満天の宴会場……。

やっぱりキャンプは秋だよ。


ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの
覚え書きです。
走行距離は主にバイクで測定し、
旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。

また、掲載される内容は
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当サイト掲載内容によるいかなる被害も、
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さて、二日目。「まったり走るぜ」


2015 秋のキャンプミーティング「喜多方・三ノ倉」


 
お読みになる前に。
キャンプ初日はリンク先の
WINDYEXCURION;http://www9.plala.or.jp/windy-excursion/(管理人:燦さん)のブログに先行して掲載されています。
ブログ:
http://blogs.yahoo.co.jp/windy_excursion/26943501.html 

初日はこちらでお楽しみください。燦さまのレポも秀逸です。(MR)

キャンプ二日目朝は霧雨。
タープに入って朝食。


雨が止んだらKLX125で遊ぶ。

 モーニングスモーク 1

 明けて二日目、キャンプ場としてはほぼ無名の三ノ倉スキー場は霧雨となった。
 降っているのに殆ど音がしない、静かな高原の朝。時折風が雲間に割って入ると喜多方から見る会津若松北部の風景が箱庭のように見える・・筈だが視界はイマイチ雲の下。
 最後まで話し込んでいた燦さんとMRが寝たのは2時頃だったか・・・朝も6時だというのに爺臭く起きてしまう自分の性が恨めしい。
 
というか先日の大内宿も朝は霧雨だったなぁ。
 とか言いながらおぉじいさんの吹かすタバコの煙を目で追ってゆく。取り敢えずコーヒーを湧かして飲もうと準備する内ついでに朝食も作り出す。

 BS君とS君は明日菅生で8時間耐久パワーエンデューロがあるので朝飯食って終了、退散である。



キャンプ場北側に右から炊事棟、水洗トイレ、
ハングライダー格納棟がある。台地の上は遊園地だ。



三ノ倉スキー場の峠を越えた中腹から道が分かれる。


取り敢えず、さらに北へ登る。「林道三ノ倉 広河線 起点」


 10時を過ぎて燦さんも帰りこーはくさんも山形に旅立つと、いよいよ残ったMRとおぉじぃさんの二人だけとなって今日は中日の林道行脚です。
 何となく世界が揺れてる気がしなくもないですが、まあ走ってるうちに気分も良くなることでしょう?
 時間も11時近いのでさっさとタープ内に荷物を入れて出撃しましょう。

  二人は取り敢えず裏山から走り出すこととした。

 いざ!「裏山」 2

 
霧雨や見送りのため大分遅れてしまったが11時前にはキャンプ地を後にした。
 最初は、この三ノ倉スキー場を東西に分割する林道の確認である。
 下のリフト乗り場から道はダートになるのだが、特に林道名を表記する物はなかった。
さしずめ「三ノ倉スキー場管理道路(仮)」と言ったところだろうか。

 
管理道を登り切ると一旦林道は下り、程なくT字路に出る。
 国土地理院の地図を見ると三の倉の裏(西)側には幾つかの道があるが点線表記で車道の可能性は薄い。


山脈の中腹を走る、


工事中を表示する看板がある。
路面はフラットだ。


偶に舗装とガードレール?。
林道は更に登ってゆく。



工事区間の始まり。この先の三叉路が新道開削の分岐点のようだ。


 手持ちのやまやまナビは流石ソフトバンク、地図を呼び出せない(笑
 さて、左右にある林道、右(北)が何と「林道三ノ倉・広川原線」
え?あの広川原?間欠泉温泉の?
まさか・・?よく見ると「広河線」だった(爆!
右折は隣の部落に出るだけみたいだ。取り敢えず「林道三ノ倉・広川線」に行ってみる。

  再び山を北に向かって登ってゆく。地図上の点線は最終的に隣り尾根の大平部落の上にある広川部落に繋がって居るようだ。
 
総延長5.7Kmと書かれた標柱、約3Km程の所で新規林道の開削を行っていた。分岐には作業場の名前と工事現場用の喫煙所セットが駐車場の片隅に置かれていた。
 見るからにマディ路面だ。
 取り敢えず本線を確認しようと言う事で、そのまま
「林道三ノ倉・広川線」を登ってゆく。
 すると山菜取りのジモティに遭遇する。その先にはいわゆる移動現場事務所、コンテナ事務所が置かれていた。その先は藪である。


現場事務所派がある、
その先は・・?。


「まさかの藪」
段々、抜けられそうに見えなく成って来た


「終了ぉ!」
と、ここで彼方中継局から謎の電波を受ける!。


 ダブルトラックと言えば聞こえがいいが、現場事務所の先はほぼ廃林道であった。かろうじでダブルトラックの体裁がみえる。ガサガサと突き進むが、明らかに繋がらないと思われる土場で林道は終了していた。取り敢えずスモーキングタイムを始めると、どこからとも無く音楽が・・・? と思ったら、
何とS老師からおぉじぃさんにメールが!
 
初キャンプなんだが混ざっていい?と言う連絡が。うわあ、今夜は淡泊かな?と一瞬思っていたMRの予感は外れそうだ。
  でも、喜多方まで何で来るんだろう?セローは壊れたまま放置と聞いてるし・・?え、メイト90?
 
相変わらず乗り物はオールYAMAHAフェアな様だ。


途中の枝道(未成線)に
ト・ツ・ゲ・キ!。


「現場調査中」
重機の横が旧線?左上に上がるのが新規路線?。


振り返れば泥濘檄坂!途中で止まるは地獄か?。


開削最先端、その先には・・・・?


 連絡はほぼ昼間だった。夕方3時から4時頃までに合流できればいいだろう。
 あっちはこれから準備して出るようだし、メイトじゃそんなにスピード出ねえだろうし。

 合流を3時から4時に設定して、予定通りに進む。
 先程の新道開削、地図上では点線分岐と気づいて入ってみる。工事現場の先端の先は獣道のような踏み跡に、上から倒された倒木が折り重なっている。
 上の道は法面補強か?と思いきや、
別路線のようなので登ってみると、小さな峠の先は紛れもなく山道、僅かな踏み跡が見えるが、完璧なトライアルセクションなのでここは引く。

 起点T字絽まで戻って大平部落に直進。ダートから舗装に変わるとその先に民家の屋根が見えてくる。間もなくおなり尾根となる大平沼の湖畔沿いの市道に出た。


ケモノ道!。


黒岩部落に向かう道(予想)


この市道を何処までも遡上してみる。

 ピストン林道渡り鳥 3

 大平沼のほとりである大平部落の市道に入り、進路を北に進む。
 途中の
古い道路橋の橋台を眺めつつ、遡上する。
 地図上では東西の山尾根を超える点線が無数にある。
 この先には黒岩の部落があるが、そこから先は林道と思われる。
 国土地理院の地図を見る限り、この沢の
北側の尾根沿いに一本のスカイライン林道が存在し、黒岩部落から登って峠に十字路、尾根西側には五枚沢部落に出る点線があるのだが、見つけられるかな?
 
既に手持ちのやまやまナビにはそんな道の影も形もない。
 聖書「会津の峠"下"」によればこれから行く先は、いわゆる会津/米沢の山越え峠の一つ
「大塚山越え」という現代では失われた会津の峠「十文字峠」である。


もとの三叉路に戻る。
まわり道方面、大平地区へ向かう。


部落についたかな?。


部落の端に到着、右折してまた北へ。


 そして先ほど書いた五枚沢から越えるのが「赤崩れ越え」と呼ばれる峠越えと成る。林道ファンなら聞き及んだ事のある知名だと思う。
 共に江戸時代に米沢街道の間道として使われた峠である。

  さて、大平沼の源流である御川を従えて黒岩部落に入ると、僅かに残った住民と民家の一番奥にロープの張られた林道起点が現れた。
 
黒岩林道である。何と在り来たりのベタなネーミングなのか?


舗装大平沼の湖畔道路(市道?)
右折して黒岩部落へ。



大平沼と言うけど、要は小さなダム湖だと思うんだけど。
古い車道橋(多分)の橋脚が残っていた。



「黒岩林道」「この林道は現在通り抜け出来ません」
え?通り抜けって、何処かに抜けるの?







 しかも、極めて個人的な意見だが、真新しい林道標柱の文字にダイナフォントの120書体サービスパックに入ってるような書体でのカッティング文字は止めて欲しいと思う。
 この相性の悪さは後に現実と成るのだが。
 ロープはまさに「懸かってる?」程度の手軽さで外れ、2台は易々とダート絽に侵入する。


林道の左側は御川、沢沿いに上り詰めると
大塚山越え、十文字峠となる。


土石流の段々沢と道に高低差が付いてくる。
街道は沢沿いというのは定石通りだが。


釣り人がいる。それにしても道幅があるなあ。


橋の末端にゲート設置!普通ならここで終了だが・・・?


黒岩林道/昭和57年竣工/喜多方営林署。


飯豊連峰の峰が見える。


これは・・・この掘り割りは車道開削だな?
この道は元の街道(間道)ではないかも?。

  比較的川幅も広く空に開けた林道を進む。この時点ではまだ紅葉も始まったばかりで、色鮮やかな葉も少ない気がする。殆どキツいコーナーも無く淡々と標高を積み上げてゆく。
 釣り人の車が置いてある先で、橋とゲートがあり普通ならここで引き上げる所だが、
この二人で行くな!と言う方がどうかしている。
 路肩の僅かな隙を付いて、さらに林道を登ってゆく。
 十鞍沢という西から来る沢に分岐があり、そこを登ると直接赤崩れの峠に出るらしいが、現地では全く解らない。そのままドンドン本線と突き進んでしまう。


「キタか!!」

ええと、見えてるコンクリは実は暗橋の山側、
谷側は既に流失済みである。



溜まった土砂がそのままエスケイプルートになる、
ほら、暗橋に埋め込まれた蛇腹が露出してる!。


 林道は相変わらず淡々とダブルトラックを堅持している。
 標高が650mを超えると流石に路肩欠損や洗掘が出始めるが決定打が無い。
 やがて、尾根が見える頃に西から流れ込む沢が暗橋を流出させていた。
 これが銀嶺沢だろう。
 
そして道はその5〜600m先で唐突に土場と共に終了していた。


んん?沢と随分高低差が出てるな?。
!!「いきなり最終回?」

十文字峠に届かず!
県境(大塚山)まで直線距離で約.3Km、十文字峠までは約2.3Km。


 そしてそこでは、何故かダイハツ廃Zカーゴに乗ったおッさんが大自然を満喫しながら新聞読んで、長めの昼休み中だった。
 おッさん、営林関係者?鍵が無きゃ入ってこれないよねぇ。
思わず帰りにゲートの施錠を再確認してしまった。

 妙にシュールな土場を確認した我々は、やむなく一度熱塩加納村に戻って赤崩れ越えに向かう事とした。



標高750m程、全然紅葉してないよ、マジで。
さて、戻るか。




今回の来訪林道
三の倉スキー場管理林道(仮)/ 林道三ノ倉広河線 /  大平林道(仮)/ 黒岩林道