白河街道(Shirakawa-Kaido)
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ありし日の旧道。

No-009



(明治新道)
四方を山に囲まれた盆地である会津には114の峠があると言われています。
ここでは、その「峠」を旧街道と共に辿ります。


ご使用上の注意!

このデータは、あくまでおいらの走ったルートの覚え書きです。
ですので、スポンサー以外のクレーム一切お断り致します。
走行距離は主にバイクで測定し、旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。
また、掲載される内容は
必ずしも最近の状況及び写真ではありません。
走行日を良く確認し、一か八か?役立ててください。


注 意
掲載の写真は、崖崩れ直前のH8年1月の4x4ツーリングの
写真で、現在と状況が全く異なります。


●中通りから会津に繋がる抜け道県道も…。
 郡山から猪苗代に抜けるには幾つかのルートがあるが、新道三森線(県道6号線)トンネルが開通し旧道三森随道はその役目を終えている。廃棄から4年目の平成8年秋に大規模な崖崩れが発生し道は塞がれたが、しかしバイクでなら何とかぎりぎり通れる状況である。基本的に全面通行止めなので、通行の際には細心の注意が必要である。尚、崖崩れ地点以外は基本として舗装路であり、紅葉が美しいルートだ。(記:H17年)

TouringMapple2005.3版に路線のみ
掲載(林道表記なし)

●最も古い古道。
 頂上に三森峠遺跡を持つ三森隧道を要する三森峠は、白河街道筋では最も古い縄文時代からの街道筋と思われる。
 その最盛期は江戸時代と思われ、会津藩の廻米路として利用された。舟津浜へ猪苗代を水路で運ばれた御用米はこの峠を越え、多田野・泉崎・白河などに運ばれたのだ。
 ところが、明治以降〜戦後まで峠は不遇の時代となる。国策の安積疎水のルートが沼上峠(現在の新中山峠)越えと成った為に道路行政から三森峠は大きく後退する。
 その後の主要交通は全て中山峠となり、三森峠も明治の終わり頃には通る人も希な山道に戻ってしまう。
 大正12年に戦争を背景にした森林開発の名目で新道開削が企画され、昭和7年に着工するも工事は戦争で中断したままとなり、現在の旧道ルートで工事再開されたのは昭和25年と言うから、実に27年間も放置プレイだったのだ。
 しかも路線価値が異様に低い為か?実際に工事予算が付いて三森隧道が完成したのは昭和37年6月である。

 当時、あまりの工事の遅さに「雨だれ道路」と揶揄された三森峠は実に39年も掛かって開通したのだ。
 そして平成4年、現在の三森トンネルと湖南側付帯道路が完成し三森隧道は僅か30年で旧道となり、ついに平成17年、隧道は閉塞工事を受けて埋め戻されてしまいました。
TouringMapple2010.3版では部分掲載、隧道は抹消

郡山側の県道分岐点より峠に入る。
当日は道幅半分のゲートしかなく自由に入れた。


「通行止看板」があったがな。
折れ曲がるS字コーナーを丁寧にクリアしてゆく。


ジャンケンぽん!うらみっこなしよ。



三森随道前のパーキング前でラッセルの先頭を決めるジャンケンが熱い。
撮影した隧道の写真が無いのが残念。
隧道中央近くの天井から流れ落ちた漏水が滝のまま凍て付いて、柱のようになっていた。



●旧道三森峠(旧県道6号線)
区間総延長:約8Km(新道接続点より)
未舗装7.4Km、舗装区間0.6Km
2010.6現在、全線未舗装ながら通り抜け不能。

概要
 県道6号を猪苗代方面に走ると三森トンネルの直前の橋の右手にガードレールでバリケードされた舗装路がある。これが旧道である。
 2キロ程登ると、ヘアピンに突然土砂崩れが散乱し驚くが、良く見ると細い道が一本あり、バイクならどうにか登れる。危ないと思う人は止めるか、反対側から突入し、下った方がいい。

 土砂崩れ部分は既に森と化し、崩れ難そう。再び舗装旧道を登ると峠には崩れた峠の茶屋、そして随道があらわれる。随道及び猪苗代側は舗装が荒れているだけで、特に問題はない。
 猪苗代側もがっちり仮設ガードレールで塞がれてるが、バイクは隙間から侵入できる模様だ。(記:H17年)


随道直後の雪屁(せっぴ)が波状に断続的に続く猪苗代側。積雪は限界深度に近い40センチ強。
場所によって高さは60cm程にもなる。


一方、下りヘアピン手前は風の通り道で雪がない。
背景の法面が2段になっている。相当の高さだ。


隧道を出て最初のヘアピンコーナー。現在の県道規格に有り得ない鬼傾斜が待ち構える。
正面に猪苗代 湖南が見える。


新雪の下に待ち構える残雪の轍にバランスを崩す。
それにしても、僅か1ターンでこの標高差は何?


●旧道三森峠(旧県道6号線)
区間総延長:約7.4Km(新道接続点より) 全線未舗装。

概要
 林道化工事によって旧道の舗装路に約60〜80センチ土砂を入れて未舗装化した模様。故に現在は全面ダートである。隧道は埋め戻され、動力車による通過は不能である。

車体全体でパウダースノーに乗るため、方向性を失いやすい。


 
そしてまた、次の峠へ。


ありし日の旧道。
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