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続続、常磐線旧線を走る、2。
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前回の間違い。 隧道の名称は旧線・現行線とも上り(東京)側から 「第三・第二・第一」 |
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現行の常磐線トンネルのプレート。 「第三耳ヶ谷トンネル」 旧線の常磐線隧道のプレート。 「第三耳〜(読めない)」 |
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「惜しい!!!」惜しィゼ! 明治30年謹製の煉瓦隧道に突き刺さる、 昭和謹製コンクリート翼壁!。 |
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昭和39年6月竣工のプレート。 昭和38年には草野まで電化されていたので、 電化の際の補強工事の一環だったと思われる。 隧道的に晩年の手術だったわけだ。 |
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浜街道を挟んで対を成すデザインの 「第二耳ヶ谷隧道」と「第一耳ヶ谷隧道」 かつての浜街道を割って跨ぐ常磐線。 南北双方の抗口には同じ意匠の城壁とも言える抗口が、 威信という名の下、聳え立つ。 |
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上り線(上野行き)の方となる第二耳ヶ谷隧道 の方が豪華で下り線(仙台行き)は一回り小規模。 薄いモルタルを浸透した地下水が、 非常に気持ち悪い模様を造り出している。 |
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北側抗口の左が何故か崩れ落ちている。 これ、ポータル内側の煉瓦製排水路が瓦解したのだ。 |
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まるで井戸から空を望む蛙のよう。 |
「悪魔の紋様」湿気で剥がれ落ちるモルタル。 黒いのはカビか排煙跡か?多分両方だろうな? 「駄天使の階段」漏水で痛んだ煉瓦に染み込んだ水分が、 冬に凍結して煉瓦の表面を弾き落とす。(と、思われる) |
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ひび割れは内側に壁にも! |
色合いの模様が天井一面にムンクを描いていた。 |
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「これは末継隧道の切妻屋根を凌ぐ 坑口の形状だな?」 馬蹄形と言うより逆ティアドロップ? もはや「遺跡の入口」 |
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これ…? なんて艶めかしいラインだ。
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すげぇ和洋折衷感! |
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国内唯一?の「オーバル抗口」泉沢隧道。 |
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煉瓦の紅と煤煙の黒が 織り成す小宇宙。 中は思ったよりそっくりしてて、 綺麗。 |
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再び姿を表す「紅色の隧道」 新緑の眩しい北側抗口。 |
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なんと! 直ぐ隣に現行常磐線がすり寄って来ていた。 |
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日当たりの悪い南側抗口。 鬱蒼とした雑木林。 |
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これは………。 馬蹄形じゃねえんじゃねえ?これ。 |
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外連味溢れる隧道群。 「今度は垂直の内壁かよ」 |
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南側坑口から出るMR。 「壁が垂直だと遺跡感が増すな」 |
「なんじゃこらぁ〜」Pohto by T |
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鉄道レールの側面に刻印が在る。 B 1959 IU OH。 |
レールがあるだけで「廃墟っポイ」北側抗口。 |
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さて、時間がない。 引き返そうか。 |
あれだな?「江垂隧道」南側抗口。 花の香りに包まれて。最後の隧道へ。 |
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最後は竹藪かよ! Pohto by T |
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東善寺隧道に似てるよな、雰囲気。 多分竹林のせいだな。 |
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「これは何だ?」側溝に立て掛かってる奴。 江垂隧道、天蓋を望む。 内壁を蝕むグレイの色は煉瓦に焼き付いた機関車の煤煙と、 それを餌に繁殖した苔の大群である。 |
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待避抗がある。 思うに当時の蒸気機関車相手にどのくらいの 効果があるのだろう? |
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確実に、廃れている。 |
見事とも思える倒木コラボ。
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ア−チの分解構造模型みたい。 |
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あちこち見て回るとこの路線が特別リキが入って、しかも金も人もみっちりかけて作っている感じがひしひしと伝わる。 |
廃線には霧の竹薮が似合う。 (よく判らん格言)!。 |
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鉄道レールの側面に刻印が在る。 B ○S(丸にエス) 1959 IU OH
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レールの刻印とはレール側面に製造情報を記載した略記号である。 |
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パート1(2009、四倉〜竜田)。
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