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林道日記(0ff-Road・Diary)


ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。


このContentsは、適当に増殖します。



「房間林道」小槌川支流の房間沢に添って伸びる約2Km程のピストン林道。
ここには初めて見る風景がある。房間林道にはゲートがあり通行止め。


林道日記
(0ff-Road・Diary)
Iw-303




小槌川併用林道
(旧長井林道)


三陸の森林は海洋生物のために在ると言う。
豊かな山のミネラルが
川から海に流れ込み、
海が豊かになると言う。

その山を走る。


聖書ツーリングマップル東北担当の賀曽利氏
が推奨の峰越え林道。
その実力は?。



●聖書が推奨する峯越え林道。
 その中核と成る接続林道。


 長井林道は震災で庁舎が損壊し町長以下20数名が命を落とした大槌町から岩手県中部の遠野市に抜ける峰越え林道である。ざっくり言えば 境である樺坂峠の北東側(大槌町側)が長井林道、遠野側が琴畑林道となる。
 聖書ツーリングマップルには林道で表記されるが、実際に現在は町道小槌1号長井線として格上げ?されており、どの程度の需要があるかは不明ながら徐々に舗装化されて行く可能性は捨てきれない。
 そもそも福島より宮城より更に北側の地域で在る。
 GWなんて残雪で通れないものとハナから予定にも入れてなかったし、当日の装備はトレッキングシューズに膝パットという、いやはや始めて行く林道の格好ではない(笑w


小槌川支流、大滝川。
「大滝橋(おおたきはし)」


昭和61年1月竣工。


川底近くまで降りた林道が、
再び天に向かって歩み出す。



また橋だ。
昭和61年1月竣工の「大滝橋」


また沢か?橋か?。



「道が流されている」幸い半分残っていた。


 しかもツーセロにガッツリとキャンプ用品満載堂である。
大丈夫か>俺。
TouringMapple2017.3版に掲載済み。オススメ表示付き。

「では行ってみようか」

■小槌川併用林道線
 
(大槌町・ 旧長井林道大槌
区間総延長:約16.4Km
    (長井林道区間も含む)
舗装区間(全線未舗装)

 
その始まりは三叉路で穏やかに小槌川にそって遡上を始める。
 長井林道と併用と言う事で樺坂峠に向う
「小槌川併用林道」、同じく大槌町管轄の林道である。
振り返る三叉路は房間林道を後にセローで前進を開始する。
 地図に名も無い支流を渡るPCコンクリート製の橋にはこれもまたこの管轄地域の定番なのかガードレールの欄干があり、その端にに付く銘板には昭和48年竣工の文字が読める。
 いよいよ小槌川は沢の体裁と成り、案の定路盤がヤバい区間が続く。川縁までざっと1mを切る川面が見える。
 川縁の路盤欠損箇所を過ぎると、徐々に川と林道は高度差を広げ始める。
その先の中々に急で長い上り坂は殆ど甲子林道よろしくガレガレであった。道がゲリラ豪雨で流され、そのまま放置プレイなのだ。


そもそも護岸コンクリートは無さそう。
すでにこれが小槌川か大滝沢か判らない<俺。


「見ろ!道が沢の様だぁ」(泪w。
いやフツーに沢だわ。


いきなり「転倒」した。あ痛いたたた。
年1回のペースで転倒しているなぁ>俺。何故このマシンで転倒する?


 
ハッキリ言ってここではこのシューズで来た事を後悔した。
 フロントタイヤが弾いた砂利や石がガンガン飛んで来て足に当たるのである。スタンディングで走ってはいるが、バランスを取ろうと迂闊にステップから足を離そう物ならたちまち石つぶてが飛んで来るのだ。
「痛っ、イタい!」


「小原橋(おばらはし)」


昭和61年1月竣工。

沢沿いの直線がまるで吊り橋の様に弧を描いてキツく登って行く。その景色にあぜんとした瞬間!フロントが宙を舞って転倒、思った通りに左足が車体の下敷きに成る。


「金平橋(かねひら)橋」


昭和61年2月竣工。

 脱出してセローを起たせた所で再び小休止する。RSタイチのニーガードが役目を果たして打撲もさほどではなさそうだ。


「中白見橋(なかしろみはし)」玉子かよ?


平成3年10月完成。
平成になったら竣工から完成になったぞ?どんな理由なんだよ?


 通行止め区間の突破や写真を撮りながらの進軍と、最初の平田坂林道にトツゲキしてから既に3時間、時計はお昼を過ぎていた。腹が減って腹も立たない、いいダイエットだ。


「長手沢橋(ながてさわはし)」


平成2年12月完成。
おおっ?完成年月日が一年(正確には11ヶ月?)若いぞ!林道は遠野側から出来ているのか?

 支流もどんどん小規模になり、ついに道は橋と言うより洗い流しの状況だ。鉄砲水の後か?岩場にガッチリと流された倒木が組み付いている。
 軟弱な法面をトンバックで補強している。既に沢と相当の標高差がある。


路盤流失は100m以上あるぞ。


橋の上まで水が流れて来ている。


また
延々、路肩の洗掘が続く。


また直ぐに橋だ、幾つ目なんだろう?。


橋を渡って直ぐまた橋だよ。


橋を渡って直ぐまた橋を渡るとまたまた橋だよ。


橋を渡ってまた渡って直ぐまた橋を渡って……
またまた橋だよ。
(オイオイ……


トンバックにおける法面補強の例{1。


トンバックにおける法面補強の例{2
(乱積み?/2019もそのまま)


「橋」と言うより木製の洗い越し?。


「金糞平の山桜」


かつての製鉄のなごりにある地に咲く、最北にして最標高の山桜。


 そしていよいよ、目の前から大きな山が無くなって来た頃にそれは唐突に現れた。
「さくら?桜の木が咲いている・・・」
 地元で有名な金糞平の山桜である。ここは都から来た鍛治氏の庵だったとされ、それ故に桜が植えられていたとされる。
 
金糞とは鉄の精錬の際に出る不純物の事で、周辺に大量に捨てられているのだ。


写真は2018/5/5、
今年2019はまだ蕾だった。


「さて、逝くか……」ひとしきり桜を眺めて。


 標高1000m近いここは山桜の北限とも言われる。
しばし写真を撮って休憩、この先直ぐに市境の樺坂峠である。この桜が大槌町の境にあるのだ。
だから走り始めるといつの間にか道は下り坂になる。もうここは遠野市だ。


いわゆる「ゲリラ豪雨」だろうか?
短時間に猛烈な水圧が掛かれば、すぐ欠損してしまう。

 
先ほどからチラチラ見える白い物は残雪か?果たして通れるだろうか?


上も大分ヤラれているな?
@応急
補修済み。2019もそのままだった。


いよいよ山頂付近か?


雪だ!残雪があるぞ?
直進の枝道は残雪通行不能。本線は大丈夫か!


 牧草地をぐるりと回る枝道は入口からして残雪に覆われているが、幸い本道は幅2m程雪解けしていて無事に放牧地にたどり着いた、ここまでくれば突破目前!最後の難関は割とアッサリだ。
 
やがて三叉路が現れ小槌併用林道はここで終了だと思われた。


地図だと樺坂峠目前、放牧地に突入だ。
行けるのか?


調査日(18/5/5)の状況
 長井地区から工事現場までは4tダンプが動いたので路面は良好。只それも工事現場までですが。
 路盤未補修区間は、身軽で在れば特に問題は無いと思います。小槌川供用林道は00m近い長くて急な路盤洗掘が要注意です。浮き石にハンドル持ってかれます。峠付近に残雪はありでしたが、通過は可能です。。

調査日(19/5/4)の状況
工事はまだです。
 
写真なあるトンバックの法面補強や路盤崩潰は現在もそのままです。一部に災害認定や測量の為に杭が打たれたいたので今年は工事予定はあると?
尚、今年は更に雪が無いでした。



「セーフ!」この先が峠だ。

「セーフ!」通行止め区間、突破。

無事通過!!! 行き先表示は在るのに、林道標柱とかは無い。


窓貫峠へ。
(新山牧場/風力発電所)
←左      右→
 琴畑林道へ。
 
(遠野市/R340)

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