林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。






林道日記(Riding・Report)Ym-416

このContentsは、適当に増殖します。



「二口林道 第一ゲート?」
林道の途中に別な路線との接続が在る。良く在る事だ。


「林道 高沢馬形線?」
立派な路線名を示す標識が在る。山形営林署管轄はやはり金の掛け方が違うと思う。
それにしても、不法投棄は後を絶たない様だ。


●渋滞除けのショートカット路?。
(もともとの主幹林道は二口林道
「宮城編」にて概説、確認はこちら
  二口峠の南側に位置するこの林道は、植林が目的の林道と思われる。
 県道62号線二口林道はかつての街道であるものの、その山並みは険しいの一言に尽きる。当然昭和の植林事業ではもっと穏やかで、戦後にはより運送に適した場所が求められたのだろう。

 昭和50年代に大規模林道で一世を風靡?した緑資源機構の林道製造手法は、各営林署の産業計画や予算等によって多少異なる物の、総じて官僚的「右習え」風習に沿って計画が立案される時期でもあった。業者側も同じ手法なら手間もコストも省略が可能であり、舗装/未舗装の差こそあれ、同じ様な仕様の見積を組むため、自動的に画一的な道路計画になる。
 もっとも、だからといって林道が安く早く出来る訳でもなく、差額はひたすら道路ゼネコンの収益になり、やがて自然破壊と共に政治家のフトコロに転がり込む塩梅なのだろう。

山寺での渋滞を避ける為、林道を迂回する普通車もそこそこ居た。
 
 
しかし、高沢馬形線に関して言えば、地元部落に22人から成る「促進委員会」が存在し、地元の要請として山形県に陳情、精査を経て、現在の林道が完成した様であり、アプローチに差異があったとしても、民意を汲んだ林道行政の結果と見るのが正しいかと思う。
 自宅にある2001年(H13)版聖書Tマップルには影も形も無いこの林道、記載は2005年(H17)版と見たが、さて実際は?
TouringMapple2011.3版記載には。林道表記、お薦めは林道表記は2008年版以降で確認。


営林関係者が作業中なのか?道を横断する側溝にはパイロンが置かれる。

●林道高沢馬形線
林道総延長:5.8Km
  未舗装:4.7Km/舗装:1.1Km
 今回は二口林道のついでとなった高沢馬形林道。二口林道の山形側のほぼ中間にその出入口はあった。
 二口林道が平成22年に13年振りに僅か一週間の解放だったのに比べ、高沢馬形林道は通年通行可能の様だ。
無論、営林関係者が作業中の場合は規制により通行が出来ない場合もありそうだ。


終点から入ると北東側にある尾根を越える。
一番低い鞍部に向かう。
途中、分岐が二つ。一つ目は写真失念。



もはや、鞍部というより単なる谷?
植林の中を抜ける。


谷を抜けると道は北に進路を取る。
沢に向かって分岐がある。


道は再び登り始める!?。
先に見える山は恐らく瀬ノ原山(1.132m)。


やはり麓では伐採作業中だ、今日は休みだが。



「妙に広い土場?」 奥に何か記念碑が・・・?。


"瀬ノ原の風"。
竣工記念碑と林道開削促進会の石碑が在る
平成10年10月吉日竣工記念 と穿たれている。因みに石碑の裏側の奥にある峰が"瀬ノ原山"。


 林道は本来、読んで名の如く尾根隣りの高沢地区から伸びる、多分「高澤林道(仮)」が延伸する形で二口林道側の馬形地区に接続したものと思われる。従って起点は高沢地区となる。
 馬形地区には現在も家屋の跡が林道沿いに散見されるが、現在は無人であり、近年(といっても1〜2年前頃?)設置された二口林道沿いの第一ゲートがあるばかりである。
 当日は一度二口林道終点を確認、県道末端で折り返し、再び高沢馬形林道に戻る形と成った。

「では、逝きますか」
 終点である馬形側から突入する。
二口林道山形区間が舗装だったので、正直ダートが嬉しい。
林道はまず二口林道の根幹とも言うべき尾根の僅かな切れ目とも言える鞍部に登ってゆく。直ぐに最初の峠を越え、林道は芦沢川の源流となる沢に下ってゆく。その後道は沢に沿って再び上昇を開始する。
 途中、芦沢の沢にゆく道や林道五郎平線の分岐(写真を失念)を経て、道は広々としたかつての伐採区間に入り込む。イメージ的に開発が終了した感のある風景だが、進むと今でも集積所とともに幾つか土場が存在する。


小さな山に挟まれて林道は殆ど標高を変えずに、
ゆっくりと進路を東に。



この林道の最標高地点と思われるが、殆ど丘なので判りづらい、多分峠(爆。


美しい紅葉と共に。聖書には絶景林道と紹介されたが、秋に紅葉狩りに来るのも
キレイで良い林道だ。今回は少々遅めだが(笑w。


 一通り標高を上げた所で、林道は水平移動に入り、やがて広い土場と思いきや、開削記念碑のある駐車場に到着する。
 出入口の林道標識には注意事項のみで林道の名前以外のプロフィールが無かったので正直この記念碑は有り難い。素性の予想が付いた所で再び走り出す。林道はその後も殆ど標高を変えないまま地形に沿ってゆっくりと東に方向転換してゆく。
 やがて、僅かに標高を上げただけの丘の様な最高点を過ぎると、最初の沢づたいと同じ様な傾斜で山を下り始める。遠くに田園を望む頃に坂は緩やかに成り、舗装が現れるとすぐに民家も現れる。舗装は約1Km程でTTR269を高沢の部落に招き入れた。
 高沢側には起点標識が在るが、僅かに市道から奥まっており、その廃れ具合から初めて起点からという方はスルーしそうな勢いである。

林道起点から市道に右折、道也に高沢の部落を降りてゆくと、真新しい県道のT字路にぶつかる。これが県道276号線、旧名?
を村山東部広域農免道路という。このT字路を左折するとやがて"べにばなトンネル"経由で山形自動車道山形蔵王インターチェンジの東側に到達する。


農業用倉庫の見えた辺りから舗装が始まる。
最後まで路面に破綻はなかった。


ここから約1Km程、起点まで舗装林道と成る。


起点?
新しい未舗装ダートの道幅が広く、起点周辺の古いターマックが狭い?と言う現実。


ほぼ、同じだな?
開設設置から11年目の林道標識。


調査日(11/11/3)の状況:
 何も考えずに二口から山形蔵王インターに出るショートカット林道?と言う感じ。実際、当日は二口林道から県道山寺仙台線県道62号線の接続から山寺前の信号までが渋滞していて、諦めて折り返し、高沢馬形に戻る車が多数存在した。
 路面状況は優良。現在でも営林業者が出入りして居るので、道が荒れても補修が早そうだ?
 総じて「初心者向きの林道」と言えよう。


市道側から殆ど判らない
「林道高沢馬形線」の標識