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林道日記(0ff-Road・Diary)


ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。


このContentsは、適当に増殖します。


「車両通行止」
二つある通行止め看板の内訳は、
1)冬季通行止 2)工事通行止 である。


林道日記
(0ff-Road・Diary)
Iw-302




大槌町道小槌
1号長井線
(旧長井林道)


三陸の森林は海洋生物のために在ると言う。
豊かな山のミネラルが川から海に流れ込み、
海が豊かになると言う。

その山を走る。


聖書ツーリングマップル東北担当の賀曽利氏
が推奨の峰越え林道。
その実力は?。



●聖書が推賞する峯越え林道。

 長井林道は震災で庁舎が損壊し町長以下20数名が命を落とした大槌町から岩手県中部の遠野市に抜ける峰越え林道である。ざっくり言えば 境である樺坂峠の北東側(大槌町側)が長井林道、遠野側が琴畑林道となる。
 聖書ツーリングマップルには林道で表記されるが、実際に現在は町道小槌1号長井線として格上げ?されており、どの程度の需要があるかは不明ながら徐々に舗装化されて行く可能性は捨てきれない。
 そもそも福島より宮城より更に北側の地域で在る。
 GWなんて残雪で通れないものとハナから予定にも入れてなかったし、当日の装備はトレッキングシューズに膝パットという、いやはや始めて行く林道の格好ではない(笑w
 しかもツーセロにガッツリとキャンプ用品満載堂である。
大丈夫か>俺。
TouringMapple2017.3版に掲載済み。オススメ表示付き。


仮設ゲートは上長井部落の一番奥。
舗装の途切れた20mほど先にあった。




大分草臥れたコンクリートPC橋を渡って突入する。
渡るのは小槌川の支流である。




橋の下を雪融けの清流が流れて行く。地図に沢の名は不明だが、

 
だが山田町船越のキャンプ場で出会ったチャリダーさんや他の地元の方々も口を揃えて「遠野はメチャクチャ寒い土地だが雪は左程積もらない。今年も雪は少ないので通れる」
と言うのだ。
(2018年5月GW時)
本当かよ?
 もちろん不安がない訳でも無いので、まずは手前に尾根筋一つ隣の平田坂林道を通ってみて自信をつけてから突入した。


昭和46年9月竣工の「窓の沢橋」
手持ちの地図に「窓の沢」の名はない。



「何かいる!まあるいの」


林道の三叉路に廃バス。かつては土場の事務所代わりだったのだろう。
「岩手縣北自動車」「一般乗合」と記名されているので間違いなく元路線バス。
勿論「ワンマン」でもない。


 当日は大槌側からという事で、文字通り長い登りから始まる。

■大槌町道小槌1号長井線
 
(大槌町・ 旧長井林道大槌
区間総延長:約16.4Km
 (小槌川共有林道区間も含む)
舗装区間(全線未舗装)

「では行ってみようか」
 長井地区の一番奥の上長井の集落の外れ、舗装路が途切れたところで通行止めの看板が並び立つ。
 一つは冬季閉鎖、もう一つは災害復旧工事の看板である。無論やっかいなのは工事の方だな?
 現在の標高は大体500m位、周りは春の陽気であり橋下の沢にも山陰にも残雪は全く無い。
 無論災害工事は気になるが、まあ残雪だったとしてもいつもの通り前進出来なければ戻ればいい、と思ってアッサリゲートを通過する。
 この工事看板でこの道が林道から町道に昇格した事を確認した。

 通行止めならそれでも仕方ないが出来れば早めに、あまり深入りしないうちに引き返したいなぁと都合の良いことばかり思いながら前進する。
 何度か渡る橋は、全て林道とともに遡上する小槌川の支流である。現時点では路面状況も良く明らかに4tダンプが行き来したかの様な状況だ。簡易ながら排水路なども散見される。


GW明けの工事再会に向けて既に重機や資材の搬入が済んでいる。


工事補修箇所(1)終了済み。


工事補修箇所(2)路面終了済み。
GW明けにガードレール設置工事を予定。


工事補修箇所(3)ガード施工。
GW明けに基礎養生を撤去
予定。


「路肩欠損」山側の側溝に濁流が流れた跡が在る。


 突入して5分後で三叉路が現れた
「バスだ!」
 
残念、ボンバスではないな。
「岩手縣北自動車」
「一般乗合」
と記名されているので間違いなく元路線バスだろう。
写真を撮ると前進を開始する。


いわゆる「ゲリラ豪雨」だろうか?
短時間に猛烈な水圧が掛かれば、すぐ欠損してしまう。

 本流沿いに路盤の欠損した所がコンクリートを打ち直されてちゃんと復旧している。
 途中には重機や資材も路肩に置かれていて、冬季閉鎖解除後には工事現場事務所のハウスが置かれそうな土場もあった。
補修個所を見る限り、欠損ではなく路盤そのものが10数mに渡って流出した所も在り、氾濫した小槌川は思う以上に被害が大きそうだ。


路面状況が改善して来た。
終了か?拡大か?



「マズい……」
この大量の水の跡は?



「道路ねぇよ!」いや洗掘だ、デカい洗掘。

何だこの偏屈な洗掘は?
何だ!一台抜けてるぞ?


護岸コンクリートの内側に流失防止用の金網袋入り岩石が埋設されてる。
「これ、なんて名前だっけ……」思い出せない。


 そして三箇所目辺りから最後の装備であるガードレールが、穴に射し込んだばかりの現場が現れた。
この辺が最前線かな?
 そこから500m先、突然路面が荒れ出す。そしていきなりの路盤欠損が現れる。
「キターーー!!!!」
長井林道の林道としての本性が現れた。
 この長い林道が果たして通れるか?


一番深い轍でコンクリート護岸から、
1m近い。落ち葉で見えないが深い泥だ。



護岸よう壁から川底へは1m以上ある。距離は100mぐらい?
ここが全部濁流に曝されたのだ。


怒濤の濁流の避難口。コンクリートよう壁が切れて直ぐです。


やはりココしか無い。
よう壁コンクリート一本橋というルートも在るが、いやあるけどね。


無事突破!いい緊張感だ。


 
いよいよ今日のメインイベントだ、峠までざっくりあと5Kmくらい、ここで迂回と成ればどう考えても遠野到着は5時台、田瀬ダム周辺のキャンプ場到着は6時を過ぎるだろう?まさに大一番だ、ワクワクしながら前進を続ける。
 やがて明らかに川の水が道路にかかったような倒木やら土砂やらで路面が荒れ出した。
 
気が付くと車の轍が全くない。あっ!また路盤欠損だ!
 幸い足下には鉄線組みの強固な石畳が流れずに残っている。
その大きさは幅1m長さ2m深さ0,6mくらいか?一個ずつの間が30cmくらいあるが何とかこれを使って突破する。
 その先は川沿いのゆるやかな直線なのだが路面は枯れ沢状態である。岩盤と浮き石に閉口しつつ行くと橋のあるS字コーナーが現れ、直ぐ先に三叉路が現れた。


昭和48年9月竣工の文字が残るPCコンクリート橋。


橋の名は「房間沢橋」でした。
小槌川に注ぐ房間沢と言う支流と思われる。



実は更に上から水が流れて来ている。


延々、500m以上の長さで洗掘が続く。


洗掘が無くなって、直ぐに橋だ。



「房間林道」小槌川支流の房間沢に添って伸びる約2Km程のピストン林道。
ここには初めて見る風景がある。房間林道にはゲートがあり通行止め。



 丁度ここは小槌川の支流である房間沢の合流点で、橋は支流を渡っている。取り敢えずここで小休止、イオン飲料に手をかける。
 房間沢には当然の様に
「房間林道」という支線?があったが固くゲートで閉ざされていた。
 ここに林道標柱というか案内看板があり、この三叉路から樺坂峠までは
「小槌川併用林道」という記名が在った。「三陸中部森林管理署」「大槌森林事務所」の最近貼られた連絡先がある。
「長井林道と房間林道の併用と言う事だろうか?」
 そもそも小槌川林道なるものがここで登場してる時点で長井林道の終点も不明ではある、がここはレポートの都合で(いいのかそれで?>俺)長井林道と併用と言う事で樺坂峠に向う事とする



入口には「三陸中部森林管理署」
「大槌森林事務所」連名の案内板。


そして珍しい表示板がある。
「小槌川併用林道」へ

調査日(18/5/5)の状況
 大槌側からはひたすらに登る的ルートである。長井地区から工事現場までは4tダンプが動いたので路面は良好です。只それも工事現場までですが。
 路盤未補修区間は、身軽で在れば特に
問題は無いと思います。残雪はありませんでした。

調査日(19/5/4)の状況
工事は完了。写真の路盤崩潰は完全補修で普通乗用車でも通行だけなら可能です。 ただガードレールは無いので注意が必要ですね。おかげで沢釣りの方が沢山沢沿いにいるので春先の通行は十分にお気をつけ下さい。尚、今年は更に雪がありませんでした。


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