林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。




このContentsは、適当に増殖します。


林道日記
(OFF-ROAD・DIARY)
053






それは、
希にみる美しい風景。

「まだ、福島もこんな風景が・・・」







 県道9号猪苗代湖南線、横沢部落。改めて郡山市は「広い」と感じる。


●「管理」の名の下、大規模に
 開発されゆく里山の実体。


森林管理?水源管理とか、もっと具体的に解説して欲しい気もするが。


国道49号から来ると、
ちょっとLandmarkが見当たらない感じ。


田圃より道路が先に出来たのか?と勘ぐる程に直線である。


取り合えず右折。遠くこれから向かう所が見える・・・(笑w。


 中通りの中央に位置し、事実上の福島の商都ともいえる郡山市。
 東に「滝桜」で有名な阿武隈高原の三春町、西に「猪苗代湖」を擁する猪苗代町に隣接し、これらを国道49号、磐越自動車道、磐越西線・磐越東線にて、太平洋から日本海に結ぶ交通の要所でもある。
 商都ながら広大な市の面積に高い割合で森林資源を持ち、古くから農業に伴う灌漑事業や小型水力発電などの開発が行われていた地域でもある。
 それ故、林道の開発も単なる営林伐採目的ではなく水路の確保という農業や発電に密接に関わるもので、安積疎水を始め長大な水路の掘削のために、林道が造られた一面もある。


ここにもいます、ベアー君。
部落からの道に合流、
左折する。
隣は共同墓地である。


Heaven's Gate視認!、標柱確認?!
写真右手の枝道は未見っス!。


Heaven's Gate突破!
難なく林道に突入する。猪苗代湖が青く美しい。



「横沢舘線」の終点標柱?(笑w

 昨年、旧街道の「楊枝峠」レポの折りに改めて郡山市西部の林道をネット上の地図で閲覧するにあたり、聖書ツーリングマップル08にもない林道らしき「道路標記」を幾つか見つけ、この日来訪した次第である。
 最近各地区の林道に次々とゲートを設置し、林道への一般車両の乗り入れを厳しく規制している郡山市。
 ゴミ不法投棄が激しい事もさることながら、水路や発電といったライフラインの保全という観点からも妥当な措置と言わざるを得ない。

 だが、この林道名「森林管理道」とは、イマイチ存在理由がハッキリしない感がある。
 調べてみると、「国有林の管理保全を目的とし、森林資源の運用・治山事業・人々の憩いの場としてのアクセス路として安全で効率の良い循環型の林道を計画的に開設する」ものだそうだ。
・・?では、それがどういうコトか?
実際に逝ってみた。

TouringMapple2008.3版に未掲載。広域マップルにも実線接続されていない。
森林管理道 横沢 舘 線
 区間総延長:11.4km
 舗装区間 :約1.5Km
 未舗装区間:約9.9Km

概要
 地図掲載すらない時点で「人々の憩いの場としての〜」などという謳い文句は威力が半減した感のある横沢舘林道。「こっそりと」という文字を何処に入れたろか?と考えたくなるが、実際に現地では大きな標識が建ち、フレンドリー感をアピールしていた。


「保安林内作業許可標識」国有林で開発事業を行う際に国からお墨付きを頂いた事を表記している銘板
 
 
そして、田園に山へと誘う一本の林道。三島閣下も驚く直線の遙か先の峰の中腹にはそれらしい林道が横一線に遠望出来た。
林道があるのは確かに嬉しい。
「でもサ、わざわざ国費を投じて開削する必要があんのか?
という感じである。この看板一基で総額百万からするぞ。
 直線と見せかけて林道は視界の奥でクランク状に曲がる。曲がり始めはT字路でこれを右に、墓場を迂回しているのだ。その先でぶつかったT字路から左の山側を見ると墓場の奥にゲートがある。
「Heaven's Gateだ!!」
成る程、本来横沢の集落にある林道入口を移したのか、と、経線変更を納得する。
 ゲート閉鎖は最近の郡山市の仕様だ。不法投棄の自衛策として致し方ない所だろう、突入する。
 直線的に横川と共に林道はゆく。道幅は5m程在り、林道と言えど普通車が交互通行出来る。
 いよいよ登りと言うところで一度左に折れ2連のヘアピンを伴って登り始める。そのヘアピンは最初がY字路で、直線の林道は簡易工事ゲートが置かれている一回り小さな道だ。ヘアピンを過ぎると道幅が3mに格下げとなり、山肌なりに直線的に標高を稼いでゆく。
やがて、小さなT字路に到達する。


道成直進に登って行く。植林と雑木林が混在する。


Y字路、言うまでもなく本線は
右。
直進は標柱なし。



先程の山並みを見ながら登って行く。


路面状況は悪くない?。荒れていてもこの程度。


T字路、ここは
直進の細い方が本線。
枝線はピストン林道でトラックが入っている模様。



T字路こそ細く頼りないが、直ぐにこの程度の路面になる。新しめの砂利撒きあり。


思い切り一個だけの落石。


景観良好の横沢側。こんな感じです、素晴らしい。


さらに登ってゆきます。青い空、緑の山、横断する未知の道路・・・。


 直進する道の袂に「福島県郡山林業事務所」が設置した「保安林内作業許可標識」があるので、本道を迷うことなくここは直進である。

 一応、右折も可能だが、これはピストン林道である。←逝ってみる。


林道開設を示す標柱には平成6年とある。渡富建設は地元湖南の業者さん。

 
直進すると、一部に舗装も織り交ぜて林道はさらに登って行く。見通しの良い所で時折シャッターを切りつつ先に進む。東に向かう林道は横沢の源流を遠巻きして越えると進路を南に変えて峠に向かってゆく。
 林道自体は細かな法面の崩れがある程度で通行に支障はない。やがて尾根に近くなると西北に向けて視界が広がる。今入ってきた横沢の集落から猪苗代湖南の湖岸線と、遠くに磐梯山を眺望する気分の良いルートだ。
 終点であった横沢から約7.1Km程で林道は最標高地点/約900mである峠に達する。直ぐ西側には岩上山/958mがあるが、便宜上これを横沢峠(仮)としよう。


ま、未知でも予想が付きますが。


つーか「予想通りの
舗装」かい!?。
それは「悪い予感」つーのでは・・・?


(仮)横沢峠、到達。
正面奥に鎮座するのが会津磐梯山。手前の峰にも到達は可能。
その間に猪苗代湖。青く輝く湖面と青空が美しい。


で、これが何か?。
木製の土留壁だそうで・・・景観に優しいそうで・・・循環型の林道って・・・。


 起点である舘(三森峠)側から登って来ると、あまり視界の効かない鬱蒼とした森を登り詰め、突然、横沢峠(仮)から猪苗代胡と磐梯山がセットで見通せるという抜群のロケーションだろう。


峠には防火設備がある。

 
横沢峠(仮)から舘に下りに転ずると峠付近に設置採用された木製の土留壁が目を引くガードレール付きの林道が現れる。因みに全区間でガードレールが長く装着されるのは2〜3箇所だけと記憶している。
 その一角に開設標柱がある。平成17年度事業という肩書きから、遅くとも平成18年3月までは事業年だろう。つい最近の全線開通だったのだろうか?

 下りに入っても路肩の地盤補強が断続的にあり、それに併せて舗装が行われているというツギハギな路面状況となる。舗装>ダートを断続的に起点まで繰り返してゆく。

林道開削工事票。
ガードレールは冬に外すのだろうか?。



少しずつ標高を下げてゆく。舗装とダートが断続的に現れるが舗装が長くは続かない。



林道の方角を直線的に地図に落とすと三森峠だ。



「長いな・・・」
 山脈の中腹に延々と刻まれた林道を眺めると、何の為に作られたのか?目で見える情報が少ない為か?疑念が拭えない。
 御多分に漏れず、最近開設の林道というのはバブル期に企画されたモノが多く、表題の理想とは裏腹の血税をばらまいた印象がある。林道や国道の開削に至る話やその目的を調べる様になってからというもの、最近の新規林道はその目的の希薄さに言葉を失わざるを得ない。


舗装の前後には、大抵側溝が横切っていた。

 典型例と言えば国道121号線大峠であろう。戦争のために間道が拓かれ、富国強兵と仮想敵国を鑑みて経線改良が成され、鉱山の車道という目的の擦り変えが行われ、道は時代時代に合わせた変化を受け止める。
 林道にしても水源確保とか鉱山とか営林とか、ビジョンの見据えた開発があるだろうに?と考える。しかし、この森林管理道にはそれらが希薄だ。
目的を幾つか内包しているからなのか?
 そんな取り留めのない妄想のうちに、零度君は三森峠の西側を流れる中川の支流に辿り着いた。林道のラストはどうやらコンクリート舗装の様だ。


14%!、つーか、誰が見るんだろう?。


カーブミラー・待避所。
一応、揃えてますが・・・。


ガードレールが在るところは大体が崖である。


その崖は路盤補強がある場合が多く、
殆どは道路が舗装が成されている?。


“C”の形に林道は山塊の内側に戻ってくる?。
正面には今通ってきた林道が見える。


ラストのヘアピンは粗めのコンクリート舗装。途中に林道標識がある。


ヘアピンのもう片側には林道入口はある?うっかりしてると見逃しそうだが。



舘側のゲートから約500mの所、最初のヘアピンに林道標識がある。

 起点まで500mを示す林道標柱と、横川側そっくりのヘアピン入口に別な林道の起点という造りが印象的である。林道にしては珍しい勾配14%の表識をみると、確かに一般車両の進入を前提としたのだろう。
 実際には先のゲートで締め出しを食らっているのだが?


林道萓ノ茎(ぎのくき?)線。林道標柱には起点住所があり、「湖南町舘字高日向とある。

 林道はここから沢沿いに西南に向かい、ゲートから更に300m程ダートを進んで県道6号郡山湖南線に合流して終了となる。


ほらね、バイクがないと枝道が解らない。



林道は川沿いにゲートまでランデブー。


ゲートは問題なくスルー、土日は多分休みです。



美しい
の木漏れ日に包まれて林道起点が建つ。
春先には絶対に近づけない場所だが・・・(核爆。


 名前は「横沢舘林道」なのに起点は舘、終点が横沢という不思議な林道であった。

調査日(08/6/14)の状況:
 路面状況は優良。安子ヶ島林道群と違い、ちゃんと隣の集落に繋がる「抜け道林道」です。
 三森の源田林道から上がって猪苗代町・磐梯山方面には良い林道ですね。
 そこそこ長く、解り易い経線の林道です。初心者やロードバイクでも何とかなる感じ。強風時要注意、横沢峠から北の猪苗代湖沿いは特にです。
 総じて、最近希にみる景色の良い林道なので、昼食などにも好適かと思います。カモシカ(メス)などもおりますのでくれぐれもゴミやカンはお持ち帰り下さい。荒れるのは路面だけにしましょう。


林道萓ノ茎(ぎのくき?)線。
 
区間延長:未見

TouringMapple2008.3版に線表示で掲載。

「横沢舘林道」から派生する枝林道。
地図上では中川支流(川名は失念)ぞいに登る林道。
 当日は未見なれど、地図を拝見する限り、多分ピストン林道を思われる。


さらにダート直線が続く。



そして県道6号線に合流。
最後はダートだ。


郡山湖南線、写真は湖南側から撮影。
三森から下ってくると大変見にくい位置関係。
後続の車に轢かれそうな勢いだ。


何だか良く解らない標識の位置と向き。道路に出して両面看板にすべきでは?。
予算がどうとか、出来ないのならやるな!と言いたい。



調査日(08/6/14)の状況:
 当日は未見ながら路面状況は良?。入口から見る限り、という状態ではありますが何か?。



三森側からは殆ど解らない。
右折に為に停車してると、大型トラックに轢き殺されそうな位置関係だ。