●滝根町から楢葉町に接続する林道群。 その3。
子安川、赤原遠山線を抜け、手古岡の部落に向かう国道399号線は現在国道の一部を作り直している為、少々走りづらい状況にある。川内村から楢葉町に抜ける井出川/乙次郎の林道は、木戸川の支流の沢を渡る橋で離合し二つの出入口を持つ。
しかし、木戸川発電所のルートが完全舗装となり、未舗装が残るのは小田代の部落からのみとなってしまった。ただ、木戸川支流を越えると、いかにも阿武隈山系らしい雑木林に覆われた林道郡がそこにはまだある。遠くに太平洋を望み、雑木林で渓流美を堪能出来る一粒で2度美味しい林道である。
TouringMapple2005.3版におすすめ掲載。
唯一のランドマークとなる橋と警戒看板。「土石流警戒渓流 木戸川水系 小田代沢」 とある。写真(1)地点。
●林道小田代線
区間総延長:約3.4Km
(未舗装2.2Km、舗装区間1.2Km)
概要
小田代から井出川地区への林道である。しかし、その起点が川内村の小田代なのかは不明である。(オイオイ)林道支柱による確認がないので地図上はそう書いてあるがどこから何処までか?正確に判らないのである。一応写真の橋(1)を渡ったところから4本の林道が集まる木戸川支流の橋(2)を越え、滝谷・乙次郎のY字路まで(3)が小田代林道のようだ。ちなみに乙次郎ほどではないが、この辺の民家は林道を挟んで家と駐車場を分ける性質があるので、子供の飛び出し等には要注意である。
●林道滝谷線
区間総延長:約5Km(全線未舗装)
概要
林道滝谷線も小田代線同様支柱表記や林道通行安全表示板などが全くなく正確には木戸川支流の橋(2)からなのか、その先のY字路(3)なのかは定かではない。(爆)一応(3)と仮定し話を進めると、ご紹介する4本の林道の内最も距離が身近く、民家もない山間を貫く林道となる。
路面状態は峠に向かってやや荒れ、村境に向かって登りの多い林道である。登るうちは実感がないが下りの井出川林道にはいるとその標高に少々驚く。
井田川林道は楢葉側にようやく林道表記を見つけるが、鉄板製の表記板は錆で読みにくい状況。
●林道井出川線柿平支線
区間総延長:約4Km(全線未舗装)
概要
この名もない峠が町境となり川内村と楢葉町をわける。川内側を滝谷林道、楢葉川を井出川林道と言い、両者ともその林道名は道に平行して流れる沢の名前に由来する。ちなみに、井出川は一級河川であり主水源であるが、滝谷沢は木戸川水系の沢と推測される。
伐採道や東北・東京電力の保安道が幾つかあり、確認に追われる。
滝谷林道でやや荒れの路面状態は、下りに入って井出川の部落辺りまで続く。柿平の部落を抜けると流石に路面状況も良い。しかし、まず落ちたら助かりそうにない深い渓谷の林道を走るのはスリリングである。勿論、ガードレールどころかカーブミラーも思い出したかのように無い部分があるので、ブラインドコーナーは要注意である。
尚、井出川林道には支線も幾つか存在するが、川を挟んで沢沿いのルートは土砂崩れのため通行不能だった。
調査日(04/6/27)の状況:
小田代・滝谷・井出川の3林道で1本の林道と考えると出入口に目印のある林道と捉える事が出来ます。峠の辺りが少々荒れてる普通林道とお考え頂くといいかも。民家がある所の一部に短い舗装あり。
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ずんずん突き進むと1)林道起点と思われる小田代の入口。
途中から未舗装になるが1年で1Km位(当社比) ずつ舗装が進攻中。
2)2.5Km位の所に在る林道終点?の橋。道なり橋を渡ってが本道。 右折で所倉の集落と木戸川発電所にゆく。
伐採を繰り返す造林の中を走る。
3)小田代起点(?)から3Km位の所に在る林道Y字路。 画面右が乙次郎、左が滝谷・井出川林道。
左折した滝谷林道川から橋(右手)を撮影。
徐々に荒れてゆく登りの林道。
山所布の部落で井出川を渡る橋のT字路にようやく林道表記発見。
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