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ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。

林道日記(OFF-ROAD・DIARY)
キャプ2012年度版・都沢側(猪苗代市側)
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)076



「会津磐梯山は宝の山よ」その山を望む、この都沢が出口。


「まだ開通してません」(爆 
つーか、砂利採取場の為のゲートがあり、時間制限で閉じる場合が在る様だ。


ゲートは丁度磐越道を潜る橋の袂にあり、
事実上の通行止めだ。


このゲートは林道が全線開通した後も
現状封鎖するのかは全く不明である。
常磐道を潜った先のT字路を右折。

●国道49号線の
「新・林道裏街道」
もとい
「楊枝バイパス」
概要:
 県の中心都市と言える交通の要所、郡山から会津猪苗代に抜ける
広域林道。前回の2010年春の段階でまだ工事中で開通日は未定であった。

 三河小田川線は平成12年に竣工した大規模峰越林道。事業は県営であったらしく、1980年代に未舗装で計画され、当初は全長26Kmのうち、ダート率90%を越える優良長距離峰越ダートであった。さらに沼尻温泉に繋がる小田川達沢林道を上乗せすると、総延長は不動滝線(当HP未掲載)も含め約40?Km〜となる。
 三河小田川線は郡山市から一気に分水嶺である国道49号線中山峠の北側を横断し、裏磐梯へ分岐となる川桁に出る林道である。
 これに対し、中山都沢線の計画ルートは三河小田川線から分岐し、同じ猪苗代ながらリステルスキー場の東側にある都沢(みやこざわ)に出るという、要するに
「楊枝バイパス」とも言うべき林道計画である様だ。

Touringマップル2010版に部分掲載。
広域マップルに部分掲載。

Touringマップル2012版に部分掲載。
広域マップルに部分掲載。

広域基幹林道 中山都沢線
 計画総延長;約12.195Km
      (全線舗装予定)
 郡山市:中山地区区間6.8Km
      (10’8.17工事進行中)
 猪苗代町:都沢地区区間5.4Km
      (12’11.3工事進行中)
 工事による未舗装区間:約1.7Km
      (舗装進行中)
 10年経っても一向に進まなかった計画林道。三河林道の後、昭和50年代の計画だった。



中山都沢線の"終点標柱"を確認。
林道の登りが始まる中、常磐道は平然とトンネルに身を委ねて行く。


トンネル脇の直線からS字を介して、
道は採取場まで真っ直ぐに登る。


張り出した小さな尾根が掘られている。
近づくと割と巨大だ。


 森林居住環境整備事業による林道開発は、旧緑資源機構の名残りなのか?全く山道すらない複雑な地形の山肌に強引な線経で完全舗装の5m道路を造る計画である。

 
どうも3.11以降、福島再生を旗印に善からぬ予算バラマキが行なわれている様に感じる突然の林道開発の再開である。
 
これが新潟からの物資輸送が高速だけじゃ間に合わないから"国道49号線の全線4車線化"とか言うなら、まだ納得する努力もしそうだが、この林道にそんな意味など片鱗も微塵もまるで見えない。
 「国がカネ繰れたから取り敢えず予算不足の所から配布した」ようにしか見えない道である。
 またその崖っぷちの地形と経線から、事業費の投入による経済波及効果には相当疑問を感じるMRである。
(しかも全線舗装林道)
 コレが除染の為に止む無く阿武隈高地を横断/縦断する峰越え基幹林道なんかを作ってるなら納得しなくも無いが、線量が自然界より僅かに高い程度の猪苗代で必要なのかは、はなはだ疑問である。暴論だがダートなら俺も
(目線は"俺"かい?)お目こぼししてやってもいいが、舗装林道なんて誰が喜んで使うのだろうと思う。



「背中に猪苗代湖!」見た目より相当傾斜が在る。
ジムニーは3速で何とか登る程度、10%位かな?。


ズラリ列んだ工事看板。多分、
本当に4〜5日前は通行出来なかったと思う。


ここに現場事務所、ここが本部。
前線現場事務所が更に先に在る。


 治山と言う訳でもなく、植林殖産という訳でもない。
 どう考えても
誰かのフトコロに裏金が積まれた様にしか考えられない林道である。

では、逝ってみよう。
 終点となる都沢地区の常磐道を潜るボックスカルバートから南西を望むと、晴れた空に雄々しくそびえる磐梯山と"天鏡湖"と歌われた猪苗代湖がまさに水鏡の如く望まれる。


この林道の開削工事は今年一杯の予定だが、雪の降る前に終わるだろう?。



「標高600m?」
再び猪苗代湖登場、正面は国道49号と115号の合流点(終点)である。
その正面の岸辺は、通称"白鳥ヶ浜"と呼ばれている。



「お向かいの採取場は標高833m」 見晴らしの良い現場事務所が在る。平坦なヘアピンでキャンプが出来そうだ。トイレは現場用だが。


ここで再び、草臥れた舗装が300m程かな?
敗者復活(笑w。


もう一段上のヘアピンの舗装は新品?
真新しい道路標識がある。


 
丁度、常磐道は猪苗代インター迄の最後のトンネルである「関都トンネル」から出た所である。
 ボックスカルバートの官地境界線ギリギリに黄色い柱と共に大きな門柱が在る。何事かと見ると砂採取場への立ち入りを制限する旨の看板が付けられている。
 だが、今日は日曜だと言うのに開けっ放しとは?工事業者がいるのか?
 考えても仕方ないので取り敢えず突入すると、反対側に終点標柱を確認。
林道は間違い無さそうだ。



傾斜14%?イヤイヤ、もっとあるでしょう?と言う感じの標識。

 途中に緩やかなS字を入れて、前後は10%以上在ろうかと驚くほどの直線急勾配である。軽虎で来たジモティが道ばたの畑を耕している。遅くなると締め出されるのだろうか?



「標高900m級?」正面に磐梯山と猪苗代湖北岸が繋がって望める。
写真中央に見える砂採取場の突端が三角点833mらしい。


展望台の様な待避所が在る。


この辺が最標高位置だろうか・・・?。

 いやいや、終点標柱の所はT字路だったので、別な所から出入り出来るのかも知れない。
 どこまでも真っ直ぐな急坂を上り詰めると、砂採取場入口は林道左手に、直進には工事を告げる看板が並び立つ。真新しい看板には、今年一杯の開削工事が謳われている。


 撮影で振り返るとボッカりと猪苗代湖の青い姿、改めて前を望めば林道は遥か尾根筋まで伸びている。目前の舗装はかなり草臥れ、開削時からの長い時間の隔たりを感じさせる。
 1~200mという長いスパンのヘアピンを登ると一つ上に工事現場事務所があるが、無人だ。ここから新しい舗装と共にさらに2スパン登ると林道はあっというまに採取場を越えて行く。
「高い!!!」中々のスカイラインだ。
 標高は960mと言う所だろうか?磐梯山と猪苗代が同時に見渡せる所迄まで登り、道はようやく水平になる所だ。でもまだ緩やかだが登っている。
舗装はざっと2〜3ヶ月前位か?新しい感じがする。
なぜこの林道、舗装なんだ〜!!



処理された法面が地震?でざっと20mほど表層崩れを起こしている。


そして林道は徐々に下り始める・・・。

 猪苗代湖の東側を通る奥羽山脈、県中央にそれを貫通する中山峠を中央に、その南側にこれまでの御霊櫃峠に変わって横川館林道の横川峠、北側に新たにこの中山都沢林道の都沢峠?(仮)。
 共に猪苗代と磐梯山を同時に楽しめる風光明媚な林道が完成する訳である。
 峠?付近の山側法面には長さ2m程度の間伐材が砂止めとして法面補強に使われている。同じ土木手法は横川館林道の峠付近でも見受けられた、そして林道を斜め横断する側溝、路肩の排水溝・・・この辺は最近の県の手法と思われる。それにも拘らす、一カ所軽い法面崩落が在るが?。
 因みに、間伐材が埋め込まれている法面の上が、この尾根の最高峰「水無山(標高999m)」である。

 この周辺が、最終的に中山都沢林道の最高標高点だったようだ。
眺望も途切れ、今度はゆっくりと山尾根を外れ、森の中に道は下って行く。



「市町村境」郡山市と猪苗代町の境である。
手前の舗装が猪苗代町、奥のダートが郡山市である。



おおっ、東の山肌に
林道が見える!!!。



ヘアピンで1ターン下ると・・・?。


ここから中山峠を擁する郡山市。福島県中通りの中央に在る商業都市だ。

と、言っても舗装林道。
 何処まで続くのかと思われた舗装林道は、下り始めて水無山の尾根端から90度向きを変えて山尾年の北側に回り込んだ。
緩やかに下り始めると直ぐに猪苗代の市境界が現れた。浅い掘り割りの中、郡山市に入る。

 進行方向右手、北東の方に見た事の在る山陰が・・・次の瞬間、山肌に刻まれた林道を目視する。
「繋がってるのか?」
 地図を確認すると、間違い無い!一昨年に工事現場突端を確認する手前の尾根筋だ!これは期待が持てそうだ。
 あの尾根の突端は、H22年当時に工事事務所が置かれていたハズだ。



「繋がっていそうだ!」
新品のガードレール、道幅が広がったまま進んでゆく。


カメラのホワイトバランスがおかしい?
道、広くなってねぇ?。


イヤイヤ、
さっきの3倍はあるぞ?この辺。


 丁度双方の道路の中間点とおぼしき所に沢筋が在るので、その辺が合流点だろう。
 そしてここから道はダートになった。
 ほぼ地形通りにS字コーナーとヘアピンを幾つか介して、林道は確実に降下を続ける。市境からは郡山市管轄なのか?道が広く作られている気がする・・・?
イヤ、広い。
 間違い無く2m以上広くなっている。中山峠側も突端は3m道路の筈、今通って来た猪苗代側だって、砂採取場から上は3m道路だ。
 でもここは5m道路で作られている。どうしてこんなに頻繁に道路設計の仕様が変わるのか?理由が見えない。
つーか、この道路の何処に5m道路が必要な産業があるんだよ!
 そんなこんなで道はいよいよデカいヘアピンを大きな暗橋で収め、アレ?合流しない?進路を東に向き直す。
 ん〜〜?
この道は、一体ドコで中山側と合流するのだろう?
 もしかして前回開削が止まった所で合流するのか?これは期待してしまいそうだ。


写真を撮る為に下がる訳だが、
バカチョンでカバー出来る所まで下がれる
道幅が在る事が凄い。
何に使うんだ?


小さな沢を一度掘って、側溝を組み込む。
作業の間は敷き鉄板で仮橋とする。

 もはや暗橋というより巨大な砂防ダムと化したヘアピンコーナは既にコーナーと言うより只の土場状態である。
 その先のS字区間が最後の開削区間であり、事実上林道自体の開削は終了し、路盤を整えている状態だった。
 工事区間に入る直前は小さな沢を越える所で、横断する側溝を埋設する為に抉られ、橋の変わりに厚さ2センチはあろう敷き鉄板で橋渡しされていた。
 ここはまだ削ぎ落とした法面と、これから掘削、打設する路肩の土留め及び路盤打設が行なわれていた。
 路肩の側溝の高さと、設置されるであろう谷側のガードレール柱の取り付け位置から、グランドラインまでは舗装という高さが見て取れた。



繋がっていた!。


路肩のコンクリートも打設後、型枠を外したばかりの様な感じだが・・・?。


ここが前回の最終コーナー。



前回の写真から、
今回の撮影位置を見る。


 そして林道は、やっとここから登りに転じるのだった。
「あの尾根は!!!!」
開削合流点はこの真新しい舗装の所だった。

調査日(12/11/3)の状況:
 計画初年度は一体何年なのかと問いただしたくなる様な中山都沢線。
 ついに、やっと、どうにか、なんとなく、ナリに完成まであと一歩と言う所まで来ました。
 取り敢えず冬期閉鎖になり、見に行くのは来年という事で一先ずアップしました。
 最終的に舗装工事まで行ったとは思いますが、冬開けにもう一度行ってみたい林道である。


2010年度版・中山側(郡山市側)

001
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