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林道日記(OFF-ROAD・DIARY)


ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。

キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)29


営林署の一斉伐採で広々とした福島盆地北部を一望する、真下が国見町である。


●国見県境の林道は統合によって紡がれる1本の林道となる。

 国見〜白石の区間において、国道4号線と国道113号線に挟まれる小さな山脈がある。
標高は高くて5〜600m程度、比較的なだらかな山々は昭和初期から格好の植林場所となり、それに併せて縦横に道が造られた林道は、つなぎ合わせる事により一本の基幹林道ともいえるルートができあがる。
 単に幾つかの峠を縦につなぐに留まらず、実は山崎峠の北に寄りそう石母田峠を抜け、実質宮城県側の国道113号赤井畑から林道のみを縦断し福島県側の半田山国定公園に抜ける”福島”ルート。赤井畑から白石バイパスにぬける”宮城”ルートの二つの区間に分けられる。
 今回は”福島”ルート、都合5本の総延長は 25.8Km(一筆書きに繋いだ全長、関連枝道、本線延長を含めると40Km程となる)その9割がダートなうえ、魔の通行止め区間とも言える豪華廃道、県道107号線山崎峠(七里沢隧道)付という、ここはまさに林道ライダーの為だけにあるパラダイスなのか?もしれない。 
TouringMapple2005.3版に路線のみ掲載(林道表記なし)

●林道鳥取線
全長 4Km(全線未舗装)

概要
 鳥取線は県道107号線山崎峠と県道  34号線小坂峠を結ぶ営林林道である。
 山崎峠の通行が出来なくなる頃から伐採道として誕生し、昭和中期に現在のような林道になったと思われる。大型営林決戦車両が大挙して林道内に突入したあとのため、林道内は路面も安定し、実に走りやすい状況だった。
俗に言う「国見スカイライン(爆)」であるが、当初3月は問題外、4月でも残雪スタックで敢え無く玉砕していた。

 小坂峠の峠の茶屋の裏手にある鳥取林道には標柱がなく、途中のY字路までは砂利も丁重に引かれているため、初めて入ってしばらくは「違う道か?」という気持ちが拭えない。しかしY字の右が最終処分場と知れると、右手に国見町を望みながら気持ちの良い林道が続く。
 多少のup-and-downはあれど、標高をあまり下げることなく山崎峠に到着。県道107号沿いに、初めて標柱を確認する。

小坂峠でこれほど3月末に雪があるのは珍しい。
小畑から鳥取入口を望む。
ジムニーのある位置が入口。


1Kmも登らないウチにY字路。
直進(ジムニー側)が林道。

アップダウンを繰り返しつつ、山の中腹を抜ける。
白いのは残雪。

伐採作業中に出くわす。
林が無くなり、眼下を一望できた。。



真っ白な轍を造りながら、といえば聞こえは良いが、既に相棒は青色吐息。
この直後、見事に今年2度目の残雪スタックに見舞われる。40センチも残ってるんだもの。

因みに今年(05’)の春先は伐採の為営林署の大型車両が結構入ってましたのでご注意下さい。

「終点」?で、起点の標柱は一体何処にあるのかね、チミ。

調査日(05/4/24)の状況:
 中段の写真部分でのスタックは、脱出までに1時間を要しました。いや、マジで。

調査日(05/5/22)の状況:
 路面状況は「普通」でようやく通行できました。路面状態も良好。今年(05')は営林関係者が数多くでいりしてましたので通行にはご注意を。幾ら道幅があるとはいえ、10tトラックとすれ違える所は少ないので。



さらに1ヶ月後、見事に雪は消えていまスた。


県道107号線に合流。
魔の廃道・県道107号線に逝ってみる?。



走ってみるとスタックした所から僅か5〜600mほど、そんなモンだよ人生は!。


キャプ
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林道日記(OFF-ROAD・DIARY)29-2


県道107号線
C区間の一部(鳥取線終点〜西畑林道T字路)
全長 1Km(全線未舗装)
概要
廃道界に轟く通行不能県道R107!詳細は廃道日記をご参照下さい。
 
県道107の通過距離は僅か1Km程である。



僅かな反復行動の後、西畑線のT字路に出る。
10tトラックが回頭する為、異様に広く採られた道幅。

●林道西畑線
全長 0.74Km(全線未舗装)

概要
県道107号が通行不能になった為石母田峠を迂回路とするアイデアから造られた林道。短いながらも非常に重要な林道である。アイデアはずいぶん前から在ったはずだが、実際に造られたのは昭和の終わりである。

県道107を左折、標高差を感じることなく下って走ると突然ヘアピンの真ん中に出てきます。ヘアピンが
伊達沢林道で右折は国見地内へ。左折で山を登る方が石母田峠を経由して赤井畑に抜ける伊達沢林道本線です。


後日、西崎峠アタックの余韻を引きずって最終確認。はっきり言って疲れた・足が重い〜。相棒も疲れたのかこの撮影中に倒れてしまう。

TouringMapple2005.3版に路線のみ掲載(点線表記)

合流部分に側溝前後が僅かに舗装される西畑線。大変短いルートだが時間的効果は非常に大きい。


僅かに標高を下げただけの、
相変わらずのスカイライン。
気分はいいが。



すぐ先で伊達沢線に合流。






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林道日記(OFF-ROAD・DIARY)29-3


このような倒木が大変多い。
実はキャリアがぶつかって止まったところ〜。残念。


●伊達沢林道(仮称)
全長 10.9Km(未舗装区間10.1Km・舗装区間0.8Km


概要
 県道107号が通行不能になった為、石母田峠を迂回路とする林道。流石山崎峠の隣の沢ということで、いかにも林道らしいシチュエーションをもつ。福島側だと割と道幅の狭いつづら折れの山道を登るが、県境を越えて赤井畑側に入ると沢沿いの林道らしい雰囲気と、なかなかに飽きさせないルートと路面状況が面白い。



石母田峠に向けて福島側を登る。最も急と思われるヘアピンコーナーを抜ける。


 アップダウンからのブラインドコーナーや泥濘の直線、台形クランク状の橋などトリッキーなレイアウトは、割と単純な福島側から見ると目の覚める林道とも言える。
 ただ、ワラビの里(七が岳にもそんなところがあったなあぁ)と言う位の昔ながらの山菜の宝庫であり、また釣りで入山する人もいるので、通行時には細心の注意が必要である。
 林道の起点がよくわからない林道、それが伊達沢線である。
今回は途中の西畑線から宮城に遡上したが、実際、滝沢とは赤井畑側の沢の名称であり、峠を越えた石母田側は違う林道名なのかも知れない。
 西畑林道のT字路をまず左折して、山沿いを県境に向けて進む。
 初見である4月には珍しくまだ営林署の通行もなかったようで、至る所で倒木が発生していた。因みにこの日は西口・小畑がまだ残雪で通れず、辛うじて鳥取線のエンディングが見れたのがやっとの状況である。
 そして県境である石母田峠を越えて、下りに入った杉林のなか、3本ほどの杉が折り重なる様に倒壊していたのだ。
 手持ちのロープで引く事も出来たが、なんせ杉花粉全開の季節に深い杉林の中での探索である。すでにファインダーを覗く目元には意味もなく涙が溢れワケ無く涙が流れそうなイキオイなのだ。
 この日はやむをえず撤収!5月の山崎峠アタックまでお預けとなるのだった。

TouringMapple2005.3版に路線のみ掲載(林道表記なし)


4月、車で来た石母田峠。


5月、バイクで来た石母田峠。
適当に撮影した割に、同じような位置。




峠はすっかり伐採されちまい
昔の面影はないなぁ。

水の多い林道だ、あちこちで濡れている。


さて、5月に再度宮城赤井畑側からアタックするも、国道113号旧道から、否、県道107号線からも林道標柱がない。
 例のY字路周辺にも「ワラビの里」以外の案内と言えば107号線の通行止め注意書きくらいである。そのY字路から峠に向かって左へと進んでゆく。右手を振り返ると県道107号線のあの路盤崩壊部分が大きく抉られ、所々に白い残雪が澱の様に見える。
橋を渡り、林道は川の左手となる。交互に現れる杉林と雑木林を抜ける雰囲気はどことなく安が森林道の様だ。ただ、足下の路面状況はめまぐるしい。
 直線の杉林は足下が泥濘、わらびの里の辺りは腐葉土の様な柔らかい黒土、沢の見える所はガレと赤土であり、左側から右の川へと流れ込む沢水に道路は抉られて小さなジャンピングスポットを造る。林以外の日当たり良い所では雑草が遅いこの世の春を求めて我先に空を占有しようと葉を伸ばす。
伐採道を繋いだ様な道には、突然急コーナーが現れたりと脈絡がない。
沢が大分細くなり、再び川を渡って杉林に突入すると、ゴロゴロと60センチ程に輪切りにされた杉が路肩に転がっていた。
 多分、営林署で片付けたのだろうと、チェーンソーの切断面を見て見当を付けた。多分ここが、あの多重倒壊現場だ。
更に登ると、突然視界が開け石母田峠にでたのだった。

TouringMapple2005.3版に路線のみ掲載(林道表記なし)

 林道の起点がよくわからない林道、
それが
伊達沢線である。
 今回は途中の西畑線から宮城に遡上
したが、ルート的には石母田地内の
私道を起点とする。しかし標柱はつい
に発見に至らず、
かろうじて私道沿いに標識を見つけ
るに留まった。


伊達沢林道に入ると橋に欄干が無くなる。


伊達沢林道起点、正面が魔の廃道K107!。


赤井畑側の県道入口。滝沢林道に連なるが、
そんな事は一言もない。



滝沢林道起点と思われるY字路、しかし林道標柱は確認できなかった。
故に(仮称)をつけました。


町道はここまで、この先は林道原町線終点とある。え?始点じゃないの?

勿論赤井畑には県道107号線の痕跡
しか見あたらない。
 
後日談だが右折して下る場合は、町道および林道原町線線に合流。果樹園の中を抜けて石母田地内に辿り着く。
 一方、林道に入らず進むと、あやかし森展望台経由で町道を通り、ほぼ同じ町内に戻ってくる。

調査日(05/4/24)の状況:
 西畑から4.2Km、杉の倒壊部分で通行不能。杉花粉濃度は地球人の生息を許さない。風が吹くとカーテンの様に幕が下りるのが観察できる。こんな放射能の様な環境で生息出来るのはデスラー総統(声:EVE雅人)位だ。
撤収ぅ!



今度は福島側に下ってみましょう。


ああっ!こんな所にも強行軍の疲れが!
伊達沢線途中の路面撮影にて。
爪が折れちゃってるよぉ〜。


一旦、後から整備された町道に出る。

舗装路が町道、正面に厚樫山の案内看板がある。


調査日(05/5/22)の状況:
 路面状況は「大体普通」です。福島側は路面的に安定してますが、宮城側は濡れぬれでしたね。(表現がいやらしいなぁ)実に赤井畑(宮城)側は面白い。一方石母田(福島)側はダラダラと長い接続区間と、峠までラスイチ
の狭いつづら折れが特色だが、単純なルートと路面状況は良いので、走っては楽だろう。


町内と滝沢林道のみに見られる厚樫山の案内看板。しかしどれも殆ど判別不能。

看板の右手の林道がもとの伊達沢線。
現在は町道に集約される

2Kmほど下ると、道は簡易舗装になる。ここからは石母田の集落も見える様になる。


石母田(福島)側の起点。標柱などはなく古い鉄製の案内のみ。普通なら間違いなく見落とす事だろう。
茶色い道標は町内遺構案内。