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ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。

このContentsは、適当に増殖します。
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)


林道日記
(OFF-ROAD・DIARY)
Ym-001-3
五色林道




1892年(明治25) 
鉄道敷設法の施行と同時に、
国営に拠る奥羽本線の建設が決定する。

二年後の1894年(明治27) 
奥羽線、福島〜米沢間(奥羽南線)が
着工。
着工と同時にそれまでの県境越えルートである
板谷峠の街道も換線となり、
鉄道工事の資材や人員が運ばれる事となる。

この頃既に、
"上杉の隠し湯"と言われた五色温泉に
あらたな道路を造る計画が在った・・・

と、思われる。

(と、思われるっ・・て、確認したんじゃないのかよ?>俺。)



滑川と板谷橋。先代の板谷橋も車道橋で明治初頭に鉱山道路として拓かれた。
現板谷橋の北側に明治の橋台が残る。


ルート解説
 
山形の南東側に位置する米沢市は福島県と県境を接し、幾つかの秘湯とそれを繋げる林道が点在する。本道は山形県の最も東南となる県境、福島寄りとなる姥湯温泉・滑川温泉・五色温泉へのアクセスルートとなる。
 五色林道の起点は本来板谷村の東端にあり、奥羽本線起工に合わせて換線を受けた新板谷峠と旧板谷峠を繋げる形と思われる。戦後、現在の主ルートである山形県道154号桧原板谷線(考えるにどのルート想定した県道なんだろう?恐るべし山形県道)の旧道が元々の五色林道である、


五色側の片側通行詰め所。平日に鉱山の輸送業務がある場合において板谷橋周辺は片側交互通行と成るので要注意だ。



旧米沢街道の現入口。大きなヘアピンの真ん中に在る。


左手が旧五色林道入口。板谷駅からここまでは現米沢県道154号線となった。
この旧道は明治時代のルートと思うが、立証する資料は見付かっていない。


 
明治初頭に既に露天堀が可能であったジンクライト鉱山からの鉱石搬出を当初から索道とトラック等による陸送を計画した為だ。
 現在の五色林道はこの鉱山車両専用道路の為、滑川にある板谷橋周辺が大型ダンプ通行の為平日片側交互通行だったり、鉱山への立ち入りと成る為、場合によって通行が困難な区間も在る。
 さらに、鉱山の入口付近の分岐から五色温泉に往く道が「新五色林道」と銘打たれ、滑川の沢沿いに西隣の滑川温泉まで繋げられている。


旧五色林道は廃道と成り、
ほぼ自然に還っている。4輪の通行は不可。
試しに逝ってみる?


ヘアピンが連続する区間をつづら折れに登ると、現五色林道分岐に辿り着く。
この古い道標(地蔵尊)が目印。
写真右奥の紅い人は五色林道入口の撮影位置を示す目印。



 
普通に山形県道154号を来れば難なく五色温泉に着けるが、ダート走行に難の無い単車(道幅が無いので対向車がある場合に後退する箇所が存在しない故に車はお薦めしない)を所有されるのであれば、春や秋に県境板谷の雄大な風景をお楽しみ頂ける五色林道はお薦めである。

TouringMapple2004.6版に路線のみ掲載(林道表記なし)旧道の表記は無し。
TouringMapple2005.3版に路線のみ掲載(林道表記なし)
TouringMapple2010.3版に掲載。(林道表記なし)

旧道の出口側から撮影。こちらが裏側と成る。
道標正面にはカーブミラー。


圧倒的な鉱山への通行量を示すトレッドサインが刻まれた現五色林道入口
(写真右奥のバイクが置いてある所)。
手前の紅い人の位置が五色温泉直通と成る県道154号線側。


ダートから合流する旧五色林道。手前が現五色林道、左奥の紅い人が居る位置が県道154号線。
旧道時代もここはヘアピンだった訳だ。


五色林道  林道総延長2.5Km (全線舗装) 
(旧五色林道廃道区間/未舗装区間:3.6Km
概要
 当初、五色林道は板谷から鉱山へ行く林道として作られたが、直ぐに飯場(採掘現場詰め所)から五色温泉に往く道も作られた。ツーレポ解説にもあるが、五色温泉の江戸時代の旧道(徒歩道)は別ルートで明治まで使われた様だ。
 現在の五色林道は鉱山車両道路に成
っているため、一般車は通行を簡易規制している。ただ、林道入口に特に規制がある訳ではないので進入自体は可能だ。
 林道はジークライト鉱山内を経由して隣県である福島県に接続している。因みに林道は鉱山入口が終点と思われる
(追記、2010年春に県境蟹が沢付近に通行止めのテトラポットが配置され、現在は越境が困難な状態である)

蟹ケ沢の米沢側に設置されたテトラポット通過には激烈な困難が待ち受ける。水位さえ気をつければ、旧米沢街道側の方が渡河しやすい鴨。


五色林道入口にある案内看板。要所に立ててある。
「エコポート」とは廃坑を利用した産廃施設と思われる。



どうやら長い事
米沢市は蟹が沢越境を黙認
していた様子だが?。



幾つかのコーナーはこのように10tダンプも交互通行が可能な様に広くされていた。
その幾つかのコーナーにはご覧の様な怪しい枝道が幾つも在るが、どれ一つ地図には無い作業道である。


 詳細は蟹ケ沢〜五色温泉レポ及び林道日記19にある。
 戦後、鉱山を経由せずに直接五色温泉に往ける山形県道154号線が作られる。
 五色林道は板谷村から滑川を渡る板谷橋及び旧板谷街道付近までが県道に昇格し、全長が短くなっている。また一部区間が廃道として存在(旧五色林道)する。

では、逝ってみますか。
 県道145号線との供用(?)区間は華麗にスルーして、現在の五色林道の入口に到着する。
 県道145号線のS字コーナーの中央に分岐した林道は位置関係が判りづらいので、撮影位置を写真に組み入れてみたがどうだろう?


カーブミラーの在るブラインドコーナーには下から番号が振られている。


高圧線直下の見通しの良いコーナーも舗装化された。
この写真を撮影した位置に次の高圧鉄塔の作業道が在り、バイクで登れる。


 さらにこの分岐には間髪入れずに旧道五色林道ももれなく組み入れられているのだ。
 前回の走行は07年と言う事だが、改めて通ると、驚く事に林道は全線舗装となっていた。
 少なくとも新五色林道との分岐点までは、ほば舗装である。
 殆どのブラインドコーナーにはカーブミラーと番号が設置され、多分に道幅の狭い区間で10tダンプが鉢合わせしない様に無線で上下線の連絡を取り合っているのだろうと推測する。


もう一つ先の鉄塔まで往ける。


次の鉄塔は崖っぷちに直立していた。3つ先の鉄塔は蟹が沢を越えて福島県側にある様だ。


 ふと五色林道を横断する高圧線鉄塔で思い出し、踏み跡に沿って作業道にバイクを乗り上げると、思った通りに県境の蟹が沢を望む崖っぷちに出た。電線はほぼ一直線に福島県に向かって突き進んでいる。
 そこは、かつての米沢街道の宿場である李平村の南側の尾根を貫いて北山林道の南側斜面を駆け下りて行く鉄塔の列が見渡せるのだ。
頭上の電線を振り返ると、高圧線はそのまま板谷の山を越え栗子山に吸い込まれていた。



ホントに全部舗装したのか?と思いつつ登って行く。
ここにもヘアピンの奥に廃道に成った作業道がある。


 その高圧線の辺りから、林道は尾根端の崖っプチをチマチマとヘアピンで回り始めていた。画面を見れば一目瞭然なのだが、新たにコンクリート舗装が今まで未舗装だった部分をほぼカバーしていた。また、先行してコンクリート舗装してあった所もその前後は未舗装だったが、今回はその辺もコンクリート舗装の延長や、アスファルト舗装となっていた。
 やがて高い高低差を持つ林道最大仰角となる大ヘアピンに辿り着く。ここからは板谷ジークライト工業と駅、滑川の谷を一望出来る。紅葉の頃には良い所だが、いかんせん坂の角度が10%以上はあるだろうか?ギアを入れて停めないとバイクが勝手に下界へフォールダウンして逝きそうだ。



絶壁!凄まじい断崖に作られたヘアピンコーナー。斜度も10%は越えているだろう。


 ヘアピンで西、東と折り返すとまたしても蟹が沢の見える崖っぷちで直角に南進、小さな切り通しを過ぎると道は平坦と成って南に下がり始める。
 緩やかなS字コーナーを連続すると、待避所にしてはやたら広い空き地にたどり着く。コーナーの真ん中付近にか細い砂利道が分岐し、標柱もあるのが新五色林道である。

 右(西)に分岐する新五色温泉へのルートを横目に鉱山へ五色林道は向かって行く。
 今回もあちこちと探したが、現五色林道の林道を示す標柱等は皆無で、「米沢村史」にある五色林道に関する記述のみである。


ギアを一速に入れておかないと
転がり落ちるニコT改。


その位置から紅葉を愛でる。(Photo:2003)


真新しい補修箇所の跡。垂直な法面と落石防止ネット。ガードレールの下も絶壁だよ。
写真左奥の山肌が蟹が沢渡河ルートだ!!!!


調査日(03/5/16)の状況:
 雪解け直後と言う事もあり、越境区間はまだ残雪通行止めでした。
 ジークライト鉱山までは除雪が終わっていて問題なく通行出来ますが、新五色林道も残雪通交不可でした。
 この日はカモシカやキジに遭遇しつつ走りました。

調査日(04/10/13)の状況:
 前回、沢沿いはかなりボロボロで路肩も損壊し、ジムニーでも手こずる状態だった。
 しかし蟹ヶ沢の渡河地点に改良が加えられ、山形側の法面が新設される。コレによりジムニー等の小型四駆の通過がいささか容易になる。

調査日(07/5/16)の状況:
 前回新設された砂防ダムの法面は見事に流され、車の渡河は再び困難と成った。川の流れもいささか変化が在り、今までバイクの渡河に使われた法面は若干渡り易かった気がする。

調査日(10/6/8)の状況:
 テトラポットが設置され、事実上蟹ヶ沢の通過が不可と成る。五色林道全面舗装完了。


峠の目前、峠の低い切り通しは失念した。(笑w。


峠を過ぎると高原の様ななだらかな平地を走る。
広い道の半分だけ舗装?



「新五色林道、起点」明治からの古道と言える林道だ。




03'秋に起点側に出されていた注意書き。
「去る8月16日」とは、2001年である。
04'以降、この看板は消息不明。
(Photo:2003)


林道日記
(OFF-ROAD・DIARY)
Ym-001-4
新五色林道


1892年(明治25) 
鉄道敷設法の施行と同時に、
国営に拠る奥羽本線の建設が決定する。

二年後の1894年(明治27) 
奥羽線、福島〜米沢間(奥羽南線)が
着工。
着工と同時にそれまでの県境越えルートである
板谷峠の街道も換線となり、
鉄道工事の資材や人員が運ばれる事となる。

この頃既に、
上杉の隠し湯と言われた五色温泉に
あらたな道路を造る計画が在った・・・

と、思われる。


このContentsは、適当に増殖します。


「新五色林道、起点」明治からの古道と言える林道。
当初は鉱山夫が五色温泉に入浴する目的で開削された山道がそのルーツである。


●温泉三昧実現の至福?林道。
 さて、新五色林道は五色温泉と滑川温泉を繋ぐ林道であり、この界隈ではMRの一押し林道である。ただしょっちゅう壊れるので通れない事もしばしばある。特に滑川にそっての支流の沢がすぐ土石流を起こすので、雨の日の走行には細心の注意が必要だ。
 案の定、今回も路盤崩壊が直ったばかり(注、初稿の03'当時)で、途中2箇所ほど沢沿いで路盤流失があった。ある意味、相変わらず楽しませてくれるルートである。
 この林道は山形に多い民有林林道のハシリである。明治初頭に五色、滑川温泉の双方で温泉客を融通する目的で作られた林道で、開削に携わったのは滑川鉱山や五色鉱山の作業員だったという。鉱山会社の後ろ盾で国有林の借受も出来たのだろう。
 戦後、奥羽本線峠駅から滑川までの道程が索道から車道に変わると、マイカー時代の到来と共に廃れて行った林道である。

起点標柱には全長4.9Kmとある。
まさに至福の秘湯街道だ。

TouringMapple2005.3版に路線のみ掲載(林道表記なし)
2001.8にオートバイの滑落事故以来通行止め。
TouringMapple2010.3版に路線のみ掲載(林道表記なし)
07'以降は路肩欠損により基本的に通行止め。

新五色林道 
林道総延長:約5.0Km(部分舗装)
 A)区間長:約1.6Km
 (うち舗装区間0.4Km/県道重複区間を含む)
 B)区間長:約3.4Km(ほぼ未舗装)
概要
 基本的には閉鎖されている普通林道である。閉鎖の理由は主に路肩欠損と言えるが、年一回の走行で特に問題のない場合も在り、
「道路管理者の目が届かないうちに道路が壊れて通行者が被害に遭う位ならいっそ通行止めにしちゃえ」的管理体制とMRは視ている。
 林道は簡単に言えば標高の高いジークライト鉱山から五色温泉、さらに滑川の源流沿いにある滑川温泉に降りて行く林道である。
 明治の開削当初は全くの山道だったらしいが、昭和頃(おそらく戦前?)に道幅を広げている様子だが、現在ではそれでも激狭である。
 しかも、峻険な崖を無理繰り削った道は超荒削りでスリップしやすく、場所に拠っては漏水していたり谷底にカントが付いてるので大変危険だ。



04'秋に起点側に出されていたのは林道標識である。
上の11'の写真では柱ごと無い。
(Photo:2004)


う〜ん04'って、建て直したばかりだったのかな?
貫禄のついた林道標柱。


いきなり下りの舗装から始まるA)区間。


ここで舗装が終了、ダートとなる。


ヘアピン区間に入る。ここも激烈な斜角だが、路面は安定している。


 B)区間とMRが呼ぶ五色温泉〜滑川温泉の間では、過去にバイクの滑落事故も起こっているので要注意である。
 その他、滑川に注ぐいくつかの枝沢もしょっちゅう鉄砲水で流れたりしている。大変滑って怖いのだが、晩秋の紅葉は素晴らしいの一言、まさに必見の林道である。
では、逝ってみますか?
 ジークライト鉱山まであと1Kmを切る位置に在る分岐が新五色林道の起点側である。
 米沢市史に在る由来通りだ。MR的に
起点から温泉までをA)区間、五色から滑川までをB)区間と区切っている。


角度が緩くなるとS字コーナーが増える。


この沢?を境に一時上りに転じる
。路面の良く締まった気分の良い林道が続く。


 早速ニコT改を走らせると、最初は折角五色林道で稼いだ標高を古い舗装路で下る様は、パチスロでカードに換金した萬扎の如く急角度で散財する。
 最初のコーナーを過ぎるまでは舗装路面のせいもあるのだろうか?それを過ぎると実に一般的と言うか、普遍的なダート林道となる。
 林道の作りも地形図に沿った自然な物で路面破綻の少ない良い林道だ。
 真新しい砂利が引き込んであったが、2分山のT63でもアベレージに気をつければさほど滑らずに走って往ける。
 ただ、全体的に比較的急な道なので周りの穏やかさに騙されてスピードオーバーにならない様に気を付けよう。

林道A)区間のラストにいかにも"妖"の棲んでいそうな祠がある。
写真には何も移っていない(と思う)が。(夏目友人帳の見過ぎだ>俺)


北側が開けてくる。上りもそれなりに急だ。


この辺がピーク?コーナーを曲がると再び下りに転じる。



祠の前を急なヘアピンで駆け下りるA)区間のラスト、写真右奥にかつての五色スキー場が見える。


 A)区間と名付けたこの区間は5分程度で五色温泉前にとなる県道145号線暫定終点に合流する。
 B)区間と比べ、
A)区間は冬期通行止め以外に通行出来なかった事がない「優良林道」だ。

 上杉の隠し湯と言われた五色温泉については別記参照として、林道は続いている。道は県道と合流する直前に舗装が始まって、そのまま温泉前を横切り、B)区間に入って行く。
 現在五色温泉の建物下にガードパイプが設置されており、事実上の通行止めである。
 その先にかつての五色温泉の露天風呂が在るが、ここ数年は使われている様子が無い。露天を横目に進むと小さな土場が在り、そこから未舗装が再び始まっている。
 現在は普通に全面通行止めとなっている滑川温泉に向かうB)区間である。

では、再び逝ってみよう。
 写真にある通り、最初はここから始まっていた通行止め区間。かくいうMRも最初の頃は新五色林道の起点はここだと思っていた。(爆
 しかも初めてA)区間を走った時、林道標柱が確認出来なかったため、実は
この2本は別な林道と言う認識がMRに在った。


五色温泉の前(正確には旧スキー場の手前)で、
林道は合流する。
(Photo:2003)


米沢県道145号線も林道合流部分で終点。
手前の広い舗装は旧スキー場の敷地だ。
写真正面が五色温泉、右に降りるのが新五色林道。
(Photo:2003)


03'秋に撮影された五色林道正面玄関。手前のレンガ倉庫がいい味を出している。
レポートはこちら。
(Photo:2003)


 05'に新たに五色林道の分岐に「新五色林道 延長4.9Km」が建植されて、起点が初めて知れる事と成るのだ。
 既にしょっぱなから滑川沿いの崖っぷちに林道は続いている。激狭ながら今度はちゃんと?ダートである。
 所々に法面や路肩の補修が散見出来て、
決して安定した林道でない事が予測される。
 一度下りが入った林道は平地直進でコンクリート橋のジャンプスポットを挟んで、林道は上りに転じる。
 このコンクリート橋も初めて走った90年代初頭は沢の跡すらなかったが、ある秋の集中豪雨で突然沢が発生し、更なる鉄砲水で沢が大きくなったので橋が架かった、と言う感じである。


2009年の6月、まだまだ脇は甘いものの、
十分に四輪車の通行を途絶させるガードがある。


露天風呂から先に在る土場、車2台分程のスペースがある(筈だ)
かつてはここからが通行止めだった。
(Photo:2004)



五色温泉露天風呂1号櫓。
MRも90年代に2回程入浴した事があるが、今世紀に入って新展望露天風呂が出来てからは使われるのを見た事はない。
(Photo:2004)

 それだけ保水力が大きい山で、他にも路面を濡らす箇所が幾つかあるのだ。そしてそんな場所に限って路盤がガリガリの岩盤だったり、妙に谷側に路盤がカントしている林道なのだ。

 一昨年(09')通ってみると、舗装箇所が増えていた、断崖絶壁の所もそこだけコンクリート舗装が在り、長らく路盤欠損で通行止めで在った事が窺える。ざっと4〜5本ある滑川の枝沢に、ほぼ串刺しのまま林道は小さな切り通しを抜けると、ひたすら西に滑川温泉に下り始める。


こんな軟弱な地形で開削しておいて、
何がいまさらな「落石注意」標識。


道路落ちがあるとコンクリ舗装はデフォの様だ。



03'に土石流で流失した暗橋、この後
写真後ろの沢でも道路が流失する。
(Photo:2003)


09'通過の際はコンクリート舗装の暗橋に
変わっていた。
だが、さらに上を流水した土砂が残る。


 この最後の下り区間は完全に滑川の沢と並列に開削され、仮に転落すれば
100mはあろうかという急な崖からまさに岩盤そのものだ。
 いわゆるナメとなった滝壺まで一直線に流れ落ちて行く豪華絢爛地獄のウォータースライダーが落ちた本人の意思とは無関係に待ち構えているのだ。
 最後にコークスクリュー状態で下る林道の途中にコンクリートの板を渡しただけの橋を曲り、林道はフィナーレとなる滑川大橋を下から覗くポイントに辿り着く。見事なまでに岩盤を穿った滑川の沢水に感動しつつ、橋の袂から滑川・姥湯に向かう米沢県道   号線に合流する。
やはりコチラにも通行止めの表示がありました。
取り敢えず完抜きでス。

調査日(03/5/16)の状況:
 雪解け直後と言う事もあり、A)区間はまだ残雪通行止めだけど取り敢えず通過(爆。B)区間も通行止め、あの土場に簡易ゲート、道が半分落ちているが無事通過(核爆
 岩盤露出部分は滑りやすく、沢沿いは特に路肩が弱いので、大型四輪駆動車などは絶対ムリ、エスクードクラス以上は入らない方がいい。迂回ルートが板谷しかないので、時間に余裕を持っていると良い。



あ、ここも落ちてる!
管理者が張った杭と立入禁止テープがある。


小さな切り通しを抜け、
滑川側の
激烈下り
に入って行く。



一見均されているが茶色い路盤は総て新規。
ヒューム管が丸出しだったと思われる暗橋。
(Photo:2003)



ヒューム管ごと流され、今度は普通に橋が
架けられる・・・。
大丈夫か?>この橋



沢沿いは常に路肩欠損に苛まれる。
管理者じゃなくても通行止めにしたくなるよな?毎年これじゃ?、


五色・滑川と出入り口に秘湯がある林道とは、実に幸せな林道である。

調査日(04/10/13)の状況:
 沢沿いはかなりボロボロで路肩も損壊し、ジムニーでも手こずる状態だ。
例の路肩欠損だけマトモに直るが、それ以外の、特に枝沢沿いはほぼ流失。
 でも今回はまだまし?だって通行止めが解除されてたもの?>何故?

調査日(07/5/16)の状況:
  A)区間は全然問題ない3人総当たりで5分で通過。B区間の通行止め位置が旅館の下に移動していた。


ここから歩廊路、橋が見える。


素晴らしい風景と成る滑川!。


今回公開のB)区間の写真はすべてこの時の写真である。路面状況は良い方だ。

調査日(11/6/8)の状況:
 A)区間の再写真撮影。五色林道の全線舗装に驚く。先に旧五色林道も走っていたので余りの差に・・・まあ仕方ないですね。
B)区間は時間切れだったので、09'をメインに並べてあります。無論、現在も基本通行止めです。


ここが滑川との合流点。橋の袂で終点となる。


09'秋の終点側写真。来客数が多い為か?警告看板も多い!
バーをどうして抜けたかは永久の謎!と言う事で。

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