林道の
どうやら
林道日記(0ff-Road・Diary)


ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。


このContentsは、適当に増殖します。

●三陸の森林は海洋生物のために在ると言う。
豊かな山のミネラルが川から海に
流れ込み、
海が豊かになると言う。

その山を走る。


聖書ツーリングマップル
東北担当の賀曽利氏が推奨の
峰越え林道。
その実力は?




林道日記
(0ff-Road・Diary)


Iw-304
琴畑林道

町道小槌1号長井線「(旧)長井林道」
終点三叉路
とオモワレ。


●聖書が推奨する峯越え林道。
 その中核と成る接続林道。

 地元で有名な金糞平の山桜を過ぎた小槌併用林道(旧長井林道)は、その先直ぐに市境の樺坂峠から道が下り坂に転じて遠野市側に入る。
 標高1000m級の本道は幅2m程雪解けしていて無事に放牧地を通過、やがて三叉路が現れ小槌併用林道はここで終了だと思われた。

 この三叉路が琴畑林道との分岐路であり、道なり直進がウインドパークのある新山高原(新山牧場?)に向かうルートなのは間違い無い。


牧場側から来ると見える案内板。
「 金糞平の山桜」



「この先高原牧場」だが断る。


 ただ、ここが小槌併用林道の終点かどうかは不明だ。まあ道の状況からしてここで終点には見えないのだが(笑w 
標柱一本建ってないし。
その代わりここには二つの案内標識があった。
 まずは先ほどの
「金糞平の山桜」の偽木案内板が今来た道に沿って建植されていた。その方向は間違い無く新山高原から降りて来た観光客?を誘導する位置と向きである。
 停車しているセロー君の傍らには、いわゆる青看板……標識が建っている。その内容は「新山牧場」「貞任牧場」と直進の↑である。
TouringMapple-R2019.1版に掲載済み。オススメ表示付き。

「では行ってみようか」

■琴畑林道
区間総延長:約7.3Km
 舗装区間(全線未舗装)
 この日は時間的制約で、まるでUターンするかのように琴畑林道に方向転換した。
 
相変わらず標柱も何も無いがここは終点と思われた。
 ろくにコーナーも無いような一億総玉砕的下り坂が始まる。だがその先に林道では初めてという道が待っていた。
「!ループか?」
 
国道のループは通った事があったが林道は初めてだ。
 標高を稼ぐ手段としてつづら折れより難しい立地物件だが何故こんな所で?と写真を撮りつつ考える。


「俺は琴畑を降りる」(泪w。


何だこのアスファルトのようなダートは。


ン?何だこの道は?。


いきなり「ループ橋かよ!!!」

確かにループ!>俺。林道のこういう道は始めてだよな?


しかも回転半径でかい
普通の林道に必要か?このデカさ



路盤流失は100mくらいか?。


優々3桁逝く直線だな、下りだし。



また延々、路肩の洗掘が続く。



地図に無いT字路?何か立ってる。



「通行止めの工事ゲート」
まだ冬期通行止めだったか。


 手許のやまやまGPSにもしっかりループが描かれている事に今気が付くていたらくだ。
それにしても半径の大きなループだな?もっとコンパクトに作れるだろうに?と思った瞬間閃いた。
「上の風力発電所の工事に併せて林道の線形が変えられたのか?」
 長尺物である発電装置や機材をトレーラーで運びやすい様にループとし、その回転半径も広げてあるに違いない。
(ぶぶー、翌年釜石側から舗装市道が新山まで在る事に気が付く)


「地図上も確かにループ」

 そんな事を考えつつループ橋を抜けて直ぐに100m程の路肩損壊の補修が終わった後だった事は幸いである。そして崩れるくらいだから南東側にひらけた眺望は抜群であった。

 綺麗に並んだ造林といかにもらしい雑木林を交互に繰り返しつつ、ほぼ直線的に下って行く。
すると唐突にT字路に突き当たった。
 先程ループ橋のところで地図を見た時はそのまま道なりと見ていたが、拡大するとたしかにここで点線の分岐がある。
 本線は右折のヨーダが左は?と振り返ると何やら作為的に白樺の木が植えられている広場に大形の看板が建埴されているので行ってみる。
「琴畑湿原……林木遺伝資源保存林」



「ここは何だ?」

「窓貫峠の風力発電所が見える」。
あの辺りが新山高原なのかな?


 東北でも数少ない中間湿原初期の段階である琴畑湿原を管理、保存している区域で、そもそもこの琴畑林道はこの湿原への道だったようだ。
 因に地図上点線の道は現場ではこの看板付近まで車道である。地図上、川を中心に湿地帯を周遊する様に歩道は整備されている様だ。
 写真を撮って踵を返すと、相棒のセローは再び琴畑林道を下って行く。
 琴畑湿原が一種水源とも言える山落場沢と供に遠野を目指す。

 今度は進行方向左手が沢(と言うか湿地帯)左手に造林と雑木林が交互にやってくる。


で、ここは何だろう?
と大型看板がある。



「琴畑湿原…ハルニレ林木遺伝資源保存林?
数少ない中間湿原初期の段階である琴畑湿原を保存しているのか


 かなり長い安定の直線の後に右手の山側から沢が合流して来る。殆ど暗橋のような橋に合流するのは広股沢だ。
 ここから河川名が琴畑川となってやっと小川のような形態に成る。すぐに左手から今度は立派なコンクリート橋を介して先ほどの地図上湿原遊歩道が合流する。


広股沢の他にも名もない沢が合流する。その沢を跨ぐ名も無い橋たち。

 
さらに直線が続き、いつになったら終わるのかと考える頃、琴畑集落の手前で元土場と思える広場に「琴畑林道の標識」と「遠野ヒノキ」という大型看板が建つ広場に辿り着いた。
  看板には「展示林」とあり、どうやらこの辺に植林されているヒノキは特別なモノらしい。


支流沢である広股沢をコンクリート橋で渡る。
橋名は失念、振り返って撮影。


停車したその先には琴畑湿原でサヨナラした
遊歩道が一周回って左(南)側から合流する。



琴畑林道起点。かつての土場である。


遠野ヒノキ?展示林なんだ。


土場には色々と看板が建っている。「一般通行禁止」


 また琴畑林道の標識には、いつものマークと全長7.311Kmという公式の林道延長が記載されていた。しかし……?
「コレは多分、琴畑湿原までの距離じゃないかな?」
 しかし実際は樺坂峠までの距離でGPSとほぼ一致したのであった。


キター!林道標識。延長7.311m…
ここが起点か。


調査日(18/5/5)の状況
 
 旧長井林道に引き続き接続された、全線に渡ってがっちりと転圧されたアスファルトの様な高速ダートである。個人的にはそもそも湿原までのピストン林道が在り、後年に新山高原の開発(まずは牧場などの畜産資源開発と、それに続く近年の風力発電所などの電源開発)により湿原から長井林道までの区間が新設、延長されたものと推測する。

 翌年(2019)通過の際もあまり変わりが無かった所を見ると、頻繁に整備がされている林道と思われる。(その後SNS等で荒れた旨の通過報告があった)
 むしろ旧長井林道の三叉路からウインドパークまでの区間の方が荒れていた位である。
この整備具合を見るに遠野側から新山への近道の役目でもあるのか?という整備状況であった。対向車と速度(特に下りの場合)に注意すべし。



「積雪の為通行止め」もう春だねぇ。

熊も冬眠から醒めます!!! おお、恐い。