次の林次の廃道日記へ。道に進。 |
そこには、何もなかった。 正確に言えば、 莫大な国費を費やし続ける遠大な道路と長大なトンネルの抗口、 年老いた農夫が細々と営む僅かばかりの田畑しかなかった。 いや、 石組みに挙がる石碑がある。 猪苗代湖から吹き上がる風の匂いと、不協和音を奏でる様な高速通過音。 夕日に当てられて、そこにはかつての宿場の風情も、村の営みも消えていた。 石碑には 「道路に因って生まれ、道路の為に消失した村」 と記されてあった。 三島にすら捨てられた街道。 その名を「楊枝峠」という。 |
この石碑が無ければ、ここにかつて村があったなどと、誰が信じるだろうか? |
ご使用上の注意! このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。 走行距離は主にバイクで測定し、 旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。 また、掲載される内容は大変危険です。 当サイト掲載内容によるいかなる被害も、 当方は保証致しません。 |
廃道日記(Riding・Report)009 |
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駅のある部落の端からは距離がある。 やがて磐越道に寄り添う。基本的に直進だ。 なんか、大規模な柵(雪囲い?)が見えて来る。 相変わらずの直進道。 |
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左折すると磐越道の橋を潜る。 手前が下り線、奥が上り線。 |
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ここもクランクになっている。 道成直進は磐越道の管理施設があり、峠にはクランク状に川を渡って右折。 丁度、熊五郎さんの居る位置と向きが峠方向。 |
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いよいよ、突入。 でも、なんだかとっても普通林道〜。 でも、なんだかとっても普通林道〜。 普通にややS字コーナ〜。 「普通って言うなァー!」 |
よくぞ残っていた、楊枝側一里塚!すげー!。 多分普通の人は解らないだろうなァ。 そして・・・ |
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鬼の様な急コーナーで一気に標高を詰める! って、せ、狭! |
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余りに狭く急な斜面に無理繰り造った車道の為、7枚組に撮影した写真でも繋ぎ切れない。 やむなく二つに分ける。屈辱だ! |
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夕日に染まる紅葉、埋まりかけの旧街道・・・。 晩秋の楊枝峠は日没の艶やかな色合いを垣間見せる。 |
だ が! |
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ここ、沢側に引っ張られる。 自縛(自爆?)霊でも居るのか? 最初の予兆。 幻覚か?カビ色の車が見える・・? |
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中山宿(二本松藩)側の一里塚。こちらは片方しかない。 でもなかなかの存在感。車が展開できるのはここまでか? |
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中山宿側の一里塚前には沢がある。 かつては橋?今は片桟橋?。 Photo by Kumagorou 約15度程度のカントが付いていて滑る。 勿論落ちれば五百川行き。 車はもうアウチ 一筋の轍・・・・。 「埋まってる?」 |
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フロントアクスルまで埋没したのでやむなく後ろに引き抜くMR。 「まさに田圃!」 縦に引かれた雑木はハイカー専用の様だ。 Photo by Kumagorou |
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なんだよ、この一筋の轍は! しかも深い・・・・。 道路を浸食している五百川。 別名「洗車場」 |
転倒!いや転落!、もとい墜落!。川の中しかスタンドが起たないよ。 Photo by Kumagorou |
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「これが最後の1枚」・・・愛機よ、今回もありがとう。 ちなみに、熊五郎さんの立ち位置から降りたんだが・・・手強い!。 |
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良く降りたな、ここ。 写真を見て改めて感動、 しかしここを登ると上級か・・<違w。 Photo by Kumagorou |
突き当たった。 |
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Photo No-1 |
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Photo No-2 |
Photo No-3 こうしてみると差ほどの傾斜じゃなく見えるんだがなぁ。 |
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辺りは既に暗い。写真感度を上げて撮影。 Photo by Kumagorou 最後にもう一度支流を越える。 最後までスリリングな峠越えだ。 突然道は急激に上りとなる。 既にここから磐越自動車道の堤なのだ。 峠道は寸断される。 |
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「脱出」熊五郎さんと二人、歓声と共にヘルメットを脱ぎ捨てて道路にへたりこんだ。 「新メタボコース完成?」夏場は来たくないなァ・・。 Photo by Kumagorou |
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