作りはまさに「湯治温泉」
細部にまで徹底されている?赤湯温泉 好山荘。
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●縁起の良い?温泉。
地中のマグマに熱せられた地下水(放射能汚染水も含む?)も、同じくその時周りの地盤の性質によって取り込まれる成分が変わるワケだが、前回の不動湯温泉の様に、一つの温泉施設でそれぞれ別な泉質の温泉井戸や自噴泉を持つ所も多々存在する。
赤湯温泉は国道115号土湯峠、国道より低い位置にある湯治温泉だ。
丁度、新野地温泉と鷲倉温泉の真ん中に看板と共に国道より下って行く林道がその入口である。外観から内部に至るまで湯治温泉の風情、この感じは好みの別れる所だろう。
実は今回の話は、紅葉帰り(俺一人仕事だった)ご家族からの目撃情報が始まりであった。
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林道を降りて行くと赤い屋根の旅館が見えて来る。
それにしても、普通車だと中々ハードな導入路。
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「なんだ!あれは!!!」タタミ一枚分の看板が味わい有り過ぎ。
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「あんな所に温泉あったっけ?[立寄の湯]って書いてあったよ」とウチの神様と子供達が言うのだ。「赤湯だろ?」
「いや、立寄の湯って温泉の名前じゃないの?」
んなバカな!と事の真相を確認すべくMRは一路土湯峠(旧国道115号線)に向かった。個人的にも赤湯温泉は知っていたが、何故かこの日は見付けられなかった入口。
事故ったBMW-M3とキャリアカーが入口真ん前で積み込み作業してて見逃していたのだ、ええい紛らわしい!
改めて確認すると、成る程これか。
この廃れ具合はもとい素朴な字は妙なオーラを発している。
温泉も看板もその他宿の修理から庭の改修まで旅館の主人が趣味でやっていると聞いた事が有るが、職業柄決して褒められた看板ではないと思う。
次回は是非当社にご用命頂きたい所だ。
さて、まずは本館のカウンターを訪れ、大人500円の入浴料を支払う。
聞けば館内の赤湯も露天の白湯も両方は入れると言うリーズナブルな料金設定である。但しこの二つの湯舟は、広大な旅館駐車場を横断するので流石に裸でハシゴ湯と言う訳には行かない様だ。
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「赤湯は内グロになります」
と読める。白地に赤文字
殴り書きとなれば、グロくも見える。
隣りは温泉分析表。
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"源泉名:白湯/源泉温度49.1℃/自然湧水毎分17P"
温泉試験は平成16年7月、交付が同年8月とある。
これがウワサの脱衣所。
宇宙兄弟にでも出て来そうなポッド型・・じゃなくて鉄製サイロ。
横倒しにして、中央に仕切を組み、両端に扉を付けた様だ。
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内風呂である赤湯は、もう相当前に某慰安旅行で一度入った覚えがあるので、時間も押している事から、外の白湯一本で攻める事とした。
本館玄関を出ると、広大な駐車場の奥、いまMRが下りて来たダート路の下に白と青のドームの様な建物?と白地に赤文字の殴り書きで、
「ろてん ゆ 風呂入口」
と、書いてある畳一枚分の看板が在る。凄いセンスだなァ。
ところであの青白の物体はなんだろう?と近寄ると、何かアポロシリーズで見たレトロな宇宙ポットの様な物が鎮座ましましているではないか・・・?
脱衣所である。
なかなか奇天烈なアイディアだよ。でも中で着替えるとスゲー圧迫感というか閉塞感がある。ついでに出入口をアポロのエアロックみたいになってるとカッコいいかも(いやいや、タダのサイロだから)
結局ジロジロと見るだけ見て、脱衣所の外で服を脱ぎ、体を洗って湯舟に浸かる。湯舟は基本女湯と一体で作り、真ん中に仕切を組んだ様な感じだ。先客は一人だけ、一礼して入る。
源泉温度52℃の筈が何かヌルい。先方も前に来た時より温いカモ?と言って上がると、内風呂で暖まって来ますと旅館に戻って行った。
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ソコからカメラをパンすると、湯舟。
水なんか入れなくても少し温い。
不動湯温泉と同じく、源泉温度がさがってるのだろうか?心配である。
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