次の林道に進む。

林道日記(0ff-Road・Diary)


ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。


キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)My-528(2020年版)



これ、分断されてない!?。 (2020

「白点線が多分かつての本線」
後年に町道が造られ、かつての葡萄沢林道が分断されたのだと思うのだが。


●聖書TMで縦横無尽に走り回る賀曽利氏の痕跡を追う(笑。



多分この三叉路が元の起点?。
聖書TMでは変則十字路の記載があるが、道を往復したので判り難い。


この小さな神社の鳥居が小さな目印。
鳥居は確認したが本殿が判らん問題もあるがな。


北側の森合から南にゆく途中の三叉路。


その鳥居前の直線的鋪装路を、更に入って行く。


あまり整備されてないな。


直線右側(北側)に唐突に牧草地が広がる。

概要
 
仙台市が誇る名峰泉ヶ岳には、森林開発と観光登山という両車輪の元次々と林道が開削された仙台オフロードフリークの定番コースであり、泉区のアウトドア観光の要とも言える船形山連峰でもある。

 その歴史は戦後本格的に始まり、今回の泉ヶ岳林道群は昭和24年以降に登山道と林道の整備計画が始まり、翌年から岳山林道に始まる開削と整備が行われている様だ。

 これは折しも日本国有鉄道が企画した昭和30年台の登山ブームに見事に合致し、登山ルートの広域化とそれに伴う林道の更なる開発に繋がり、県民保養施設の整備などを経て平成には現在のスプリングバレーリゾートが進出する。



見事に円錐形の山は「薬莱山(553.1)
聖書TMには地元で別名「加美富士」と言われるらしい。



 南側の泉ヶ岳(1172.1m)連山と北側に連なる最高峰船形山(1500.3m)の懐を走る林道群は、聖書ツーリングマップルお薦め12路線もあり、只々走って写真撮ってGPS回してるだけで2日を要しましたよ。しかもまだ全線ではない(笑 。 
 
この加曽利氏お薦めのオレンジ点線で埋め尽くされる泉ヶ岳林道群。
 
その環境も路面形態も、十本十色とも言える林道群です。今回は南から主だった林道を一筆書きに走っております。そして今回より舟形山北側の林道のご紹介と成ります。



道幅5mの鋪装路がまだ続いている
凄い勢いで泥水の流れた跡があるじょ?。


「元凶がここに(笑!」ここからダート、いや夢の廃道か?。


 先に書いた順序と若干違う所もありますが、ご容赦ください。

■旧 葡萄沢林道(仮)
全長:3.83Km(全線未舗装)
Touring Mapple 2019.3版に表記。
オススメ無し!


概要
 
やくらい温泉方面から船形山、白沼/青沼方面に向かう一番北側の林道が葡萄沢林道である。


何かある!見なかった事にしよう。


ゆるーい単線の杉林(笑


 二日目、朝イチで聖書ツーリングマップルに記載の在る「葡萄沢林道起点」に行く。
 入口のKLX125を停め、カメラ片手に現場の撮影をしていると、
切り通しで町道に分断された低い尾根の対岸に道を見つける。
「え?これは…」
もともと繋がってたんじゃねえの?
 
当然?林道の方が市道より古いと判断したMRはその道を辿ると、箱庭のような林道の旧線が保存されていたのだ。

今日も朝から行ってみよう。
 葡萄沢林道はお薦め掲載された林道の中で最も北側に位置するロングダートである。
 ところが、実祭に行ってみると緩い河段丘陵とも言うべき高台を市道が浅い切り通しの形で分断していた。葡萄沢林道の入口は更にそこから一段上がる形だったのだ。
 高さにして現行の市道から2〜3m程度だろうか?KLX125で登り、撮影の為に歩き回ると、対岸に同じ高さの丘陵に同じく道が在る事が見てとれた。
……切り通しがなけりゃ、繋がるんじゃね?この配置、この高さ。


尾根の真ん中を西に進む。


ちょっと放置気味だな、この杉林。


「地味に三叉路」左に降りる枝道が在る、未見。


「まだまだ続くよ杉林」春には来たく無いな。


 
 
考えれば林道が出来たのは戦後の昭和30年代だろう?、と、思ったが切り通しの先に在る現在の葡萄沢林道の標識には「平成5年」とある。この幅6mクラスの切り通しはここ20年ぐらいの間に通されたんじゃねえだろうか?
 それとも分断された後に、改めて標識が立て直されたか?ならば分断されたのが平成5年?(またはその前年)と言う事になる。

 今回の泉ヶ岳林道群は昭和24年以降に林道と登山道の計画が始まり、翌年から岳山林道に始まる開削と整備が始まっている様だ。
 これは折しも日本国有鉄道が企画した昭和30年台の登山ブームに見事に合致し、登山ルートの広域化とそれに伴う林道の更なる開発に繋がる。
 いやいやこの町道開削は昭和40〜50年台だろ?。



しかもぬかるんでいる。


「うわぁ雨上がりは敬遠」間伐片付けてないポイ。


 詳しくは仙台市や泉区の市誌、色麻町誌を読まなければならないが、MR的に断言しよう「これは分断。残留した旧道である」と。
 
それではかつての起点を捜索して通過してみよう。
 手っ取り早くこの旧道を遡ってみると3Km程東の交差点に辿り着いた。ここは切り通しではなく河段丘陵の上だ。南は下り坂になるが東西北はほぼ耕作地で平地である。
 
十字路の西側10m位の所に赤い鳥居がある。きっと山神様を祀っているのだろう。
これが唯一の旧道入口の目印ともいえる。
 昭和40年代の林道は地域の方々が山の安全を祈願して奉る風習が残っていた、その名残だ。


「見た事無い」何の土地杭?


「植林境界!?」何時頃の、何所のだろう?

「ここから左(南側)は崖っぷち」


 多分ここがかつての葡萄沢林道の起点なのだろう。
 交差点から1km、かつてあった山は切り崩され農耕地に代わっていた。林道はその出入口として舗装化されていた。回転場と重機で綺麗に切り取られた赤土が生々しいが左端の崖っぷちに林道の入口があった。

それは優しい時間だった。


今度は右が崖みたいだ。


あれ、ここは?
「馬の背かよ!!!」好い雰囲気だな。


「ここだけガードレールがある」
誰か路肩に落ちた?二段じゃないから落ちても死なない?。



いよいよ「葡萄沢林道」に突入。

 崖側に一直線に並ぶ杉の並木が朝日を浴びて独特の木漏れ日を浮かべる。途中クランクがあっても同じ様な杉林の縦の
風景が続く。

 ふと路肩にコンクリート製土地杭が飛び出ていた。マークらしき模様があるが、見た事も無い震い物だ。
文字らしきものは無い様だが?
 春先の花粉の季節じゃなくて良かったと胸を撫で下ろしつつゆっくり進んで行く。
 するとこの区間で唯一のガードレールが現れる。明らかにここから慶虎が落ちた様な道路設備だ。まあガードレールが二重になってないから「落ちたら死ぬ」訳ではなさそうだ。
 昔ながらの山道に時折消え掛かるダブルトラックの跡に見上げれば抜けるような青空……
童話の世界だ。
すると左右が崖という地形…「馬の背があるぞ!」
 
その後、大した高低差もないが、それでも緩く登った旧道は青空溢れる尾根沿いに出る。
 伐採が終わって間もないのか、背の低い雑草程度の緑の絨毯が素敵だ。これまたややクランク状に進むとゆっくりとまた杉林の中に降下して行く。
 やや薄暗い森を抜けると、木漏れ日豊かな浅い雑木林に出る。まるで芝生のように短い緑の絨毯が綺麗だ。カメラを構えながら居心地の良い空間をしばし楽しむ。
そして対岸に戻り、現在の起点に向かうのだった。



唐突に視界が開ける。


何度かS字を越えて行く。


「落とし穴?」


「船形山が見える」春先、花粉が無けりゃいい日なたぼっこだ。


再び植林地境界に入る。左の傾斜は随分浅い。


来訪日 2020/9/3の状況。
 

 廃、妄想の葡萄沢林道旧起点及び旧線でした。
 現時点でこれを肯定する資料は一切見つかってません。と言うか、在るかどうかも判りません。
 あくまで廃道を楽しむ道なので、景色を楽しむつもりでまったり走って頂ければ幸いです。

 どうぞご安全にお願いします。


そろそろ終点。


「ダンプの砂利置き場の隣に出る」
この辺は殆ど人の出入りの気配が無い?。


「葡萄沢林道及び町道(仮)に合流
何度見て左右の道路高さは同じよね。





次の林道に進む。