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林道日記(OFF-ROAD・DIARY)


ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。


このContentsは、適当に増殖します。
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)Ib-101


茨城県道111号高萩塙線沿いに分岐する終点。写真は福島県に向かう位置で撮影。
柳沢部落側の林道の出入口には標識も何も無い。


●妖怪トイレのある林道。
 ナイトランにはご注意?

 福島最南端の林道群とも言える”四時・横川林道群”にまさに「併設」されている北茨城の林道群が”花園周辺林道群”である。
 阿武隈山系は低い山が連なる山脈だが、昭和初期から中期の高度成長期以前のエネルギー需要を市民レベルで賄っていた地域である。いわゆる燃料としての森林資材を生み出した地域であり、それに併せて森林鉄道や林道が造られて来た経緯を持つ。
 北茨城においても同様と思われるが、花園渓谷においては花園神社を中心としての神域であり、そうした生活レベルとは別に管理されていたハヅである。この林道は当初「七ツ滝林道」として、花園神社の境内に流れる清水を管理する道だった様だ。


部分的に10m程度のコンクリート舗装が出来ていた。

 MRが最初にこの林道を走ったのは95年頃で、既に柳沢の部落まで通過出来た覚えがあり、思い出の中ではこれが「花園林道」と思っていた。
 しかし実際には、時期は定かでないものの昭和末期に起てられた標識類が「七ツ滝林道」と成っている事から、平成になってからの林野庁の統廃合などにより「七ツ滝柳沢線」と名称が変わったものと思われる。


排水設備は完備されている。たまに詰まっているが(爆

TouringMapple2005.3版からおすすめ掲載を外され、ただの林道表記となる。

●林道七ツ滝柳沢線
 
区間総延長:約8.1Km
      未舗装区間:7.8Km
      舗装区間 :0.3Km
概要
 花園神社の奥にある駐車場から町境を越え、南西の柳沢部落に出る林道。
当初は片道林道であった様だが現在は完抜け出来る。


木に手書きで「栄蔵室」確かに地名があるが、これ山の名前なのか・・?。

 全体的にフラットダートだが、七ツ滝周辺はトリッキーなラインのブラインドコーナーが連続する区間がある。
また、柳沢側には「栄蔵室」と呼ばれる山への分岐があったり、町境には土場と思わしき広場と県境に沿っての林道が続いている。


牧場の様な私設がある。


低い石済みが昭和を感じさせる。


だんだん行政から市民レベルになる法面施工。


キチンと間伐された美しい造林地帯。


T字路がある。
直進が本道、花園神社行き。左折は?。


峠の土場に出る。


土場はメチャ広い。直進が七ツ滝線と表記にある。
花園からこの土場までは古くからあったのだろう。
写真右折は町境に沿って林道があるが、この日は業者の車両が入っていたので引き返す。


 全長約8Kmの殆どがダートで、僅かに災害復旧とおぼしきコンクリート舗装区間などもある。また、七ツ滝の周辺では路肩欠損や落石が放置されているのも散見出来た。
 当日の対向車も無く、総じて走り易い林道であると言えるのではないだろうか?。

では、行ってみよう。
 当日は不幸な事に
亀谷地/君田林道が全線チェーン閉鎖の為、止む無く福島県塙町から大平林道を通って茨城県道高萩塙線にでて、柳沢部落から花園に東進する事と成った。
 先に書き出した林道が通れないだけでかなりヤる気が削がれてしまったが仕方ない。気を取り直して突入した。


花園渓谷の解説板がある。
SBはアンテナ1本、さみしぃ〜。



写真左下の草むらやこの撮影位置に野宿の跡が散見出来る。


 町境までガッツリ登りの林道だが、柳沢側は流石に後年に繋げられた自動車の為の林道の様子で、比較的アールの穏やかな経線を短くキツい直線で繋いであがってゆく印象だ。
 道幅も一定で側溝等も一応配備されている。

 周りの風景もいかにも造林というタテ基調の林が続いてゆく。頂上付近から造林ではなく雑木林になってゆく。栄蔵室(山)への裏ルートらしい林道の分岐を過ぎると間もなく峠(町境)と思われる土場に出る。土場には本道の他に南へ町境に沿って南下する林道が一本ある。広場の隅には野宿の後が見受けられた。花園渓谷のマップと携帯エリアを示す看板が立てられているが、SBのMRには関係のない看板の様だ。


しかし油断は禁物。路肩が陥没している。

 林道は花園神社に向かってのダウンヒルとなる。最初こそ直線もあるダート程度の林道だが、沢沿いにルートが変わると途端にブラインドコーナーの連続する最凶区間に突入してゆく。
 都合3つの橋と2つの暗橋があるが、どれも経線がメチャクチャ悪くて走り難いが面白い。しかも路肩の欠損がそのままだったり落石が殆ど片付けられないままに放置プレイ中だったりと、なんだか未管理の様相?中には本来は路面欠損の補強の為に置かれたハヅの土嚢袋が路上に散乱してたりして、撮影と同時にジャンプしちゃいましたよ、土嚢袋の踏み台に。

 最初の橋はヘアピン曲がって直ぐの逆ターンでちょっとビビる。慌てて停車すると、後から取って付けた様な鉄製の欄干にすまなそうにコンクリート製の親柱がちゃんと4カ所とも現存していた。銘板には「第三滝見橋」とあったが、竣工年月日の表記は見当たらなかったのが残念だ。


ちゃんとエッチング処理を施した銘板が付いている。苔の蒸し方もいい味出してるナ。

 ターンする直角コーナーの下は直ぐ暗橋だが、手前の側溝から大量の土砂が流失したらしく、暗橋の上にはバナナの皮効果を狙うかの様に砂利が散乱している。
「アブネ〜」
 
撮影すると再び走り出す。クネクネと小さなスパンでS字コーナーが連なり、突然短いながらもかなり急な直線が続き、またミニマムなスラローム状のブラインドコーナーに巻き込まれた後に橋が在って滝が在る、とい言うパターンを繰り返す。


ダウンヒルに入ると道は猛然と下界を目指す。


この辺の法面や路肩補強は現代風だな。


稲花園側は雑木林なので枝伸び放題である。

路肩が無い。
それを守る為の土嚢もバラバラだ。


珍しく切り通しを抜ける。



第三滝見橋全景。いかにも取って付けた様な鉄製の欄干が異様だな。


  今度の橋は欄干がモロにガードレールという情緒の無い橋だった。名前こそ予想に違わないものの、竣工年月日は不明である。


第三滝見橋の次は第一?第二は何処に行った?。

「第一滝見橋か・・・」写真を撮って振り返る。無論誰もいない訳だが風に木々が揺れている。神社の領域と在って少々気味が悪い。
 しかし、
本当の恐怖は次の橋に存在していた。
 
何気に橋を渡った所から右直角コーナーに移した
視線がクギ付けとなる。


橋の先のコーナーは直角に折れる。
暗橋の上は濁流の跡。


ガードレールの欄干を持つ第一滝見橋。
他の林道でも目撃されるタイプだ。


『!?!』(((^ ^;)?


なんじゃこりゃ!!
これで風景にマッチしてるとでも思っているんか〜伯母か〜!!!!
怖くて夜に走れないぞ〜
ゴルアァ〜!!!


妖怪トイレ?!



橋の名前は確認出来なかった。奥の院前の橋。


参拝者が多いせいか経線(というか傾斜)のキツい部分が舗装化されている。
つーか、
舗装の上に砂は勘弁して下さい。


 うわ〜レリーフが必要以上に偽物クセェー、そんな偽木みたいな事をするなら、頼むから入口の前にブラインドパネルでも建てて欲しい。

 更に気合いが削がれた上に、神社の奥の院までは林道も部分舗装化されていた。
 やがて視界が開けると、そこは花園神社の駐車場であった。だが撮影していると路肩には「花園林道」の林道標柱があったのだ!?
『何故だァ〜〜』
 途中の保安林表示は総て七ツ滝林道で統一されているので現在の名称は間違いないと思うのだが・・・?

調査日(09/9/23)の状況:
 路面状況は普通。全体的に優良なんだが、峠〜七ツ滝の区間が荒れているというか管理不行き届き的な部分が在る。路盤欠損はちゃんとガイドを建てましょう。他にも個人単位の通行人が避けた倒木がコーナーの切り返しににょきっと横出ししてたりと、期がつかないでいるとハマる罠があるので様注意でした。

花園林道については、この後、更なる事象が発生するのでお楽しみに。
(予告していいのか>俺?)


ダートと舗装が交互に現れる。


何故か「花園林道」の標柱がある。
七ツ滝柳沢林道の起点と花園林道は同じなのか?
文字が薄くて起点/終点が判別出来ない。(泪


花園神社の駐車場に到着。滝まで1.3Kmといういうのは第三滝見橋辺り迄の距離だろうか?


このContentsは、適当に増殖します。
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)Ib-101-2



で、栄蔵室て、ナニ?。



●林道柳沢栄蔵室線(仮)
区間総延長:約1.75Km
        (全線未舗装)
概要
 花園神社の奥にある駐車場から町境を越え、南西の柳沢部落に出る林道は、当初は片道林道であった様だが現在は完抜け出来る七ツ滝柳沢林道である。
 その柳沢側、町境の手前に北に向かうT字路が南側から栄蔵室(山)に向かう登山道ルートである。

 栄蔵室(882m)は、福島県との境界付近に位置し、筑波山(877m)より高い茨城県内単独では最高峰の山の様だ。関東地方の圏内で、富士山が見られる最北限だ。一般の地図にはルートが無く、現場の地図からちゃんとハイキングコースが在る事が判った。
 ハイキングコースを行き展望台から見る富士山は関東富士見百景の一つとなっている様だ。

では、行ってみよう。
 林道は栄蔵室の南側斜面の造林を目的に開かれたルートで、本道とも言える七ツ滝線同様の1.5車線の道幅を持つ。一部に路肩が痩せて普通車の通行が怖い所もあるが、総じて支障はない。
 林道は地図上ほぼ山頂付近まであり、広い土場から伐採道が分岐している。土場には保安林の表示板が在り尾根を越えて伐採道をゆくと福島県に再突入となりそうだった。
 時間が押していたので、また先ほどのハイキングコースと照らし合わせると亀谷地林道までは一部完全歩道と思われた。既に亀谷地林道がチェーン封鎖を確認していたので、黙って引き下がる事とする。

林道は尾根沿いの直線を基調としたルートだ。


しかし素晴らしい造林の為、全く眺望がない。


馬ノ背になっても・・・何も見えないわい。


登り上げると土場があり、道が分岐している。



保安林標識の地図。画面左上の字岩嶽の下のT字路が現在地。


調査日(09/9/23)の状況:
 路面状況は良。杉林の中の一本道と言う風情ですが殆ど眺望も無く、ひたすら森に囲まれた林道でした。対向車も殆ど在りませんが、一応ハイキングコースの裏道的な林道なので、ハイカーの徒歩による通行や、車での通行も考慮して下さい。



スキー場の様なスロープの突端が林道終点。
だが全く眺望無し。


コチラは分岐の伐採道、かなりの傾斜の下り坂だ。
ううむ、時間があれば逝きたかった。


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