いきなりの展開だな?「ふるさと緑の道」


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このデータは、あくまでおいらの走ったルートの
覚え書きです。
走行距離は主にバイクで測定し、
旺文社発行のツーリングマップルにて無断で補正しています。

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当サイト掲載内容によるいかなる被害も、
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 茅葺き屋根に使われる日本伝統の屋根材である「茅」、ステンレス製の立派な看板には環境庁が個人名義の山野を了解を頂いて自然生息地に指定した旨と地図が描かれていた。
舗装林道は同じ電波塔が現れた時と同じ様に電波塔までで終了していた。
この茅の看板の所にも枝道があり、これはこれで下界に繋がっている様な感じの林道であるが、看板の地図には路線名などはない。
 
そして二台の轍はこの林道ではなく、電波塔の右手にある山道にその足跡を残していた。



〜其の弐 "阿鼻叫喚地獄坂にて"〜


 突入するもウデは無し(その2) 5

 地図を見る限り方向性はほぼほぼ合っている様だ。だがしかし、
目前の道は躊躇するには十分な角度と軟弱な路面を露にしていた。
さらに長さが効きそうだ。
「下りる事は大丈夫だが、多分登れないカモ?
 道幅は軽虎が通行可能だがクルマが通った跡は無い。
ただ、今日に限らず何台かの通過が有る様なブロックパターンが見て取れる。
 路肩は下草と石がある、何とかグリップするか?地図を眺めながら色々考える。なんせ単独行なので無理は厳禁だ。
 夏に行った水沼山の入口と成る部落に出る林道が有りそうだ、最悪水沼山まで行けなくてもここから下界に抜け出せそうだ。


旅先Photo !

やまやまGPSには市町村境界と共に点線が在る、
これだな?


最初の急坂を突破、平坦ルートをゆっくり下る。
だが無上にも……



急速に下りはじめる!くすん。
 このエスケープ枝道のある三叉路が地図上高低差がありそうだ、今日のキモはこの谷の上り下りだな。目算が付いた所でトツゲキを敢行した。
 
凄い下りだ、フロントブレーキが掛けられない!
 
小刻みにリアをロックさせつつ振って路面上の突起を避けて減速する。
 
ん?減速してない?加速してないだけだな。これは登れないな?と思ったのは坂が平地になる所である。
 下り切るとフカフカ路面の平坦な林間セクションである。
 試しにアクセルを開けると腐葉土を巻き上げ、リアが横に滑ってゆく。
 平坦区間に出る寸前が一番角度が付いて激坂だが、助走距離も加速もどうにかなりそうだ、まずは一安心して先に進む。
 ほぼ総てのコースが山頂を尾根伝いに結んでいるのだが、全体の6割程度は割と平坦な林間コースだ、それに幾つかの激坂が組み合わされていて、おもに直登と直降がセットに成っている感じだ。

 
そうして次の登りが始まる。作り立ての轍が伐採処理された倒木を避けて、跳ね上がる泥が路面難度が上がった事を如実に物語る登り区間だ。
 空気圧はおよそ1hPs、コンマ5までは大丈夫だが
沢セクションがあれば最悪ビート落ちも考えられるのでここでも無理はしない。
減圧は最後の切り札である。十分な助走で乗り切る。
 休む間もなくさらに登る、ここは真ん中に溝が出来始めていて、間もなく立派な洗掘がお目見えしそうだ。
 根張りの良い所でバイクを止めて撮影すると一気呵成に登ってゆく。登り切るとすぐ下りが始まり、最後はハーフパイプの様な角度で降りる。

 
そこは三叉路だった。
標柱に行き先が書いて在るぞ。
 
地図で確認すると何とか予定地にたどり着いた様だ、ここが最悪の場合のエスケープルートの筈だが・・・?
 先行するタイヤ痕は凄い勢いで直進、道は左にカーブしながら急激に登り始める。三叉路に助走スペースが無い。イヤ在るけど泥で加速しない。



「カルいV字溝かい?」この角度で?。


マズい、途中にそこそこのステアケースが3つも有りやがる。今までで一番のチュル路面だ。
 
三叉路の撮影の為に停車が徒になったカモ・・(泣w
 
現状でまずアタック!
 
一つ目の段差を越えた所で失速、一度停まると二度目は滑って道の真ん中に引きずり込まれる。
マズいマズいぞ!


降り切った所に票柱発見!
直進「水沼山」右折「水沼西」


「登れない事が予感出来る。
これは失敗したかも。」

先行した2台は勢いもそのままに、一気呵成に登って行く!MRはつい撮影の為停車してしもうた。
どうしよう?




いや登るけど!……登れない(獏
 
 空気圧をコンマ7まで下げて再アタック!今度は右手の路肩から一気に二つめの段差まで越える。
 ライン的にはここでセンターを交差し左から登るしかないが
段差のど真ん中に激突、転倒する。
バイクを起こして・・
すってん!
 
自分も脚を取られて、逆方向に圭子ちゃんを山の中で押し倒す。
「うおお、立って歩けん!」
 
人間が立って歩けない山道をバイクで登ろうなんて、何て無謀な・・・しかし先人の二台は同じラインで見事クリアしている。
 再度起ち上げてバックさせ、どうにか方向転換する。左側にある木のさらに左には道路に左右されない一直線の沢が自然に出来上がっていた。

くそう!ウデか?ウデが無いのは知ってるぞ!俺!



「横向いたらもう立て直せない」
パッと見渇いて居そうだが、一皮剥けば昨日の雨でちゅる状態だ。


 KLXはオンザレールで沢沿いに三叉路に帰投する。
もう全身汗だくである。ザックから飲み物を取り出し、休む。
 もう一回だ、
もう一度トライしてダメならエスケープしよう。そう決めると飲み物片手に徒歩で先に登ってみるが、同じ所で歩いていてもいきなり転ける。



やっと車体を起こす、取り合えず後退。
たーおーれーるぅ〜(涙

ダメだこりゃ。  転倒して三叉路に戻るのに15倍くらいの時間が掛かる。登れれば10秒足らずのトコロが転倒して戻ると15分以上だ。
 
それでも懲りずに三度目の正直!転倒こそしなかったもののチュルの真ん中でリアタイヤが亀の子スタック!前に進めなくなる。

 夏なら熱中症に成る勢いで三度三叉路で休み、止む無くエスケープルートに下りてゆく。
そこもそれなりに地獄だったのだが。



 枯山水。 6

7本目/水沼西林道(仮)
 
 
切り通しを降りる所では完全に道が無かった。
 
沢の始まりとも言える木も生えていないS字の土手は雨水が流れた跡しか無い。



超えられない2つ目のステアケース
あそこまでバックするのも一苦労。3回アタックするも突破出来ず。


仕方ない「歩いて偵察」実際、歩いて登る事すら難しい。
まだ坂道の1/3しか登っていなかった、残念。





「脱出しましょう、コスモ」ゴメン昨日深夜イデオン発動編みて、つい。
やむなく写真右の部落へ脱出ルートを選択する




右へって「道が無い」
走ってる痕跡が無い。
道也に下るとコーナーの先に植林の杉林が現れた。それだけで人の営みを感じてほっとする。
 
だがここまもかなりの激坂で、じゃあ折り返して登ろうと思うとかなりの苦戦を強いられそうだ。

 一番楽だと踏んだ沢沿いのエスケープルートは果たして逝けるのだろうか?なんて考えていたら、下に立派?な伐採道が!切り返して法面を駆け下り、ようやく自動車が通れそうな路上に辿り着いた。



「振り返って撮影」本当に水が流れた跡しかないぞ。
大丈夫だろうか?って、もう引き返して登れない仰角とちゅる路面!



道の様子は無い。
人が歩いている感じも皆無だ。

 写真を撮って前進開始!
 しかし、
10mも進まないうちに"自動車が通れそうな道"と言う言葉を前言撤回する羽目に陥る。折れたばかりの様な瑞々しい倒木が道を塞ぐ。
誰も通らないので当然放置だ。
 ここらは膝下程度の軽い切り通しなのだが、歩き以外は一苦労するタスクだ。
 かすかにバイクが通った様な気がするが、多分随分昔の跡であろうから、 
今の状況は全く安心出来ない。
 
既に電子地図には点線表記ながらその道筋は全く違う、いや地形図に相当忠実な伐採道を慎重に下ってゆく。



「自分の足跡しか無い」ちょっと嬉しい。


伐採道の最終土場が現われる」
伐採道に降り積もる腐葉土が物語る。年一回くらいか?クルマが来るのは?。


「このヤマが越せない」
GPSで明暗くっきり。

 無普請の道は特に枯れ沢沿いを渡る様な所で石だらけの路盤に大量に降り積もった落ち葉に隠され、見た目以上に危険を感じる。
 ゲリラ豪雨のせいか法面の弱い所でも同様の場所が有る。そしてとにかく急坂で、スタンドを建てて自立させる事が出来ない場所が殆どだ。
 
なんだあれは?
と前方にまるで一本橋の様な倒木が現れる。
 ここは低い切り通しの感じで低い道路に水が集まり易い状況だ。これが始まりでここから道は伐採道から渓流に変化してゆく。
 
その先の沢渡りのヒューム管がほぼ露出した辺りから、水は道の左側を流れる川よりもより流れ易い林道側に流れ込んで来る。
それもかなり大量に、だ。



「まったく轍の無い伐採道」
使われている気配のない道には浅い轍が見える。


イヤな予感しかしねえぇ!と思いつつ、既に撤退路なのでハラを決めて行くしか無い。
相変わらず沢の水は林道を流れてゆく。本流を越えるヒューム管もちょっとマシだがご同様だ。
 本流が道路の右手になったところで100mに渡って法面崩落、道に30°くらいのカントがついて滑ると路肩の洗掘に落ちるタスクが現れる。



「土砂崩れによってカントがついてる」
普通の250なら枝がいい高さでそのまま転落しそうな狭さだ。


「もはやスイッチバック?」
軽虎と言えども一発の回転は不可能な狭さ。


「路肩が流されている」埋設ヒューム菅は一応無事だが、廃。


「ここは流されている」
思った以上に支流の沢があるな。
しかも流されているし。

 相変わらずの切り通しの為次第に集まった沢水で洗掘が成長し、先の左コーナーを廻る頃には全幅枯れ沢状態と成る。
 路肩に何とかバイクが通れそうな平場が有る様なので、
切り通しが完全に3段の滝に変貌した伐採道から離れ、勝手に林間コースを作ってショートカットする。
 斜面自体は隣りの道が川に見えるくらいになだらかなのだが、何本か倒木越えが有る。
 二つめの倒木で突っかかるとエンスト、掛からないので電源を切ってひと休みする。



「いよいよ荒れて来やがった!」
S字の切り通しはそのままに水が流れ込んで来る。


「露出したヒューム菅」
見た目以上にヒューム菅の前後はスカスカですな。



うわあぁ「始めての一本橋」こんなんアリかよ。


「本流を跨ぐヒューム菅」
溢れ出した雨水がそのまま道に流れ込んでる跡が在る。


「ここも見る限り法面崩潰」
流れた土砂は随分前の様で安定してる。
ただ、良く滑る(笑


ブ、ブ、ブブゥ〜ン・・・・もやのかかる杉林に何か音が聞こえる、羽音か?
 左右に見渡すが特に何か居る訳では無い、森の中はまだ気温が低く何も飛んでは居ない。
 また音がした方向を凝視すると・・・
なんだあれは?
 右後方4時の方向、3〜4mの所だ。杉の木の大きな瘤に見えた木肌がモゾモゾした様な・・
 その瞬間!MRはKLXの心臓に火を入れ、力任せに倒木を乗り越えて一目散に逃げ始めた。




「コレダー!」もはや滝のようだ。


自然に戻って行くかつての作業道。魅惑の美しさを垣間見る。


「民家だ!橋だ!」


部落を遠く望む最後の直線!。

 15mくらい離れた所で斜面から伐採道に合流した所で停まり、振り返った。静かな森にデルタマフラーの音だけが響いている。
 
あれは多分クマバチだと思うが木のウロの所に何百匹も集まって、それが瘤の様に膨らんでいたので気が付かなかったのだ。
 スズメバチと違ってやにわに人は襲わないが巣別れだと恐怖を感じる。
 幸い朝方の低温とこの霧の為に飛べずに集まって暖を摂っているのではないだろうか?
やっぱりハチ怖えええぇ。
 それでも、泥濘ではなくロックセクションなので何とか走れる。まあ足下の石は総て動くんだがな(爆!
 さらに次のヒューム管はトライアルステージ宜しく沢の真ん中にゴロンと転がってる状態だ。かろうじて残る山側の路肩に残された岩から飛び移る様に対岸に進める。
 ヒューム管の上にタイヤ痕は無い、ここ数ヶ月クルマはおろかバイクの進入は無いと言う事か?



「ふもとの部落に無事到達」
写真右手の石柱は道標、水沼/雄勝/上品の文字らしき跡が見て取れる。


ついに、沢に向かって選択岩と化した支流合流点を超えると穏やかなダブルトラックが現れた。GPSはもう部落内という位置が表示されるが、しばらく走ってようやく畑や田圃が現れ、ホッとする。
 そして、水沼山の下の部落に3ヶ月振りに再び降り立った。林道の入口には古い石の道標があり、かつての裏街道(間道)はこちらという意思表示が示されていた。




みたび舗装林道。急速に山を掛け登る。

 復習は続くよ、
どこまでも。
7

7本目/水沼林道(仮)
 

少し下がると部落内にバスの回転スペースが現れた。路肩にあるビンビールのプラケースがイス代わりに置かれていたのでここで休憩し、朝林道に入る前に近くのコンビニで買ったパンを頬張る。
2時前だよ・・・?
これまで通ったルートをGPS上でおさらいすると、今断念した山の反対側が7月にローストセロー君で転倒した道と十中八九同じルートと確信する。




「あと少しィ!!」 ……あと3〜4m登れれば登りきれる?


そうだな、あと4〜500m?なんぼあっても1Km無いな。
最後のパンをアクエリで流し込むと、意を決する。
いよいよリベンジするしかないか?
で、結局と言うか予定通りあの坂は登れなかったのだ。


「全体の8割は登れたが」また復習決定だな。



水沼山から南へ。
地図的に(通れれば)多分雄勝峠かな?。


「続いている」
比較的高低差の少ない尾根沿いの道だ。

 後先考えずに空気圧ゼロで逝けば登れたかも知れないが、なんせ坂が長い!ウチの125圭子ちゃんで登るにはちょっとパワーが及ばない。
 ちゅーか、前半のコブ2連でどうしても失速気味になって後が続かない。
 2回アタックしたが登れないし、先ほど同様に下りて元の位置から再スタートするだけで時間と体力を消耗してしまうのだ。
ツーリングセットを外してセローで登れば、多分登れる。だってあと3mくらいなんだもの(笑w
 
復習の惨劇はさらに続く事と成ったのだ、残念。

 気を取り直して水沼山の空き地に戻るともう2時半である。
 下山を3時半と決めて水沼山から南のルートに分け入る。写真をとりながらの30分でちょうど尾根沿い馬の背区間を過ぎてそろそろ下り始める所で切りよく?引き返す事とした。

 
ガッツリと汗をかいて、しかも当初の目的は果たせないままだったが、そんなうっぷんも水沼山から眺める広大な石巻の鳥瞰と抜ける様な青空に癒されて、山を降りる事とした。



「そしてV字登り坂!」 ?これはまずい展開かも?




うわ、案の定長い下りだ?
時間も三時半を過ぎ、既に予定超過で引き上げる。


 ベストマッチ。 8
 
 
さて、気持ちを切り替えて帰り道を急いだ。
 キャンプ場に戻ったのは4時頃。ほぼ予定通りに戻るとまずはテントを設営する。
 そのとき、割り当てられたバーベ
キューハウスに無数のカメムシが居る事に気が付いた。 

 
いやいや、正確には案内された時に居たな?程度の認識だったが、実際にテント建てようと思ってイスとか動かすといるわ居るわ、一斉に放たれたらガス中毒になるかもしれない?と思うくらいにゾロゾロいるのだ。
しかし、朝方に雨の予報も有るのでここは涙を飲んでカメムシどもを排除しつつ、テントを建て込む。
 荷物を入れ替え、買い出しと温泉の準備をして、5時過ぎにキャンプ場管理人の帰宅を見送って再びキャンプ場を飛び出した。
リアの空気圧が低めなので法定速度で国道398号線を東に向かう。
あの震災の津波で町そのものが甚大な被害を受けた女川は、現在も町の中枢機能こそ移転が済んで、新たな商店街も出来上がっているが、石巻から海岸沿いの国道を経て女川駅に向かう道は、牡鹿コバルトラインの入口からまるで知らない道に激変して、というか未だに工事途上であった。



「女川駅全景」なんという造型、それはカモメを連想させる?
(ゆぽっぽHPより写真抜粋)



「ベストマッチ!」一階が女川駅舎、二階が市営温泉保養施設。
(ゆぽっぽHPより写真抜粋)



二階レストルーム。
美しいが見た目より狭いのが玉に傷。
(ゆぽっぽHPより写真抜粋)


脱衣所にも独特のデザインが。
(ゆぽっぽHPより写真抜粋)




 女川総合病院から一時的に駅方面は山側に向かって、まるで海岸から出来る限り遠ざかる思いもそのままに、新しい駅舎と女川駅前商店街「ハマテラス」が出来ていた。無論、昔の港町の風情やかつて通った駅前から少し行った所のドライブインでクジラ丼を食べたその店など、微塵も無い。
 そして、新しい女川駅には温泉施設が併設で完成していると聞き及んでいたのだ。
駐輪場に圭子ちゃんを待たせて、駅舎正面の写真を撮ろうとしていると、年配のご夫婦や子連れの若いご夫婦が温泉道具片手に駅に吸い込まれてゆく。既に日も暮れて、夜の帳が町を包んでいた。



「見事な富士山」中央の仕切りに左右対称の浴室を見下ろす
富士山は千住 博 画伯の昨品である。
(ゆぽっぽHPより写真抜粋)



最終日に何を見る?


金華山をモチーフにしたタイル画。
(ゆぽっぽHPより写真抜粋)



11'3/14
"石巻日日新聞”



なに?現物だと!


初めて来たらしい小学生が駅舎をみて弟らしい子と叫んでいた。
「ゆぽっほ?なんでぇこんな名前?」
「駅は汽車に乗る所だろ、そこに温泉なんだぞ!」
「わがんねーよ、だって電車だし」
「きしゃぽっぽ って言うだろ、それに温泉のゆなんだよ」
「んん、そなの」
「ベストマッチ!だろ」

思わず笑ってしまう。子供はスゲーな、なんでも番組と同列化してしまう。

 その名も、女川駅付帯温泉保養施設「ゆぽっぽ」である。
 入浴料500円を券売機で買って入る館内は撮影禁止のゆぽっぽ、女川駅の2階総てを使った施設では有るが、それ故意にコンパクトな日帰り温泉となっている。
 そのサイズ感はもはやホテルではなく民宿か食堂といったイメージ。
勿論なかなかに考えられた設計の建物なんだが、平日ならともかくこうした週末や連休などはちょっとの人出でもすぐに大混雑に成るな?という印象を受けた。特にレストルームが少ない事がそのイメージを増幅させている。



今時風に言うなら「ぼっち晩餐」(笑w。


そして、朝がやって来た。
 
 浴場そのものは良い。特別に誂えた日本画家の千住 博 画伯が企画監修した富士山と金華山のシカの絵が素晴らしい。タイル画の組み込みも秀逸だ。セロー乗りなら一度は入るべき温泉だろう,
 シャンプーなども備えているのでリーズナブルとも言えよう。

 さて、キャンプ場に戻るとビール片手に夕食を摂る。
 帰り道で買って来た煮込みうどんと餃子を焼いて、石巻の夜は更けてゆく。
「あ、忘れてた」
 
月夜で酒を飲みながらハマテラスに展示されてた筈の「ダンボルギー二 アヴェンタドール」を見て来るのを忘れたMRであった。