廃道日記(Riding・Report) |
子供の昔、父の運転するJ53で相馬や原町に海釣りに連れて行ってもらった。
古い記憶で路線名はよくわからない。 ただ、 峠を一直線に貫く一本の切り通しはまだ工事中で、 偉く廻りくどいつづら折れの道はもうもうと前を走る車の土煙に包まれていた。 父に開けていた窓を閉めろと言われ、外を見ると・・・ 「あ、橋だ」 窓を覗き込むと、青空に大きい腕を上げた大きなクレーン車が 橋桁を吊り上げていた。 後日、アタック後に写真を見ていハタと気が付いた。 あの第一分断点、経線を考えると、 「あれは八木沢橋なのだろうか?」記憶に埋もれた風景を手繰り寄せる。 すべては繋がり、時代とともに旺盛を迎え、消えてゆく交通文化。 いま、その道をTTRが走り抜ける。 |
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ご使用上の注意! このデータは、 あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。 走行距離は主にバイクで測定し、 旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。 また、掲載される内容は大変危険です。 当サイト掲載内容によるいかなる被害も、 当方は保証致しません。 |
廃道日記(Riding・Report)017-3 |
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おそらく営林関係者が建てたであろう木製支柱の後には、ガードレールの支柱が建つ。 路上に見える白い瓦礫は・・・何故か瓦(産廃カヨ・・)。 |
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心地よい冬の日当たりにほのぼのと進む。 コンクリデツカ?ナゼ?。 |
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ソレハ橋ダカラデツ。なかなか凝った意匠の橋だが・・銘板が無い。 |
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冬でも藪に包まれる橋。奥に現県道12号のカーブ。 |
「県道と同じ幅の林道?」 つーか、この時代の旧道では「これが普通」なんじゃねーのかな?。 |
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「さっきの橋だ」 けっこう高いのね?5m位?。 林道なんかと比べるまでもなく、 なるべく直線化する努力が認められる。 倒木タ〜イム!。 |
これが旧沢見橋。 雪が無ければ、視覚的な道幅が掴めないほどにプランター化している。 |
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約3ヶ月後、雪が消えると橋の判別が掴めない。 微妙に違う欄干の形状。マニアックだ。 残念ながら銘板は無い。 |
「美しい・・・!」 欄干の形状に大正ロマンのかほりを残す「旧沢見橋(仮)」、 そのはるか上から上真野川を旧橋もろとも見下ろす現県道12号線の「沢見橋」。 |
「あれま・・・!」旧道は既に土場と化していた・・・。 |
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中央の材木は無論だが、実は画面右の桟木が渡して在る部分も深いV字溝になっている。
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日当たりの良い山の南東面。植物の育成には十分だが・・・。 「コォレハ、ミチ デェツカ!!」。 |
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もはや「決壊した沢」状態の路面。 県道12号は最後も、やはり只では通してくれない。 |
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う、うわ〜!マジデツカ・・!。 |
「あった! ヘアピンだ!!」最大有効幅は8m近いヘアピンの懐。 |
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「イタイ!」バラ系の植物か?まるで「対人地雷」だ!。 |
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上の道路下には暗橋。その橋も抉られたかのような・・?。 「ナンデツカ?コリハ・・?」 |
旧道は新県道の路肩補強の前に消え去る・・・。「終了ぉォぉぉ!!」 |
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墓標のように建つガードレール柱・・・ 路肩の様子では最後まで砂利引きだった路面が 想像出来る。 |
一体何処に出てくるのだろう?と探すと・・・あった!!ガードレールだ。 第3・第4ターンは現県道の補強として埋められ、旧道は合流点のみ僅かに残っていた。(笑w |