林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
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走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。




林道日記(Riding・Report)

Ym-410




大平林道
(大平峠)



越後十三峠の近道として
拓かれた林道。

それは、
単なる偶然であった。
越後街道十三峠に名を連ねる
桜峠。

その横に
裏街道よろしく
小さな峠道が残っていた。
大平峠は
総ての始まりであった。



●越後街道十三峠の補完林道。

 米沢から新潟の新発田に出るルートは江戸時代に越後街道と呼ばれ、山脈越えを擁する難所の連続するこの区間を十三峠と呼んだ。
 参勤交代にも厳しい難所が連続する区間であった。
 明治期に入ると、あの三島通庸が山形県令(現在の県知事に相当)となり山形各地の道路などが一斉に改良・換線され、またそれに併せて各部落への近道も造り直されたと推測される。
 難所である桜峠を避け、比較的なだらかな大平に道が出来たのは江戸時代の様だが、それは必然と言えよう。

TouringMapple2008.3版記載。林道表記。無論お勧め表記ではない。

桜から櫻峠に入る最初のヘアピンから
大平に分岐する。
入口には珍しい速度指定20Km/hの標識と
林道の起点標柱


大平地区を抜ける。道路はどうやら一本道。
最初の橋「櫻橋」を渡る。



道路成りに行くと二つ目の「櫻橋」を越える。同じ名前かい!
良く見ると菱形だよ、懐かしい感じの欄干の形状が違う。
ここからダート・・というより
畦道の様だ。



櫻橋。竣工は昭和35年9月とある。
いかにも戦後のPC橋らしい素朴なモノだ。

●大平林道
 区間総延長:約3.3Km
 未舗装区間:2.4km
 舗装区間:0.9km(大平地区内)

 大平林道は桜峠を通らずに横川の上流に出る林道である。かつてはタダの山道であった大平峠、今でもこぢんまりながら車を通す林道である。


緩やかなS字を走り繋いで路は林の中へ。
ようやく林道らしくなってきたな。



林道は実に涼しい。木漏れ日の緑が美しい林道である。秋も楽しそうだな。



林道の両脇に小さな湖沼群(というより水たまり?)を見ることが出来る。


 マクロな林道配置からすれば、福島側の五枚沢林道までは横川沿いに県道8号で約20分、大平林道の終点はそのまま例の「大規模林道大平峠線」南東側に接続して、全長20Kmの林道スカイラインを介して宇津峠に出る「新・定番林道」の一翼を担う林道である。

 さて、実際に走ってみよう。
 県道15号線白子沢字桜から桜峠を抜けて市野々に出るが、桜から峠に入る最初のヘアピンから大平に分岐する。
 入口には珍しい速度指定20Km/hの標識と「大平林道」の標柱があるので迷うコトがない。
 2Km近く舗装の畦道を走ると、大平集落が限界を迎え、小さな橋を境にダートとなる。
 橋の名は「櫻橋」
 小さくも雅な名を持つ橋である。思わず「♪さく〜らぁばし」と福山雅治調で口ずさむ。
 ダートとなった林道は見た目完全に畦道だが、林に入ると実に美しい木漏れ日を見せる。訪れた日は6月にしては夏のような日差しで救われた、
 路面状況も問題なく特に荒れては居ない。ただ、登り詰めた大平峠の手前は湧水地のような湿地帯に林道を通しており、若干、降雨時が心配された。


簡易の排水路が造られていた。
良心的な処置だろう。

 峠は特に何もないが、土盛りによって入口を塞がれた道が東側に分岐している。しかし車道の様な類ではなく、畑への導入路のような感じであった。


大平峠、駐車スペースが2〜3台分がある。


こちら側は整備がされている。


どうやら雪解けで道路が荒れた様だ。



大規模林道大平峠線に出る。終点は暑いよ!(笑w。


 下りは更に何の変哲もなく、僅か200m程で大規模林道大平峠線に合流する。
 このT字路に大平林道の終点標柱が立っていた。このT字路は地図も正確ではなく(実は最新のマップルには掲載されていたが(笑!)当日は相当混乱したが、判っていれば何の事はない林道である。

 多分、大平林道は本来横川沿いの県道8号線山の神地区までが林道区間なのだろうが、現在この区間は大規模林道に編入されてしまい、大平林道はこのT字路が終点のようだ。

調査日(08/6/8)の状況:
 普通林道です。路面良好、問題なし。
木漏れ日がいいので、夏はお買い得な林道ですね。林道版抜け道です。
ロードの方でも避暑にどうでしょう?


ここを左折すると、宇津峠に出るとは・・。