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林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。






このContentsは、適当に増殖します。


かつての霊峰、伝説の「楢葉山(現 五社山)への道
そして道は「ハブ林道」として繋がって行く。

林道日記(OFF-ROAD・DIARY)088-2



「五社山黒森大内林道 終点」丸太の壁に付いていた
路線名は既に脱落していた。



●3ケタ200番台で
 「廃道」廃県道!

概要
 八茎鉱山(やくぎこうざん)は浜通りに於いては最も古くから栄えた鉱山の一つである。
 古くは銅の産地で、その鉱山に至る道筋がその後林道に成る事からも、当時の隆盛が伺える。
 明治から大正にかけて、鉱山が索道や軽便鉄道で道路も無い更なる山奥に集落を形成する要因と成り、浜から遠くに幾つのも村や部落が形成される事と成る。
 戦後の鉱山再開発を過ぎて索道や軽便鉄道は昭和40年を境に急速に衰退し、代わりの道路でクルマやトラックが台頭すると、国や県のお眼鏡にかなった蚕業を持つ部落に向けて、優先的に道路が普請される様な流れとなって、やがて県道や市町村道に指定され開発と維持が部落の手から
(金銭的にも)大きく離れる事と成る。
TouringMapple2015.3版に林道として掲載。


写真左が今来た黒森林道。
真ん中が現在地の三叉路。
右下が県道247三森林道、
右上がこれから向かう五社山黒森大内線。



県道から分岐して、五社山へ。一応、舗装してある?。


あっという間に舗装が終了。短い春だった(笑w。


●林道五社山黒森大内線
計測総延長: 9.8Km
 ダート区間:8.1Km
 舗装区間: 1.7Km
概要
 このエリアの中間にして主力となる、3つの林道が繋がる基幹林道とも言うべき林道群。
 今回の銅山林道エリアは某ガ○ルWebに掲載されたツーリンクマップを参考に走破した記録である。
 県道247号線「片倉末続停車場線」は、文字どおり”いわき市平四倉町字大字八茎亜他片倉を起点とし、常磐線末続駅に接続する
県道である。

 そして、途中から分岐するこの林道は、五社山を経由して一つ北側の尾根越しを通る「県道249号線(旧"浅見川林道")」に接続する林道である。
 全長約7Kmの内五社山公園の東側区間は舗装化されている。従って、ダート区間は黒森林道/三森林道の三叉路迄の約3Km程である。
 ルート上には、2016年秋にキャンプした五社山公園や遊歩道、蛭沢林道などへの分岐がある。


春は、そのまま初夏へと下って行く。(違w


明らかに車の幅員はない。
だのに何故ダブルトラック?。


「ガードレールがある」 ト、オモワレ……?


では、
終点の三叉路から起点に向かって前進開始。

 入口20m程が舗装されていて、その上にはオフバイクのブロック痕、軽虎のタイヤ痕、徒歩、自転車の足跡や大型野生生物(足跡からして猪と兎?}がパターンを残していた。
 
成る程、三森林道が四輪通過不可でも五社山から黒森は通過可能であることを知ってる様子だ。
 対向車に気を付けつつ前進する。道に大きく鎌首を擡げた雑草が在るため、実際にはスピードば乗らない。
 そして、三森林道同様に、今地面にある砂利は林道の高い位置から雨水と共に送り込まれた林道なのだ。おかげで砂利の浮いてること!
 対向車には同業者も十分に考えられたが、この障害物の多さと足下の不安定さだ。流石の単車もそうそう飛ばしてはこれまい?と、タカを括って下ってゆく。
すると、冗談じゃねぇ、
「本当にシングルトラックになりやがった!」


せ、狭いぃぃ〜。。


いつのまにかシングルトラック化?!




あ、ウリ坊!と思ってたが、写真拡大すると謎の生物?
”カモネギ”かと思ったが・・・(笑w


五社山ふれあい公園に到達。
駐車場、トイレ、展望台などを完備する。


 ついに道は手打ち蕎麦のように細く長い轍に統合されてゆく。
 日当たりの良いこの林間の区間は、もはや車の通行は群生した藪に撒かれて、素通りの叶わぬ林道に深化させていた。
 そんな半藪漕ぎを続けると、突然視界が開け、明らかに広くなった林道が東に続いていた。
  よし!とアクセルを開けると、
次のコーナーに得体の知れない生物が道を横切る。


駐車場の上にもう一つ駐車場付き東屋がある。



普通車では入っていけない。小型四駆とバイクは逝ける。


トイレ付き駐車場から直上徒歩2分という便利さだが、
やっぱり単車で行く(笑


「ウリ坊か?」
 そのまま路肩と思いきや、道に沿って蛇行しながら逃げる猪軍団。すかさずカメラを取り出し撮影!
 ほぼ同時くらいに3匹(この時初めて匹数を確認)が路肩に消える。
 原発事故以降、避難地域のイノシシが活性化、一部は放置プレイの野良ブタと自然交配して放射能に負けない「高耐久イノブタ」に進化しているらしいが、目前に現れたウリ坊達がその種類かどうかの目視確認は失敗に終わった。
 だが見ておれ東電め!和紙は絶望しない。最後の一人になっても、絶対に絶望しない。


まあこの際、舗装路はどーでもいいよね?
排水溝や待避所とか、一応揃っていて機能も十分だ。



「砂防ダム下に三叉路がある」
直進が五社山大内黒森線(笑w。蛭沢林道は右折して沢の対岸へ!



 幸い親イノシシに相対する事もなくKLX125は五社山ふれあい公園に、割と突然に到達する。
 到達と同時に路盤は道幅そのままに舗装となる。起点からこの公園の終端までが舗装路ですね。
 その境から終点側(つまりダート側)に20mほど戻ったところに南に向かって急激に登る作業道がある。
 当日は無限軌道と軽虎の轍が見え隠れしたので突撃してみると、先程の駐車場の南上にさらに東屋とクルマ3台分の真新しい砂利の挽かれた駐車場が出来ていた。
 作業道意外にあるのは歩道だけなので
「オフ専用の駐車場」と勝手に判断して降りてきた。
 おそらくこの作業道は上の公園の整備のため、具体的に言えば駐車場の砂利をキャタピラダンプで運んだと推測される。

 
さて、残り起点までの区間は待避所付きの舗装林道なので特に問題はない。
 相変わらず急坂、急コーナーだが、「対向車にさえ気を付ければどうと言うことはない。」
 舗装区間の中間に三叉路があり、右に折れると蛭沢林道の分岐がある。



起点側から撮影。流石舗装林道、
無駄なく狭い。



あとはもう下るだけ。


五社山橋に到達。対岸の橋の袂が林道の起点。
最大荷重14tの標識がある。


「ごしゃやまばし」

「平成5年10月竣工」。
福島県の林道においては標準的な欄干だ。
 
三叉路を直進すると暫くして道は浅見川にぶつかる。
 川を挟んで対岸にかつての有名林道であった浅見川林道(現、県道249号線)に橋経由で合流。この橋の袂が起点であり、標柱もここにある。



橋台部分はコンクリート台座に舗装路面。
ここが林道の起点だ。
正面は浅見川林道(現 県道249号線)



簡素な標識がある。右が国道4号(広野町)
左が箒平、箒平から北隣の七曲林道に出られる。

調査日(16/6/18)の状況:
 路面状況は良。
 昭和28年開設とされる銅山林道本線。その前身は索道の管理道(現在の電力点検道と同義)とトロッコ軌道です。誰か当時の路線図とか持って無いかな?とか思う今日この頃。
 いわゆる「五社山林道」を初めて走ったのは90年代にパジェロJ-Topで抜けた記憶があり、林道の起点となる橋は1Km近く下流に架かっていた古いコンクリート橋だったと記憶していたが、既に橋はなく、当然欄干の銘板も確認しては居ない。
 うろ覚えだが舗装路の三叉路、終点側から右折が多分元の道で三叉路直進は橋に至るバイパス路とも言える。
 
 当時は浅見川林道も県道指定もなく有名なダート林道で、五社山林道も橋以外は全線ダートの優良林道だった。
「県道249号線(旧"浅見川林道")」
は全線舗装化され、五社山林道も橋の竣工と合わせて公園までの舗装化をしたと考察する。



「ここが五社山黒森大内線、起点」

珍しく起点に路線図があった。大分痛んでいるが多分これ二代目。


 
しかし、公園から終点の三森林道終点の三叉路までのダート区間は特に有用性も無く現状のまま今後も放置プレイのままとなるだろうと予測する。
 路線上二つある三叉路はそれぞれ別な林道に接続する。つまりこの林道は一種のハブ林道と言える。

 ただ、稀にこの五社山〜黒森林道間は車が通過できるので、四輪の同業者には注意が必要である。

終点にあった丸太の看板。
起点側はちゃんと案内板が付いている。





銅山林道群01
銅山林道 本線
銅山林道群02 支線群
銅山林道 千軒平支線
銅山林道 檜山支線
銅山林道 銅山支線
銅山林道群03
黒森林道/三森林道(県道247号線)
林道五社山黒森大内線
銅山林道群04
蛭沢林道
猫啼山縦走路
木戸川林道群01
電力管理道/地蔵峠線(仮)
七曲林道
木戸川林道

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