今年は、と言うより昨年2020年は大変雪が少なく、新年を過ぎた1月27日になんとKLX125で二ッ小屋隧道まで行けた旧国道13号線。
なんせ上り口の第一栗子トンネル前の北側にある中央高速の排気竪坑入口の舗装路が見えるくらいに雪が無いのである。ホントに去年は驚いた。
今年は、新年も過ぎた頃に「氷柱が見頃」と言うニュースがあり、MRは予定空きの2月11日頃にスノートレッキングで行ってみようと思い立った。
最初は2月7日の飯坂温泉観光協会主催の氷柱トレッキングに参加しようかと思ってHP覗いたら、もう定員15名に達して締め切られていた。
だが待てよ?これだけの人が往復したならまず道を見失う事は無いだろう?単独でも行けるんじゃね?と思い、何を揃えたら良いのだろうと色々情報を漁った。
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標識までガッツリと積雪&除雪の雪。
排気棟管理道路、既に1m以上の積雪。
ここ数年で一番に多いと思ワレ。
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だが、時既に遅過ぎで当初予定してた諭吉程度のアルミカンジキは売り切れ、スノーシューかスパイクかと言う足回りの問題が浮上した。
お近くの某●ビオスポーツで思い当たる装備はみんな買えるが、もうシーズンの終わりに売れ残りの高い商品を今年ただ一回の為に買うのもどうかと考える。
そんなこんなで予定が変わり、予定日は14日に変更して11日夕方、予定を早めにこなして実際に現場へ見に行くと、スゴい積雪だよ!去年の10倍はあるぜ。
試しにフツーのトレッキングシューズでズカズカと登り始める。めちゃさぶ!風も強い!
その足跡から予想以上に結構な人数が登ってるな、重ね足で歩くと雪が硬い!全く沈まない坂のキツい所は滑って登れない。すると帰りにこれから登るご夫婦?とすれ違う。え?3時過ぎてんだけど。
「これからですか?」と声かけすると日没前に戻れると言う。つまりスノーシューだと1時間半で往復すんのか?スゲー。
「これはスパイクで行けるな」
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「先行者がゆく!」流石アルミカンジキ!速い!、。
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令和2年1月、これが真冬の
栗子か?というくらい雪が無い。
車に積んでくる必要なんてないな?。
旧飯坂スキー場の管理道も殆ど雪が無かった。
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この時の気温はー3℃ぐらい。意気揚々と帰りに後付けスパイク(簡易アイゼン?)を購入して帰宅したら、ネット買い した折り畳み式ウォーキングポールも配達されていた。
あとは決行あるのみである。
そして当日、9時に自宅を出発して1時間で東栗子トンネルの待避所に到着する。手早く持ち物確認を行うと山形ナンバーのハイエースが近くに駐車し声を掛けられる。
「二ッ小屋ですか?」
「ええ」またしても夫婦で訪れた方に出会う。
車は3台、最初に来てた福島ナンバーの青いスイフトの方は既に出発した様だ。スパッツを履いてトレッキングシューズに簡易スパイクを着けると、ウォーキングポールを組み立てリュックを背負って車を施錠、国道13号を横断して対岸の高速道新栗子トンネルの排煙竪坑に向かって歩き出す。
山間に東栗子トンネルの抗口がそそり立ち雲一つない青空から日光が降り注いでいる、本当にいい天気だ!
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令和3年2月、ガードレールの高さまで
積雪が在る、これが普通。
山側に「万世大路保存会」の慶虎が
置いてある。ざっと1m程埋まって居る。
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いい天気は良いんだけど、実は心配事も出来ている。
今のところスパイクはいい感じだ。
流石にアスファルトの国道横断は違和感アリまくりだったが登山で凍った雪道は断然グリップがいい。
免許取り立ての頃違反のスパイクにて土湯峠で遊んだ記憶が蘇る。
排気竪坑の横から1m程の落差を登り、雪が無くてもキツい坂道を、本来の高さである旧飯坂スキー場入口まで登り上げる。
埋まっていたガードレールが徐々に頭を出して雪の深さを感じる。入口には萬世大路保存会の方が置いたナンバーの無い660ジムニーと慶寅のキャリーがまさに埋まっていて頭10?程を覗かせていた。
「ざっくり深さ1mと言ったところか?」
去年はKLX125 で登ってここ積雪5cmぐらい、地面見えてたのにネェ。
写真を撮っていると国道の入口付近から轟音と共に吐き出される雪が舞い上がった。どうやら国道維持出張所が換気竪坑に続く導入路の除雪を始めた様だ。
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「気分は八甲田山」登山の経験はバイクでしか無い。
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多分旧スキー場管理道だと思うが、
今イチ現在地が判らない。
殆どの足跡は道を横断してまっすぐに登って行く。
短気にも程があると思うが、俺も賛成だ。
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「昨日夜の地震の点検だろうな」後ろから来た先程のご夫婦が追い付き、携帯で写真を撮ると軽く会釈して追い抜いてゆく。
まあまあ相手はアルミカンジキ履きのベテランだ、道案内がてらにも迷わなくていい。
2人の後を追って歩き出す。
しかしここから早くも予定外の影響が出て来た。
それは高い気温である。
11日夕方に確認した後の今日まで三日間、実は福島市内は平均気温より5℃も高くスパイクだけで大丈夫かと危惧していたのだが、現実味を帯びて来た。
歩き出して15分、林道を外れて5分程で早くも茹で上がり一番上のジャケットを脱いでしまい、以後二度と着る事がないお荷物となる。
手に持てないのでリュックに着せて登る。既に先程のご夫婦は豆粒の様に先を進んで、声も届かないだろうなぁ。
そんな事を考えながら先人の足跡を重ね歩くが徐々に雪が緩んで登り足が踏み抜ける事が増え始める。
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おおっ、ヘアピンの上に出る。
保存会名義のユンボが置いてあるぞ。春先の除雪用かな?
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令和2年1月、昨年の三叉路。
カメラ方向が新沢橋方面。
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スパイク自体は効いてるが雪の踏み跡に重さが保たない。
それに合わせて歩行ペースが落ちて行く。後ろから単独でもスノーシューで登る方に楽々と抜かれる。
スゲー!短く幅の広いスキーみたいのででスルスル登って行くぞ。ホント楽そうだ。てかあれ、下りはもっと楽じゃね?
初めてなので何がどう良いのか、それぞれの利点欠点もよく分かってない。
無知は罪だ、無知は罪だ「無知は罪だ!」いけね、つい口にしてしもた。
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令和2年1月、これが昨年(2020)の二ツ小屋翼壁。
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ユンボのすぐ下が三叉路。7連ヘアピンの上三つを無理矢理直登してゆく!
坂道がキツい!もう汗だくですよ。
おおっ!この翼壁は!
あの一段上の石碑は!、
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ゼイゼイ言いながら、どう見てもスキー場の林間コースを歩ってるみたいだ?と思ったら本当に旧飯坂スキー場の一番上のリフトを高台から見下ろしていた。
更に登ると見た事のある風景が‥‥旧国道だ。大ヘアピンの入口にMRは居た。道成に少し降るとスキー場管理道と旧道の三叉路がある筈だ。
そしてここには小型のユンボが一台雪に埋もれていた。
7連有るとされる大ヘアピンの上から3段目辺りか。
道成に左折?してしばし旧国道を歩くが明治道があった辺りで登山の皆さんは道路法面を登って行くショートカットコースに変わる。
上の旧道に出るがここも5m程でまた法面カットで登って行く。
全部直登かよ、おい!!
「お、陥没しない」
ようやく慣れて来たか<俺。
どうやら日陰や風の通り道付近はまだ気温が低く、沈まないで歩ける法則があるみたいだ。どこまで保つかはわからないけど。
そんなこんなで最後の一山はかなりキツかったが最終ヘアピンの上に上り詰めた。
「おお、天皇御休所!」
結構ピンポイントに到達したな、丁度隧道のアプローチである翼壁が始まる辺りだ、ここにも慶寅が埋まってるよ。
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