温泉ツーリングスポット



新野地温泉 露天風呂


(福島県)



またしても外見の普通さとのアンバランス感溢れる露天風呂への廊下。
色あせた赤い絨毯が「ひなびた感」を増幅させる。


急な階段。下から撮影、上は本館
こちらは風呂側。

廊下に長椅子と貴重品入れ。ヘルメット入るかな?。


おお、分析表だ!。


こういう演出?。スキですねぇ。


●土湯峠の秘湯群、新野地温泉の個性的露天風呂。
新野地温泉/相模屋
 福島市の温泉と言えば、飯坂、土湯と思い出される事でしょうが、土湯温泉の更に上、殆ど磐梯吾妻スカイライン入口の側には、それぞれに味わい在る温泉が立ち並んでいる。下から順に野地・新野地・鷲倉・赤湯の4温泉である。ここは標高1400m近く、うち二つは通年営業している。
 勿論バイクで冬に行く事はないが、この春の時期は雪の壁に囲まれながらもバイクで行く事が可能だ。町では熱くて脱ぎたくなるジャケットを着て標高を上げると、いつしかブレーキタッチが変わった事に気付かないほど指先が凍えて、景色に見とれてコーナーでとっちらかってしまう。

 冬はスキー客とスノーモービルのお客で賑わう温泉だが、この時期は一段落すんでいる。路面は殆ど乾燥路面。十分バイクでの走行が可能だが、当日は怪我のため、やむなくクルマで息子を連れての入浴となった。

 フロントで大人500円、子供250円を払い、正面ロビーを突っ切って奥を左に進むと宴会場の廊下を歩く。
 正面の壁に「大浴場・露天風呂」の看板があり、鋭角に右下に向かう通路は、鉄筋コンクリートから木造に変わる。角度が付いて、添え木付で歩くのがつらい。赤い絨毯の先には扉があり、ここまでは暖房設備が完備されている。開けて更にしたに進むと空気は外の温度と同じで、硫黄の香が漂う。

 クランクに曲がって降りる階段も急で、目前にトイレが見え、クランク右方向に進むと雰囲気抜群の通路が見える。長いすには風呂上がりのおばあちゃんが佇み、斜めったコインボックスとアイテムも総て揃う。コインボックス奥、左手に内風呂があり正面は勿論露天風呂への通路である。冬場に履き替え用の下駄箱があるものの、皆さんスリッパのまま露天風呂の通路を歩ってゆく。



手書きがいい味だしてるネ。


  3人乗ると折れそうな板を歩くと、何やら看板がある。遊歩道は右手上に女性風呂、左下に男性風呂である。
 息子が女性風呂に行くのを窘めて、男性風呂に向かう。




露天風呂。時折降る「通り雪」がまだまだ冬を感じさせる。
これもまた露天の風合いだ。


 露天風呂の通路は、写真の様な「渡り廊下」というより「遊歩道」のようである。温泉が流れる処以外は残雪が残り、春らしいというより冬の風情がまだ残っている。
 露天風呂は男6人が入ると満杯の湯船と同じぐらいデッキがあり、旧道115号線が良く見える(と言う事は道路からも見える?)湯船には脱衣所が付いているので、ここで服を脱いで入浴する。

 割と透明な内風呂と違って外風呂は乳白色で湯ノ花が多く、
同じ源泉とは思えないくらい外風呂の方が効きそうである。
 掛け湯して、子供のお尻を自分で洗わせて入浴、子連れなのでいささかゆったり感に欠けるが、目前に広がる残雪と冬の山々、明るい青空は文句無しのロケーションである。

 源泉の温度は80℃とあるが、この時期は雪解け水が豊富なせいか「温度に気を付けて」と書いてある割に熱くない。外気温が10℃そこそこで少々ぬるい感じでしたが、流石温泉、長時間入るとかなり暖かくなりますね。


身長90センチの子供がかがんで丁度。


まさにコンコンと湧き出る。


残雪の奥に湯気が立つ。地上に露出した温泉の噴出口だ。


泉質  :単純硫黄泉(硫化水素泉)
源泉温度:約85.8℃
効能  :胃腸病・心臓弁膜症・慢性皮膚炎・慢性間接リュウマチ、神経痛、神経炎、
     慢性婦人科疾患
内風呂 :あり。(入浴可/03'当時)
入浴料 :大人500円



鉄筋コンクリート製の建物と正面玄関。



4月といえど雪多し、バイクで十分到達可能?。