次の林道に進む。

林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。



国道13号線、園部部落の上に作られる東北中央自動車道福島JTC〜米沢区間。
工事中の某トンネル前、工事現場の無断立ち入りはご遠慮下さい。(お前が言うな>俺)



キャプこのContentsは、適当に増殖します。ション
林道日記(OFF-ROAD・DIARY)074


園部部落は国道13号線を挟んで北側に在る。因みに南側はあの「中野不動尊」
追い越し車線を遠目に福島方面を撮影。


『幹線農道 堰場〜園部線』と青看に表記。
昔在ったゆるやか〜なカーブが突然の直角コーナーに大変身 。



●万世大路(R13)から穴原温泉(R399)への近道。

 林道を通過する目的の一つに「近道」という"カテゴリー"が在る事は、私に限らずこれをお読みになる皆様にも一つのキーワードであると推察します。
 元来、峠越えという道筋そのものが、直接的、かつ短絡的とも言えそうな近道の元祖であり、場合に因ってはそれが峠越えの意味でもありました。
 現在でこそ急速なモータリゼーションと革命的進歩とも言える現代の土木技術によって、「時間距離」なる言葉が生まれ、近道に時間を掛ける場合より遠回りながらも高速で移動する事が結果的に目的地の早く到着できる
「時間的近道」を体感出来ます。

 ですが、我々の様な「道路探求派」にとっては
"峠道、故に文化也"と言う程に「峠を越えた数だけ文化の数がある」という、近道の一言では括れない見所が存在するのです。
 近道=峠道は、江戸時代に街道が開発されると同時に派生が始まります。
 もとよりこれらの道は
『自分の住む家の裏山から最短で街道に出る道』という峠道のルーツと共に現在も生き続けていると言えるでしょう。
 今回取り上げるこの3本の林道(と一部枝道)もそれぞれ個別の理由で作られながら互いに接続して「近道」となり大きな峠を越える為の橋渡しをしているのです。


TouringMapple2005.3版掲載。初登場!林道表記なし。
イヤイヤ、幹線農道だから。



直角コーナーと見せかけて、実は左折という。
高速にありがちな罠。


気分はすっかり
「高速道路の側道から」




遥か先の白い砂利道が本線位置(ト、オモワレ・・・?)
無駄に広い手前はトンネルを掘った土?ズリ棄て場だよね?ここ?。


先程の所から容易に入れます。カメラは西向き。
橋はまだ工事用の仮設橋の様だ。



●幹線農道 堰場〜園部線
 
(せきば〜そのべ線/部分)
計測区間延長:約6.8Km(全線舗装)
 国道13号線万世大路、米沢街道の現時点での最終体型である「栗子ハイウェイ」も、あと数年で東北中央高速自動車道に進化してしまう訳だが、そんな道沿いに有名な中野不動尊がある。その北隣りの部落が今回の入口である「園部」地区である。
 出入口には「幹線農道 堰場〜園部線」の青い標識。この近辺は農業関連の開墾が行なわれたが、現在では放棄された畑や果樹園も目に付く。

では逝ってみよう。

 入口の真っ正面にあるのが、新しく出来た東北中央道の本体だ。まだトンネルナンバーの記名が無いボックスカルバートを潜ると、かつて工事用出入口であった所は、簡易な柵があるだけで容易に通れた。
 近くのトンネル迄上下線とも見に行った所で本来の目的を思い出し、元に戻る。
 幹線農道はそのまま地形通りに登り上げる。褶曲地層を眺めつつ登る名も無い沢沿いには果物畑?あ、リンゴだ。
2ターンのヘアピンを介して農道はT字路にでた。目前の松に山火事注意の横断幕が掲げられる路地を右折すると、すぐその先にお目当ての林道が在る。


おお、造山運動の名残が・・・?
けっこうな角度で登ります。


落石注意の看板は、実は追突されて足が折れている。いやマジ危ないのがデフォ?。



良い感じだ!抜け道っポイぞ!


「銅屋林道」である。
 幹線農道 堰場〜園部線は直進の舗装路で、この後幾つかの支線を介して約3Km程福島沿いの堰場地区に達する。
 因みに読んで名の如く起点が堰場で終点が園部と思われる。
いよいよ舗装を離れて、ダートだ。


●林道 銅屋線
区間総延長:約3.8Km(全線未舗装)
概要
 "銅屋"林道という名前の由来は無論起点位置の地区名が銅屋と言うからだが
(アレ?銘板の番地が違うな・・?)
 銘板の竣工年月日が2回在る所から、後年に延伸された林道?と考えられよう。



こんな調子でこの基幹農道は全線舗装。
因に今回は終点側から逆走(爆!
舗装路をひたすら登って行く。



T字路に出る。両方向とも基幹農道だが、堰場〜園部線は矢印右となる。


そしてすぐにY字路に出る?
路線銘板の位置がナゼその位置かは不明だが、
矢印方向写真左が銅屋林道である。
因みにここがルート上で標高が一番高い。


林道は終点部分で赤川堰が起点となる赤川林道に接続し、終点となる。
 通常、林道には何らかの用途があって開設されるが、この林道はその主たる目的を想定するのが難しい。
 
 敢えて言わせて頂ければ、『「銅屋林道は穴原温泉に近道するのに作られた」と言っても過言ではないのでは?』と、
意味不明な理由をゴリ押ししてしまいそうな程に、明確な理由付けが乏しい林道なのだ。

 パイロットファームである幹線農道 堰場〜園部線を分岐すれば、穴原温泉までは鬱蒼としたあまり展望の無い山道となる。しかも国道園部側の標高が高いため、ひたすらの下りとなる。


銅屋林道。開設年度が二つある。
延伸したと見るべきか?。


では、逝ってみよう。

 
銅屋線は基本的に普通のダートから始まる。多少砂利っポイ所もあるが、下の路面が堅いので加重をかけると普通に曲がって行く。
 同じ道幅のT字路を右手に曲がると、周りに田圃や果樹畑を見なくなり、やがて赤川の源流のせせらぎが聞こえて来る。


コンクリート側溝もあるが、大半はゴム板。そもそも側溝自体も少ない林道なんだがね。

 この時点で、自分が想像していた以上の山の中に迷い込んだ事に気が付いた。沢のせせらぎに気が付く頃には、既に路面中央には草が生えてダブルトラックになっていた。
 川沿いの開けた地形をウネウネと走って行くと、やがて広いT字路と通行止めの標識で、努めてさりげない最低限の規制がされていた。
 先程の林道銘板からここまで約2Km。
 通行止めの看板の先は、同じ赤川の源流である沢を渡るコンクリートの橋である。そこから察するに、あの銘板の2回の竣工日は、この橋までが竣工S35、次が橋から先がS43年竣工なのか?と思われた。


すぐに下り始める、傾斜はゆるい。


林道の左側は果樹園、農繁期には軽虎が行き交う。
より狭い方が銅屋林道。


狭いけどちゃんと林道規格、手は行き届いている。斜めに埋め込まれたゴム板が雨水を路肩に流す。


沢水が流れる音が聞こえると、
ダブルトラックが鮮明に・・・。


前方が開けて行く・・?。



Y字路出現!!!、しかもどちらも通行止め!。
どうする?>俺。


 
 因みに、T字路のもう片方も簡易な通行止めのトラロープが張られている。
コンクリート製の銘板には『飯坂林道』の文字が刻まれていた。

 
支線の飯坂林道に付いては、後で記述する。

調査日(11/6/5)の状況:
 路面状況は良。国道13号線側に在る林道から穴原・茂庭を経由して茂庭関林道を七ヶ宿の関に出るのによく使う抜け道です。
 林道を渡り歩く際のショートカットにお使い下さい。冒頭に「急がば廻れ」の喩えがありましたが、ここも国道側の通行量が微量の際は国道を迂回した方が早い林道です。


どうやら左手が別な林道の様だ。
「飯坂林道」とある。
銅屋林道は右手の様だ。


赤川の源流を越える。ちいさなコンクリート橋が在る。


 日中はこちらの方が良いですね、本当に林道と言うより抜け道と言う感覚です。3本の幹線道を繋いでいますが、銅屋林道までは普通自動車での通行が可能です。
 赤川林道のみ、震災以降バイクのみの通行が可能です。

10mほどコンクリート舗装。路盤流失の補強だろうか?


うおぅ!
ブルーシートの上を走れと言うのか!!!。


メーター読みながら、この辺が終点っポイ?
(スイマセンm(_ _;)m テキトーで)。細い鳥居が水神様らしい。



次の林道に進む。