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林道日記(0ff-Road・Diary)



ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。


このContentsは、適当に増殖します。


岩手県道113号線の末端から分かれて南西に向かい
県境を越える南本内林道。その立地条件から入口を違える事はない。



林道日記
(0ff-Road・Diary)
Iw-301




南本内林道


南本内川を遡上し、県境を越える横断林道。それはかつての森林鉄道の鎮魂歌。


 
三つ又温泉を巡る林道群のフィナーレは、新たなる林道の開拓への礎となる。岩手屈指の林道を巡る。そこには・・?




南本内林道は直進の未舗装路。登山口の案内に沿ってのぼってゆく。


●県境に位置する
 有名ロングダート
 
 
湯田町といえば、JR北上線「ほっとゆだ駅」舎内に温泉がある駅として一部の狂信的温泉&国鉄ファンには延髄の聖地であるが、一介の林道ファンにも名ロングダートの聖地として一目置かれる。
 
それがこの三森山林道と南本内林道である。
 見晴らしの良い高原林道がウリの三森山林道に対し、南本内林道は由緒正しい森林鉄道の軌道に重複するかのように造られた岩手屈指のロングダートである。紅葉に時期に林鉄の遺構と共に見ておきたい林道である。



舗装林道に立つ林道標柱。
「林道夏油湯田線」とあるが林道工事は凍結されている。さる掲示板でこの上のもと鉱泉に「ディア風呂」なる湯船があるらしい。きっとイタリアンレッドのお湯なんだ!(うそ?)

TouringMapple2005.3版以前に掲載済み。オススメ表示付き。


林道夏油湯田線起点でもある。


沢づたいに走って遡上すると突然ダブルの橋に遭遇する。これはいったい・・?


旧橋から現道に置いてあるバイクを
俯瞰する。
橋の幅は2m前後。狭いかも。



南本内川にかかる「こつか橋」新旧二つがあるが、まだ耐用年数に満たない感じの旧橋。
恐らく道幅がなく大型トラックが走れるように新しく橋を造ったのでは?
もしかして林鉄用?(違うって<多分)


新しい方の橋の欄干に橋名がある。
その名も「こつかばし」

●南本内林道(仮称)
区間総延長:約15.2Km(全線未舗装)
 錦秋湖にかかる県道113号線天ヶ瀬橋を渡り、国道から僅か5分程で林道入口のY字路に辿り着く。
 県道ちょっと前のT字路迄で、ここらは市道のようだ。舗装は道成にゆるやかな左カーブになっており、直進とまでは行かないが、取り残されたように右に入る山道がある。
 これが南本内林道だ。ちなみに左手に舗装路には大規模林道夏油湯田線の看板があるが、林道工事は凍結されているらしく、現在は通れない。
 南本内林道の入口には標柱とレールで出来た街灯があり分かり易いが、外そこには民家があるのであまり不審な行動はしない方がよいだろう。街灯は勿論現役だ(爆)。

昭和30年竣工の文字が踊るコンクリート橋。名前は未確認でした。

 
林道に突入すると、しばらくは林道を南本内川とともに遡る。路面状況は地肌の見える砂利道で走りやすい。やがて川に掛かる新旧の橋にであう。しかしこれは、廃止された旧橋も比較的新しいコンクリート製の橋である。
 3×50程度のスチールアングルで組まれたかのような欄干には銘板表記もなかった。
 疑問を持ちながらも先に進む。
 妙に平らな段差や木々の薄い等間隔の路肩に当時の名残を見る事もある。
 
とにかく地図を見たとおりに直線と緩やかなコーナーで構成された林道は、本当に鉄道の跡ではないかと思うほどだ。
(いや多分だけどね)

 さらに橋を渡ると、まもなく大きな看板のあるT字路に出くわす。これで現在のおおよその位置がやっと掴める。T字路を川を渡らずに遡るルートは2Kmほどで登山道入口となるピストン林道のようだ。
 そして本道は、直進して橋を渡り、川の支流のある西側から登る林道である。その直ぐ先の3重の滝の側に、当時の林鉄の橋桁とおぼしきコンクリート製の橋脚が美しい紅葉と共においらを迎えてくれた。
 
その崩れゆく美しさに、橋の上でしばし佇む。


路面状態は普通の砂利道。
濡れてるところも多い。


排水設備はきちんとしている。
壁の積み石は相当古い!。


妙に直線の多い林道だ。しかも長くゆるやかに登ってゆく。ヘアピンの少ない林道だ。


もう一度南本内川の源流を渡る。
沢が深くなってゆく。


登山道のT字路に出る。
登山道の方が道が広い。橋を渡ると道幅が狭まってゆく。



超遠近的に描かれてる道路案内。地図中央下側に「現在地」がある。
入口の夏油湯田線(写真左下)は峰越えから点線表記だ。
林道は東成瀬村の国道342と337の合流点に向かって南西に走っている。



T字路先の橋からは旧森林鉄道の橋脚が見える。
3つの瀧と紅葉が織りなす色合いにしばし佇む。


 ここは丁度沢の合流点であり、南本内川の源流に流れ込むのは小板川とツル倉沢である。
 ここからは道幅も狭くなり、いよいよ林道らしくなってゆく。路面状況もここからは荒れ気味だ。しかし車幅があるので、大型バイクでも十分走行は可能である。
 やがて沢とも別れ、林道は頂上付近の切り通しに向かってゆく。道路はコブシ大の石が目立つようになり、轍も深めになる。
 北に向かって見通しの良い峠に着くと、西側の隣の山に向かって林道が別にある事に気が付く。しかし林道標柱はなく、名無しの林道が北西に向かって隣の山を縫ってゆくだけである。
 地図を見ると、なんと三つ又温泉のすぐそこに出る林道と思われるが、今回は時間の都合でパスさせて頂いた。折を見てまたここに来る際は、逝ってみる価値はありそうだ。

 
さて、林道は峠のコーナーを過ぎると林道は下りとなり、一定の勾配で確実に高度を下げてゆく、しかし道は表情を変えない少々荒れた砂利道のまま、先程からちらちらと見えていた採石場の正門横に出てくる。ここには林道標柱はなく、突然に道幅はそれまでの2.5倍になる。
 どこでもダンプカーと擦れ違える道幅に細かい砂利道は大変滑りやすいので、早めのリアブレーキから滑り始めてアクセルを開けると面白いように曲がってゆく。


東側に台座のような物も残っている?。


ここを過ぎて橋を渡ると、いよいよアップダウンが出て林道の作りになる。急な坂やヘアピンも。



頂上の直前で山頂付近の林道を仰ぎ見る。
でも実は山の中腹の林道は別な道である。
ツーリングマップルには点線で三つ又温泉に抜けている
(かの?)様に見えるが?


頂上の切り通し。バイクはターンしているので進行方向と逆に置いてある。
写真左が岩手、右が秋田県である。
ちなみに左の方によく見ると、別な林道の入口がある。



秋田県側はいかにも林道という作りで小刻みなコーナーとアップダウンを
繰り返して下りてゆく。
先の斜面にはスキー場と採石場の風景が見えてくる。




採石場の入口には極めて簡易な地図も表示されていた。当日は日曜で採石場が休みだったが平日はダンプ注意だ。

 舗装路のように堅く引き締まってグリップ抜群の路面の表面には、普通の林道で見られる砂利より二回りは小さいであろう玉砂利のような石が全面にばらまかれて、慣れない人には大変走りづらい路面状況だ。
 
この路面はS字とヘアピンを取り混ぜながら、傾斜15〜18%の程の急勾配で急速に駆け下りてゆく。
 舗装路が現れ、南本内林道も終了。舗装が出てから標識までは1km位走る。自動販売機のある商店(商店自体はやってなさそう)のY字路で林道は終了となる。


唐突に広い道路に出る。
林道の繋ぎに標柱はない。

いや〜〜楽しい、嬉しい、怖い。
こりゃまるでダートトライアルコースだね。


写真撮影しながらの火の玉ダウンヒル!
ファインダー越しなのでかなり腰引けてます。


入道地区に到着。南本内林道攻略!
それは同時に新たなる林道の発見でもあった。


 
秋田川に林道標柱を発見する事が出来なかったので、はたしてどこまでを林道と見るべきか迷ったが、一応未舗装路までの表記としておいた。
 尚、そこから写真のY字路までは4.5Km程である。つまりその分を加算すると全長19.7Kmとなる。


秋田側の入口には部落標柱が立つ。
ランドマークに乏しい林道入口で唯一の判別材料なのでは。

調査日(05/10/16)の状況:
 岩手側からは林道というより森林鉄道的に直線をゆっくりと登る的ルートである。
 急の付くコーナーやヘアピンに乏しく、なだらかで路面状況も大変良い。
 
だが登山道T字路からは徐々に本来の峰越え林道の雰囲気で大変宜しい。
 秋田側のフラットダート是非一度ご堪能下さい。
あれは林道じゃな
い、ジェットコースターだ。
但し、雨が降るとアクセルで旋回コントロールが効かなくなりそうなので、雨天はゆっくり下りてきた方が無難だと思う。



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