廃道日記(Riding・Report)
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古の鉄路は、震災を克服したか? |
廃道日記38-1「再訪、原町森林鉄道"新田川線"」 |
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原町森林鉄道。 福島県において 最大規模と謳われる森林鉄道は かつての御森を切り開き、 明治・大正・昭和と 関東圏に木材を送り込んだ。 ただ、 この新田川線だけは 発電利水の為に建設され、 後に鉱山会社に 利用されてゆく。 原町森林鉄道の路線中 最も高規格な路線、新田川線。 原発災害後、 初めて入り込む 「林鉄の楽園」は まだ生きているのか? |
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消防倉庫が目印の路地。 ええと、どっちだっけ? |
東北電力石上発電所の看板発見。 ええと、右折だっけ? |
取り敢えず看板に添って発電所へ。 地名では知ってるが、発電所を見た事がないのだ。 部落の西に奥へと向かう。新田川の方向だ。 川沿いに巨大な除線作業所が幾つも造られていた。福島の現実がここにもある。 |
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「何故水田?」正月に何故田圃に水を張る?。 その先に全くやる気のないゲートポールがあるが・・・? |
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何か変な立て看板が立っている。 29年前の大河ドラマかよ。 もはや訪ねる人もいないんだろうなぁ。 これが石神発電所。 |
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遥か新田川上流から取水し下流のここで標高差を使って発電している。
森林鉄道は導水管の上(矢印の遥か上)に通っている。 そして案の定「ここからは取りつく島も無い」 |
消防倉庫まで戻り、直進する。 途中、浄水場の入口があるが思い当たらず。 何時の間にソーラー発電所が! |
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今来た舗装路にクロスに交わる砂利道。 これだ!これが路線跡だ! 空いてて良かった。「松落合線林道」 |
「故障中」の自動放射能検知器に 「長時間の滞在を禁ずる」旨の立て看板。 大丈夫か? |
「松落合線林道」を行く。廃鉄臭は収まるものの、その路盤は道の原色を失わない。 |
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直進の振りで実は左の林鉄跡。ダートが続く。 路地で一時的に舗装路へ。さらに!先へ。 |
写真右の銀の屋根が養豚場(現役だよ)。 沢を挟んで今度は浄水場。いいのかこれで? |
ここで悪茶轟よりKLXを切り離し。 予定周回軌道に突入させる。 土場までは割と普通の林道風景。普通車通行可能。 |
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「松落合線林道終点土場」クルマはここまで。 |
「2009年の終点土場」斜に見えるのが導水管。 (Photo:2009.3) |
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補強の板の部分を渡る。 震災以降メンテナンス無しだな? これがあの石神発電所の導水管渡り。 |
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もうほぼ頂上付近だが、実はまだ10m以上 ありそう。 |
「蛇穴鍾乳洞 1,7Km」 |
発電所まで、遠い。すげー遠いな。 石神発電所の竣工は昭和19年、戦時中だ。 |
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「新旧の路盤に見える」新田川線の敷設は昭和4年、 発電所の竣工は昭和19年。ルート変更もあり得るのかな? (Photo:2009.3) |
「早速キターー」しょっぱなから、鮮やかな3段の要壁。 「凹」区間の見本例。谷筋で超高く石垣の組まれた「堤」もしくは谷沿いの石垣区間 「いい塩梅に荒れてる」 |
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まさに「落ちたら死ぬ」空中回廊。 |
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「続いてキターー」ここも、鮮やかな3段の様僻。 |
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「これも発電所がらみか?」 よくこれだけのコンクリートを打設したよな?(Photo:2009.3) |
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岩の間にガッツリとコンクリートが打ってある。 これは一種のダム? |
下は明らかに水路の佇まい。 何らかの設備は間違い無さそう。 |
「崩落した路盤を越える」 おお、懐かしい写真だな。(笑w(Photo:2009.3) |
殆ど変わらないまま、まだある崩落箇所。 同じようにKLX125で越える。 |
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微妙になだらかに続く路盤。微妙に動く崩落土砂。 (Photo:2009.3) |
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道幅も安定していて、まるで現役のようだ。
(Photo:2009.3) |
「眩しいご褒美」完全にニンジン ぶら下げられてる?(Photo:2009.3) |
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電柱を入れたコンクリ基礎発見! |
略。それでも単独なので無理強いはしない。 |
うわ!!なんかヤバい!「こりゃマズイなぁ」
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後半戦へ、撤退まであと1時間?
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次の廃道も見てみる。
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