廃道日記(Riding・Report)
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古の鉄路は、震災を克服したか? |
廃道日記38-2「再訪、原町森林鉄道"新田川線"」 |
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原町森林鉄道。 福島県において 最大規模と謳われる森林鉄道は かつての御森を切り開き、 明治・大正・昭和と 関東圏に木材を送り込んだ。 ただ、 この新田川線だけは 発電利水の為に建設され、 後に鉱山会社に 利用されてゆく。 原町森林鉄道の路線中 最も高規格な路線、新田川線。 原発災害後、 初めて入り込む 「林鉄の楽園」は まだ生きているのか? |
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「ダーー!!」ヤベーーーー ヤバイヤバイ矢場いヤバイヤバイやばやば! |
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思わず覗き込む足下の風景。「標高高っ!!!!」
何とか突破!!!。もう、思考回路が停止してます。 |
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ここから跨がって、再び前進開始! こりない<俺。 |
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「微妙に邪魔な倒木」うわぁ、楽しそうナ路面状況。 |
倒木を潜り、崩落した岩場を 乗り越えてゆく。 |
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うわぁ!まただ。でもさっきよりマシだが。 「でもリア落っことした」転がっている石か木に 持って行かれそうになる。 |
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おお、まるでトロッコが走って 来そうだ。 そしてまた凸区間へ。 山が低くなったんじゃなくて道が登っているのだ。 少し下り始める。 動力車入線なので多少の登り下りがあるのか?。 |
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「キタコレ」これだ!これが路線跡だ! |
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「2009年の2連橋」一連の堤に二つの木造橋。 最初の橋にはゲートのように倒木だった。 (Photo:2009.3) |
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一応、主桁はコンクリらしいが? 虫食い穴だらけ ですよ!奥さん! |
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「うわぁ……」大丈夫か? |
「2009年の橋、二つ目」 コンパネ部分が見事に食い込まれているワケだ。(Photo:2009.3) |
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またもや埋まる軌道路盤。厳しい! |
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「さらに厳しい!!!」まずいな?これは……。 |
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バイクをここに置いて、 歩き始める。 |
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「流されている」前回は無かった路盤崩潰、と言うか土石流? 「行けなくは無い」無いけど道としては末期的だ。 |
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「同じ場所の2009年」 そうか!当時既にこの有り様だったんだな。(Photo:2009.3) |
「ここはまだ生きている」まだ行けそうだが……?。 |
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この辺までは大丈夫。 |
この看板には見覚えが在る。 確実にここまでは来た事が在る。 |
夏場はモーレツな薮に違いない。 ん?先!何か変だぞ? |
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「その先もヤバい!!!!」 |
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「岩が増えて道が底上げされてる」 豪雨の時はここが川になるのだ。(Photo:2009.3) 「さらにその先!」 おお、懐かしい写真だな。濁流は何処から来たのか?。(Photo:2009.3) 「どうやらここを濁流が降りて来てる」 何か甲子林道でこんな風景見たなぁ。(Photo:2009.3) |
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「おわたぁ!(終わった、の意)」 |
誰かが切った跡が在る。釣り人か? あっというまに元に戻る。 2時間で1Km来てねぇよ、これ。 |
あの標識には見覚えがある、 ここ迄来たか。潮時だな。 |
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「脱出しましょ!」仮設とは言え一度踏み跡がつけば、 後は何とかしてしまう。恐怖心さえ無ければ、な。 |
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戻り足、下の部落が見えて来た。 |
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「生還!」最後の難関を越えて。 |
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廃道日記38-3「原町森林鉄道"新田川線"2009」 |
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「あの日見た、あの場所へ」 (ここからの写真は全て2009.3 撮影) |
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原町森林鉄道。 福島県において最大規模と謳われる森林鉄道はかつての御森を切り開き、 明治・大正・昭和と関東圏に木材を送り込んだ。 ただ、 この新田川線だけは発電利水の為に建設され、後に鉱山会社に利用されてゆく。 原町森林鉄道の路線中最も高規格な路線、新田川線。 原発災害後、 初めて入り込む「林鉄の楽園」は まだ生きているのか? |
「既にバイクで越えた跡」 当時、この時点では虎タイヤとEDタイヤ。 |
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成る程、昭和54年に営林の為林道の 改修工事をしたのか? つまりこの片桟橋、昭和54年製? 2009年時点で築30年?。 |
昭和54年度保安林改良事業施行林 |
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「さらにその先!」 路盤は一応土砂だな?線路なので傾斜調整の為高めに路肩をコンクリしたのか?。 |
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ここにも木製電柱埋設のコンクリ塊が。 |
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「どうやらタイヤ痕がここにも!」 てゆーか、よくあの足場を越えたなぁ。当時はモーレツに感動したぞ。 |
路肩のコンクリートが終わると、再び凹区間に進んでゆく。 「うおお、倒木がトロッコに 見える!」もはやビョーキだよ。 |
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何か新たなイベントが見える!。 |
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「何なんだ?この時代が進むごとにチープになるのは?」 「情けない程に低規格な惨状だな」 手前の堤が物凄い高規格で昭和ヒトケタに造っているのに、30年後は仮設足場かよ。 |
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片桟橋から振り返って堤を撮影、見事だ!。 |
「飽きさせない展開が続く」 その先にすぐ堤かよ!しかも長そうだ。 「でも山津波かよ!」その堤も土石流によって 打ち砕かれていた。破壊された線路の内側に新たに道路が在る。 「何事も無かったかのように静寂が戻る」 |
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こんどはきっちり路肩の高さが同じだ。 良く見ると一部コンクリート舗装っポい。 |
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「どうやらここも土砂崩れ」何処もこんな調子ならKLXラクショーなんだが。 |
この補強の対処法?営林にしろ巡視にしろ、 やはり軽虎通行が前提と見た。 |
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「あ!!!」 |
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そしてその先の凹区間で、 |
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「ああaあaaaa~!!!!」 「どうやらコンクリート製の橋を一撃」 うはぁ!これで落ちない橋は無いな。 「線路は続くよその先も!」ここで撤退。 因に、この先は4輪通行の形跡が完全消失。 |
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帰り道、この壮大な林鉄を見収める。リベンジを心に誓って。 「リベンジ失敗だったがな」実際は(泪w |
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一連の出来事を地図に落とし込むとこんな感じ。 当時のGPSデータを喪失したことが残念。オドメーターもそんなに狂ってるとは思わないが。 |
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次の廃道も見てみる。
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