林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。





高度相当下がっているのに、振り返ると鮮やかに見える道路経線。
標高は800m程度だが、そのコントラストは高原道路の趣だ。


キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)040

「さらり」というか「ポッカリ」と言おうか・・?
実にさり気なく分岐する大窪林道終点。林道標柱が無い事がさらに目立たない道路を演出?する。



●雄国沼に繋がる極めて残念な超高速!舗装林道、これもオシイ!オイシイ?

 ツーリングマップルに無い無名の林道である。このHP標準推奨地図である2005年4月3版ではその痕跡すら残されていない。理由は不明?倍率の問題か?。一説には地元で通行車両規制を行っているため、マップル側でそれを考慮して外した可能性もあります。
 車を入れたく無いなら簡単だ。これ以上の宣伝などせず、舗装も撤去して通行料金でも取ればいい。

TouringMapple2005.3版に一部点線表記。ツーリングマップル上では繋がっていない。広域マップルは実線表記、滝の名前も掲載されている。

●大窪林道
 
区間延長:約11.2Km(実走行分)(舗装:8.8km/未舗装2.4km)
概要
 雄国沼に通じる基幹林道、林道雄国沼線。その険しい地形の為早々に舗装化されてしまった不運の林道と同様、その後には追加的に開削・舗装されてしまった林道である。
 何故か今頃通行規制をしているが、恐らくこの大窪林道の開削及び舗装化というのはほぼ1車線分しかない各林道を組み合わせ、片側一方通行にする予定だったのだろう。
 自然保護がどうたらいう地方自治の底の浅さが伺い知れる森林開発の結果であるが、それにしてもこれ程の長い林道をもったいない話である。

尚、今回は接続通過と言うこともあり、この林道は通過点のみのレポートとなります。

道幅良好、排水路良好、景色良好。


真新しいRCコンクリート造の橋。
将来的に見越して幅は5mもある。
こんなにいらん。


雄国滝。この橋の下から急速に落差が高くなる。
100mはあろうか?

未舗装区間を振り返って撮影。
僅かとはいえダートが残るのは、歪んだ道路行政に残された最後の良心か?ただ単に予算の都合か?




 林道大窪線の終点標識は確認されていないが、今回通過した林道雄国沼線との分岐であると思われる。
 雄国沼線のヘアピンコーナーにさらりと接続したその姿は伐採道にも感じるが、先に遠望して尾根に回り込む経線を目撃しているので、まさか未通ではないかと心配したが、尾根を回ると更に先の尾根に延々と続く林道にちょっとだけ感動と安堵をする。
 尾根の形は上から見れば手のひらを広げた形のようで、突端のつま先に出ると自然と次の指先が眺望できる。
 終点側は程よいダートで快適に飛ばせるが、ガードレールの類は完璧にない。転落は即ロープ無しのバンジージャンプだ。しかももれなく嬉しい?バイクごとジャンプである。
 今回、零度君のリアタイヤが完璧に無いので全く飛ばせず、ある意味安心であった。

 約1.5Km程で滝を越える。
これが雄国沼の排水経路である雄国滝とその水門である。正確には江戸時代から端を発した櫃堤「百間土手」により沼北東にある雄子川を堰き止め、沼の水位を上げ、雄国沼西側の熊倉地区に農業用灌漑用水を送るのが目的であった。明治・大正・昭和と櫃堤は改築され、外輪山西側には排水の為に隧道も通された。今、見ている美しい煉瓦でアーチに組まれたのが昭和に改修を受けた隧道のようだ。(リンク先のTUKA氏よりご指摘、有り難うございます)取り合えず記念撮影をする。
 最初の尾根越えとほぼ同じ位置となる反対部分に到達、丁度ここには土場、もしくは林道工事用の飯場と思わしき広場があり、ここから舗装が始まる。


指の根本に当たる部分は鬱蒼と茂る森の中を走る。次第にその距離は増えてゆく。


晩夏の青空に繋がる1本の林道。
いいねぇ。


そんな情緒もここで終わり。
あとはつまらん舗装路だ。


と思っていたが、なかなか風景は飽きさせない。
思った以上にスピードが出てしまう。


そして突然の戦慄!道路幅の6割が動いている様だ。
斜めに走った亀裂が不気味に暗示する。当然、道路下は高い崖である。



 林道が舗装になると零度の降下スピードが急激にあがり、まさに転がり落ちるようにヘアピンを下って標高を下げる。舗装化された所は待避所もありよく整備されているが、唯一路面崩落による道路陥没部分がある。調子に乗った頃に現れるので十分注意だ。
 堀田山林道の分岐点の手前にあるコーナーに埋め込み式のガードチェーンやバーがあり、恐らく冬季閉鎖用のバリケードであると思われる。いずれも予告無く現れるので要注意だ。

 そしてY字路は終点(山)側からだと逆Y字となる。舗装林道大窪線に別れを告げて、雄国沼周辺林道は最後のステージへ突入する。

調査日(06/9/24)の状況:
 ここも林道がすべてダートだったらと考えると悔しくて朝も眠れない超高速林道である。
 路面状況は優良つーか、ほぼ普通舗装だが、道幅に余裕はなく、不用意にブラインドコーナーに高速突入は極めて危険な林道だ。特に春秋は突然予告動作なしに車を止めるご老体も多いので対向車と共に特に注意が必要である。


直線では法定速度を超える!まだ続く直線。
なんで舗装路なんだよォ〜



ガードレールと待避所が現れると大窪林道のハイライト区間はそろそろ終了だ。
埋め込みのバリケード部分は滑るので要注意。




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林道日記(OFF-ROAD・DIARY)040-2

かなり古い看板類、牧場開設後なんだろうけど・・?

走り抜けて仕舞いそうになる堀田山林道入口、ここが起点の様だ。





●堀田山林道
区間総延長:約2.6Km(全線未舗装)
概要
 雄国沼から国道459号線(裏磐梯喜多方線)に抜ける林道。五色沼の渋滞区間を通らずに直接猪苗代から裏磐梯(檜原湖)にショートカットするが、大窪林道の起点から堀田山線起点までが苦痛と言う向きも少なくない。
 県道7号線磐梯町大谷地区から市道を介し直接(どの辺が直接なんだ?)ラビスパ裏磐梯の西側にある桜峠牧場周辺に到達する。
尚、
料金所の確認は取れなかった。
(ねーんだよ!そんなの)

TouringMapple2005.3版に道路表記、点線もなし。
マップル未掲載!


下に書かれた料金は積載重量に掛かる物。
多額の投資をした営林署が民間から徴収したのだろう。


入って直ぐに現れる赤土の採取場。
雄国山は国有林であり保安林であるが、この辺は民間に供与されているのだろう。
生きるためには、自然破壊なんて謳ってられない。錆びた重機が叫んでいたようだ。



 逆Y字路を堀田山林道に右折、突入する。道路経線から察すれば、大窪林道は後から出来た新しい林道、牧場に抜ける堀田山林道が本線と思えよう。  
 林道の途中はあまり眺望が気かず、黙々と林道を走る事となる。古い林道なのか?標識に使われている柱はお馴染みナロウレールである。勿論TUKA氏の言う通り標識があるからこの林道が軌道跡と言う事ではないが、同じ営林署管轄に林鉄が在る事から、営林署内で大量に再利用したなれの果てと考えるべきだろう。

 
おおおっ!なろーれーる!
どうも原町以来、こんな事ばかりに目が逝ってしまう?。重病かも?

 林道自体は極めて普通の林道で、どこか懐かしい古めかしさも兼ね備えて居る事から、先ほどのような「〜かも知れない?」的妄想も発生する。
 開削当初は営林署で大分投資したのか?大窪側には林道表記と共に料金表も添えられていて興味深い。これまでも原町の助常林道などに見られたもので、大変珍しい。
 路面状況も砂利ではなく主に赤土で、故に一部で漏水のため路面がぬかるむところが存在したが、特筆するほどでもなく、大変走りやすい。

やがて蟹沢川の源流をそれとわからぬうちに越えると牧場の外苑に沿って林道は北に進んでゆく。しかし、地図で牧場と知っていなければそれすらよく解らないままに、突然前方が拓けると、そこは森林植樹区域であった。


結構広いんだけど、植樹はまばら、何もない空き地に夏草が囂々と燃える所もある・・・。
いいのか?これで?

どうやら森林組合で個人を募って森を貸し出しているらしい。
ここを過ぎると、林道は急速に登り始め、あれっ?と思うところで国道に踊り出す。


いいなあ、こういうの。


標識がある、年代物だぞ。


なんか林鉄の経線みたいだ・・?


2Km以上入ってからの注意書き。


地図上にある沢越えは暗橋。
脱輪の跡があるなぁ?


真ん中あたりはそうではないが、外輪から徐々に緑に浸食されて荒れてゆく植樹区画。
どんな人がなぜ植樹するのか?不思議な場所だよ、おいらには。




調査日(06/9/24)の状況:
 なぜ、先々代のマップルからこの道が封印されているのかは謎である。
 それは勿論、抜け道としても決定的ではなく、さりとて風光明媚でもないショートダートだからだろう。
 路面状況は優良。人影もなく、クマ影もない(本当か?)
しかし、個人的にはノスタルジックな良い林道だと思う。


植樹区画を過ぎると突然の上り坂。


突如!国道459号線に合流。コーナーの上は「ラビスパ裏磐梯」
磐梯町の誇る温泉保養宿泊施設、オートキャンプ場も併設されるが、標高と料金が高く、
気温と懐が寒くなるなぁ。そうか、それで温泉か!(ちがうってばよ)