林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、
旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。




今年春、4月の映像。まだ伐採もない、人気のない支線字路。
作業の痕もなく、踏み荒らされていない路面が懐かしい程だ。




キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)037-2


●無謀にして大胆な仮説で挑む、かつての渡河林道。
 しかし、その現在の実態は!


 菱川林道は、幾つかある支線の内の1本が奥羽本線赤岩駅を擁する大平地区に繋がって居た為、福島スカイパークが出来る前に大笹生から国道13号への林道ショートカットコースとして楽しんだ時分がある。僅か20mほどとはいえ、沢の中を走らなければならないのは、当時ここと災害時の田島/大川林道位である。

 8年ほどご無沙汰をしているうちに昨年リンク先dark-RX氏が02年に踏破、すでに接続区間が道路の状態で無いことを知り、今年からの調査に入った所であった。

先に申し上げて置くが、
林道日記にしては珍しく、今回は片道の林道紹介であることをあら始めお断りしておく。

菱川には昔の管理看板が打ち捨てられていた。

 菱川林道の本線は、名前の如く菱川に沿って遡上し、やがて水源となる名もない山の山頂付近で終了する片道林道であるが、今回いよいよ問題の支線に突入する。

TouringMapple2005.3版に実線林道表記。大平地区への支線林道も実線表記?!。支線の写真は今年春の撮影分と混在して掲載、あしからず。

●菱川林道 支線1(仮称)
区間総延長:約4.1Km
       (全線未舗装)
概要
 突入する支線は通常のロードマップに記名がないので、現在通行が可能(いや、伐採作業中なので立入禁止ではあるが)な林道を「
支線1かつて大平集落に抜けるルート「支線2」とさせて頂きます。
 件のY字路にある封鎖はビニールテープによる簡易な物で、問題なく通過。しかし写真を見比べると判るように、相当の土砂が菱川に掛かる暗橋に堆積している所から、見た目は真新しい砂利引きながら奥は相当の泥濘と予測できるだろう。
 日当たりのよい傾斜部を登るうちは砂利道も良いが、杉林に突入と同時に軽くジャブのような土砂崩れ。
続いてブルで攪拌したかのようなテロテロの泥濘地で挑戦者を眩惑。
足が重くなる頃合いにトドメの右ストレートと言わんばかりの倒木と、流石伐採作業区、矢吹も亀田も幕ノ内も具志堅すら引く定石通りの攻撃が続く。伐採道を通過する間も休まずに登り続けた林道は、作業区間を抜けた所でようやく下りに転じる。

 100m程舗装路を下ると、森林区間から一時的に抜けて手前が開けて来ます。


支線部分もご覧の通り封鎖無し。
コンクリートの橋もきれいだ。


大型車やブルが入っている為、
大分土の上がった現在の橋を渡る。


道幅は2mカツカツの道路だ。登りの途中には長雨のためか?軽い土砂崩れをブルで均した痕がある。


杉林に入るとあちこちにブル道が散見できる。このY字路は昔からあるが、支線は右(つーか正面)。左は広くなった伐採道である。写真右はじの広場は回転場。


支線の先に進むと伐採道の巣窟だ。支線は右。
東南東の方向に向かう。


この辺はブルやホイールローダーしか走ってないようだ。伐採作業区を抜ける。
写真のように作業区間にはキチンと排水路が設けられている。
前方の倒木は・・・?区切りか?嫌がらせか?


 写真は春先なので明るく感じるが、夏には盛大に繁殖した樹木が光合成のために光の通路を覆い隠し、鬱蒼として暗い感じがする。
 よく見るとさざ波の反射光が見えるので道路を小川が横切っている様です。何げに突入すると・・

づぶづぶずぶぅぅ〜・・・!
「はうあぁ〜〜」
何げに深く、中央の中州に当たる部分でライディングシューズが普通に水没(泥没?)する。泣きながら分岐点に到着するも・・?


一通り登ると、林道は一時下り始める。


  
これが県別詳細マップル掲載の実線表記道路だ!

8月の様子。
赤線が道路部分。青線が川の部分。つーかねぇ、
どう見ても小川だよ。

ここが支線の分岐路だ。つーか

ただの左コーナーにしか見えん わ。


白線が支線1、草むらに向かう赤線が支線2、大平地区に向かう道路だが・・・?。
手前は、ほぼ小川状態で水深20センチ程だが、堆積した泥で10センチに見えるトラップだ。

支線2.大平赤岩(仮)に逝ってみる?



 夏草の生い茂る有様は完全に藪。加えて緩やかなアプローチの部分は川底が深く抉られ、その落差は1m位だろう。ジムニー2台で強行突破という線もアリだが、モーグルからアプローチして川の中で90度回頭という状況ではスタックした場合に引き上げが困難だろう。
 仮に突入出来たとして、あまりの藪に反対側の状況が見えない。やはり川に入るための緩やかなアプローチがあったはずだが、確認できない。
 いっそ、このままバイクで逝くか?
いやいや、思った以上に難物だわい。

 気を取り直して支線1を登り始める。勾配は結構きつい。dark-RXさんはファミリアで登ったらしいが、傾斜が急で怖い事だろう。方角で言えば北西に盗っていた進路は一時的に北に向かい始める。使われる事のない林道の路面は少々荒れ気味である。
 登る内に林道はまた少しずつ西に軌道修正する。やがて頂上まで1/3と言う辺りで木製の簡易橋に遭遇、dark-RXさんを躊躇させた木橋は、今もミシミシとジムニーを通してくれた。

そこから再び険しい登りとなる。


そして怪しい木橋。車で乗るとミシメキ言うんだよ、これが。(写真は下る途中で撮影)
dark-RXさんが02'にファミリア(約1t)で越えていたけど、
現在の愛車であるエクストレイル(約2t)では怖くて越えられんだろうなぁ。




いわゆるバン線と釘で造られた橋、4t車くらいは通せそうだが、帰りに底が抜けたらどうしよう?と思うほど簡易な橋だ。ちなみに自重はほぼ同じ1t車。法定上こちらは軽扱いだけど。

沢を越え、林道は雑木林と植林を繰り返しつつ登ってゆく。やっと先が見えてきた。
 そこには、ちょっとした高原牧場のような佇まいを見せる広々とした空間が広がっているが、林道らしい体裁はこの広場で消えていた。どうやら末端かもしれない。

地図上では台形の高台で等高線に変化がない。勿論道など地図にない所なので、現在位置は予想の範囲でしかない。正面の伐採道は開削当時最も交通量があったのか?道幅が確保されていたので逝ってみると、もう一つ先の土場に出た。


登り切ると突然視界は開ける。
そこには・・・・???


最も交通量があると思われる伐採道も禿げ山下の土場で終点となる。


北西側に植林、南東側に牧草地のような風景を見せる伐採道が続く!林道としての体裁はこの辺までで、この広場から分岐する3本の道はおそらく伐採道だろう。





土場の正面には小高い丘があり、老木が1本、風に吹かれていた。道はあるがいずれも激藪にその身を沈めて久しい様子だ。煙草を吸って暫し風景を眺め、引き返した。

調査日(06/4/9)の状況:
 手前、林道終点と思われる部分からの、左右の伐採道も右の写真の通り。この下のコーナーはジムニーでも困難な豪華切り株付きである。案の定、乗り上げた。(笑
 当然、繋がる訳もなく撤収。橋落ちの問題は残るが、伐採現場以外は問題なく走行可能。路面状況もやや荒れの部分があるけど全体としては良好です。

調査日(06/8/11)の状況:
 この日は分岐点まで。靴が完全水没(泥没)したので菱川まで戻って洗う。藪蚊と虻の反復攻撃を受ける。(核爆
もう、見ての通りっスよ!実は倒木の所でも帰り転んだ。滑る滑る。支線入口の進入禁止テープはくれぐれも切断しないで下さい。伐採地区は一般の方には大変危険な泥濘地です。


伐採道はいずれも通行不可。当然だけどね。