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林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。




国道49号線に隣接する中山宿字竹ノ内地内。ここに古き林道がある。
二重に表記されるその林道・・・郡山営林署恐るべし。



キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)052-3


さあ、確認しましょう。
手前の銘板型の表記には
桧沢林道 昭和9年竣工 郡山営林署」とあります。
これから遡る沢も
桧沢(地図上は日沢)ですが・・・昭和9年て、何?


●大規模林道ではない、しかし
 大規模に開発されてゆく
 里山の実体。

何度も路線名称が変更される
「困惑の林道」

 中通りの中央に位置し、事実上の福島の商都ともいえる郡山市。
 東に阿武隈高原の三春町、西へ猪苗代町に隣接し、これらを国道49号、磐越自動車道、磐越西線・磐越東線にて、太平洋から日本海に結ぶ交通の要所である。

因みにこの標柱は平成3年建植となっている。どれが本当の名前なんだ?

 
高い割合で森林資源を持ち、古くから安積疎水を始め農業や小型水力発電などの長大な水路の掘削のために、林道も単なる営林伐採目的ではなく水路の確保という一面もある。
 最近各地区の林道に次々とゲートを設置し、林道への一般車両の乗り入れを厳しく規制している郡山市。


こちらには
「安子ヶ島(桧山)林道 起点」
と表記。


竹ノ内地区は五百川向こう側だ。
いかにも古そうな橋が架かる。



その名も五百川橋(そのまんまかい!
「昭和33年10月竣工」を示すプレートだ。


 ゴミ不法投棄が激しい事もさることながら、水路や発電といったライフラインの保全という観点からも、林道開設当初からゲートによる規制がある安子ヶ島の林道群は一つのモデルケースと思われる。
TouringMapple2008.3版に一部点線として掲載。

●安子ヶ島(檜沢)林道
区間総延長:約4.7Km
舗装区間:約0.5Km
未舗装区間:約4.2Km

概要
 昭和43年竣工の安子ヶ島林道はその後幾つかの林道をその傘下に編入している。
 この檜沢林道もその一つにして最長の重要林道である。
 例えば、銘板の竣工年数から見ても都合3回の名称変更が考えられる。
まず、最も古い昭和9年の「桧沢林道」銘板。擬木支柱の銘板自体は最近の物だが、なんせ竣工年が戦前昭和1桁だ。
 この開削年については、その理由は定かではない。しかし、同地区は沼上・竹之内・丸守という3つの発電所が連なっている。
街道Web様/安積疎水の利水より
相変わらずよくお調べになってますね
明治から大正にかけて開発され、初和初期にそれぞれの発電所の経営者や形体が変わり、施設の拡充や利水堰の増設をしている。
竹之内発電所のある竹ノ内地区に林道が開設されたのは、檜(桧)沢の利水開発の為と考察する。

 続いてお馴染みスチール角パイプ型だ、無論耐蟻性能は良好だが、文字が印刷及び一部ペンキ書きである為、17年の月日は容赦なく標柱を錆び尽くしていた。結果「よく読めない」訳だが。


竹ノ内の部落を過ぎるといかにも林道臭い。
橋を渡って奥にゆく。


桧沢に架かる桧沢橋」を渡る。
どこまでもヒネリのない命名だ。



部落内から里山へ・・・。鬱蒼と茂る森に入ってゆく、法面は昭和9年当時の状況か?。


西側から新たに橋が架かり、道路が合流する。
奥にダートと共にチェーンによる通行禁止が見える。



因みにこちらの橋名は「前山橋」。

 この標柱は平成3年に林道の名称変更に伴うものだろう。安子ヶ島林道が昭和42年なので、かなり後で編入されたと考えるべきか?。
 実際のダート部分は部落の最奥にあるゲートより始まる。ゲートは通年チェーンによる封鎖が成され、部落の方のみ通行可能の状態だが、ここから約1Km程で先程の安子ヶ島林道ガンドウ沢支線の出口に到達する。


銘板には
日沢川」・・・川?
ヒネった積もりか!郡山市!



思いっきり入山禁止とあるよ。チェーンもがっちりだよ。
熊だって出ちゃう。
では、突入してみましょう。(笑w


 発電所から見学したいのなら、または林道通過古コンプリートをお望みでないなら、ガンドウ支線からの突入をお勧めする。

 入口から大体2Km程、ガンドウ沢支線から約1Km程で新たな支線に分岐する。
「檜沢林道夕日沢支線」である。

桧沢支流 夕日沢」に架かる橋が入口だ。
 

檜沢林道夕日沢支線 起点」
ガンドウ沢支線と同じ時期に建てられたと思われるが・・・?。

・・・・しかし、何でこうも名称が変わるんだ?この桧沢の林道は?しかもこの標柱は基幹林道が安子ヶ島林道じゃねーし?謎は深まるばかりだ。
 
この夕日沢支線も地図を見ると水源部まで到達しているが、地形を見る限り鞍部まで到達してないと予想。まずは本道を遡ることとした。


林道開設当時のままと思われる路盤?


ガンドウ沢線終点に到着。
何の事はない、
裏側から出入り自由なんだな、これが


田圃の一本道を登って行くと、
やがてY字路になる。


・・・・
古いゲートだ?、安子ヶ島林道と同じ草臥れ具合だ?。


 そして、田圃の一本道は緩やかに山を登り始める。やがて周りから田畑が見渡せなくなると、目前には何時しか植林の杉林が視界を遮っていた。真夏を思わせる日差しの木陰に、古いゲートがあった。


途中の「安子島国有林分収育林契約分収林」(平成5年12月)表示板。
この時点では「檜沢林道」である。


国有林の植林地区に林道は連なってゆく。
徐々に標高を上げてゆく。


かつての土場であろうか?
営林標語が掲げられた広場に出る?


「遠く楊枝峠を望む・・(方位は合ってるのか?ヲイ?)
ここから、何と林道は置賜営林署ばりのスカイラインとなってゆく。


 何気なくこれを潜ると、林道はいよいよ本格的な上り坂へと変身してゆく。例によってゲート通過後は殆ど人気が無く見通しの利く明るい直線と光速コーナーで自然とスピードも上がってゆく。

途中には林道の距離柱がある。しかし行儀良く並んで居る訳ではなく、目に付いたのは2本程だった。


路面状況は良好だ。排水路が路面を渡る所は
前後がコンクリート舗装がされている。


例によってガードレールなどはなく、法面も開削された時のままだ。
一部に崩れているが、通過は可能だ。


遠く中山峠方面を俯瞰する。林道を開発したのに事業展開してないよな、この斜面は?
さらに林道を鞍部に向かって進むと


緩やかな峠を越える。林道の終点標柱もある。
!?標柱が2本あるよ。しかも両方「終点」
写真手前が安子ヶ島(檜沢)林道、奥が安子ヶ島(程ヶ沢)林道。


かつての土場を通過後、それまでとは明らかに違う新しく延長したかのよーな高速スカイラインが現れた。
 気分良く写真を撮りつつ峠に到達。広いサミットには双方の林道の終点があった。

調査日(08/5)の状況:
 路面状況は優良です。
地形的にも最初こそ田圃の中を緩やかに登り、林の所で小振りなコーナーとなります。視界が開けると、なだらかな斜面をより直線的に登ります。
 古い部落から始まって田園、雑木林、植林部を経て高原スカイラインに連なる変化に富んだ林道です。
 ゲートが在るため殆ど人の出入りはありません。しかし、当日はカブ1台と擦れ違いました。ブラインドコーナーでは矢張り注意すべきでしょう。
 




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