林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。



キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)042

「なんか俺の知ってる道じゃねー?」という第一印象の県道350号栗山舘岩線。
あのゲート奥にいる村人?は何の料金を徴収しているのか?
良く解らない。だれか教えて下さいm(__)m。



●北関東と南東北を結ぶ大動脈的峰越え林道しかし県道に昇格すると自由に通れなくなった超有名林道

 ツーリングマップルに10数年君臨する北関東の代表的峰越え林道である。
 安ヶ森・馬坂・川俣檜枝岐林道と組まれてのツーリングコースはOff-road雑誌(4輪・2輪を問わず)等の定番である事には皆さん異存無いと思う。
 最近、MRの知らない間に「県道350号栗山舘岩線」に出世していたようだが、山の中にゲートがあるばかりで、相も変わらぬヤンチャ坊主のような林道である。田代山は気象変動の激しい地域で、過去幾度も土砂崩れ、路盤崩壊を起こしている。補修費用捻出のための県道化と推測される。
 通算7度目となった今回も県境で生憎の霧に包まれ、この日も遠望かなわなかった。また紅葉も既にピークを過ぎて居たようで、非情に残念である。
 当日も数多くのライダーとすれ違い、また井戸端的道路情報の交換をおこなえる、まさにオフバイク銀座であった。4輪駆動愛好団体や登山客に加え、秋には一般の紅葉見物客も訪れる田代山林道。
 ご来訪の際には、対向車に十分お気を付け下さい。

TouringMapple2005.3版にお勧め表記。その他、登山・自転車・釣りなど雑誌がこのルートを取り上げる事は多い。


時間指定がある林道。
来年も通過出来るかは未定だ。

道一部路面の崩落があると必ず舗装化されるのは、
どうやら栃木のデフォルトらしい。




整備状態は林道としては普通5ツ星、MR的には下から数えて・・・?
この位見通しがいいと5〜60Km/hくらいで走行中写真撮影する、相当飛ばせる。
だが、どこから人が出てくるか解らないので速度は控えめに。


●田代山林道
(栃木県道350号栗山舘岩線)
区間延長:約26.2Km(実走行分)(舗装:5.9km/未舗装20.3km)
概要
 今回は安が森、湯西川温泉(東)から来て舘岩、湯ノ花温泉(北)に抜ける行程でした。
 田代山林道は栗山側の起点がイマイチ不明だが一応土呂部峠の県道249号線分岐点だろう。
 そこから丁度馬坂林道とのY字分岐点。その横には古くから有る山神様の小さな鳥居が印象的な祠がある。


90年9月当時の峠の鳥居。DTの奥に祠が見える。。

 いつの間にかガードレール・行き先案内板・馬坂林道の区間案内板・通行止め標識と実に賑やか。
 これを写真に収めて田代山に突入。



田代山名物の濃霧、午前中は安定している。
と、見せ掛けて実は濃霧な事は多い。


風が出てくると少々視界が??
直線なだけかも?

同年、反対側崖よりセルフタイマー撮影。峠より北東を望む。
KDX200SR・TS125R・DT125R
、往年の名車?だろうか??
写真左手に古い県境表示版がある。


現在、県境にあるゲート。写真向かって奥が栃木、手前が福島。
バイクはスーパーシェルパさん。


1990年9月撮影の田代山峠
550ジムニーの辺りが現在のゲート位置。写真は掘り割りの東側から。



田代山登山道入口の第一駐車場より。右手前から左奥にヘアピンで下る田代山林道。



おう!残り半分が撮影されていない!データには霧で呆けた映像があるのみ?栃木県日光市の看板が新たに立つ。


県境を過ぎ福島県側に突入、つづら折れで
急激に標高を下げると霧が晴れてくる。





第一駐車場、第二駐車場ともに場内に大きな銀杏の木がある。
秋に青空の中に立ち上がる大銀杏は、さながらクリスマスツリーのようだ。
今回は少々遅かったが。




因みに通行制限・時間制限があるらしく、
期間:
 10/2~11/26(06')
(積雪状況によって随時閉鎖)
解放時間:
 午前7時〜午後5時まで
(夜間通行禁止)
と看板にある。

 平成元年前後にNightTouringも流行ったこの林道の事、おおかた事故が多くて土木事務所が釘を刺したと見るべきだろうか?
 
 標高の高い起点(土呂部峠は標高1193m)から始まる栗山側は比較的傾斜も緩く、既に峰沿い山岳スカイライン状態である。道路幅も十分にあり、また何時でも拡張可能な状態になっている。これは度重なる崩落のため頻繁に工事車両が入るためその都度経線改良が行われた結果であろうと推測する。しかし県境付近のルートは断崖絶壁の東面故に崩落破壊が絶えず、1年以上通行不能な大規模改修が行われた年もあった。長年走っているが、何時来ても何処かが換わっている林道、それが田代山林道栃木県側だ。

 一方、県境を越え福島側に入ると気象を含め路面状況は一変する。
 道幅が標準的に狭くなり、ヘアピン多用による急速なダウンヒルとなる。
県境付近の路面一部には栃木側同様若干の石路面も散見されるが、総じて安定しており、特に田代山登山道駐車場以降、水引の集落まではほぼフラットダートだ。だからといって油断は出来ない。水引から登山道駐車場までは登山客を乗せたマイクロバスも通るのでブラインドコーナーでは特に注意が必要だ。
また、福島側は比較的天候も安定しており、わずか100m程度でも晴天と雲中のような濃霧に苛まれる。


 
カーブミラーは前から在る物ばかりだった。それにしても飛ばせるダートだ、対向車が居なければ。

 また、福島県側はさり気なくデリネーターを配置するなどさり気ない(支出の安い?)安全装備から初めているのが微笑ましい。
つーか、林道をナメてないか?とも思うが

 沢沿いという事もあって、本流に流れ込む支流を4つ前後渡った記憶があるが、時間が切迫しているせいか撮影されていたのは2本だけだった。
共に、会津地区では良くある昭和45年以降のコンクリート造欄干は鉄製というパターンである。
 水引の集落の直前で舗装となり、その入口には降雨量通行止めの標識と、沢沿いに東に向かう「広域基幹林道諸沢川衣線」の分岐起点がある。
 ここからは舗装。灌漑用水用の水路と共に北に向かうと、間もなく水引の部落に到達する。



一度崩落が起きた現場は全面改修される
が、福島側は未舗装がデフォルトだ。
いいぞ、福島。


標高を下げると崖っぷちから徐々に森の中に入ってゆく。


おお!デリネーターだ!
真新しい「福島県」の文字が躍っている。


いかにも会津の林道らしい橋だ。


しっかりとした橋もあるが・・・
なんでこんなに規格が違うの?。


「広域基幹林道諸沢川衣線」の分岐起点
ああ、また調査すべき林道が増えちまった。(と、口実作りをする)



調査日(06/10/某日)の状況:
 これほど路面状態の良い、登山客の少ない秋の田代山は初めて?と考え込む程に今回は車が少なかった。それでも紅葉を目にとめると予告無く停止するおばさんのマーチなどは相変わらず標準装備の林道である。
 それ以外は特に問題なく、バンバン飛ばせる林道ではあるが、対向車には十分注意してほしい。


水引の名の通り、満々と水を湛えた水路が、
部落まで繋がる。