ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)
キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)009



直江兼続のヒットで整備された旧米沢街道桧原峠への道。300m程で沢止めとなる。
昔ながらに道は歩道として奥へと続いていた。
要登山靴、長靴である。


●スカイバレーの裏林道は、旧米沢街道の前身。
解説
 
スカイバレーは福島県裏磐梯檜原湖と山形県米沢の白布温泉を繋ぐかつての山岳有料道路(現在は無料)ですが、これに平行して隣の旧峠道になるのが、この鷹ノ巣山林道「金山峠」です。
 会津を治めた蒲生氏が開いた道とされた桧原峠は、江戸時代までは米沢街道として使われた道だが、明治に入るとかの鬼県令三島通庸の一声「東北の開発は道路に在り」「火付け強盗と自由党は頭をもたげさせず」「隧道は一(人)声掛けて金掛けて」?で現在の大峠に幹線を受け、里道となった経緯を持つ。
 現在の鷹ノ巣山林道は、桧原峠にある鷹巣山の東側を通る新しいルートで、旧桧原峠の逆手に車道が造られた事になる。尚、綱木側の名称を「百子沢林道」と言う様だが、現地での標柱・表記等は発見されていない。
 この新ルートによる車道林道の開削は戦後の昭和44年の「峰越連絡事業」によるもので、鷹ノ巣山林道は翌年45年の竣工である。
 長い間、設計全長7.2Kmの県境峰越林道の栄華を誇った鷹ノ巣山林道だった(百子沢林道を含めると17.2Km)が、昭和末から平成始めに掛けて桧原側の金山部落に流れる長井川が、治山防災工事に伴う砂防ダム建設によって舗装化が始まって状況は一変する。


綱木の部落から鷹ノ巣山林道へ。
入り口に特に表示はない。


砂防ダム区間は完全舗装だ。
(バイクは逆向きです)



09'年、舗装はついに旧街道の分岐点に到達。


 続いて米沢側の綱木部落に流れる綱木川の綱木ダム工事に伴う綱木沢の治山砂防ダム工事でこちらも舗装が延長されてしまい、この3年程で約4Kmが舗装化されている。
 その一方で旧桧原峠となる歩道は、登山道と思えぬ程に薮化していたが、氓国営ドラマの影響でクローズアップされた事も在り、今は案内や下草刈り、階段などや泥濘部分に足場板等が整備されて格段に歩き易くなって現在に至っている。
 そのせいか?近年山チャリを持ち込んで走る(歩く?)方も居られる様だ。

TouringMapple2005.3版におすすめ掲載
TouringMapple2010.3版にもおすすめ掲載。


「旧会津・米沢街道入口」とある。
その下の
沢に下る道は階段だ。


綱木の部落から鷹ノ巣山林道へ。
路肩(西側)に旧街道がある。


●林道鷹ノ巣山線
区間総延長:約13Km
(未舗装5.2Km、舗装区間7.8Km)
概要
 09'初頭、雪融けと共についに更なる舗装延長でダート比が逆転した鷹ノ巣山林道。
 桧原側の入口が大変分かりにくいが、まず檜原湖外周にそって五色沼からスカイバレーへ北進、バレー入口のY字路にスタンドがあるので、少々レート高でも必ず給油していく事をお勧めします。


2002年にはまだダートだった街道の分岐点。(バイクがある写真右が街道)

 今回(09')は分かり易い米沢側から。現在は山形県道2号線である旧スカイバレーの料金所があった白布温泉の西隣、兜山の西に県道233号線が通っています。
 この不通県道の末端が"綱木"という部落で、実は県道自体も旧米沢街道なのです。聖書Tマップルにも米沢から順に"船坂峠/綱木峠/桧原峠/蘭峠/大塩峠"と連なる五峠と呼ばれていたと解説があります。
 昭和までは「綱木林道」「綱木峠」と言う三島経線型の極悪つづら折れダートで、曲がり切れずに落ちた車両は数知れずという極狭険道です。


長い直線の登りと、綱木峠に負けない程のヘアピンが幾つかある。


かなりの傾斜角で登る山形側。



在りし日の金山峠。現在も広さは同じで車4〜5台が駐車出来る。

 舗装化された今でもカントのついた舗装路に山水が滴ると、それこそどうにも成らない程に滑り出す道です。
 綱木部落は山仕事とイワナ、ヤマメなどの養殖の村です。県道はここで終わり、先の林道は金山峠を越えて福島に出る県境林道となります。
 綱木部落には新道と旧道があり、双方とも部落の南端で合流します。
 ここが林道の始まりと思われますが、特に標柱などは確認できません。
 02'に綱木部落の上流に砂防ダムが出来て2Km程舗装が延伸していたが、今回さらに旧街道の分岐点まで舗装が伸びておりました。
 旧街道、桧原峠へは舗装の終わりに看板が新たに立てられていました。

 長い直線と猛烈なヘアピンを介して林道は金山峠に猛進する。林道の傾斜角はかなりの勾配で、15%はあるやも?という所が幾つかある。砂利も多く、逆に福島側からの下りではオーバースピードとブレーキングは要注意です。
 金山峠は僅かに綱木部落方向が開けるだけであまり眺望はない。車5〜6台が駐車出来るスペースがある。
付近は10年前と全く変わらず、展望の少ない寂しい風情でした。
 すっかり見えなくなってしまった同行者を追って下り始める。



金山峠はヘアピンの突端で、山形側の綱木部落側に僅かに開けるだけだ。


沢に近づくにつれ雑木林の様相となる。


福島県側の鷹ノ巣山林道。砂利も少なく、クリッピング部分も締まっていて走り易い。


 綱木側と違って桧原側はコーナーも傾斜もゆるく、峠からは砂利もない引き締まった路面で走りやすくなる。
 5分ほど下ると林道は沢と平行になる直角コーナーがあり、この沢沿い直進が桧原側の旧道の分岐となる。
目敏く先行した二人が停車している。

「試しにちょっと見ていきましょう」
 この日は3人のパーティーと言うことで承諾を得て旧街道に進んでみる。
 10センチ程の緑の絨毯はたちまちタイヤを飲み込む。


直角コーナーに何か看板が見える。
あれか?


「史蹟 旧米沢街道桧原峠」入口。いつの間にか地図付きの解説案内が建っていた。


「成る程、真ん中の板は、まさに足場板!!!(キラーン!ああ今日も泥濘だ。

 僅か300mもないか?道は沢に遮られて寸断されていた。V字の深さはおおよそ1m程、最後は長い階段と知っているので引き返した。
 鷹巣山林道で再び南下を始める。すると5分程でダートからアスファルト路面となる。
「ええ〜?もう終わり?」
 鷹ノ巣山/百子沢双方で、実に3.6km長くなった鋪装区間は、長井川砂防ダムの根元の石碑のあたりまで伸びています。鷹ノ巣側は前回と変わらない様でちょっと安心しました。

 檜原湖沿いにある入口となる金山という部落に入ると、もうすぐに檜原湖を外周する県道  号線に到達。ラストの写真が部落の入り口なのだが、県道から目印がまったくない……?。


しかし、300mほどで沢に寸断される。
しかし、
道は続いている。


再び檜原湖に向かって下り始める。
飛ばしやすいダートでアベレージも上がる。


 長井川と云う川のたもとの部落だが、部落の中頃は西側の路肩に鷹巣山林道の標柱がまだ辛うじて起っているハズです。

 前回もほぼ3年ぶりに通ってすっかり様変わりしてしまいましたが福島側はあまり変わらないですね。
 真新しい河川標柱を見たとき不審に思ったのですが、林道の両側の部落にそれぞれ砂防ダムができて、未舗装区間がかなり短くなってしまいました。


 調査日(03/9/27)の状況:
 路面状況は「普通」で通行可能でした。相変わらず山形県側は速度が乗るだけに危険かも?砂利にフロント持ってかれそうです。近くに手頃なスタンドはないので給油は確実に。

 調査日(09/6/30)の状況:
 路面状況は「普通」で通行可能でした。初心者や荷物の多いライダーは米沢綱木側からの通過がお勧めです。
 峰越連絡林道とは言え、ダート全長は普通の林道並みとなってしまいました、ん〜〜残念。


ありゃ!


桧原側の舗装末端位置は前と変わらなかった。
ここを舗装してもあまり意味の無い気がする。



桧原側の入口。写真奥がスカイバレー、撮影側が喜多方方面。
金山部落
の青い屋根のお家が目印、写真向きだと左折になる。
(う〜む、あまり役に立たないな?)