「昔のままに時が流れる温泉と、刹那の入浴に興ずる露天風呂」
只見川沿いは古くからの温泉・鉱泉の宝庫であった。
戦後、電力需要の増大に伴い、
株式会社電源開発が流域に幾つもの発電ダムを造り、
急流だった只見川は現在湖の様に緩やかな流れに身を任せている。
ダム開発に沈んだ部落・温泉は数知れない。
その内の幾つかは名湯の誉れも高く、地元住民の要望と保証に伴って、
または電源開発や東京・東北電力が自社の福利厚生を目的として、
温泉を湖岸にボーリング等で移設し、現在に至る所も多い。
大塩温泉もその一湯である。
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