●いわきと北茨城に跨る一大林道群。
四時川を中心とする四時川林道はその配下に横川林道を従え、仏具・目兼・弥太郎の主に三本の支線林道を従える一大林道群である。単体ながらも藤の木沢林道が未舗装区間をサポートし、ロングダートを形成する。一方横川与太郎線から熊の倉林道を介して県道72号線を花園山を目指すと花園・七ヶ滝・君田林道など県境付近にこれまた林道群を形成する。
実に一粒で二度美味しい林道群なのである。
TouringMapple2005.3版に掲載。
ランドマークは国道沿いの標識。「字旅人」の小さな標識の向こう側に標柱がある。
●四時川林道
(本線・旅人〜男大平線)
区間全長:約8.9Km
(未舗装7.0Km 舗装区間1.9Km)
概要
四時川の本道はいわき市田人町字旅人から本線に入る。私有地と思われるキノコ採取場で舗装が途切れ、四時川と併走して道は進む。入った位置が上流側に当たるので基本的に林道は緩やかな下りとなる。
未舗装路になるところでは、眼下にキノコの栽培場を俯瞰出来る。
路面状態は良好で整備も行き届いているので不安はない。沢沿いも見通しが効く(季節にも左右されるが、総じて)林道なので自然とスピードを乗せやすい。そこそこの道幅も確保されるので大型バイクできても楽しめる林道である。
新緑と紅葉が美しい渓流美を引き立たせ、夏は沢沿いに気温が低く避暑にもなかなかよい。当然、人気スポットのため季節の頃になると「人通りが少ない村道」と思った方が良いくらい人の出入りがある。釣り解禁の時期の釣り人にも要注意である。
この本道は二つの支線を持ち、本道はやがて字男大平から舗装となる。舗装路を四時川に沿って字横川から右折すると横川林道線に途中接続するが、実は横川林道自体が四時川林道の支線なのである。因みに当日はこの舗装部分を割愛し、直接藤の木沢林道に接続した。
尚、写真に崩れのある部分があるが、春先雪解けの頃によくある現象なので大きく崩れる事はないと思われます。
四時川資材運搬線入り口付近。
未舗装路の作業道にはゲートが降りて、他者を寄せつけない。
●四時川林道
(本線・男大平線〜横川線)
区間総延長:未計測(全線舗装)
概要
かつてはダートだったが10年ほど前に村道レベルに格上げ舗装された林道区間。基本的に林道としてはこちらが本線だが熱狂的ダートフリークはまず使わないルートと化している。そういう意味で藤の木沢林道の果たす役目は大きい。
今や名ばかりの林道であるため、今回は調査を割愛した。
●四時川林道支線資材運搬線
区間総延長:
未計測(多分全線未舗装)
概要
四時川本線の未舗装区間には都合3つの林道が接続しているが、そのうち2本は営林署の作業道となります。本道から北に延びる支線資材運搬線は四時川と国道289号線との間、四時川の山裏でどうも地図上では合流していそうですが、当日は堅くゲートが閉ざされ、走行出来ませんでした。新しい開削跡と真新しいフカフカの砂利道です。