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林道日記(OFF-ROAD・DIARY)

ご使用上の注意!
このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。



このContentsは、適当に増殖します。


林道日記
(OFF-ROAD・DIARY)
057






古き良き頃の田舎道・・・
古道の先に
かつての山道が廃れて残っていた。






だだっぴろいゼ。
ふるさと林道緊急整備事業によって造られた敷地幅8m前後の基幹林道・・・。


●塩の道の枝道。
 ト、オモワレ・・・?

 栃窪橲原(とちくぼさばら)林道旧線は基幹林道である大原橲原線及び栃窪橲原線の途中である橲原地区にある。
 この「ふるさと林道緊急整備事業」なるものが、どのような理由でこの路線を選定し、下手な幹線道路も裸足で逃げ出す様な必要以上に立派過ぎる道路や橋に国民の税金を投入し、どのくらいの経済効果や営林上のメリットを目標にしたのか?


県道を挟んで南側は大原橲原線。
こちらは平成11年竣工。
同じふるさと林道緊急整備・・・
何が緊急だったんだ?



県道267を挟んで北側は栃窪橲原線。
平成8年竣工とある。


林道は南側にも接続されている。
車、通らないな〜・・・。


地図を良く見てなかったので最初は通り過ぎてしまった旧道入口。


 決定した担当者を正座させ、小一時間問い質したい程の林道である。
 県道267号大芦鹿島線と林道の十字路から北側からが栃窪橲原線の起点となるが、橋を渡って林道入り口迄迷いつつ移動し、写真を数枚撮る
20分たらずの間、通過した車は1台もいないのだ。
 あの葡萄沢で見た大規模林道もそうだが、頼むからこんな林道作るなら俺の払った税金返して欲しい。国策で杉を金掛けて植えて、花粉症の被害を被るのが俺じゃ、ひたすらに酷い。
 しかも当の本人は林道好きなのでは、余りに悲しすぎる。(自爆!
イカン!ついカッとなって
話が横道に・・・。

 実はこの旧線、リンク先のみしぇる様のサイト「RindouHunter」一部が掲載され知った林道である。平成8年に竣工した現行の基幹林道以前の状態は覚えが無く、今回初めて足を踏み入れる事となった。
 因みに、1990年版人文社広域道路地図を紐解くと、それらしい経線が存在するが、2008年度版旺文社広域詳細マップルと経線違うのでは?(爆!
ん〜、
 少なくとも林道大原橲原線は、換線前の林道を通った覚えがあるよなぁ、J-Topで?程度の話である。


側面に刻まれるレールの刻印。
KRUPP.1910 .K.6.Eと刻まれる。
ドイツ製輸入レールかい?。


林道の途中に石段?
林道に2割くらい食い込んでるよ(笑w。


・・・・素晴らしい。
昭和5年12月26日の記銘が石碑にある。
題名は「◯定村社 山神社」
建てたのは海軍なんたら・・・と彫ってある。


次の演し物は何かな〜?



味わい深い、「警笛ならせ」
僅かに青みが残る上色、下色の白は完全に赤錆となる。1回塗り?か?。
先程のクルップレールを支柱に持つ標識だ。


橋?の上に濁流の跡?。なんだか忙しい林道だな・・楽しいが。


 そういった訳で、紹介する林道はあくまで「多分旧道」由来なので、違ってもツッ込まない様に願います(笑w

TouringMapple2008.3版に一部表記。広域マップルには実線/点線表記されている。


写真の通り「東京大学理学部 地核科学鹿島第三観測所」がある。
1.2は何処にあるんだろう?。


ふるさと林道栃窪橲原線
 延長
区間:4.2km(全線舗装)
概要
 民有林林道栃窪橲原線が平成8年に換線した現道。基本道路幅7m、有効最大敷地幅(堤法面などの官地実幅)9mを誇る舗装林道。昭和30〜40年代に植生した木材を輸送する一方、過疎に悩む里山の復興を交通・流通面から支える目的に造られている(筈)。
 政策や管轄が何処にあるかという問題で、現実には殆ど地元の方しか利用しない、交通量皆無の市道のようなものである。
 県道267号大芦鹿島線を挟んで、同じふるさと林道大原橲原線と接続して、セットで運用されている。


みしぇる氏を意気沈降?させた河原路面。
妙な建物もあるゾ?



河原林道の先はいい感じ。
河原区間は7〜80m程、写真は振り返って撮影。


土場に出てしまった(爆。
写真左手にはすぐ山に登るルートがあるが、走っているのは無限軌道の乗り物ばかりだ。
林道は右手に折れつつ、クランク状に直進する。


一見、何と無いY字路。手前に伐採土場があるので、トラックが写真右の道を使って100m先の
ふるさと林道に出入りしている。
判ります?林道標柱(笑w


こ、これは・・
あと何年建っていられるだろうか・・・?

「こころがァこんな〜に、震えるのはナゼぇ〜」
杉の木じゃ無かったけど。


民有林林道栃窪橲原線
 
村道区間:0.9km(全線未舗装)
 林道区間:0.1km(全線未舗装)
 入口部分のみ通行可能なふるさと林道栃窪橲原線の旧線。その全長は僅か1Km程だが森林鉄道由来のテイストに溢れた「裏ダート」である。



 一部に河原のような路面もありますが、普通に裏道です。しかし、ラストで古い林道標柱を確認!これは起点柱。つまりここまで通った道はその接続村道?となる訳ですね。
一応、ひっくるめて掲載します。

調査日(09/4/12)の状況:
 路面状況は優良。村道は不良(爆
 その成り立ちから殆ど村道だろうね。ふるさと
林道栃窪橲原線の峠付近にも幾つか旧道らしき部分はありますが、私有地になっていたり不法投棄対策でフェンスが張られています。旧線として走行、通過が可能なのは100mです。
 平日は土場で営林作業の可能性は否定できないので、その際は通過が出来ないかも?あしからず(笑w

民有林林道栃窪橲原線支線
 延長
区間:2.3km(全線未舗装)
概要
 橲原地区から尾根沿いの「塩の道」である普通林道植ノ畑線に出るルート。かつては尾根沿いから分岐し、直接里山に荷下ろししたルート(つまりは抜け荷?)が、後年に植林の為に林道化したと推測される。不動滝林道同様の生活の知恵道路であるが、こちらは廃れてしまったようだ。


何だなんだ?畑があるんだけど。


心がぁ〜(もういいって>俺)
なんか道路が凹んでません?


かつて林道は沢だったらしい。決壊のためのエネルギーを溜め込んだ跡だ。


尚、念のため書いておくが、この林道はピストン林道と思われる。

TouringMapple2008.3版に一部点線表記。広域マップルにも点線表記されている。

さて、本日のメインイベント、逝ってみますか。

 
民有林林道栃窪橲原線の分岐であるY字路には林道標柱が笹藪に呑まれ、シロアリに蝕まれて建っている。
 一瞬どっちが本道か?と地図を見た程だ。標柱の位置と向きにいささか問題があるものの、写真左の直線は支線の様だ。
 直進すると酪農用と思われる草原の端を小高い阿武隈山系に登って行く風情に心が和む。
 だが、現実には普通車で腹が擦る程の悪路が続いていた。やがて私有地を示す手書きの杭を過ぎると、路面はかつて荒れ狂った惨状をそのままに留める極悪路へと"深"化する。
 この畑脇の「穴」が事実上の車止めと言えそうだ。実際に車が落ちたらしい痕跡もある。
 そして、管理放置気味の畑を抜けると、明らかに怪しいィ〜雰囲気の杉林の中へ林道は突入してゆく。
いよいよ、キタか?
「心がこんなぁに、震えるのはナゼ?〜」

 林道は昼尚くらい杉林に確かな道幅と共に消えていったのである。
 森林コースに入るとこの天候に関わらず薄暗い。道路は多量の落ち葉があるだけで道形を保っていた。


エネルギーの源に向かって進む。紅いコンクリ杭が見えるな?。


良く解らない耕作地を過ぎると、目前には・・・。



うわぁ、あやしぃ〜〜・・本当に尾根道にでるのか?。


 
道は光の差す山と杉林の切れ目に向かって登り始める。
 山際に出ると落ち葉が減ってダブルトラックが出てきた。下の路盤欠損が起こる前までは頻繁に車が出入りした用様だ。無論車は軽虎だろう。
 登り初めにここでも路肩欠損があり、こちらは落ちれば2〜3m下の杉林に直撃コースだ。二条の轍は落葉の下に密かに拳大の石や倒木を抱え込み、さながら"ダブルトラップ"の様相である


見た目以上の極悪非道な傾斜15%位ありそうだ。

 倒木を越え、緩やかな右コーナーを登って行く。3速から変速が出来ない程傾斜が強い。12~15%はあろうか?。
見通し抜群の直線の終わりには、待避所の様な箱庭があった。
「綺麗だな・・・」
 
冬が駆け抜けた廃道は洗い流され、本当に必要な物だけが残留していた。


路肩は欠損、二条の轍は実は「罠」。
真ん中を逝くしかないですな。


倒木は比較的細い物ばかり。コーナーは既に
側溝状態で、雨の日はここが川なのだろう。


秘密の箱庭?(笑w 路盤が傾いているのがナンだがな(爆


沢と一体化しているヘアピンコーナー。しかし枯れ沢のせいか、思ったより路盤は良い。


 そのモノクロな世界に鮮やかな青空とうっすらと芽吹いた草の緑が、忘れ去られたノスタルジアを思い起こさせる。延々と続く廃景に、しばし我を忘れる。改めてエンジンを掛け、登って行く。
しかし、次のコーナーから林道の荒廃は熾烈を極める。


S字状に反転してゆく林道。



道路欠損と立木のコラボ、本来なら真ん中の木は道路中央に在った筈だ。


 確かに、これまでも倒木などの障害物がありはしたが、他から比べれば微風のように進んできたのに、別人のように表情が変わってしまった。
 のっけから道路幅の2/3が落ちる路肩、倒木、立木と嵐の様な荒れ具合なのである。僅かに踏み跡があるので、ここを通行する人は居るのだろうが、はたして動力車の通行は何時以来なんだろう。少なくとも、あの農場?からは、近年車が入った形跡はない。
 ヘブンズゲート宜しく法面突破で倒木を突破すると、緩い左コーナーの先にどうやら峠のような・・T字路?
バイクを置いて歩く!。
 確かに林道は峠を貫通していた。
T字路と思われたのは、直進方向に沢を挟んで伐採道という原町林鉄でも見かけた風景。明治辺りだったか?
伐採道から下が植林の杉林なのだ。
 V字に埋まり掛けた峠の先は笹藪だった。しかも反対側にも沢筋があり、右手(東側)の笹藪の平場はどう見ても森に吸い込まれてゆく。
 左手にも植生境目に道らしき跡があるが、バイクでの沢越えは難しい状況だ。それにしても・・・
「足下の轍はなんだ?」
それは確かに四輪車と思われたのだ。


いよいよ険しくなって来やがった、
林道は猛烈なスパートに入る。
法面から大きくバイパスするニコT。


峠・・・か?


確認の為、歩く!法面の崩落でカントのついたT字路の様だが、林道的には
直角コーナーだろう。果たしてこの先は
「林道植の畑線」に繋がっているのだろうか?。


 車(恐らくはジムニー?)は何時、何処から入って来たのだ?一冬を越えてトレッドが残るとは思えないし、謎が謎を呼ぶ名もない栃窪の峠であった。

調査日(09/4/12)の状況:
 路面状況は悪、通過できません。
 久々の廃道?でしたね。恐がりのMRにしてはよく逝ったもんですが
、おそらくあと数十メートル位で塩の道に繋がると思いますが・・・。知ってる人が居たら道を教えて下され。


サミット、笹藪?その先は・・・?。


ジープサービスのトレッドパターンか?。

 

  な
 い

 ・
  ・
 ?

振り返って撮影・・・つーか・・・
戻るのかよ・・・(大泣www


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