次の林道に進む。

林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。




緩やかな峠を越える。林道の終点標柱もある。
!?標柱が2本。しかも両方「終点」
写真手前が安子ヶ島(檜沢)林道、奥が安子ヶ島(程ヶ沢)林道。



キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)052-4




●大規模林道ではない、しかし
 大規模に開発されてゆく
 里山の実体。

何度も路線名称が変更される
「困惑の林道」最終章

 中通りの中央に位置し、東に三春町、西へ猪苗代町に隣接し、これらを国道49号、磐越自動車道、磐越西線・磐越東線にて、太平洋から日本海に結ぶ交通の要所である郡山市。
 高い割合で森林資源を持ち、古くから安積疎水を始め農業や小型水力発電などの長大な水路の掘削の為に、林道も単なる営林伐採目的ではなく水路の確保という一面をもつ。
 最近、各地区の林道に次々とゲートを設置し、林道への一般車両の乗り入れを厳しく規制しているのは、ゴミ不法投棄が激しい事や、水路や発電といったライフラインの保全という観点からだが、林道開設当初からゲートによる規制がある安子ヶ島の林道群はその一つのモデルケースと思われる。
TouringMapple2008.3版に一部点線登山道として掲載。


「安子ヶ島(程ヶ沢)林道」終点!
大体、初めて「程ヶ沢」なんつー沢が在る事を知った位だ、それが何処かなんて無論知る由もない。



しかも、あそこが峠じゃねぇ!
さらに尾根沿いに北上を始める程ヶ沢線(笑w。


安子ヶ島林道程ヶ沢支線
支線区間延長:4.8km(全線未舗装)
接続連絡線延長:2.2Km
   舗装区間:約0.3Km
  未舗装区間:約1.9Km

概要
 昭和43年竣工の安子ヶ島林道はその後幾つかの林道をその傘下に編入している。昭和9年竣工の檜沢(旧名/桧沢)
林道もその一つにして最長の重要林道である。
さて、
 突然現れた安子ヶ島林道檜沢支線(旧桧沢林道?)延伸部分となる高速スカイライン。確かに途中で幾つか分岐とおぼしき枝道があったものの、実際の轍は全くの疑いもなく零度君と共にMRをここまで運んでくれた。


時々、気持ち下ってみせたりするが、
尾根沿いの林道のプライドは在るようだ。
直ぐまた登る。


ここが峠じゃねぇのか?!
尾根沿いに北東に進路を取った程ヶ沢線は、もう一度稜線を越える。


 しかし手持ちの地図には、既に林道どころか点線すらない山中に引き込まれた状態であり、このなだらかな峠が標高816mとある高塚山の南側鞍部であることが予想出来た。
 そして驚く事に、林道は峠に終末を見ること無く、
支線を介して反対側に抜け出ていたのである。
 これが、
安子ヶ島林道程ヶ沢(ほどがさわ)支線である。しかも終点側!
では、林道の起点は何処なのだろう?

 程ヶ沢線は峠から一時的に下りに転じるが、直ぐに両側沿いに北東に進路決め、稜線を渡ってゆく。


下り始めた・・・?!時折カーブを交えるが、
全体的には
ダラダラと直線が続く。


いきなり、見通しの良いコーナーと思ったらY字路である。
左手はハイキングコースなのだが・・・。


だれだ?ここで遊んでる奴は!(笑  

 やがてもう一つ緩やかな峠を越えるとかなりの傾斜角で下り始めていた。ウネウネと捻れてみては、直線で距離を稼ぐ手法で林道は急速に標高を下げてゆく。そろそろ何処に出るのか?と不安になる頃、重要な情報とおぼしき案内板が現れた。
「安積山ハイキングコース」
「至 熱海登山口1.3Km」
「至 安積山2.1km」
・・・よく解らないが尾根下を縦走する形で熱海から安積山に抜ける山道の様だ。しかもその下には、
「バイク乗り入れ禁止という悪行の名残りが掲示されていた。
 林道はクランク状になっていたが、その下のコーナーにはやはり同じ看板と山道が続いている。


 熱海に出るのは判った
。で、安積山つーのは何処だい?

 それにしても急坂だ、零度君が自力で直立出来ずに何度も倒れようと努力している。写真を撮りながらも生きた心地がしなかった。


程ケ沢林道で見られる排水路。格子が大きいタイプで濡れると滑りやすい。

 急坂ながらもゆるゆるとコーナーを駆け抜ける。この辺りから林道は沢と寄り添うルートとなるが、この沢が「程ヶ沢」だろうか?川沿いからは撒かれる砂利も新しく厚く、3部山のT63では制動が効きやしない。やがて視界にゲートが見えてきた。
 こちら側のゲートも安子ヶ島本道と同様の廃れ方をしたゲートで、恐らく同じ時期の開発林道だったと考察する。だが、全線開通は近年だろう。


 しかし、ここから林道は幾つかの変化を見せ始める。ずっと一本道だったが、枝道が合流し始めたのである。


どうやら林道と登山道が100m程重複しているようだ。ハイキングコースは左折して森に還る。
ここは暗橋になって、沢が接近してくる。


これが「程ヶ沢」なんだろうか?。
マップルの倍率では、判断出来ない。



いきなり開けた快走ダウンヒルの終点、
ゲートが現れる。


ゲートは問題なくスルー、
しかしダートは途切れる事無く続いている。



最初のY字路、枝道が増える。因みに今下ってきたのは
写真左側の直線。
写真右手上から合流したのは清涼山からの林道
と思われる (未見)


次に林道の案内表示が・・・注意案内しかないよ。
同時に二つ目の路地・・・T字路だ。



 しかも、開発業者の手による導入路とも思え、果たして支線かどうかの判断が大変付けにくい状況だ。
 さらに300m程下ると、今度は林道入口によく在る注意書きと山火事注意の横断幕、産廃処理も出来るさる会社の資材置き場の入り口がある。
 看板とチェーン封鎖が無ければ、ただのT字路だ。
 地図を暫く眺めて、ここが程ヶ沢地区であると睨んだ。ヘルメットを脱いで路肩をガサガサと探すが起点標柱らしい痕跡を見つけられない。
 ゲート奥の作業場らしい所には車が止まっており、何となく支線を感じるので怖くなって逃げる(こればっか)。
その直ぐ先には神様が祭られていた。
どうやらここで間違いないようだ。

延長と接続編入年月日は判らない。
しかし、このボロボロの注意書きを見ると、
程ヶ沢林道は昭和40年代から在ったのでは?。


程ヶ沢本線と変わらない風情の支線林道。
つーか、
私有地だな?これは。


古い杉の大木に守られる山神様。
その成り立ちは、いかにも里山から山を尊ぶ姿が感じられた。


 自宅で最新地図と確認すると、どうやら檜沢沿いの清涼山に出るルートのだった。

 山神様を過ぎると、周囲の状況は一変し、再び田園風景のなかの直線ダートが現れた。人里に辿り着いた事もさることながら、最終的に何処に出たのかが興味となる。直線を下りながらふと気が付くと、写真右側の堤の上は灌漑用水路だった。
古くから灌漑によって田畑を潤してきた安積の里山風景である。
3つ目のY字路を経て、ようやくダートは終了したようだ。名もない山間の小さな狭路を越えると
そこはなんと県道喜久田長沼線の側?
大穴地区だった。

と、言う事は磐梯熱海に戻ってゆけると言う事か?
 目前の5差路には、
「民有林林道 大穴線」
の標識があった。
安子ヶ島「周遊」林道なのかよ?

 
安子ヶ島本道、ガンドウ沢線・檜沢線・程ヶ沢線。この4本を連ねた総距離は12.4kmに達する。大穴線は4.9kmあるので、磐梯熱海から一回りすると
17.3kmのダートが里山に存在するのだ。


人里を感じる田園の中を、
一本のダートが突っ切る。風が心地よい。



安積の里山といえば灌漑用水。
先人の苦労が今を支える。


三つ目のY字路、いよいよこの道は何処へ行くのだろうか?。


調査日(08/6/3)の状況:
 路面状況は優良。安子ヶ島林道群はどのルートもゲートによる封鎖がされているので、基本的に営林関係者以外はあまり人が出入りしません。
 林道内でいきなり車に出会うことは少ないと思われますが、オヤジカブなどはすり抜け出来るので油断は禁物です。
 程が沢線もその大半が近年に開設・接続されたほぼ大規模林道クラスの林道なので、特に見通しの効く
尾根沿いは鬼の様なハイスピードコースです。
 国道49号線を介して北側にある三河林道と造りは酷似していますが、三河以上に安全設備が少なく、ゲート封鎖で殆ど人の出入りが無いので、単独でアクシデントに見舞われると大変危険です。
十分注意して走行しましょう。


まるで、小さな峠のような狭路を抜けると
小さな集落が現れる。
道はついに舗装に変わった。



ここは・・・大穴地区だよ!
マジですか・・・?





次の林道に進む。