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次の林道に進む。


ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。

林道日記(OFF-ROAD・DIARY)
No-3 大夏張林道
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)077-3




「奥の細道?!」松尾芭蕉が歩いたスカイラインとでも言うのか?


まさに道路の行き先に合わせて分配している?
トンネル(村道)側の水道管、流石だ。

●裏山の尾根筋を縫う林道「白沢スカイライン」

 この「路線の愛称」と言うのか?誰が呼称を決めたのか事の経緯がよく解らない名称ばかりでは?と思う事が在る。勿論、市町村の担当者が真面目に決めているのだろうし、歴史的に古から語られた名称もあるが、必ずしも正鵠を射ているとは思えない名称も多々在る。
今回「白沢スカイライン」と命名したのはMRである。



"橋?トンネル?"迷うよねぇ。
ちなみにトンネルを潜る村道の愛称は「あだたらドリームライン」
だそうだ?(ゴミ焼却施設の側はみんな"夢"なのね・・・)


橋上の風景は"普通の砂利道"。
だよね〜。アスファルト敷の所がいわゆる橋区間の区切りの様だな?。


普通の牧草地だ。
この辺も奥の細道なのか?


雑木林の中を行くと、マタマタ妖しい分岐が?。

 因みに、この大夏張林道のトンネルの様な橋の下を走る村道も、その愛称を「あだたらドリームライン」と言い、国道4号線を挟んで大玉村経由で岳温泉に出る県道33号線も「ミドルライン」という愛称が在るのだ。
 命名の理由が全く見えてこない愛称を持つ道路達。一体どういう事なんだろう(笑w

 話が大幅に脱輪したので戻そう。
そんな愛称を勝手に個人で付けられた白沢本宮町境林道群。
 ドリームラインを越えていよいよ後半戦に突入する。
 
そして目前には謎の
「奥の細道」の標識が・・?
Touringマップル2012版に部分掲載。
広域マップルに車道掲載。

●大夏張林道
総延長:約1Km(全線未舗装)
 概要
 この林道はドコまで繋がるのか?地図を眺めると本宮の工業団地辺りまで伸びている様だ。多分にソコまで水道施設も鉄塔も繋がっていそうだ。
 当然、村道を跨ぐこのトンネルの様な橋は、この中に水道管の本管が埋設格納されている為の処置と見て間違い無いだろう。



「ガセじゃないのか?」整備された?遊歩道が現れる。
ちょっと逝ってみる。


「キタこれ!!」
写真左のまあるいのは電気炊飯器(3合炊き仕様)。


ゆったりとした下りは次第に勢いを増して行く。


終点?白沢村道に交差する(笑w。


林道標柱めっけ!。
何だか起こしたく無い。裏見たく無いな〜。
あ、終点と書いてある。


 そして林道は、曲がりくねりながらもほぼ東北新幹線と平行に南に向かっている。無論、最初のご紹介通りに「スカイライン」状態で、途中点線ルートもまみえながら進んで行く様だ。そして先程から気になる「奥の細道」とは?
 謎が謎を呼ぶ白沢スカイラインの行方は?
 
 
では、逝ってみよう。
 非常に解り難い橋の袂に出た林道は(恐らくは)私道を挟んで次の林道に突入した。
と言っても、その付近には林道を示す表示等は全く無く、ただ村道「あだたらドリームライン」を何事無く越える橋の袂に但一言「奥の細道」と書かれて標識があるだけである。そこから車で5分程走った雑木林の中に、問題の道はあった。
「逝けねえぇ」
 どう見ても遊歩道なんだが・・・どう見ても、だれも利用している素振りすら無いんだがな。ここから見る限りは階段等も無いので自転車で行けそうだ。でも今は手元に自転車が在る訳でもないので先を急ぐ事とする。
 手前の石目屋林道でも粗大ゴミ放置禁止の立て札が見受けられたが、この大夏張林道では看板の勢力が衰えたのを狙った様に45センチの水槽や3合炊きの炊飯器などが懇切丁寧に路肩に積み上げられ、あるいは国道のポストの様に路肩からまあるい頭を出して放置されていた。
 道自体はスッキリしているが、なにか胸クソ悪いゴミ放置である。流石に近隣の住民もそう思ったのか?3週間後に再訪した際には跡形なく片付けされていたが。
 林道は奥の細道に向かって緩やかに登ると、歩道分岐の手前から同じ様に緩やかに下り始め、しかし下る長さは倍近い距離を稼いだ後、また村道に合流、と言うかY字の分岐を横から貫く、いわゆる逆Aのカタチで村道と交差する。
 因みに林道はAの横棒部分に相当するが、その最初の村道に出る所、進行方向右側の路肩にそれは朽ち始めていた。
 そう
「林道大夏張線」の終点標柱である。
 竣工年が不明ながらも、距離は9.368とあったが、メーター読みは丁度1kmだった。


村道沿いの林道入口には「和田ふれあい公園」入口→がある。その方向は南へ向かう矢印。


No-4 戸ノ内林道
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)077-4



左右二股に分岐して行く舗装の村道。
林道は写真左(北)側から写真右(南)へ、まさに「横断」してゆく。(笑w。



舗装の村道を横切る、Aの真ん中横棒区間。
先の村道も舗装、林道を分断している。

●戸ノ内林道
総延長:約1.4Km(接続区間も含む)
 未舗装路:0.3km(部分舗装済み)
概要
 また村道に合流、と言うかY字の分岐を横から貫く、いわゆる逆Aのカタチで村道と交差してゆく林道群。
 因みに林道はAの横棒部分に相当する
ワケだが相変わらず南に一直線である。大夏張線の終点から見るとダート/舗装/ダート/舗装/ダートと目の前でめまぐるしく変わるのが見える。
地図では本宮消防署の辺りに接続しそうなこの林道、ドコに出るのだろう?

Touringマップル2012版に部分掲載。
広域マップルに車道掲載。



次の林道入口。奥に見える舗装路も村道。
この区間は?林道なのか?次の林道の起点はどっちなんだろう?(笑w。



では、続き逝ってみよう。
 次のこの林道の名称を推理する物は相変わらず林道入口には無く、正体不明の林道は入口からまさに一直線に登りとなる。基本ダートだが、途中路肩の側溝などは整備された様だ。
その後放置だが(爆



後ろから(多分)マークXに抜かれる。後で考えるにダートでも団地への近道なんだろう。


左右は兎も角、中央側溝は完全に沈黙!。
抜け道の需要が多い結果なのかな?。
 後ろから煽られて車が来ている事に気が付いた。こんな林道にマークXは似合わんな?と追いかけると、登り上がった高台のT字路で道は舗装に替わり、本線はさらに登る勢いだ。
 路地端にフェンスに囲まれた本宮市管轄の水道設備が在る。一連の上水道管の本館ポンプだろう。
T字路と書いたが、その間に細い道が二つある。
 南北に通る林道に舗装の市道が西からT字に接続、地図を見ると前方南西側に降りる階段はどうやら下の団地の公園に降りる道の様だ。


もとみや台団地の公園?に豪快に「落ちて?」行く様な傾斜角の階段。
よく滑りそうだ。



「舗装T字路が現れる」林道本線は写真右のジムニー側。
フェンスが水道施設、林道とフェンスの間の道が鉄塔管理道路。


水道施設側から眼下のもとみや台団地。
グルリと尾根を回り込むので、林道をショートカットする気持ちがわからなくも無い。


乗り上げると住宅地に回転(横転?)アタックとなる倒木。
辿り着く前に奥の倒木に屋根が引っ掛かっている。


 振り返って西北側、先程の水道施設と今来た林道の間に、倒電の標識が誂えてある細い道が在る。
鉄塔道だ。
 舗装の本宮市道は崖っぷちで、眼下には本宮の市街地と遠く山々が一望出来た。ここの管理道はここまでの鉄塔道で一番広い。試しにジムニーでトツゲキしてみる。
 目の前の鉄塔はすぐに確認到達、そのフェンスの後ろに軽虎サイズの道が粛々と続いている。道に相当ヤブが被っている物の、道自体はキチンと刈り払いされている。当然トツゲキ。
 
おお、良い感じじゃないですか?林の先はすぐに住宅地、お住まいの二階がすぐに見える、まさに住宅地の裏山の中は涼やかな小径が続いていた。
 だが、シアワセとはつかの間の事、さっそく住宅地に横転を目論む謎の組織の罠が待ち構えていた。
倒木である、やっぱり。
 コレがまた良い場所で、ここでの回頭は不可能、しかたなくそのままバックで後退する(爆!しかも自爆!



「!!・・・和田ふれあい公園」
ジムニー側が本線。この先に15台程の駐車場が在る。



「展望台がぽつんと・・」
なんだあれは?

 林道に戻り再び本線を登ると、頂上付近に先程林道入口に在った看板の「和田ふれあい公園」という誰も居ない公園が在った。標高はざっと海抜300m程度だろうか?。
公園をグルリと囲む様に車道か歩道か判別不明の小径がある。一本はおそらくかつての駐車場かもしれない空き地。上の写真に在る分岐から公園の脇(西側)の道は裏に在る特別養護老人ホームらしき区画の庭先に向かっている。道を挟んで民家も確認したのでジムニーでの通行は断念して引き返す。

 さて、話を再び本線に戻すとしよう。この林道の最高標高点であるこの公園を過ぎると、林道は突然下りを開始する。



「!!・・・首つり台もとい廃スベリ台?」
旧高子沼グリーンランドの廃墟を思い出すなぁ。


「公園としては穴場?」
とにかく寒い!という印象が残ったが?
誰も居ないふれあい公園には、展望台が一基、敗戦後のトーチカの様に残っている。西方向、本宮町の市街地を一望出来、その奥には磐梯熱海と中山峠を擁する山脈を見渡せる。
うむ、かなり風が強いが景色だけは良い。
展望台の東側には
解体された100m?滑り台の台座だけが佇む廃空間である。
単に冬場で寒いだけなのか?放射線量が多く除染もまだなのでだれも利用しないのか?子供の声も無く風に煽られた木々のしなる音だけが青空に響いて行く。
三角点もないが海抜300m程の小高い丘の様な山だ。




「アンテナ多いね」
まあ、尾根沿いにはありがちな話だわなw



最後もやっぱり急降下(笑w。

 林道は結局そのままに舗装のまま下り始めるが、本宮側の西では無く、やっぱり予定通りに白沢村側の東南に下り始める。林道の廻りには次々と各キャリアやテレビ会社のアンテナ鉄塔が現れるが、取り敢えずスルーする。
 そして急な下りと共に、やや無謀な線形から住宅地の奥に林道が降りて行く。アパートや土建会社の資材置き場等を横目に旧県道とおぼしき路地の住宅街からジムニーは忽然と顔を出した。
 そのT字路の脇には、真っ赤に傷んだ起点標柱が在り、それはこの道が「戸の内林道である事を示していた。
これを西に右折すると家二軒の間をおいて、最後は県道118号線の所、丁度本宮高校の峠の裏側でクランク状に県道と合流する。

 さらに地図を見返すと、歩道表記の点線が本宮消防署脇の沼から山を越えて反対側の本宮市工業団地に繋がっているが、消防署沼側は完全に廃道で車輛の付け入る間が無い。
 どうやら道は消防署敷地内に接続してしまっている様だ。
 反対側の工業団地に祠を示す印を見付け、ならば反対側からと進入を試みたが、祠自体が工場敷地内にあり、接近を断念した。

仕方なく、最後のルートに移動する。



フツーの民家の軒下に、まるでその家の持ち物の様に・・・標柱?。


左手奥の停まれで合流するのが県道118号線?。


"戸ノ内林道、終点"だって。
幅員4米、全長1.379.3米(1.38Km)。
平成2年度竣工。

調査日(12/11/3)の状況:
 平成3年前後に、本宮〜白沢村の間に水道管本管埋設と共に作られたと思われる白沢スカイライン。倒電の高圧電線鉄塔群の管理道路や安達疎水の連絡路も兼用する、まさにライフラインでした。
 ここまでの合計4本の林道は終始安定していて、普通車もこなせる林道である。特に最後の戸ノ内林道は普通の舗装路で全く通行に問題無いと思う林道だ。
 ただ、ダート路の迂回路として、冬場のお遊びルートとしては格好の林道と思っている。そもそも単純な道なので、雪の日なんかも楽しく走れそうだ。





次の林道に進む。