温泉ツーリングスポット



木賊温泉 露天風呂

(福島県)



木賊温泉露天風呂 全景。(2002版)



今回のお供は高取社長。
オンオフ問わないライディングは流石である。


上流側から。湯船が二つ存在する。


●人気の川沿い混浴露天風呂
 2002の秋オフ、昨年の夏の陣と最近クラブは檜枝岐にご縁があるようだ。
 美しい自然に素朴だが美味しい食べ物、美味しい水。味わいのある温泉群。これらを繋ぐ気持ちの良いライディングルートが揃うのは、奥会津ならではと言えよう。
 関東との接点とも言える国道121号線をはなれ、国道352号線を一路西へと走る。ロードバイクならまさに水を得たサカナの様に長い直線と見通しがよい高速コーナーを駆け抜けて、時間通りに進める「北海道的」ルートが味わえる。
 ただ、時折抜ける集落は道幅も少なく、ジモティの車もウインカーなしで曲がり/
停まるし、関東圏の老年ドライバーあたりにも同じ事があり得るので十分注意だ。
 また、民家の玄関から直ぐ道路という部落も幾つかあるので、十分な徐行を心がけたい。

 国道352号はやがて檜枝岐と交わる401号線と共存となるが、伊南村から北上し只見ダムに向かうと、更なる高速ツーリングルートに完成する。
 オフバイクにとっては、まさに
天国に近い林道地帯(別に死にそうなほど危険な林道ばかり、という意味ではない)。


 ざっと挙げても、関東への安ヶ森(鱒沢)・田代山・馬入・川俣檜枝岐、いずれも8割がダート、トータルで約84Km(注、03'当時)北上すれば七ヶ岳・多々石・玉川・界・大窪林道と裾野の広い厚みの在る林道が点在する。
 その距離約55Km。合計なんと139Kmの、あらゆるタイプのダートが存在するのだ。

 木賊温泉はそんな国道沿いから南へ入る、檜枝岐村とは峠を一つ挟んだ隣にある温泉である。林道で言えば、田代山林道の入り口近くだ。田代山登山道も兼ねるので道もわかりやすく、山人も多い。
 泉質は単純泉。仄かに硫黄の香りがするが、殆ど湯ノ花のない透明なお湯である。これは隣の檜枝岐温泉もそうだ。では何故「木賊」なのか?それは湯船の立地場所に由来する。
 ここの共同浴場は唯一、木賊川の渓流沿いにある
「川べり露天風呂」なのだ。



成分分析表。割れている面版が、幾度かの厳しい自然を生き抜いてる証だ。

 新しい檜枝岐温泉共同浴場も良いが、このシチュエーションには敵わない。勿論混浴なので、女性に少々辛いと思うなら西隣の檜枝岐か、東隣の湯ノ花温泉に行くしかないだろう。

 実際入ると岩をくり抜く湯船は中々の趣を見せる。
 わずかに黄色いのか?無色透明の奥に見える岩肌は、微妙に変化する。湯船の地肌が青っぽいので見え方がまた変わる。写真を現像すると、屋根の隙間からはいる木漏れ日に透かしてお湯は深緑に焼上がる。本当の色はご自分でみるべし。
 時間の経過と共に、肌がすべすべになる。一方、湯船自体は少々滑りやすいのでお気をつけて。あと、湯音は40℃前後なのでぬるめの方には大変です。晩秋から初冬は美しいの一言に尽きます





 そしてこの名湯は、地元の部落の方々の善意なくして語れない。
 数年前豪雨によって屋根が流され湯船が破損した。湯船に溜まった大量の川砂を取り除き、新しく再建出来たのは地元の方々の尽力と感謝したい。梁にはご奉仕頂いた方々の名前が温泉成分表と共に張り出されている。また、常に清潔なのも、部落の方々のご奉仕の賜なのである。

 源泉湯温45度程の湯船に浸かり、渓流のせせらぎを聞きながら飲むビールはまた格別である。温泉の管理責任者でもある上の駐車場前の酒屋さんから買うのが「通のならわし」と語るはオフリーダー師匠のT2氏。
 部落までは完全舗装で、ロードバイクで来る方もまた多い。これだけの環境ながら入浴料は激安200円以上の誠意との事。一度はお試しあれ。

泉質:単純硫黄泉 
 源泉温度:約45℃
 効能:胃腸等消化器病・筋肉痛・神経痛など。
 内風呂:なし。
 入浴料:200円以上(志


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