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林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。






このContentsは、適当に増殖します。

完全に作業路。







その道の本性は、
森の真理。


林道日記(OFF-ROAD・DIARY)089



福島(険)道249号線、北上。
舗装林道の様な道を四倉から箒平
(ほうきだいら)に向かう。
この先に有名?な険道247号線(旧黒森林道)手前に枝道がある。

●廃険道(K247等)を笑って越えられる人、限定。
概要
 
どこからともなく聞こえる甘えた様な猫の鳴き声が聞こえる道(嘘です違います)
 この道は…………、
そもそも地図に無い、いわゆる営林作業道である。
 読んで字の如く林業従事者らが森を管理する為の道で、例えば国有林なら林野庁管轄の営林従事事業者(社)などが植林、間伐、伐採をその目的として許可を得て開鑿し、最低限の道と作業所が許された作業道路である。
 道路と言ってもそれは電力会社の高圧電線鉄塔管理道とほぼ同義な道だ。



「コレ」広野←の看板が目印。
看板は一つ先の県道247号線の三叉路を
指示している。


「ここが入口」ここは電波塔への管理道路です。
地図上では山頂迄のピストン林道で、2箇所の電波塔施設があります。


 普通の軽自動車すら入れない細く軟弱な路肩の山道や階段なども存在する道である。
いわゆるブル道と呼ばれる道だ。
 
当然、聖書にも記載は無い。(聖書=ツーリングマップル)

 営林署にも因るが、植林地の一番外側の区画界部分や植えた樹木の種別や年代の境目によくある作業道であり、普通は山を登って一回りして下る、みたいなパターンが圧倒的だ。


ここを登って行くとゲートがある。



チェーンでのかんたん封鎖 地面にくっきりとタイヤ痕。


はじめてのヘアピン。この先の頂上に地図通りの電波塔がある。



 たまに江戸時代の街道や界境に沿って繋がっていたり
(QR115卒塔婆峠)するが、今回ご紹介するのはおそらく植林地の飛び地を補う連絡ルート的な山道である。
 それ故その路面状況はどちらかと言えば登山道や鉄塔管理道に近い。
さあ、ご来場の皆様。
 ここは銅山林道界隈においての「ワームホール」の一つです。



このヘアピンに最初の電波塔施設がある

手書きで「猫啼(鳴)入口」の札が!



その敷地の隅に怪し気な道が!



途中まで徒歩で降りて確認、
まだまだ下るよこの獣道


「うわぁ……」

腰まである熊笹に被われた道がある。


等高線で1段分、最大200m前後下る。


雑木林ながら日当たり良い所は鬱蒼とした
ジャングルの様相とトツゲキする一本の轍。
ここからキツイ登り。

 MRもここからなら判るけど違う入口からだと判らないくらいの異空間です。勿論現状が通行可能かは不明です。
 今更ながらに危険です。
 何が在ってもおかしくないので単独突入は自殺行為です。
 例え貴方がレースにも出場なさるようなツワモノでも、必ず誰か同伴者とおいで下さい。いやむしろ、普段から鉄塔管理道を走る貴方でも油断は禁物です。 初心者は無論、中級を自認する貴方でも自分と同等以上の戦友や師と仰ぐ人と走って下さい。
 でも大人数で荒らすのも考えものです。3人位のパーティが良いでしょうが、人数が居るからと天候に不安な時の走行は道がチュルになるので本当に
走行不能で遭難しますからヤメましょう。

一通り小言も書いたので、行ってみますか(笑
TouringMapple2015.3版に一切の掲載は無し。

猫啼山作業道(仮名)
総延長:5.6Km(全線未舗装)
 四倉から県道247号線を一路北西へ進む。幅6mの舗装路は阿武隈山系に入ると道は徐々に幅を狭める。
 県道がその進路を北の箒平方面に向けると、県道247号線はほぼ待避所付き舗装林道の呈を成して、ブラインドコーナーはアタリマエ、変に水勾配のカントが付いたヘアピンとか段差、腕の太さは在りそうな枝や落石がザラであった。
 濡れてる落ち葉付きまたは赤土つきコーナーはその日毎のオプション装備、2018年段階では500m程のダート区間もある県道だ。
 その小さな峠を越えて下りに入るとすぐに戸渡川の源流に沿って下りはじめる。やがて県道247号線の三叉路に突き当たる。


紹介する道の先にある県道の分岐。
ジモティは左の249を箒平に抜ける。
無論247は廃県道だ。


 四倉側から登って来た人の為だけに標識があるが、既に廃道化して絶対に村民が使わないルートである。



何とか登りあげる。軽視も少なくピーク付近は雑木林だが。



 問題の縦走道はこの一つ手前にある小さなヘアピンの途中にある東に向う小さな脇道から入る。
 この道自体は実は電波塔の管理道路だ。入って行くと100mくらいでチェーン規制があり、ここから車は通行止めである。
 
チャリとバイクだけが脇から通行可能だ!
 といってもここからは自主規制に拠る所で、
規制がある時点で戻るのは賢明な判断と選択である。

 写真を撮りつつ満を持して突入する。ほぼ直線と言うかかなりゆったりと右に回りつつ登って行く。
 しばらく道也にのぼって行くと、急激に右にターンするヘアピンとその先に車2台分の空き地を従えた高さ15m程度の小さな複合アンテナを構える電波塔が現れた。


赤帯の目印に沿って東から南に進路変更する。


植林の境界を行く作業道。左右の植生が違う。
谷は泥濘んでいて、小型車はけっこうパワー喰われるなぁ。


尾根伝いに猫啼山側に到達。その道幅は軽虎の程度だ。


「ここだ!」道幅左右に赤い印がある!ここを右折である。
手前と奥で林が違う。
手前の雑木林に対して奥は古い植林地である。



紹介する道の先にある山頂の電波塔。

「これだな」
 さらに頂上に別の電波塔が在り、ターンした管理道はそのまま登坂を続け。地図通りに名も無い山頂の電波塔に向かってゆく。


「ぬおっ!ここ右折だ!」
先頭よく気が付いたな、偉いぞ!


右のここから凸ルート!路盤が意図的に盛り上げられている。


 電波塔の駐車場の入口にある木の枝にぶら下がっているのは
小さな(手書きの)案内板。その奥に先が見えぬ程に真っすぐに下る坂が在る。

 道幅僅か60センチ程度か?路面は熊笹で見えないがかつては1m程の道幅であった事が隠れた山側の低い切り通しと綺麗に揃えられた雑木林で判る。
 この日の同伴者が10m程徒歩で下りて現状確認する。
繋がっている、イケそうだ。
 見付けたMRも今日(2016.10)が初突入である。先頭の初期型セローがその軽量を活かして飛び込んで行く。
 
 さて、
地形図的には
屹兎屋山(きっとややま)猫啼山の二つの山を尾根伝いに繋がる作業道である。


進行方向が南向きに変わり猫啼山、
二ツ箭山方面に向かっている
(筈)




赤帯の目印に沿って東から南に進路変更する。


 電波塔の表記がある屹兎屋山は標高875.1mだが実際は等高線一つ下から分岐する感じなのでGPSの最高標高地848mはこの出発点である。
 因みに猫啼山は標高820mだが
全区間4.75km中最低標高地は731mであった。
 高低差は100m無いのでかなりなだらかと思っていたが
とんでもない!
 KLX125ではあと少し助走区間が無かったら登れない様な急坂が最低2カ所は存在する。
 特に突入して東に向う尾根渡り区間は
殆ど登山道の風情である。
 登坂途中に岩場などもありコブで勢いが抜けたり見通しが良い所では路面がチュルだったりと
全く気が抜けない。
 
中間で進路をほぼ直角に南に変える所からは植林区間で、ここから猫啼山までは林間コースの風情で猛烈な高低差は無く、緩やかに登って行く。ゴツゴツの木の根でハンドルを持ってかれたり根の間に覗いた岩に撥ねたりと気が休まる事は無い。一部に洗掘の一本橋もあった。


ここから根っこ倒木ガリガリ
ウッズセクション。



けっこう足を取られる。



真直ぐに南に向かう緩やかな登り"林道"と言うか"登山道"


「ブル道、終点」広い土場に出る、ここは峠だな。
写真右の道から入って左側の仮設無線中継所がブル道終点となる



 先行車がスローダウンをして森が開けると、仮設の防災電波塔が現れ、ここからはダンプカーが入っている。

紹介する道の合流点にある山頂下の仮設電波塔。管理者は判りませんが。
2020年度もあるかも未確認。


 この電波塔がいわゆる山頂付近と言うか峠で、繋がるダンプ道はここまで登りだ。仮設電波塔で文字どおり一服の後、このダンプ道をバイクで降りる事となる。


案内板がある。
来た方向に屹兎屋山(きっとややま)、
進行先に猫啼山、二ツ箭山を示している。



加路側下山口分岐ってドコだ?


「コレが粘着ブル道」たちまちブロック泥詰まり(笑w
ブル道三叉路に到達、道なり直進は猫啼山&二ツ箭山の標識。



反対側にも標識がある。ここから
猫啼山までまたまた登りとなる。




凄い、ホント足元ズリズリ。
雨が降ったら下れない!



猫啼山へ
ここから登り。
当然、雨が降ったら登れない!


道を外れて山頂へ!

 途中、元は多分遊歩道なのか?猫啼山などを指示する標識があった。
 しかし幅2.5m前後の連絡通路の為に幅7mぐらいの伐採が行われて、もはや本来の道程は判らなくなっているのだ。
 それにしても
このブル道、もの凄い粘度の赤土でKLX125の様なパワーの無いマシンだとチンタラ走るとたちまちフェンダーが泥詰まりを起こすので停まるに停まれない。
 
そんな道を300mほど下ると道は三叉路となる。
 再び東に向うダンプ道は眼下に四倉の海を眺めつつ急降下する。その泥と仰角はダンプと言えど四駆かチェーン着装でないと登坂は無理だろうと思う悪路だ。

 一方巻き返す様に右に南に折れる上り坂は猫啼山山頂に向うルートだ。道幅は再び軽虎ギリのサイズに戻り、相変わらずの急坂を上る、路面状況もダンプ道のヌタ場から若干改善した普通の山道程度に昇格?する。



ここが山頂?標高827到達、ここで折り返し。
眺望無し(笑。


 そろそろ頂上かな?という峠っぽい所で、右手の山側に山頂を示した案内板が現れ、失礼ながらそのままバイクで登ると、とても頂上らしくない雑木林のただ中に、三角点と猫啼山山頂という看板が置いてあった。

  登頂に成功すると再び道を戻り、先ほどのブル道を下って行くと、前回に紹介した銅山林道千軒平線の本線末端に到達する。

三叉路に戻る!(笑w


この赤土で急坂かよ。ブレーキ掛けると横向く車体


本当に「開削」の文字通りの状況だ。

 
 
因みに区間距離は電波塔から猫啼山山頂迄なので、山頂から林道末端迄は距離に入っていません。
ログからだと大体500m前後かと思います。



全然走らないよ、この赤土ブル道!


けっこうかなり急坂。
下るからいいけどKLX125だと登れるかしら?。

調査日(17/1/5)の状況:
 路面状況はあたりまえながら劣悪(四輪は不可)
 初走行は2016.10月の秋のオフツーリング、4台で通過しました。
 大体3ヶ月後に再訪し撮影と再度のログ録と枝道の確認をしています。
 その時は単独で通過しました。最終通過は2017.1.5なので既に3年が経過しました。

 
現状(2020)は不明ですが、極めて個人的な意見として特に問題無いかと(爆
 もちろん
仮設の気象観測所(本文中では仮設無線塔)の許可がH29.3.30迄なので、開削された道は閉鎖の可能性もありますし、昨年の台風19号により多大な被害が出てるかもしれませんので、まったく奨励しません。



「デター!!!」銅山林道千軒平支線終点部分に到達!。


 現在も許可延長や別に営林作業が行われていれば業者が道を直すので、ある程度は期待出来ますが(笑い
  仮に今、MRが逝こうと思っても怖くて単独は不可ですね。誰かお願いしそうです。
 ただここを通れれば周辺の林道との_がりが良く周回し易くなる事も、また事実ではありますが、廃。
 そんな訳で、入口にバイクのトレッドパターンが無い場合は大人しくお帰り下さい。


「保安林(保安施設地区)作業許可済標識」
気象観測所敷及び工事用通路敷とある。


「終点土場から直接K249に接続」


あれは仮設気象観測所だったのか。
許可終了が平成29年3月30日までなので、今この道が使えるかは不明。




銅山林道群01
銅山林道 本線
銅山林道群02 支線群
銅山林道 千軒平支線
銅山林道 檜山支線
銅山林道 銅山支線
銅山林道群03
黒森林道/三森林道(県道247号線)
林道五社山黒森大内線
銅山林道群04
蛭沢林道
猫啼山縦走路
木戸川林道群01
電力管理道/地蔵峠線(仮)
七曲林道
木戸川林道

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