林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。






このContentsは、適当に増殖します。


被災を乗り越え
生きている。






銅山林道“群”の
最北端のロングダート。

そして阿武隈山系の南北を繋ぐ
「ハブ林道」。



上北迫、ここは県道35号いわき浪江線。
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)091


福島県道35号線、
七曲地区の北迫川(きたばがわ)にある……


名も無き十字路、そこが七曲林道の入口。


●二本で一つのハブ林道、しかしてその実体は?
● 七曲林道(東側)総延長:7.4Km(全線未舗装)
TouringMapple2019.3版にカソリ氏お勧めで掲載済み。
概要
 七曲林道はかつてピストン林道であったが、
木戸ダムの入水路造成の過程で旧木戸川林道の支線と統合され、現在は基本通行止めと成っているが完抜可能の重要林道である。
 この重要度はあくまで個人的な見解では在るが、この周辺の林道を良く走るバイカーならば皆が頷くだろうと思う程に
七曲林道は使い勝手の良い「ハブ林道」である事だ。



それでは……逝ってみましょう。
橋の名その他も全部不明、銘板は見事に粉砕されて無い。


 特に旧浅見川林道(現県道249号線)が県道指定に伴い、浜通り屈指のロングダートから只の舗装林道に堕落してしまって、隣りの谷を走るダートの七曲林道の重要性は格段に上がったと言えると思う。
 尚、念のため補足するが
近くに警察署は無い(爆!

 更に付け加えれば箒平部落の地蔵峠(仮)と接続する枝道や最奥の終点が木戸林道やその支線に接続している事は非常に重要である。
 これに拠って国道6号線や平行する県道35号線に一歩も出る事無く銅山林道から直接木戸川ダムに到達出来る、
言わば「縦走路」の一端として機能している事が「素晴らしい〜(パチパチ」*ボンドルド調で
 唯一残念な事と言えば、原発事故に拠って林道沿いあった個人経営(と思われる)キャンプ場が閉鎖されてしまった点だろう。
 ようやくこの地区も除染対象地域と成り国道6号二輪車全線解放も迫っているが、キャンプ場再開という声は未だ聞こえない。


完全に沈黙している林道ゲートが橋の先に。


橋より先がダート、ゲートは在っても銘板なし。
路面状態は良好だ。




「法面から流れ出る赤土」
営林署で定期的に砂利を撒いている様にも見える。


ではまあ、行ってみますか。

 一度入ったら給油サインがでるまで籠り続けそうなイキオイの銅山林道群で最も北側に位置するのが七曲林道である。
 この林道の最奥から木戸林道経由でさらに北上すれば木戸川沿いの木戸川ダム本体に辺り、県道250号線でダムを越えたさらに北側には、あの有名な「乙次郎林道」B区間(現乙次郎林道で県道指定外区間)のダート区間がある。


2016年当時は若干の洗掘があった。
現在は大形トラックが入るので整備されている。



「北迫川と供に北上する
これが日本の林道のメインイメージだろうな。


二本目の橋本線は直進、下を流れるのは北迫川(きたばがわ)か?


 まあ個人的に、銅山林道から連なるこの林道群の最北端は木戸川ダムが一つボーダーラインなので乙次郎東区間は別腹であるが(笑

 そんな幸運が後からダダ漏れしそうな林道も県道35号線から一本山側の奥に入った七曲部落の路地にある起点は、殆どロードマークが無い様な説明に困る程ありきたりな舗装路である。
 完全に七曲部落からも外れた風景に溶け込んでいて、探そうと思う人間以外を完全に遠ざけている風情だ。
 地図で北迫川を目印に流して行く。


 
隣り字の大坂近くの川沿いで、MRもたまたま久しぶりに来たら工事通行止めの閉鎖があって入口を確認した程である。聖書にも記名が在る林道なのでヒントになる。
(ずっと木戸川ダム側からしか出入りしていない訳でもある(爆)
 隣りの家の垣根や小降りの田圃を見ながら1Km程舗装路を流すと北迫川を渡る橋があり、ここから林道本線となる。
橋の名は失念、というか銘板が破損して無い。
 橋名不明のまま渡ると、ゲートがもはや残骸の風情で佇んでいる。


大坂橋とある。最初の橋と同様の造りだ。


昭和38年9月竣功、御年57歳?


ンん〜〜生き返るなぁ。この緩やかさに思わず林鉄由来を疑うが
七曲林道はれっきとした「車道林道」です。



大坂橋のすぐ先に支線がある。何処に繋がってるんだろう?。


 
とにかく前進!
 
川沿いは川側に駒止やガードレール無しがデフォだ。
 
道路自体は至って普通の林道である。
川を左手に並びながら良く締まったダートが難しい線形でもなく見通しの良いまま緩やかに登って行く。時折ある曾差な橋は北迫川の名も無い支流だ。あまりの長閑さに元は林鉄かと勘ぐってしまう。
 北迫川は林道の左を付かず離れず並走してゆく。
 時折現れる作業小屋や小さな農地を横目に登って行くと、北迫川に架かる大きな橋を渡る。
「大坂橋」とある。
 
竣工は昭和34年9月だ。


「七曲林道大坂支線 起点」とある。
そしてさらに後日……




↑怒濤の通行量と共に
 新たな道が。

 
森林鉄道旧線跡の様に細くなる本線。

「七曲林道上北迫支線林業専用道
新設工事」?
別な道の名前じゃん!





令和2年年度末(3/30日まで)林道は
伐採業者が入っている。
路肩に山と積まれた材木。



「七曲林道上北迫支線林道専用道新設工事」
とある。
 平成30年に作業林道を先行して作った営林署は現在(令和2年3月末日)迄の期間で木材の伐採作業を行っている。
 地域は県道249号線(旧浅見川林道)と七曲林道に渡る山脈で、特に七曲林道側で伐採材木の切り出し、路肩仮置きとトラック積載作業、運びだしを行っている。
 MRは連休中に通過したがカレンダーに関係なく作業中なので通過の際は十分気をつける必要が在る。
 そんな訳で、他の林道と違い令和元年の台風19号の被害も補修されて通過が可能である。




斜に架かるPC橋を渡る。路面状況は相変わらずだ。


北迫川、ああ、成る程……


七曲橋だよな。北迫川は広野町七曲と
楢葉町大坂の境界線上の川なのだ……


昭和56年3月竣工。
橋の名前の由来は橋の起点が七曲側か大坂側かで
決まっている様だ。

 木戸川森林鉄道の車道化が始まる頃に隣りの尾根筋は車道専用林道を作っていた訳だ。その直ぐ先にT字路。路肩の標柱には「七曲林道大坂支線」の名前が在る。初めて取材の2016年当時は静かな三叉路だった。
 最終通過の写真は平成30年秋の記録なので工事自体はこの年度に終了していると思われる。
 しかし今年2020年2月には橋の手前にあった予告看板から道の様子は大分騒がしい。
 入口の真新しい工事看板には
「七曲林道上北迫支線林道専用道新設工事」とある。



ここにも謎の支線が一本。
関係者以外立入禁止のチェーンが外されている。

 
 車の轍は総てこの支線林道側に左折しており、奥のゲートは閉まっていない?工事関係者が居そうなのでそのまま本線を直進する。
 
支線からさらなる枝の作業道を作っている訳だが、まさか完抜けしてはいまい。いやはや管轄署が統合されると林道名も変わるのかい?

 この先本線は何気に道幅が狭まり路面の新しい轍が殆ど消える。何台かバイクの轍がある程度だ。道そばにはまだ電柱が連なり、奥へ奥へと電気と声を送っている様だ。
 七曲橋と銘板にある橋には北迫川の記名があるがさっきの大坂橋の下は矢張り北迫川だったのか?地図を見ても何か違うみたいな?
 また農地と作業小屋を取り過ぎると今度は小さなT字路、こちらは標柱などなく名称不明。取り敢えず直進する。
 そして造林林道の脇が開け、一軒の閉鎖された建物とそこそこの芝生敷の広場が現れる。
おおお、これは?
キャンプ場である、看板などは撤去されている様だが、多分そうだ。


普通に出入りしていますねぇ。
これ、個人の敷地か?


微妙な路盤欠損ながら通過可能。
クルマも路肩に回り込んで通過している。


「キャンプ場?」……なんとこじんまりしたカワイイ。


キャンプ場なんだ。次は宿泊利用してみたいが、再開場の予定はあるのか?。


正面の小屋はかまど。水は湧き水か?流石に水は持参だな。
トイレがあれば問題ないな。



 綺麗に整頓されて撤収して行った様だ、いやいや?時折来て整備してる感もある。
 主電源は落とされている。イノシシであろうか?こんもりと小山が出来てる所もある。
 
寒い時期に良さそうなキャンプ場だ。一通り写真に収めて前進を開始する。
 この先、相変わらず林道の状態は悪く無いが見通しの無いコーナーも増えて、未整備故に時折洗掘が出始めた。





地形に沿って流れる川をまた渡る。相変わらず緩いパーミルで続く。


仲屋敷橋?地図上の地名が確認できない。
どちら様ぁ?


昭和58年3月竣工。
前の橋から10年程度で延伸したのか。


作業道扱いの分岐がある。
バイクの轍しかねえ(笑、
電線と電柱もこの枝道と供に左折する。



GPSで見るとこの三叉路。電柱と電線はここから
画面下(南側)の
「上箒平」に抜ける。
地図上の点線の道だ。



 走るには問題ないが側溝なども埋まってる。少し急で小さなコーナーに見えるが実は三叉路だった、いやY字路と言うべきか?バイクが出入りする一本の轍と、手前から折れて左折の道に付き従う電線(電話線?少なくともキャンプ場までは電線)が通過可能を示唆している。
 ぶっちゃけ、これが南側の尾根隣の箒平に出る通称「地蔵峠」の出入り口である。
 先ほど北迫川を越えて来たので、左折して直ぐ越え(渡河)する川は、源流の一本だろう。
 勿論、この通称「地蔵峠」線は道路地図に無い逃げ道である。
 この件は別に譲るとして、さらに七曲林道を遡上する。ここから北迫川は源流となって沢が分散し、林道はその中の一つの沢と距離を置いて登る。地図上では1Km程で尾根越えである。




上箒平に向かう地図上点線の道……電線と電話線の管理道と言う訳だ。
当然クルマの通行は不可である。



 まさに最後の直線という感じの七曲の林道名を疑う様な坂が現れる。
 坂はそこそこ長く傾斜も多めで、最初に通った2016が敷きたてのフワフワという砂利の海でセローが埋まるのでは?と思う程に投擲されていたが、翌年にはもう洗掘が始まり、年を追うごとに砂利が落ち着いて来た。
 最後にてっぺんの掘り割りを過ぎると道は初めて下りに転じて突然の舗装が始まるが、10m程で再びダートとなって、その先のヘアピンで木戸川林道と合流する三叉路に到達する。


本線は北迫川の源流の一つと供に峠へ最後の登りだ。(これは本流では無いと思うが)


サミットに到達!高さ5m程の切り通しで見晴らしなどは無い。


GPSに因る七曲林道最高標高地点は445m。起点から338m登っている。

 
 この木戸川林道が本線終点なのか支線なのか?また七曲林道もここが終点なのかは現地になんの表記も無く不明であるが、このヘアピン三叉路から分岐する林道が
「木戸川林道栗沢分線」とあるので、ここらが七曲林道の終点と議定している。(峠の掘り割りまでという説もある)
まあそして、この当日の認識も後で間違いと判るのだが(爆!
ここからは木戸川林道末端と擬定する。


始めて下りに転じる。
下り始めは200m程の舗装路で始まるが…



すぐにダートに戻る?。特に坂道が辛い訳では無い。


木戸川林道 栗沢支線 栗沢分線に到達!七曲林道終点擬定地。
ここから木戸川林道だ、(多分



林道日記(OFF-ROAD・DIARY)090-2


木戸川林道 栗沢支線 栗沢分線に到達!七曲林道終点擬体地。
ここから木戸川林道だ、(多分 の続き。
写真は栗沢分線から分岐する名称不明の作業道側より。


木戸川林道栗沢支線栗沢分線 終点。
終点だと?

平成4年度竣工。27年前か?


けっこう急に下って行く。道もウネウネと
蛇行して路肩も不安だ。



そして洗掘である。
この後すこし登って、再び下る。

●ここも周回路のひとつ、でも多分歴史の道。
■木戸川林道栗沢支線
 総延長:7.4Km(全線未舗装)
TouringMapple2015.3版に掲載は無し。
概要
 銅木戸川林道は基本的に県道250号線に編入された6m幅の舗装道路となり、現在は存在しない。
 この県道は木戸川ダムの本体の上を通りそのまま旧乙次郎林道の西区間(個人的にA区間と呼称)に繋がり舘岩村間で舗装化されている。
 ただ、正確に言えばダムを渡らないで木戸川左岸(南側)を直進する脇道が僅かに残る旧木戸川林道である。この舗装路は公園を過ぎると下りに転じ、500m程でダム管理区域のフェンスに分断される。
 表題にある木戸川林道栗沢支線はこのフェンス手前から斜めに左折(というか直進?)してゆく本線亡き支線林道である。
 この出入り口はいつものゲートが常時閉鎖の状態で存在する掘り割りが真新しい林道であるが、勘のいい林道マニアに皆様なら木戸川ダムによって付け替えられた林道と推測出来よう。



解り辛いけど三叉路。正面にお馴染みの「山火事注意」
正面右の橋を渡ってまっすぐの道が在る。。



『栗沢最奥の三叉路』
三叉路の直進の道側から橋方向に撮影、北向きと言うか。


 当初の栗沢支線はその名の通り木戸川の支流、栗沢に沿って出来た林道だったのだが、分岐点が本線ごと沈水により水没、治水の問題から林道は水没しないここに付け替えられたのだ。

なんて事は、2016年9月のMRは知る由もなかった。
 そして愛機ローストセローとともに、七曲林道接続点である栗沢林道終点から侵入したのであった。(無論こちらは特に通行止めではなかった)
では引き続きレッツゴー!
 分岐点にあったのは木戸川林道栗沢支線栗沢分線と言う、やや ややこしい名称の枝林道だが取り敢えず支線には後で行くとして、本線らしき道を進む。


木戸川ダム方向から南下する林道に合流。
因に南に向かう直進は上箒平には惜しくも
繋がらない様だ



栗沢の源流を橋で越え、下って行く。
クルマがここまでは多数?入っている様子だが。


  しかし後日、この分線標柱を拡大して気が付いた。
「終点と書いて在るぞ!」
 つまり
道也にヘアピンを進むこの場所が木戸川林道栗沢線の末端作業道(即ち分線)と言う事に成る!
 それはそれで、名称不明の枝作業道が一本増えただけとも言えるが(笑
 ヘアピン分岐こそ赤土の裏面が峠から続いていたが段々普通の林道の路盤ぽく戻って行く。


橋の名は「第一号橋」
ここ迄ストレートだと最早悪意すら感じるな。



 この時点でMRはまだ七曲林道を突き進んでいる気で居た。
 道は一度登りに転じ小さな谷を抜けると再び下りに転じる。そのまま下り続けるとどうやら別の沢に出て来た様で、突然林道の最奥で三叉路に遭遇した。
「ここが七曲林道の終点か」(違います!
 三叉路向って左は、もはや踏み跡も薄く奥は完全に雑草に占拠されている様だ。車の轍もこちら側に曲がっているので、この新しい林道は木戸川ダムから沢と共に登って来ているのだ。



全く解らないが写真道路右は栗沢、
左は造成林だ。



ヘアピンの真ん中に躍り出る様な三叉路
ここが木戸川林道三十郎支線の起点となるが、残念ながら起点標柱は発見に至らず。


林道通行の注意書き看板だが、
上の部分は既に朽ち果て…いや、全壊か?



懐かしい!只の紅く塗ったヒューム管
に見えるが営林署謹製の灰皿だ。



 マップには道があるので、初めてだから行ってみるしか無いのだが。
 三叉路を右折して直ぐに
その名も「第一号橋」この時点で沢も名称不明だったが、多分下を流れるのが栗沢の源流だ。
 橋を渡って起点である木戸川ダムに向かって路面状況は明らかに違うものだ。かつては砂利が敷いてあった路盤の上に法面から流れた土砂や上流から流れた砂が被るカオスな路面だが欠損などは見られず、道也に緩やかに下って行ける。
 その線形は森林鉄道にしては若干キツい感じだ。下る毎に森林が後退して空が開けると、路肩から雑草が湧いて来る。



落石もあるが軽虎が通ってる?。


沢側の木が減って明るくなる。と、雑草が勢いを増す。


 そのまま川沿いに下ると。ヘアピンの真ん中に躍り出る様な三叉路が現れた。どちらが本線かは不明だが、マップから推測するに直進が本命だろう、曲がる方が支線なのだ。
 傍に看板が脱落して柱だけに成った残存物がある。こいつは福島県の林道入口に良く在る注意書き看板の末路だ。
「と言う事は来た道が本線だよな?」直進は三叉路の先も沢に沿って下っている。

 そして左の道はヘアピンのカタチからさらに登りに転じている。やはり看板はヘアピンに付いている感じだ。ヘアピンの先は支線だろう。
 後日確認するがここが木戸川林道三十部支線の入口であった。
 その傾斜から見て間違いなく車道開鑿の林道である。
 これも置いといて、セローは木戸川ダム方向に向かう。沢が広くなり道沿いからの眺めも良くなって気分が再び盛り上がる。


大量の水が流れた跡を残す路盤。
その先は?





デタ!ゲートがあるよ。その先は橋が在るぞ!。

 
一定に下る周囲の様子や路面状況からも道は間違いなく木戸川ダムに続いていると思われた。
 そして・・遥かに新しい頑丈そうな橋と見るからに古びたそろそろ倒れそうなゲートが現れた。
 初めてセローで通過した際は2mはある盛大な雑草と薄い雑木林でまったく視界が無く橋の上に出て初めて橋を確認した程の勢いであったが、翌年年末に再訪した際にここが初めて
新旧林道の分岐点と確認出来た。
つまり………


間違い無い!「木戸川林道」


平成14年3月竣功。
ずっと「竣工」だったがこっちは「竣功」




沢名も「栗沢」栗沢橋だ。



晩秋。薮が引けるとQ道が表れる。


 橋から起点までが新しいダム付け替え林道区間なのである。
 因みにダム迄逝けるのかと思ってトツゲキしてみたが、
100m程先に二重に組まれたガードレールが完全に道を塞いでいた。
「ガードレールが二重は『落ちたら死ぬ』のサインだからな(笑」

 橋の名は
木戸川林道「栗沢橋」川は「栗沢」竣工年は「平成14年3月」である。木戸ダム起工の一年後だ。おそらく付け替え区間の竣工も同年だろう。
 
因みにダムの竣工は6年後の平成20年3月だ。


これがQ木戸川林道廃道区間だ!


ダメか!塞がれている。そりゃそうだ(笑


好い色合いだった。




マジかよ!落ちてんじゃん!!!。どうすっぺよ。


 およそ場違いな橋を渡るとにわかに路面状況が回復し、橋から車の轍も復活して来た。
このまま木戸ダムに抜けられそうと思った刹那、目の前から道が消える。
「落ちていやがる!」小さな沢を暗橋で渡っていた道がもろとも流された様で復旧工事をしていたのだ。
 入口側は重機で塞いでいる事からも起点の木戸ダム側ゲートが不安だが行くしか無い。
セロー新車なのに(当時
 幸いというかポンプによる廃水をしていた為に河床が露出して最早道路と化していたおかげで、なんとか転ばす事無く突破する。
おかげで汗びっしょりだ。
 暗橋の沢を二つ越えると林道は初めて登りに転じる。といってもその勾配はまるで丘に登るかの様なユルさだ。いやまあそこそこ坂なんだけど切り通しは常に明るく、遠くダムの対岸の山々も臨めて、今迄とは打って変わった感じなのだ。


結構ガッツリとヤられてるよ。


この土留めコンクリートの縁から脱出する!


無事脱出……(汗。(現在も普通に通過出来ます)


 やっと下り始めてすぐに、起点ゲートが現れて林道行脚は無事終了、起点から総てダートに終止した。無論ゲートは閉じられていたが、難なくスルー出来たのだった。

 道路への接続は鋭角三叉路というかY字路だが、接続した6m幅の舗装路は10mほど先でフェンスによる強力な通行止め措置が施されているのだった。
やはりダム湖の底に支線分岐は水没しているのだろう、合掌。


後は何ごとなく峠を越えて……


無事通過!工事看板は平成28年とありますが……廃。
ゲートは閉鎖がデフォですが通過出来ます。



調査日(17/1/5)の状況:
 初走行は2016.6月、単独で通過しました。
その後、ログの取り直しや支線の確認などで季節は不定期ながら毎年訪れるMRお気に入りのルートとなっています。
 特に木戸川ダムのトイレなどが夜間も使用可能で、ダム管理事務所周辺の駐車場や下流の第二、第三駐車場もあるし、林道起点からダムまでの間にはテントすら設置可能な空き地もあるのに殆ど誰もいないので大変気に入っております。
冬場期に訪れる機会が多いので、その大半がトランポとなり車中泊という状況なので駐車場にテーブルとイスというスタイルが多いです。管理事務車は週末土日は無人ですのでダムカードは平日の9時から夕方4時頃までしか配布しません。
 注意は強風と飲み水は持参して下さい、トイレのは飲用不可なので。
それはさておき林道の方ですが、
令和元年から磐城森林管理署の方で業者委託の伐採事業が始まっております。
 現在も令和2年3月末日まで断続的に作業通行止めに成る場合があります。
ただ休日などに迷い込んで通してくれる場合もあり現場ごとの判断で通過の是非が変わる様です。(MRは連休中、お昼休みに通して頂きました)
そんな訳で7〜10t程度の大型トラックや重機が入ってますので、通行の際には十分お気を付け下さい。
 またそれ故に路盤は補強や軟弱な泥濘も一部にあります。写真よりも少し荒れているとお考え下さい。
 当然、対向車にも注意が必要です。
箒平に抜ける通称「地蔵峠」までが作業エリアなので七曲林道から箒平には今年度中は通行不可と思われます、ご留意下さい。
 一方、反対側の木戸川林道の場合、初通過の際の暗橋は既に復旧が終了し昨年の台風19号にも何とか耐えたので通行可能です。こちらはいつも通りでした。引き続き支線も紹介はしますが、基本ピストンなので現在の状況は不明です、
(最終通過2020,2,24)



立入禁止の看板がある。
フェンスの先はダムの貯水領域だ。



この撮影場所からだと等距離に見えるが……フェンスがある方が木戸川林道の本線。
ともかく無事木戸川林道に到達した。




銅山林道群01
銅山林道 本線
銅山林道群02 支線群
銅山林道 千軒平支線
銅山林道 檜山支線
銅山林道 銅山支線
木戸川林道群01
電力管理道/地蔵峠線(仮)
七曲林道
木戸川林道栗沢線ほか