温泉ツーリングスポット


大塩温泉 露天風呂


(福島県)





たつみ荘。大塩温泉の唯一の旅館である。


その旅館の庭先から崖下に下りてゆく道がある。
無論バイクの通行は不可!!(核爆。


 そう、伝説の季節限定混浴露天風呂は存在したのだ。

 明治時代、大塩温泉は只の野湯で、地元の方が使われただけの物だった。
 ある年、警察の偉い方が只見に視察にお出でに成られ、大塩に宿を求めたという。
 当時宿場でもない大塩に旅籠はなく、野湯に最も近い農家?に温泉許可証をその場で書いて認可し、自分が第一号の客になったという。
「三島か?そいつは?」(爆

 昨年訪れた時、既に露天風呂のお湯は枯れており空しく空の浴槽を写真に収めて来ていた。
 そして今年、満を持して再び大塩温泉に出向いたのである。
(ランクルすずきさん、ご連絡有難うございました)
確かに!!!!
確かに湧いていました。
それも結構な勢いで。
 昨年の空の浴槽が嘘のようにお湯が湧き出ています。泡も凄い。



一応ロープが張られているが、裏山に行く道のようだ。
眼下には広大な只見川と、チラチラと目的の場所が!。




おお!沸いているぞ!


素晴らしい!これぞ露天の極み!


かつてのタイル貼りの名残りがある。
東電作業員専用の湯船だったとか?



これが昨年の状態。
つーか、殆どこの状態なのだ。



 さて、この露天風呂は旅館「たつみ荘」さんの奥・・正確には敷地の南東側、只見川の崖っぷちにあり、旅館からも大塩温泉の窓際からも良く見えます。
 しかし、露天風呂に行くには「たつみ荘」さんの敷地を通る必要があり、
通る際にはお声掛け下さい
との事、この日も旅館のご主人にバイクを置くなりそう言われた次第です。

だが
実は、露天風呂自体は旅館の持ち物ではないのです
 常連さんのお話によると、どうやらここはまだ東電の持ち物らしいです。つまり無料というより
皆さん無断で入浴しているに等しい、という事になります。

 
脱衣所もなく、誰と無く敷き込まれた段ボールに脱いだ服やバッグを置いて裸になる。
 温泉は湯船に空いた穴から吹き出していて、そのまま只見川へ流れる・・




写真右下の湯船の底に穴がある。
これが源泉噴出口らしいが・・・?。



まさに「崖っぷちの露天風呂・・・」絶景だよ。



共同浴場から露天を望む。
こうやって見るとまさに崖?


まさに「源泉掛け流し」
というより
「源泉ダダ流し」
状態で体を洗い、入浴。
「ふぅ〜〜、
 こいつぁいい!」

 良く見ると、湯船の中の岩盤の隙間から無数に泡立って温泉が出ている。
「これがホントの岩盤浴か?」ウソウソ・・
 泉質は基本的に同じだそうですが、こちらは炭酸泉の方が強い印象を受けました。



こりゃ天然ジャグジーだよ!
いやぁ、ご満悦


 湯船で歌うように喋る常連さん方のお話を聞く限り、水圧的には末期でGW一杯まで今年は終了カモ?というお話。調子がいいと80センチ程度は噴出するらしいですが、今日の所は運が良いと言うべきなのか?
 この日は2時間程入浴しましたが、その間の入浴延べ人数はざっと22人程、うち夫婦が3組ほどでした。広さ10人分程度の湯船に、
まさに混浴!
 この日の源泉温度は実測36~37℃前後。外気温は道路際の温度計で24℃ですから直射日光の方が暑い程の好天、長風呂に丁度良い温泉です。
 
で、何でそんなに長風呂?
皆さん只見線の連休特別トロッコ列車が通過するのを待っていたんですねぇ。
 通過の際には皆さん童心に還って思わず手を振っていました。

 
「長くて1ヶ月も保たず、早ければ2週間程度でお湯枯れする大塩温泉混浴露天風呂」。
 
桜散る花びらの中、長く雪に閉ざされる奥会津の春のフィナーレを飾る温泉でした。



トロッコ列車に手を振ると、列車も一旦停止する。
ほのぼのとした温泉だよ・・・・



泉質:  ナトリウム塩化温泉 (旧源泉名 塩化温泉)
源泉温度:約37.7℃(直接計測)
効能:  
たぶん・・・・
     神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、間接のこわばり うちみ くじき、
     外傷(擦り傷、切り傷)やけど、慢性皮膚病。
     慢性胃腸病、打撲、骨折、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、動脈硬化症
     (二酸化炭素泉に準ずる効能:高血圧、心臓病等の循環器疾患も考えられる)
     個人的に「精神的に良い温泉」(核爆
入浴料: 
無料。
注意:  勿論、温泉認定も何も無いただの野湯です。あしからず。