廃道日記(Riding・Report) |
次次の廃道日記に。道にむ。 |
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どんな物にも「さだめ」というものがある。 生まれて、生きて、歳老いて、散ってゆく事。 そんな事象をファインダー越しに切り撮ってゆく。 廃道を歩くとはそんな行為だ。 人それぞれ、どんな理由であれ、自然の驚異に人間が対抗する力を結集する。 その、尊さ、はかないまでの美しさ しかしそれとて永遠ではなく、自然は人智を越えて荒れ狂う。 ここも、そんな処である。 |
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ご使用上の注意! このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。 走行距離は主にバイクで測定し、 旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。 また、掲載される内容は大変危険です。 当サイト掲載内容によるいかなる被害も、 当方は保証致しません。 |
廃道日記(Riding・Report)002 |
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う現在の状況が判らないので、取り敢えず下見を行う事とした。 |
旧道121号線喜多方側入口。
入口にある国道の距離看板は既に無く、支柱だけが空しく立ち尽くす。 |
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Q極のQ国道大峠。121番台で平成4まで砂利引きの国道は、ざらにない。 |
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旧県道12号線「眼鏡橋」。 |
眼鏡橋から3つ目のヘアピンはまだ当時の偉容を誇る道幅9mクラス。 因みに撮影位置は眼鏡橋から直通に登れるQ旧道の様だ |
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崩壊理由が今ひとつハッキリしないフェンス。 |
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唯一とも言える林道Y字路。 アスファルトの上を親指程の小石が流れに押されて転がってゆく。鉄砲水の様な流れだったのか? |
見事にガードワイヤーの支柱だけが残る。 |
ついに最大の崩落地点に到達。 土砂の上を無理繰り車が走っている。 見上げると宙づりのガードパイプが2本。 |
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真ん中当たりにそっくりと白線の着いた路肩が落ちている。ある意味見事かも。 これも一種の鉄砲水であろうか?。 |
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← さらに沢があるごとに道路には水が溢れ出す。 曲がっているガードレールは主に雪の所為。 先程のガードワイヤーは雪に強い為、 昭和30年代後半から各地の山岳道路で 使われているアイテムである。 因みに 現在ではガードレール・カーブミラーなどは、 冬は外して保管しておく。 つまり、この道路は外す事なく 見捨てられてるに他ならない。 |
整備されない道路の側溝はたちまち落ち葉と土砂に埋まり、水は仕方なく道路を流れる。見た目には飲めそうな程に透明感があり、美しい。 いよいよ左右から山陰が無くなり、 視界を青空が占める様になる。。 もう30年近くこの場にいる であろう国道距離表記。↓ かつては福島交通バス停「大峠」があったハズ。 そして隧道の方から水が流れてきている。 |
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扁額も銘板もない。その理由も不明だ。 そもそも、昭和の補修がどの程度かも判らない。 |
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内部の仕上げも福島側抗口は違う。この防水シートという工法自体が新しい、 大分後の補修なのでは?。 しかしそれ以上にこの「繋ぎ破断」は恐ろしい。 やはり3〜40年代に改修してると見て間違いないのでは?。 |
新しい継ぎ目はトンネルを一周している。当然、 継ぎ目からも漏水してる。 その畔に通行止めの簡易柵に囲まれた部分がある。配水管はまだしもマンホールは謎だ。 |
米沢側は間違いなく昭和初期の物では?。 コンクリートの鍾乳化は打設後50年以上の証だ。 また品質の問題もあるのだろう。 |
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コンクリート舗装の筈の随道内だが内部から漏水し、山形側には地底湖が誕生している。 大峠湖と勝手に命名。主材料が鉄製の橋も架かる。 |
福島側抗口とその構造を異にする米沢側抗口、いや、単に古いだけかも。 |
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そして、目前には二つのルートがある。 |