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林道日記(0ff-Road・Diary)


ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。


キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)My-502



あの絶壁が磐司岩(ばんじいわ)
名取川の源流にある巨大な凝灰岩の岩壁で、糸岳の斜面が浸食されたものだ。
高さ150メートル、長さ3キロメートルにも及ぶ、正に絶壁君である。



二口温泉の最終局面は宮城県側の起点?と言うより宮城県道62号線の終点と言うべきか(爆。
今でも路線名は「仙台山寺線」、峠部分は降格?して林道なんだが。


●時代の要求に挫折を繰り返す街道は、時間制限アリの渋滞路。
 明治5年(1872年)、江戸時代からあった二口街道を牛馬通行可能にする工事の許可を山寺村の有志が県に願い出た。後に仙台側でも個人が発起して工事にとりかかった。
 完成した牛馬道は開削した
建設費を通行料で償却する有料道路であった。こうして仙台〜山形両市を直接繋ぐ二口峠は同年10月に完成したのだ。
 この
「二口山道」は物資輸送に大いに活用された。
 "二口"の名は峠部分が二つの行程に分けて使われたのが由来とされるが、現在の車道ルートは旧山伏峠と言われる"魚道"(海から海産物を運ぶルート
)と言い、行程は長いものの緩やかな道である。
 だが、1882年(明治15年)に時の
山形県令三島通庸によって関山隧道が出来ると、物流の主体は馬車が行き来できる関山街道(現国道48号)に奪われ衰退、建設費の償却に苦しむコトとなる。
 戦後、二口山道は新たに林道、後に県道に指定され、開発が始まるのだ。


遊歩道の入口か?ここのもかつての県道の
「交通規制案内板」がある。


12年振りの二口林道は、
通行量が多過ぎ!

林道で渋滞するとは・・・?。



美しい。晩秋の意気込みを感じる色合いである。渋滞の合間を縫って撮影。



林道下の情景は、まさに極楽?

 二口林道は、自動車の通行を目指して1960年代から改修工事をはじめ、1973年(昭和48年)に開通した。工費は宮城県と山形県あわせて合計約4億4千万円、林道として予算立案される。

 が、当時は"観光道路ブーム"であり秋保と山寺という二大観光地を結ぶ観光山岳道路を作るもくろみであったと言われる。
 しかし、屏風状の山脈を葛折れで繋ぐ林道は極めて脆く、残雪や台風で毎年どこかが崩れて通行止めになり、開設費用の倍以上の改修費が嵩む"お荷物"林道であった。営林署の費用では全く補えなくなり、予算獲得のため林道は県道に昇格(笑w した程なのだ。


温泉を過ぎ、沢沿いに成ると道は完全に1.5車線、
酷い渋滞だよ


馬鹿者どもが!
自分の運転技術と車幅を弁えて来いや!。

美しい紅葉の中、脳内罵声が飛び交う。


二口渓谷。名取川河口から遡上するツーリングなんかもいいね、
渋滞が無ければナ。橋の上から撮影したが、肝心の橋の写真を失念。


 そんな事とはお構い無しに、林道は1999年(平成11年)8月の集中豪雨で数カ所に渡って路面崩壊を起こし、宮城県側が全線通行止めになった。
 その後一時部開通したが、峠までの全面開通に必要な事業費4億3000万円の内、宮城県負担分が国庫補助事業では50%だった為、県土木課は工事を断念、林道は放置プレイとなる。
 MRはこの頃にパジェロやXRで通過したが、双方とも部分工事中であった記憶が在る。
TouringMapple2011.3版記載。林道表記。ずっと通行止めの為に「お勧め」から外れている。


対向車も多い。芋煮会なんかもいいね、本当に紅葉はキレイだよ。
ろう。

おおっと!意表を突いて林道表記!
じゃあ二口温泉からここ迄は・・・何線?(爆。


おお、コレが有名?な
「二口ゲート(宮城側)ですね。


ゲートの先で今一度二口渓谷を渡る。
先程の橋と同じ感じの橋だが、橋長はほぼ同じで、橋幅が狭い。


分岐がある!本日は時間がなく割愛。

●林道
二口線(旧県道62号線)
総延長:約19.19Km
     (ほぼ半分が未舗装)
宮城県側終点〜県境:約10.056Km
     (部分舗装)



二口沢最終局面。と言うか既に枝沢だね。そこを無理繰理ヘアピンで行く。
各沢の名前が判らないので、総じて「源流部沢」と言う事でよしなに。


概要
 残った未改良区間が、政権交代によって県の負担分が5パーセント、その資金源を地域交付金で賄える様になり、わざわざ県道から林道に降格。
(爆!しかも自爆!
 2010年(平成22年)に工事を再開。翌年の今年10月に約12年振りの全通開通した二口林道。
 一昨年辺りから一部の林道ネットにおいて、工事中の「無断通過」が公然と(爆 行われていた同林道である。
 宮城県側の約6割が未舗装、日陰の沢沿いという立地条件がまさに暗い影を落としたせいか?仙台側はその大半が未舗装という宮城県内でも屈指の破綻林道と言える。
 一方山形側は既に早い段階で全面舗装が終了、しかし崖っぷちに三島県令も泣いて逃げ出す程のヘアピンコーナーの連続であり、そもそも林道なので自動車同士の離合も難しい道であり、数々の待避所を織り込んで無理矢理山寺に繋がっているというMR好みの理想的な舗装林道だ。


ナンだよあれ、こうして宮城側から登ると凄い所に道を作ったもんだよ、60年代に。


だーー〜、しかもこんな所でも渋滞してるし。


 今回、平成23年10月30日から11月6日迄の僅か一週間だけ、二口林道の正式な全面通行が出来る様に成った。
 尚、来年春からの通行が可能かどうか?(災害及び工事の継続等)確実な事が判らないので、多少無理を押して行って来る事にした。


こんなカワイイ看板も在るが・・・。

では、逝ってみよう。
 当日は山形道川崎インターから秋保経由で二口峠を目指した。
 二口街道に県道457号から舗装林道でショートカットして接続する。
 秋保大滝のバス停前は凄まじい渋滞で、大駐車場に駐車待ちの車が列ぶ情景は一昔前の観光地と言うイメージだ。まさかこの風景が林道で展開されるとは思わなかった。二口温泉で快適な舗装路は消え、ビジターセンターの裏に吸い込まれる舗装路は明らかに古い林道のイメージである。


確かにこう道路が接近してて、上から崩落すれば「二重災害」?だよなぁ。


正に地軽図通りに道が作られている。
こんな所も60年代の道路だね。



見よ!! この無謀な葛折れ。。
お陰で法面の補強面積が尋常ではありません。しかも林道なので未舗装です。


二口温泉のボトルネックには90年代設置とおぼしき「道路情報告知板」が色あせた黄色を纏っていまだ現役で活躍している。
 林道に入ると、先程の秋保大滝から比べれば通行量は1/10程だろうが、道幅1.5車線の林道を鑑みると明らかな過剰交通量ではないだろうか?対向車も多く山形ナンバーも散見する。
 道幅が狭く成る度に渋滞が発生し始める。これは山道で言う「登り優先」と「待避所で擦れ違い」を一般ドライバーが全く理解しておらず突進して来る為である。
 山奥に場違いな無知無知オネーチャンの運転するワゴン車が路肩に寄れずに明らかに交通を阻害してゆく。
 程度の誤差こそあれ、殆どの渋滞がこれで引き起こされたと言って良いと思う。未舗装区間に入るとその傾向が倍加する。大体、シャコタンで林道に入るのは巨大な間違いだ!
 二口温泉から約2.5Km「林道二口線」の林道表記と宮城側ゲートが現れる。下を流れる二口沢は既に岩盤を削り流れる"ナメ沢"と化して、紅葉と線妙なコントラストを魅せる。
 林道は橋や暗橋部分で舗装を交えつつ、全体としては最初の橋から上は総じてダートという体裁となる。


廻りにはもう山が無い。まさにスカイラインだ。


当日はバイクツーリングの方も多数見ました。
渋滞で皆さんお疲れ様です。


言ったソバから崩れているよ。案の定下の道は土石流の直撃コースだな。

 

何故か対向車線の路肩に落ちているバジェロ君。二度と来るな!と言いたい。

 林道の廻りから山が消え、空の広がりを感じる頃、正面の山肌にこれから向かう林道の、宏大な法面補強が見え始め、全容が明らかに成ってゆく。
 葛折れ区間は12年の通行止めの元凶とも言える落石地帯である。確か92年頃にJトップで通過した際もこの辺で路盤崩壊があり、車1台分がギリギリの所を通家した覚えがある。
 ここまでであの渋滞のお陰で、既に普段(92'当時?)の2倍以上の時間がかかっていると思う。
 やがて葛折れ区間も終わり道也に直進ちてゆくと
「二口峠」と有名な「二口峠ゲート」が見えて来る。


動画モードですいません。
舗装の一歩手前という感じの路面。


キター!



「二口峠」 ここから山形(宮城)県。


おお、清水峠に逝けるのか!。

調査日(11/11/3)の状況:
 道路自体は一般の広域地図に載っている有名林道、聖書ツーリングマップルにはいつの間にかお勧めから除外されている。思うに、12年と言う常軌を逸した通行止めの為、旺文社に「記載されて情報と違う」等々のご指摘が絶えなかったのではないかと南蔵王の「不忘山林道」同様に邪推している。
 路面状態は良好、橋や一部の暗橋がコンクリート化されている。ダート区間も舗装を前提とした路盤調整が施された区間が多い。原生林の中を通っている林道は水源地、葛折れは落石区間なので降雨時の林道突破は熾烈を極め、場合によっては命に関わる。
 道路幅自体は確保されているので、大型オフ車でも"渋滞さえ無ければ"十分堪能できる林道である。
 12年振り、僅か一週間の今年の通行は通行量も非常に多く、平日は勿論、
週末は紅葉狩りのヘタクソな運転には要注意である。


続いて「二口林道・山形側」に突入。



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