温泉ツーリングスポット



広河原温泉 2001~2003

(山形県)



広河原温泉全景。Photo:2001



●全国でも稀な
「入浴出来る間欠泉」。
 前回紹介した西沢温泉(仮称)だが、ついに行く機会が有って、正式名称?も「広河原温泉」と判明したので改めてご紹介しよう。

 例の五枚沢林道を山形側に降りてゆくと、秋の台風シーズンに壊された
西沢林道(最終通過05'、以降廃道化)は、既に一部が何処かの四駆乗りに直されていたが、もはや普通車での走行は難しい状況である。おいらのReidは余力を残して駆け下りてゆく。やがて林道の終わりにY字路がでると今降りてきた尾根の隣側に上るようにUターンをする。

 Y字路には
「広河原間欠泉」の表記があるが(注、2001年当時)、相変わらず2001年板のツーリングマップに掲載はない。やはり、地図にない温泉というのは、冒険心を揺さぶるものだ!このまま掲載は控えてもらおう。

 さて、看板に有るとおり、約8キロほど山に分け入って走る。途中地元の乗用車が腹を擦りながらもたつくのを横目で追い抜き、渓流美の美しい林道を駆け上がる。
 15分ほど走ると、突然、駐車場とおぼしき広場とそれらしい立て札に出会うが、地元の爺ちゃんが、カブで下ってくるのをみると、そのまま突入する。わずか300Mだが、その先にはもう一つ広場があり、視線をあげるとかなり小型だがドームになる前の湯ノ花が直径7〜8M程の円形のステージを作っている様は蓮の葉っぱのようだ。

 ドン詰まりの奥に二階建ての山小屋があり、そこの1階が男女別の脱衣所になっている。先に入浴してた人から聴くと、先ほどすれ違ったカブの爺さんが町から委託されてここを管理してるとの事で、午前9時から午後3時までが勤務時間だそうだ。教えられるままに帳面に記載し、心づくしの料金を料金箱に入れると、ルパン3世並の脱ぎ方で湯船に飛びこ……
アベックがいちゃついとる!これは思っても見ないシュチュエーションとなってしまった。


当時既に荒れ放題の西沢林道。
Photo:2002


林道西沢線、米沢から入ってすぐのY字路。
Photo:2002


奥に脱衣所兼管理棟。2階は管理人の休憩所。
Photo:2003


脱衣所は質素にして清潔。
下がっているタオルの色が温泉成分を物語る。
Photo:2002


広河原温泉風呂場全景。二つの湯船がある。Photo:2002



 湯船は、ドン詰まりの脱衣所とステージみたいな湯ノ花畑の間に二つ、露天と小さな屋根付きの湯船があり、アベックは岩を隔てた隣の湯船でいちゃついているのがちらちら見えます。
 まとわりつくようにアブが飛ぶので、思わず目の前のまあるい湯船に身を沈めると。あ、浅い!慌てて寝そべる。湯船に真ん中にはコンクリに固められた5センチ程のビニールパイプが空に向かって仁王立ち…
「ちゅっ・」ええい!音を立てるなぁ!おんどりゃ!おいらも仁王立してしまふ…失敬、パイプに耳を近づけると奥底の方でゴボゴボと蠢く水の音…いかん、表現が官能小説調になって来たぞ〜〜、おい!(←何のかんの言っても、何時になく興奮してます)



間欠泉の吹き出し口がある方の湯船。岩陰にはアベック。ううむ、エロい。
Photo:2002




ゴボゴボと沸き始める。高さは少しずつ上がる。
写真は2〜3分後。



この頃から空気が混じるように
断続的に勢いに強弱が出る。



勢いよく吹き出し始める。高さも1以上になる。



天高く水吹き出す夏!
お湯の色合いは写真だと緑だがもっと赤い。

  
泉質  :ナトリウム・カルシウム・炭酸水素塩・塩化物温泉
源泉温度:約32℃
効能  :きりきず、やけど、神経痛、慢性皮膚病、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、
     関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔病、冷え性、病後回復期、
     疲労回復、健康増進
内風呂 :なし(03'当時)
入浴料 :200円以上(志、加熱用ボイラーの燃料代に充当との事)


 逃げちゃ駄目だ(爆)を心の中でとりあえず3回連呼して湯船に浸かる事約10分、ごばぼっ!と水が小さく噴きだす。初めはゴボゴボと30センチ程吹き出すが、やがて勢いを増して吹き出し、最終的には1M70cm程に達する!これまで間欠泉というのは少々離れてみる事が多く、また間欠泉に入るという機会もないので、自分のはいる湯船からお湯が吹き上げると言うことは、とてつもなく新鮮である。

 お湯はその後、吹き出した時の様に徐々に高さが下がり、やがて出なくなった。吹き上がっている時間は、およそ15分ほど、間隔も確認したかったが、やはりアベックが気になるので今日の所は退散することにした。何はともあれ温泉好きなら一度は行くべきだと思うが。
追伸。
 翌年(03')この管理棟で宿泊する。
 実はこの温泉、源泉温度が32℃しかなく、管理人が来ていたのは加熱用の小型ボイラー運転の為でした。夏はいいけど宿泊は秋だったので夜はぬるくて入れないのです。
 この年には管理が森林組合から飯豊町に移管され、翌年04'には改良工事が行われる予定だそうです。
 今のままでも十分面白いのですが、その後のレポートはまた後日ということで。



成分表。写真精度が悪くて読めない。
内容のメモは忘れてる。思い出そうと
してもアベックがちらついて…不幸だ。


電気は無いのでランタンで入浴。


その後のレポート!2013