続林道(名称不明・写真左)。


●村道熊倉線(仮称)
区間総延長:約1.4Km
(舗装0.8Km/未舗装0.6Km)
概要
 県道20号
入遠野トンネルが出来る前に暫定的かつ抜け道的に使われたと言われる村道。熊倉線は入遠野川にそってゆっくりと標高を下げ、熊倉の部落で未舗装となる。が、しかし現在行政が鋭意舗装工事中であり、近年中には大風川渓谷入口のT字路まで舗装されそうである。路面はセオリー通りの砂利道で安定しており、距離が短い事もあって特筆すべき点はない。
 途中、大風川渓谷を経由して県道135号大久田に抜けるT字路を持つが、そのT字路から接続林道を経て入定林道に繋がっている。
 現状怪しい林道1本以外は行き先も明確で道に迷う事はない。少々不安でもボロボロながらも青看板もある。

 ただ、村道は平日の工事中には通過できない可能性も考慮すべきと思われる。特に四輪は工事が終わるまで平日通行止めと決めて掛かった方が良いかも知れない。


痛みの激しい青看板は大風川線の正面に立つ。


大風・入定林道熊倉支線(仮称)。
1110mの表記は林道全長?。


●大風入定林道熊倉支線
(仮称)

区間総延長:約1.1Km(全線未舗装)
概要
 村道熊倉線に重複するかのようにT字路から北西に向かう林道。現在はチェーン規制により通行不能。
入口に「熊倉支線・1110M」という立て札がある。未見。


入定林道は明確に起点・終点を確認出来た為、
この区間は正式名称は一応不明である。。


ブラインドコーナーを繋いで
急速に沢沿いに降りてゆく。


入定林道までの下りは結構急だ。
植林の杉林を抜ける。


 なんじゃ?駐車車両?と思ったら渓流釣りだ。



数多い滝と深く抉られうねる渓流が、滝の滴を霧として充満せしめている。
外はとうに30度を超える酷暑なのに、沢沿いの林道は25度を切る涼しさだ。


八川橋で入遠野川を渡る。橋は昭和39年製、北西側袂に5台程度の駐車スペースがある。


●大風入定林道(仮称)
区間総延長:約2.9Km(全線未舗装)
概要
 
仮称の名前は入遠野ダムにある案内板に起因したが、現地では標識・標柱など名称を決定づけるアイテム発見には至らなかった
 先に書いた通り村道熊倉線と入定林道を結ぶ林道
。例のT字路までは穏やかな林道だったが、バイクのダウンヒルならここからジェットコースター状態となる。急激な下りと無限ループのようなブラインドコーナーの連続するルートはあちこちに豪華湧き水が漏れなく付いてくる。


八川橋下の川辺では太公望が自慢の腕を振るう。
俺のバイクじゃ五月蠅いかなぁ。

やだな〜この風景、まるで 何処か森林鉄道 みたい。(イヤ〜な予感が・・)

味わい深く、新旧の標識が混在する入定林道終点部分。
多種の標識はそれだけ長い年月に渡って働いた証といえる。


 砂利の撒き方も荒っぽくデカい石が時折平気で撒かれる状態だ。入遠野川の路肩、崖っぷち(北東側?)には所々に大量の泥水が飲み込まれた跡も散見できる。嵐の日は楽しそうだが命は大切にしたい所だ。
 急速に沢が近づいてくると、道は再びゆるやかになり、杉の植林地を越えて再び沢沿いに戻る。釣り人の駐車車両が出始めると、眼下に美しい渓流美を堪能しながらのライディングとなる。
林道は南側を岩肌の崖、路肩となる北側にガードレールのない沢まで高さ5〜7m程度の崖を従える。
 入遠野川を渡る橋までが「大風川・入遠野線(仮称)」と思われるが、正式名称は不明である。


渓流の散策コースは上級者向けだ。


入定林道終点標柱。
なんとプラスチック(5mm塩ビ)製。


何となんと!昭和30年度竣工とある。
古参の林道は興味深い。



路面状況が良くなり、横長に視界が開ける。思わず開けた左(西)を見ると登山者の為の駐車場だった。





ワニ滝橋?かつて阿武隈川に生息が目撃された出所はここ・・(大違ww

●入定林道(仮称)
区間総延長:約4Km(全線未舗装)
概要
 
創業昭和30年を誇る古参の林道。福島県内では林道黎明期に作られた道路だ。そもそも入遠野地区は古くから営林が盛んであるが、手持ちの資料には明治〜昭和初期に営林署単位での開発という話もなく。林道区間で最も古いと思われる大滝橋も同30年製である。
 他地区に先駆けて森林鉄道ではなく生粋の林道として開削されたのでは?その割に一番古そうな待避所の看板の支柱には、贅沢にもナローゲージが使われている摩訶不思議な林道である。


この経線!やっぱ林鉄なんじゃね〜のか?
(恐怖症>俺)


林道、いや道としての機能は生きる。


大滝橋。昭和30年竣工。他の橋は45年前後に掛け替えられている様だ。



「お〃たきばし」と書かれるペンキは既に色もない。

 
大滝橋の側にはかつて馬場林道第三支線で見たような砂防ダムが緑に押しつぶされそうに存在した。極めてフラットダートの林道を行くと、ようやく入遠野ダムにたどり着く。
 大型の砂防ダムの様な感じだ。例の林道表記のある案内板もここにある。


大滝橋脇の砂防ダム。おお、いい感じだ。



大型砂防ダムのような作りの入遠野ダム。ここは待避所もかねて倍の道幅がある。


問題の林道名称入り地図。現場でこういう地図が出てくると嬉しくなるねぇ。


 入遠野ダムからも緩やかな下りで林道は起点に向かって降りてゆく。
 ダム辺りから林道の路面は殆ど表情を変えないフラットダートである。
結局そのまま1Kmも走らない内にお約束の標識が出現。その100m程先に林道の起点を示す看板や起点標柱が現れる。

よかった、起点はちゃんと起ってたよ。こちらもプラスチック製。

 その後、林道は表情を変えぬまま次第に川との標高差を縮め、部落末端の舗装路が始まる頃には2m程度まで近づく。部落を過ぎて丘を駆け上ると県道20号線に合流するのだ。


確かに入って逝けそうだが・・・。


ダムから降りるとまずいつもの標識。


 そのまま緩やかなコーナーを回ると、起点表示一式が現れる。

入定で県道20号と合流。すさまじいエスケープルートだよ、これは。


生い茂るシダ類で解りづらいが奥まで一面の石垣である。相当古そうだが・・・。

調査日(07/7/22)の状況:
 路面状況は良。路面の一部が湿潤なのはこの手の林道のデフォだったとすれば、それはもうお手本のような林道です。
 比較的荒く急なのは村道からの接続林道ですね。渓谷沿いの川と接近する辺りは人通りもあるので対向車には要注意。また霧も発生(つーか滞空)しやすい地形なので要注意です。
 いわきと言えば四時川と思い浮かぶ物ですが、ここも美しいですね。



貝那夫の部落から舗装となる。